くじら食堂の現店舗での営業は９月１９日まで……２１日からは東小金井駅nonowaに新店舗がオープン！！ : くじら食堂

くじら食堂がTwitter上で9月22日に東小金井駅
nonowaにオープン予定との公式発表があった。

実は、既に9月中旬に移転の予定であることは
わかっていたので、最後に食べておきたいと、
この公式発表前日に訪問し、その際22日に新店
オープンとの情報はスタッフさんから得ていた
が、タイミングよくお店側が公表して頂けた。
ちなみに、開店時間は11時…また、現店舗での
営業は19日までで、こちらは業態を変えて引き
続き営業されるようだが、当面新店が落ち着く
までは営業はされないとのこと……

さて、私にとっては地元同然の場所にありなが
ら、うかうかしていたら現店舗で食べられなく
なる！という思いで帰宅途中にお寄りしました

場所は、中央線の東小金井駅北口より徒歩2分
程の路地中に、夜ともなれば人通りも少なく闇
のような暗がりの中にあるが、お店の前まで来
れば、そこだけ店内から灯りがこぼれ、常に外
待ち客がいるほど盛況な光景は、一種異様にも
感じるが、これがオープンした2013年から5年
間続いてきたせいか地元では見慣れた光景であ
り、ただ、これも後何日かで幕を閉じるかと思
うと感慨もひとしおである。

さて、この日はお店に到着すると、外で並ぶこ
となく入店できましたが、こんなにすんなり入
店できたのは初めてです。いや、これが最初で
最後かな……(笑)

店内に入ると、下村店主の姿はなく、愛弟子さ
ん3名でのオペである。まずは、券売機でメニ
ューを確認すると、上から｢醤油｣、｢塩｣、｢油
そば｣、｢醤油つけ｣、｢塩つけ｣、｢生姜醤油｣、
｢煮干し｣……と今まで食べてきた軌跡を見るよう
で、感慨深いものがある……あれ？、｢担々麺｣な
るメニューもあるが、いつの間に……(笑)

この数あるメニューから、このくじら食堂で最
後の一杯にしようと心に決めてきたのは｢醤油｣
である。食べログを始める切っ掛けにもなった
忘れられない一杯を今回は特製で食べることに
した。

食券をスタッフさんにお渡しし、｢大盛で！｣と
お願いしたが、この時｢特盛｣まで無料であるこ
とをうっかり忘れていて、後客さんにスタッフ
さんが｢麺は特盛まで選べます！｣という言葉を
聞いて｢しまった！｣と思ったが後の祭りである

ちなみに、ラーメンの麺量は、並が150g、大盛
が200g、特盛が250g…… つけ麺は並が200g、
大盛が300gである。

空いているカウンター席に座り、店内を見渡せ
ば、ここは昭和に匂いがする古めかしい佇まい
でありながら、オープンな雰囲気で活気があり
スタッフさんの接客はいつも丁寧で明るく、敷
居も低い庶民的なお店で、しかもそのラーメン
の美味しさも初訪の時から変わることはない。
これは下村店主の気さくな人柄とラーメン屋と
しての情熱に依るところが大きいと思うが、こ
こで食べることができなくなるかと思うとほん
と寂しい思いがしてならない。

さほど待つことなく、｢特製醤油｣のご登場！
3年半振りの醤油とのご対面であるが、初訪の
時に食べた醤油は澄みきったような醤油だった
が、目の前に現れた醤油は年輪を重ねて深みを
感じるようなスープに感じるのだけれど気のせ
いであろうか？ 具は大降りな炙り豚チャーシ
ュー2枚、味玉、細メンマ、海苔3枚、刻みネギ
といった構成である。

