自然な甘みと豚のスッキリしたコクがナイス！渋い決め方がいいね！ : 中華そば ふうみどう

【コレ食ったわけ：久しぶりに寝過ごしたのさ！しかも休日出勤のあとでな～♪】

　　愉快なジェンダーフリーなオフ会のあと・・・・悲しいですが、アタクシはその足で職場に足を運びます。駅まで一緒に同行していただき、涙の別れをかわして、そこからラーメンラバーからビジネスマンに心をシフトいたします。しかし・・・・気分が乗らんのよ～・・・・。どうせ翌日も出勤やし、適当にこの日はすませて早めに帰宅します。週末の中央線はまたガラすきで座れるし、また休日運行なので快速がとても気持ち良く駅をすっ飛ばして走ってくれます。とてもいい気持ちだな～・・・・と思っていたら「国分寺～、国分寺～。西武線お乗り換えの方は・・・・」というアナウンスでビックリして下車！あかん・・・・ほんまに落ちるように眠ってしまったようです。
　　・・・・・・でもこういうときに食うラーメンは、経験上あまり外れがあまりない！　本当に久しぶりにスマホのいつものアプリを起動させ付近を検索！そして訪問決定したのがこのお店！ちなみに・・・・・遅くまで仕事するつもりだったから、嫁さん食事の用意させてないのもあっての訪問ですので誤解なきよう。別に秘密にして食ってるわけではないので（笑）。


【スープ：自然な甘みと豚のスッキリしたコクがナイス！渋い決め方がいいね！】

　　わりと明るい店内。元々は牛丼チェーン店かと思うおうな店の作り。とにかく清潔感がええね！券売機のボタンに「ハイボール」と「日本酒」があるのが珍しい。では・・・・目覚めの一杯、ハイボールと行きましょう！と思って期待して出て来たものは、「焼酎ハイボール」だった！これ・・・・・酎ハイやがな（笑）。

　今度、メーカーの人間に詳しく商品戦略と商品コンセプトをご説明願うつもりです。などと言いながらも美味しくいただきまして、まったりしてたら、配膳完了！なかなか・・・ええ麺顔やがな・・・・。残った焼酎ハイボールを一気に空け、いざスープに集中です。その感想は・・・・、

「旨いがな！(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「らーめんは、日本食であるとうなずく仕上がりですぜ・・・・・。特に甘みの仕上げ方がね！」

１）旨味：優しさしみるやさしい豚肉コク！あわせて節と椎茸の甘みがじんわりとアプローチ

　　この透明系のようで、濁り系のようで、どちらでもないような・・・色合いがええですね～。「和み系醤油」と今思いついたまま表現させていただきましょう！何と言っても・・・・、店内は明るく清潔感あり、若いご夫婦らしき方が真面目に一杯を提供している姿がいい感じ！今の若い人は・・・こういう落ち着いた一杯を提供するのだから参りますな。豚コクがさらりとしていい感じです。余計な部分が削がれた感じで、豚を感じるのにライトとすら覚える感覚がまずいいのです！そして自然な甘みが醤油ダレと化合してなかなかな一体感がええねん！この自然な甘みは、節系もあろうが、どちらと言えば植物系とすら感じる落ち着き感。昆布とか、椎茸（どんこ）。それに近いもんをかんじますな・・・・。結構オヤジ好みなスープです。されど・・・・客層はとても若い。最近の若いひとの趣向というのも結構アタクシ達オヤジと違いが無いのかもしれませんな。

２）塩気：強いて言えば・・・ぼやけを嫌った隠れた一味？それと・・・チャーシューダレのエッジ程度だ

　　明るい麺顔の中に明るさがある甘み。それがこの一杯の個性ですが、この中で塩気をかたるのはツラいね～。しかし、探りながら味わい続けると、塩気というか辛味のエッジングがあるのを発見します。それは一味かと思うのですが・・・。じんわり系というのは、下手をすると「ぼやけ」と映ってしまうリスクがあると思うのですよね・・・。だから、後口とか引き際が大切。入れすぎると味を複雑にしてしまう一味ですが、それはそれで旨いかとも思えど、微かな一味のほうが、この一杯のテーマには合います。きれいに味の縁取りを施したような切れ味。まるで・・・・STEADTLERの製図用シャープペンシル0.3mmで一気に描いた究極のデッサンみたいなエッジングを感じますぜ・・・・。

３）香り他：香り立つという分かりやすさはないが、控えめな渋さと華やかさのバランスを感じるね！

　　華やかさもあるのだけど、アタクシは、明るい渋さというイメージを感じる・・・・。このため、香り立つというより、バランス系を感じるのです。例えば、ネギ油とか鶏油など、艶っぽさはない。だけど・・・・・、生まれが京都だから和服で例えるなら、着物好きな今の若い女性の・・・・大正ロマン系な装いにもにたバランス感覚と同じものを感じるのです。


【麺：やさしい全体感の中に・・・・質実としたカッツりさがあっていいね！】

　一方の麺ですが、やさしさ感じる一杯にあって・・・・きりりとした個性を感じます。いろいろな個性があってそれでいてまとまっている・・・という理想の一種なバランス感覚がありすな～・・・。

「あーーー！やっぱりこういうのも好き！(*′ω`)b゛大OK!!」
「つけ麺のようにカッツリした感覚がええねん！せやけど・・・・やさしいスープとの調和も守ってるやん！」