まずは、スープから頂いてみると、うぁー旨い
なぁ、なんて旨いんだろう……豚と鶏の清湯スー
プに煮干しや節などの魚介出汁の合わさった味
わいはオーソドックスながら風味や味わいの中
に各々の主張が伝わってくるようでいて、バラ
ンスも実にいい！、そこに醤油が立つほどに芳
醇でコクも深い。この醤油はどことなく仙川の
｢しば田｣の味わいに似たものを感じるのだけれ
ど、これほど醤油が立っていたかなぁ？と思う
程に素晴らしい味わいだ。

また、飲み進めていくと塩味が強く感じられる
のだけれど、しょっぱいと言うよりはこの塩味
でスープにキレが増し、目を瞑れば、そこには
海原から鯨が現れ、しおをふくような荒々しい
大胆な勇姿が見えてくる程に凄みのようなもの
も感じられて、ぐいぐい引き込まれて飲みこま
れていくような感覚になるのだけれど、妄想も
甚だしいですね。(笑)

その凄みのある醤油スープに合わさる麺は、く
じら食堂の象徴でもある手揉み麺……｢麺や七菜｣
譲りの喜多方風太目の平打ち縮れ麺だが、くじ
ら食堂の麺には独特なコシと旨味があり、大盛
200gがこれほど少ないものかと思う程に旨くて
、更に醤油スープが絡んだ味わいがまた格別で
ある。

具の炙り豚チャーシューがこれまた絶品だ！
柔らかくてジューシーで、圧巻はこの炙りの香
り立ちが素晴らしく、これはバーナーで炙った
ものではなく本格的な炭火焼きのように感じる
が、これを食べたらもう病みつきになりそうで
ヤバい！(笑)

味玉も味付けが程よくあっさりとした味わいが
この醤油スープには合っているように思える。

細メンマもコリコリとした食感で味付けは濃く
も薄くもなく優しい味わいで美味しい！

海苔もスープに浸かして頂くと海苔の風味が引
き立つようでこれも旨い！(笑)

最後は、スープをじっくり記憶にとどめるよう
に味わいながら一滴残らず飲み干したが、食べ
終えてみればあっけない幕切れで、もう一杯頂
きたい程に感じました。

絶品の特製醤油を完食し、ごちそうさま！と言
えば、10倍返しのように大きな声で｢ありがと
うございました！｣と挨拶を受け、お店を出れば
これが最後になるなぁと感慨深く、くじら食堂
の勇姿を目に焼き付けるように暫く立ちつくし
て眺めている自分がそこにいた。

くじら食堂よ、ありがとう！(^^ゞ

《味の評価》
・スープ◎☆
・麺◎☆
・チャーシュー◎☆
・他の具◎

《全体の評価》
・外観◎
・ボリューム◎

以上

深夜の帰宅途中にラーメンが食べたくなったけ
ど自宅付近の駅で深夜営業の店は少ない。

そう言えば、｢くじら食堂｣で唯一未食の煮干し
ラーメンが食べたい！と思ったら、東小金井駅
で足が勝手に降りてしまいました。(笑)

時刻は２２時になろうとしてますが、この時間
なら空いてるだろうと思って、北口からお店に
向かうと、あれ？、数名が外待ちされてます^^;

当然店内は満席。そこに若い女性スタッフさん
が出て来られて、｢御一人様ですか？、少々お待
ちください！｣と丁寧な挨拶を受けました。

ここは、店主の下村さんがラーメン作りや接客
に至るまでスタッフさんへの教育が徹底してい
て、とても気持ちよく食事ができるところが魅
力の一つなのだけれど、そう思いつつ、外から
店内を覗くと、厨房に下村さんがいません。

若い男性スタッフ３名でのオペですが、そう言
えば、ここ最近Twitter上で、体調不良により連
続して臨時休業するなど、心配な告知を目にし
ていただけにお店は続けられるのか？、と気に
なりましたが、そんな心配をよそに、この訪問
の数日後、Twitter上で、お店を９月に移転する
予定であること、その新店のスタッフを東小金
井エリアで募集されていることを知り、移転の
ために気苦労されてるのかな～と思うも、ホッ
と安心しました。

さて１０分ほど待って店内に案内され、券売機
で狙いの「煮干」¥780 の食券を購入すると、
女性スタッフさんが食券を取りに来られて麺の
量をいかがされますか？と聞かれますが、こち
らでは麺量を、並１５０g、大盛２００g、特盛
２５０gから選べます。

思い起こせば、こちらに初訪した３年半も前に
は、並でも十分だったのに、飲みの〆でも迷わ
ず「特盛ください！」と大声で元気よく言える
ようになった自分が年甲斐もなく、一体こいつ
はどこへ向かおうとしているのだ？と自問する
が解はない！(笑)

さて、空いているカウンター席に座ると、ふと
下村さんがいなくて味は大丈夫なのか？と不安
が過りますが、無言で必死にラーメン作りをし
ている若者たちを見ていると、そんなことはど
うでもいい！と思えてしまうほど逆に応援した
い気持ちになってしまいました。

ほどなく注文した「煮干」のご登場！

灰濁したスープ表面には煮干し出汁から出た微
細粉と膜が見られ、青口煮干し独特の香りも立
ってくるほどに、想像以上にイントロから煮干
しを感じ期待も高まります。

これは煮干しを粉砕して煮込んだスープのよう
に感じるが、下村店主ご出身の「麺や七菜」の
煮干し感ともよく似てはいるが、私見ではある
がビジュアルと香る出汁感から「くじら食堂」
の方がより丁寧に出汁をとられているように感
じる。

具は豚バラの煮豚に、少しレア感のある豚モモ
肉？が１枚づつのり、細メンマに刻みネギとい
った構成である。

まずは、そのスープから頂いてみると、濃厚と
いうほどではないが、キレのある煮干しの出汁
感は笑みがこぼれる程に素晴らしい。煮干しの
渋味と共に旨味も口に広がるようで、この出汁
感はやはり、「麺や七菜」より上をいく！

そこに合わさる動物系出汁でスープに厚みを感
じ、いつもながらカエシの醤油ダレからは芳醇
な香りとカドの無いまるみのある味わいがたま
らない。これは生醤油と濃口醤油のブレンドだ
った思うが、ベースとなる醤油ダレがこれだけ
旨いと、煮干しも引き立ち、且つバランスもと
れているから、最後まで味わいは豊かで飽きる
こともない。素晴らしい！

そのスープに合わさる麺は、「麺や七菜」譲り
の手揉み縮れ麺。この麺は今まで下村店主が手
揉みしていたのだけれど、今回は若手スタッフ
による手揉みで少々心配していたが、一口で、
それは余計な心配であったことを気付かされま
した。いや～、いつもと変わらない麺の旨味と
モチモチとした独特な食感に讃岐うどんのよう
な喉ごしの良さ……下村店主が不在でもこれなら
安心して食べることができる！と思いました。

そして、スープとの相性もよく、スープと麺が
合わさることで１＋１が３にも感じる味わいで
こうなると箸は止まらない！(笑)

その麺量は今回特盛りで２５０gあったが、特
盛でも足らないと感じるほどに美味しかったで
すね～。〆のラーメンとは思えない食いっぷり
に我ながら胃袋だけは年々若くなっていくよう
にさえ感じられる。(笑)

具のチャーシューは、今日も旨かった！^^
煮豚は柔らかく味わいが実にいいんです。
昭和のラーメン好き親父なら誰もが唸る旨いチ
ャーシュー！、もう１品は赤身が映えるモモ肉
でこれが煮豚とは対照的に独特な弾力と歯応え
があって旨いんですよ～♪、初訪から３年半の
間に何度も食べに来ているが、今回は特に美味
しく感じたのは気のせいか、若いスタッフさん
の一生懸命さが伝わったせいなのか、それとも
酒でほろ酔い気分のせいか、はわからない。(笑)