１）風貌：やや自然な黄色みがかったストレート。エッジが効いたところが見た目に流れを感じて奇麗！

　　底からサルベージするとスープの感覚とは別物の勢い感ある麺がゴソッと浮き出ます。なかなか分かりやすいエッジングが効いたカッツリとした見た目です。やや黄色いですが、あくまで健康的です。角がはっきりしていて、箸の上でサイコロダイスが一列に揃うような整然さが気持ちよい！太さとストレートさも標準そのものなのだけど、存在感ある麺なので、実際よりも太く感じる（笑）
。いかに人間の感じ方って曖昧なのかがわかります。

２）感覚：麺密度を感じる中加水！芯を感じないのに、カッツリと感じさせる潰し込みがナイス！

　　見た目通りの分かりやすさ！カッツリとしています。低加水のような粉っぽい風味もなく、かん水化合な強いコシ感でもない！しっかりと粉が押しつぶされたような麺の密度を感じるのです。最近あまりこういうのを食べてなかったのもあって、「やっぱりカッツリ麺ってのは旨いな・・・」と正直感じてしまう（笑）。なんかアイデンティティを再確認してしまいますね・・・・いろいろなのも旨いのだけど。前歯では意外にもスパスパと千切れますが、奥歯のすり潰し感は、グミ感とは別物の・・・・力を入れるだけ反発が増すような抵抗感がある。崩壊するポイントで一気に千切れ出すというすり潰し感がナイス！

３）喉越し他：意外と表面薄皮一枚程度のヌメリを感じ、スッキリしたまとまり感が現れてgood！

　　これがまた、微妙～～～にヌメリもあると感じ、麺同士のまとまり感もあるから、また参ります。スッキリとした自然なまとまり感がありますな・・・。故にいわずもがな、スベリがいい性能を発揮しています。すすり上げれば、スープが周りに飛び散ることもなく、するすると上品にクチの中、舌の上、喉奥へとすべりおちます。そして鼻腔に感じる麺の風味感！なかなかこの麺はお気に入りです！


【具：なかなか・・・一定のレベルを越えてます、どれを取ってもね！】

１）チャーシュー（何気に２種類あるねん）

　　これは、大ぶり３枚ほどありまして、そこそこ迫力があります。ちょいと甘めな醤油ダレをまとっている感覚で、脂身がベーコンのような透明感を感じます。で、これはいいやと麺を巻いて食べようとすると、片っ端から崩れ落ちる（笑）。柔らかすぎというか、繊維質からぼろぼろとほぐれる（笑）。かけらをレンゲで集めて食するがなかなかナイスな食べ心地です。ちょいと崩れすぎるのがもったいないなと・・・・・。
　　で、諦めかけた３枚目をクチにし出すと、今度は脂身排除系な筋肉質部分でして、崩れ落ちることなく、実によい歯ごたえ感覚を楽しめるやないの！耳たぶって感じかな～。なんや、部位を変えて調整しとるのかいなと・・・・・崩れ落ちるのと相まって楽しく思えて来るからまた面白いものですね。

２）味玉（芋羊羹ですな（笑））

　　切り口をみて丁寧な仕事ぶりを感じますな・・・。通常、包丁を入れるよりも、凧糸で不規則な粗い切り込みを入れて欲しいもの。だけどそれはトロリ系の話でして、このような黄身全体がしっとりとして芋羊羹のような感覚を楽しむなら、キレイな切り口でアピールしそれを楽しみたいと思うのもうなずけます！また白身もじんわ～りと味がやさしく深く染み込んでおりまして・・・・泣かせます。

３）メンマ（意外にデカい）

　　意外にデカいのです。丼の直径の２／３位は余裕であります。そして・・・・幅広いです。これも３本ありまして、食べ応えありあり！味わいも丁度よい染み込み具合でして、ちょいコリコリ系！メンマラーメンとしてバリバリ食いたい気もしますな（笑）。

４）海苔・薬味ネギ・ナルト（実はどれも平均超えた質実さ有り）

　これらもなんとなく上質に思えるのは・・・・えこひいき？　なかでも、なんでもない「ナルト」が実はうまくて、きめ細かい感じがいたしますが！ま、これはこの店とは関係なくメーカーの腕前なんやけど、ちっぽけなナルトに旨さを妙に感じるアタクシは変態ですから、あまり参考になさらないでおくんなまし～♪（海苔も風味よく旨かった！）

　
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　総じまして、寝過ごしてもそこにはまた旨いラーメンがある中央線！アタクシが最初上京したころの中央線って吉祥寺界隈しかイメージがなかったのですが、今、ここの界隈で骨埋めると決めてから、突然どの駅も存在感というか、味わい深く感じて来てとてもいいかんじ！まさに住めば都なのですな・・・。そんな風に改めて国分寺駅を見渡しますと、まだまだ開発途上の感じもあるし、居酒屋、ラーメン屋が軒並みあって、学生さんが多いし、そこそこ真面目そうなサラリーマンが多くて風俗ないところがええね！お気楽に飲んで食って帰れる街ですね。なので詠います！

　黄昏の
　空も澄み入る
　国分寺

　醤油ふうみも
　やさしく澄み入り
　
お粗末！ということで合掌！今日も本当にごちそうさまでした。