細メンマもいつもながらシャキシャキとした食
感でブレのない味付けがよく、特盛ラーメンも
一滴も残すことなく完食しました。

食べ終えて、煮干しも旨かった！というのが率
直な感想で、もうこれは移転しても味は変わる
ことなく、くじら食堂のブランドは揺るぎ無い
ものだろうと確信を得ました。

いつものように美味しかった！と、不在だった
下村店主に言ってあげたいと思います！(^^ゞ

《味の評価》
・スープ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具○

《全体の評価》
・外観○
・ボリューム◎

以上

川越の｢麺匠清兵衛｣同様に、｢くじら食堂｣も食べ
ログを始める切っ掛けになった地元小金井の名店
です。ここで初めてラーメンの写真を撮りました
が、一緒に食べに来た同僚が写真を撮っていたの
を真似て・・(笑)、その時のたった一枚の写真が
今でも一番気に入っています。別に綺麗に撮れた
からではありません、この一枚が私に食べログの
扉を開かせる切っ掛けとなったから・・

さて、こちらにはそれ以来何度も食べに来てます
が、店主の下村さんは｢麺や七彩｣(都立家政の現｢
食堂七彩｣)ご出身で、あの喜多方ラーメンを彷彿
させる平打ちの自家製手打ち麺に特徴があります

先日、八丁堀の｢麺や七彩｣で手打ち麺を食べたら
無性に｢くじら食堂｣の手打ち麺も食べたくなり、
ＧＷ前半土曜日の昼時、久しぶりに訪問してきま
した。

｢くじら食堂｣は平日夜のみ営業で、土曜日は昼と
夜の営業、日曜日が定休日。ちなみに昨年から平
日の昼のみ営業していた貝出汁ラーメンの二毛作
店｢まるえ食堂｣はつい最近閉店となりました(>_<)

お店は、ＪＲ中央線の東小金井駅より徒歩１分の
好立地にありますが、ここはいつ来ても行列がで
きていて、すんなり入れたことが無い。ただ、お
昼の部終了間際とあって流石に外には１名のみ！
かと思いきや、外待ちしていた団体さんが入店し
たばかりでこの後１０分以上待って漸く入店です

店内券売機で購入したのは｢生姜醤油ラーメン｣。
本当は｢煮干しラーメン｣狙いだったのですが、
夜のみのご提供のようで残念！(泣)

今まで、醤油・塩ラーメン、つけ麺、油そば、と
食べてきて、未食だったのは、本日選んだ生姜と
煮干しのみ・・と言うより前回までは無かったメ
ニューだと思うのだけれど、ジモティとしては全
種食べたいところなので、生姜ラーメンでも望む
ところです！(笑)

食券を手にするやスタッフさんが来てくれて、食
券をお渡しすると、麺量を並150g、大200g、特
大250gから選べるとのことで、昼食からまだそう
時間は経っていないけど、大でお願いしました。
いや、ここは手打ち麺が看板ですから、最低でも
大を食べないと損！(笑)

店内の造りは年季の入った古めかしさがあり、空
調も無い？ようなレトロな匂いがムンムンとして
きますが、くじら食堂はオープンして未だ５年だ
から、ここは昭和から続いていたお店の居抜きで
はないか？と思うのだけれど、オープンキッチン
スタイルの広々とした空間と、ドアが開けっ放し
の開放的な雰囲気は、私のような昭和世代にはど
こか安心のできる心地よさがあります。

さて、厨房内は言わずと知れた店主の下村さんと
若手スタッフ２、３名の体制ですが、スタッフさ
んは毎回顔ぶれが代わるほど一定していない。
ただ、いつ来ても感心するのは、スタッフさんへ
の一対一の指導が熱いこと。厨房内では決して叱
ったりはしませんが、勝手口を出たところでコン
コンと話し込んでいる姿を何度も見ています。
ラーメン作りも熱ければ、若手への指導も熱い！
一言加えれば、ラーメンも熱々です！(笑)

そんな下村さんが厨房内で譲らない作業が、麺の
手揉み。それ故ユニフォームは常に麺の粉で真っ
白ですが、簡単そうに見えて実は一番難しい作業
ではないだろうか？、力の掛け方で麺の食感もコ
シも変わってくるはずだから、機械ではできない
数少ない職人技だと思えてなりません。

麺の手揉みという工程があるので通常より少し時
間は要しますが、そんな時間も気にならず待って
いたら、｢生姜醤油ラーメン｣のご登場！

いやいや、生姜の香りがフワッと香ってきて、食
べる前から生姜モードになってしまいますが、そ
のラーメンを外観すると、チャーシューは豚バラ
とレアな鶏肉が１枚づつ。細メンマに刻みネギと
いった構成で、スープは醤油の清湯で少し濃い目
に感じます。

早速、レンゲでスープから頂くと、うぁ！、生姜
がジーンと利いてきますね～。スープには動物系
の厚みと、魚介出汁がしっかり感じられます。

そこにカエシの醤油はまろやかで甘味も感じるほ
ど優しくも奥深い味わいを演出し、出汁とのバラ
ンスも実に良く心地よさを覚えます。特に、スー
プの甘味に生姜が利いてスープにキレが出てくる
ような感覚になりますが、また、その生姜の苦味
が甘味との抑揚となって、焦がしネギの芳ばしさ
も感じつつ飲み進めていけば、飽きがこないほど
にいい味わいなんですよ～。

そこに合わせる麺はお待ちかねのピラピラの手打
ち麺。手揉みで縮れてますが、啜ると勢い良く麺
がまるで跳ねるように吸い上がり、スープの持ち
上げもいい。食感は柔らかく感じるも弾力があっ
て喉ごしも申し分ない。

八丁堀の｢麺や七菜｣や最近オープンした中野富士
見町の七菜出身店主が運営する｢純手打ち だるま｣
と基本は同じような麺だが、打ち立てではなく寝
かせているからかもしれないが、｢くじら食堂｣の
麺には粘りを感じ、それが歯応えに弾力感となっ
て麺の存在感が浮き出てくるように思うのだけれ
ど、七菜やだるまの打ち立て麺からはこの感覚が
感じられ無かったんですよね～。やはり｢くじら
食堂｣の手打ち麺は食べ応えのある麺だと改めて
実感できました。ただ、あまりの美味しさに大で
も物足りなく感じるほどで、今度来る時は特大に
しようと思いました。(笑)

チャーシューはまず豚バラチャーシュー、これが
柔らかくて、タレもよく染みて、ジューシーでふ
っくらした食感が実にいい！、もう一方は鶏モモ
肉のレアチャーシューだ。鶏のレアチャーシュー
はムネ肉が多いのだけれど、モモ肉だけに旨味が
違うね～。柔らかくて本当に美味しい！

細メンマはゴマ油が利いてコリコリとした食感が
いいですね～。

程なく完食完汁！

生姜醤油ラーメンも美味しかった！

でも、次こそは煮干し狙いで来ます！(^^ゞ

《味の評価》
・スープ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具○

《全体の評価》
・外観○
・ボリューム◎

以上

《再々訪ﾚﾋﾞｭ》2016.11

大阪出張帰りの夜遅い時間でしたが、足は自然と
くじら食堂さんに向かっていました。

再訪ﾚﾋﾞｭの冒頭にも書きましたが、ここは私が食
べログを始める切っ掛けとなったラーメン店であり、地元愛で応援し続けてきたお店なんです。

場所は、JR中央線の東小金井駅北口より徒歩１分
の狭い路地中にあります。古ぼけた店ですが、こ
こは学生さん、サラリーマン、地元の老若男女ま
で幅広い客層に支持され人気があります。ちなみ
に私も地元の老若男女、いや、老男ボロリーマン
です、って別に威張ることでは無いですが…(笑)

さて、そんなくじら食堂さんで食べるべき一品は
特製油そば（￥９８０）です。

ここの看板メニューは醤油と塩のラーメンですが
既にレビュー済みで、つけ麺も再訪時に頂いてい
るので、意外と常連さんには人気の高い油そばを
今回頂くことにしました。

こちら、ラーメンは大盛無料、つけ麺と油そばも
大を無料で選べます。もちろん、大（３００g）
を選択しました。

しかし、食べログを始めた一年８ヶ月前はラーメ
ンすらほとんど食べていなかったですし、つけ麺
を食べ始めたのは一年前、油そばに至ってはこの
夏頃からですから、偉そうにレビューを書くよう
な身分でもないと思いつつ、今では、つけ麺も油
そばも大好物ですからね～、笑っちゃいます！w

さて、厨房内では店主さんが相変わらずのご様子
…、必死にラーメン作りに専念するもお客さんの
顔をチラッと見ては何かを確認されてます。

想像するに、お客様一人一人に目配りして美味し
く食べてくれているのか？、確認されているのだ
と思うのですが、たまに、箸が止まっていたり、
キョロキョロされているお客様がいれば声を掛け
るなど、これだけお客様目線で気配りができるラ
ーメン店は、くじら食堂さんと、たまぞう系のラ
ーメン店ぐらいだと思います。

そんなことを思いながら待つこと６分ほどで、特
製の油そばが登場！、ん…ボリューム感あります
よ～、具で麺が見えませんが、チャーシューは炙
った豚バラが二枚、鶏ムネ肉が二枚。半玉二個、
生卵の黄身、糸唐辛子、野菜は、長ネギ、玉葱、
水菜と具沢山、いや、種類だけじゃなく量も多い
んですよ♪(笑)

早速、まぜまぜしていくと、ピラピラ麺が出てき
ましたよ！、底のつけダレを絡めて、麺を持ち上
げると、相変わらずの長～い麺、切れ目がないく
らい…(笑)

その麺を頂くと、んま～い♪、食感はモチモチっ
とて、コシは強いと言うより粘りがあるんですよ
ね～、噛み応えといい何とも表現しがたい旨味が
噛むごとに感じられ、しみじみとくじら食堂の麺
は美味しいなぁ、と唸りたくなります。

その麺にしっかり絡んだタレが、何でしょうね～
少し甘みを感じますが、感覚的には鶏白湯ような
とろみがありまろやかな味わいだけど、油そばと
言えば、太白ごま油。ごまを低温圧縮すると色は
透明でごま特有の香りはないが甘い香りとまろや
かな味わいがすると言う。この太白ごま油とラー
メン用の鶏出汁のスープ、醤油ダレが合わさって
まるで鶏白湯のように感じているのかもしれない

いずれにしても美味しいつけダレであることに違
いはなく、麺と共に美味しく頂けました。途中、
卓上のお酢とラー油に目がいきましたが、今回は
このまま何も加えず完食しました。

具のチャーシュー、豚バラは炙ることで豚バラの
旨味が引き立ち、鶏ムネ肉もあっさりとしてます
が、しっとりとした食感がいいですね～。

他の具では、生野菜が多いので清涼感があり、つ
けダレのくどさを和らげてくれているように感じ
ましたし、玉葱も甘みがあり食感もよく、こうい
う存在感のある具が抑揚となり、まぜそばの醍醐
味を存分に感じさせてくれました。

麺は３００gで大としては決して多くは無いものの
、具沢山なので十分満足はできました。

深夜にも関わらず後客が途絶えることは無く、そ
の盛況ぶりは相変わらずだなぁ、と思わず微笑ん
でしまう自分がいますが、ふと初訪問した時のこ
とも思い出され、この１年８ヶ月は短いようで、
食べ歩いてきた軌跡を思い返せば密度の高い日々
だったように感じます。

《味の評価》
・つけダレ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具○

《全体の評価》
・外観◎
・ボリューム◎

以上

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《再訪ﾚﾋﾞｭ》2016.6
１年振りの訪問です。思い返せば、食べログを始
める切っ掛けとなった、゛くじら食堂゛さん。

ラーメンWalkerグランプリ２０１４で「全国新人
部門第一位」、「全国総合ランキング第三位」と
開業１年目にして驚異の偉業を成し遂げた凄いラ
ーメン店…という事実を知ったのはつい最近(笑)
ラオタではないのでこういう情報には疎いんです

率直に言いますと、くじら食堂が一流だとは全く
感じたことがありません。私がくじら食堂で感動
したのは、店主のひた向きにラーメンを作る姿と
そこから感じ取れる情熱、スープ、麺、チャーシ
ュー、一品一品からも力強い思いが伝わってくる
ようで、この感動がラーメンを食べ歩く切っ掛け
となったことは事実ですが、一方で、繊細さやバ
ランス感覚となると、店主の不器用さがそのまま
ラーメンに出てしまっているように感じてなりま
せん。ただ、この不完全さが魅力でもあり、光る
ものを随所に感じるラーメンに、ついつい引き込
まれてしまう自分がいます。

本来ならもっと通いつめたいのですが、皮肉なこ
とに食べログを始めて以来、随分とご無沙汰して
しまいました。

再訪したのは、平日の夜７時過ぎ。いつもなら行
列ができているのですが、幸運にもすんなりと入
店できました。場所は、中央線の東小金井駅北口
より徒歩１分のところにあります。

さて、今日ここで食べる一品は、つけ麺。１年前
つけ麺には全く興味がありませんでしたが、今日
は、特製醤油つけ￥１０００を購入しました。

店内は決して綺麗な佇まいとは言えませんが、店
主、店員さんのハキハキとした挨拶、心のこもっ
た対応ぶりで店内の雰囲気はとても良いんです。

空いているカウンター席に座り、久々に店主の一
生懸命にラーメンをつくる姿を目の当たりにし、
こちらも緊張してきました。ただ、一生懸命なあ
まりに、手揉みした時に舞い上がる麺の粉で着用
しているＴシャツは粉だらけ、どう見ても清潔な
感じはしませんよね。ただ、とにかくラーメンを
つくることだけに集中しているので気にならない
のでしょう。(苦笑)

さて、待つこと５、６分でつけ麺がサーブされま
した。店主が「お好みで使って下さい！」と甘酢
をカウンターの上にポンと置きました。

つけ麺にしては提供が早いと思いきや、それもそ
のはず、麺はピラピラの薄っぺらい麺でゆで時間
が短くて済みます。また麺の形状にはバラツキが
ありますが、これ、くじら食堂の一番の特徴でも
ある自家製麺、店主こだわりの麺です。

具のチャーシューは、バーナーで炙った豚バラの
チャーシュー２枚と低温調理のレアチャーシュー
が１枚。煮玉は、トロミの無い半熟の半玉が２個
そこに大判の海苔が２枚のっています。

つけ汁は醤油ベースで一見和風に見えますが、表
面には香味油がたんまりと、そこにネギ、水菜 、
細いメンマ、揚げネギが見えます。

早速、つけ麺のピラピラ麺を箸で持ち上げると、
長いな～、いや～切れ目が無いほど１本が長く、
その麺をそのまま頂いてみると、薄っぺらいのに
コシがありますね～、モチッとして歯応えがあり
、信じられないほど麺がしっかりしています。
舌触りは少しざらつき感があり喉ごしがいいとは
決して言えませんが、麺が見た目以上にずしりと
重く感じ、とにかく食べ応えあるわ～

その麺をつけ汁にシャブシャブして頂くと、香味
油が接着剤となって麺にスープが絡んできます♪
このつけ汁、醤油ラーメンのスープを濃厚にした
感じですが、魚介と動物系の出汁が効いた醤油ベ
ースの美味しいつけ汁に仕上がっています。麺が
そのつけ汁をよく持ち上げてくれるのでスイスイ
と麺でスープも食べているような感覚になります

つけ汁には結構な量の具が入っています。外観上
はわかりませんが、デフォの角切りチャーシュー
もしっかりと何個か入っていて、しかも柔らかく
味付けが程よく美味しい一品です。

その他具も量が多く、ネギと水菜は清涼感、揚げ
ネギは香ばしさ、メンマはシャキッとした食感を
楽しめ飽きさせません。

麺にのっているトッピの豚バラチャーシューは炙
られて香ばしく肉の旨味が口の中で弾けるような
一品、レアなチャーシューもしっとりとした歯応
えでこれも美味しく頂けました。

程なく完食しましたが、結局甘酢は使わずして美
味しく頂けました。デフォでも酸味を少し効かし
ていて、出汁の効いた醤油ベースのつけ汁だけで
も十分に美味しく、飽きずに最後まで頂けました

久々にくじら食堂さんで頂いたけど、また食べに
来たいですね。次回は油そばを食べようかな(笑)

《味の評価》
・つけ汁○
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具○

《全体の評価》
・外観○
・ボリューム◎

以上

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2015.1訪問、2015.5訪問初ﾚﾋﾞｭ-

帰宅途中、JR中央線の東小金井駅で下車し、くじら食堂さんへ… 自宅からも近く元々親近感のあるラーメン店ですが、近いお店ほど足が遠くなりこれが4ヶ月ぶり2回目の訪問となります。開店間もない時間帯ですが、店内は満席 。いつも外に行列ができる人気店なので店内待ちとなりましたがラッキーな方です。前回は醤油ラーメンを頂いたので今回は券売機で塩ラーメン（720円）をチョイス！ 店員さんに券を渡す際、麺の量を指定します（150g、200g、250g）が、前回150gで物足りなかったので迷わず200gを選びました。ほどなく席が空き、カウンター席に着席。店内は厨房をカウンター席で囲むような造りになっていて、厨房の様子は丸見えです。私の目の前で店主が自慢の平打ち麺を手揉みする姿は、仙川のしば田の店主とよく似ていて、一品一品本当に丁寧に作ってくれるので待っている間の時間もさほど気になりません。待つこと数分で着丼。差し出されたラーメン鉢の中のスープは綺麗な黄金色です。鶏脂もピカピカと光っています。そのスープをまず口にすると、一瞬、磯の香りがしましたがすぐに消えこの後飲み干すまで鶏の出汁（おそらく丸鶏）オンリーと言って言いほど鶏一色のスープだと感じました。スープ自体はあっさりしてますが鶏のまろやかな旨みを引き出した美味しいスープです。このスープは国分寺のムタヒロ2号店の鶏そばと似ています。チャーシューは豚バラと鶏の二種類ですが、仕込みが本当に行き届いた味わい深い一品！分厚いので十分堪能できます… メンマも味付けが工夫されていて楽しめました。最後に麺ですが、この手揉みの平打ち麺 は天下一品ですね～ コシもモチモチ感もあるのですが、スルスルと飲み込めてしまうほど 柔らかさもあり、食感 がよく喉ごしも最高！ この麺だけでも食べに来る価値がありますね～ 最後に完食して感じたこと（あくまでも個人的見解ですが）… 一品一品は美味しく頂けましたが、何かが物足りない… それは、 麺、スープ、具の一体感です。一品一品の個性がありすぎて一体感がありません。一つには絶品の麺にスープが絡んでこないので旨さが半減しているように感じます。スープにもっと工夫の余地があると思います。ただ、その分まだまだ美味しくなる可能性があると思うので、近隣住民としてこれからもくじら食堂さんを応援し続けます！