一人鍋again、面白メニューも : むさしや

2016.02訪問
　春に近づくかと思いきや寒さがぶり返した２月某日、小金井一人鍋No.1のラシカが渋谷ヒカリエでのイベント参加で閉まっていたので、狙い目その２へ行ってみました。
　年々美味くなるお通し、今回は肉味噌トッピングのおでん風を食べながら２皿目以降の組み合わせを考えつつ、まずは以前一人鍋した時に気になったカレー鍋を頼んでみました。

◆一人鍋（カレー味で）
　ベースのスープにカレールーを溶かし込んで仕上げてくれる鍋です。
　具だくさんで、豚バラ、豆腐、人参、ネギ、しめじ、白菜、油揚げがチョーたっぷり入っています。
　今回はカレー味にしたのでネギを筆頭に野菜の甘みが強調される作りこみで、身体が温まってきます。

◆エビマヨむさしや風
　今はチョー面白い女将さんとして地域に認知されている「看板娘」推薦の一皿。
　「昔の看板娘って？」と聞いたら平成一桁台の頃の小金井阿波踊りの時の写真を見せてくれたのですが、あっと驚くタメゴロー的な美人・・・
　まぁ、与太話は置いといて、味的にもあっと驚く、というか、むさしやらしからぬオサレなビジュアルの一皿。
　油通しを浅めにして柔らかく仕上げた海老はジューシーで、オレンジ色の珍しい色合いのソースとよく合っています。
　ビールとの相性が良さげ。

◆塩こぶトースト
　今回の〆は、面白メニューを選んでみました。
　厚切りバケット２個に細切り塩昆布とチーズを乗せてトーストしてくれました。
　予想外の組み合わせですが、意外なほどに美味い驚きの一皿。

　という感じの久しぶりの再訪でした。
　女将さんは相変わらず絶好調ですし、親父さんの料理も高いレベルで安定、面白い店として再認識しました。
　ムサコで面白い女将さんと言えば南口のＴＩＡＲＡ（滝田水産）、北口のむさしや、ぜひ機会を作って会いに行っていただければ・・・駄犬は２人とも瞬間的にファンになってます・・・（あっ、もちろんムサコ最強の女将さんは波浮港のお母さんです。推定年齢３００歳、５０年前から全く風貌が変わらないとの噂・・・・）

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2013年11月　料理のバリエーションが増えつつあります

　マイレビさんとのプチ忘年会（ＤＡＹ－１）の一次会です。
　皆さんご承知のとおり小金井出身の女将さんは名古屋暮らしが長く、名古屋でポピュラーな料理もメニューに組み込んでくれています。

◆茄子のたたき風
　まずは黒板メニューから一皿。
　焼き茄子の上にたっぷりミョウガとネギを乗せ、ポン酢で全体をまとめてくれています。
　ポン酢は和歌山県北山村のじゃばらポン酢を使っています。（蛇足ですが、北山村は周りを三重県と奈良県に囲まれている飛び地だそうで・・・地理のお勉強になりました）
　焼き具合が上々び茄子、薬味、そしてポン酢のバランスが素晴らしい、かなりオススメの一皿。

◆明宝ハム
　マイレビさんが黒板から見つけた一皿。
　岐阜県の特産品で、名古屋ではポピュラーなハムとのことです。
　焼かずに出してくれましたが、肉の旨味が濃い、美味い一皿です。
　小金井で出している店は、ちょっと記憶にないかも。

◆牛串
　「限定」の黒板書きに釣られてオーダー。
　焼き具合は上々で、美味いです。
　ボリュームの割に値段は高めですが、かなり原価率も高そうで満足感は十分。
　
◆煮豚味噌カツ
　むさしや定番のメニューです。
　煮豚に衣をつけて揚げたものを、味噌を効かせたタレの上に乗せて出してくれます。
　地域ではオンリーワン系の一皿で、個人的にはかなりオススメ。

　ということで、久しぶりのむさしやでしたが、名古屋風という出発点を維持しつつ確実に料理のバリエーションを広げてくれています。
　女将さんも全然変わらず豪快な面白い人ですし、楽しく飲めると思います。
　機会がありましたら一度・・・

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2012年04月

　通う頻度は高くないのですが、面白い女将さんにたまに会いたくなり、行ってしまいました。
　初回（ＯＰＥＮ直後）は正直「普通・・・」という感じでしたが、次の年に食べた煮豚味噌カツの美味さに驚き、今年は小料理類が更に美味しくなっていることに満足しました。
　酒もジャンク系の面白いもの（ゆず酒、自家製コーヒー焼酎など）があり、かなり存在感のある店に発展してきていると思います。

◆筍のバター焼き（\580）★4.8
　旬に入ってきた筍を薄切りにし、シンプルにバター焼きしてくれました。
　予想外、と言っては親父さんに怒られてしまいそうですが、並の居酒屋を遥かに超える美味さの焼き筍です。
　歯ごたえ、甘み、意図的に少しだけ残した苦味、完全にバランスが取れています。
　小金井という田舎限定の話ですが、オンリーワンと言って良い味でした。
　５月中旬くらいまでしかなさそうですが、メニューにあれば迷わず注文だと思います。　

◆スーパーフルーツトマト（\200）★4.6
　これも期間限定の逸品です。
　トマトが苦手な身としては気乗りしなかったのですが、気が弱い草食男子としては肉食女子の女将さんの勧めに素直に従いました。
　ところが食べてみてびっくり、美味いんです。
　もちろんフルーツトマトなので甘みがあるのは予想していましたが、名ばかりのフルーツトマトも巷では結構ある中で、かなり良質なものを仕入れてくれていると思います。
　若干高めではありますが、トマト好きな方はぜひ・・・

◆鰯フライ茸餡かけ（\480）★4.3
　居酒屋の定番メニューではありますが、茸に惹かれて頼んでしまいました。
　予想以上に大量に茸が使われており、飽きの来ない味わいです。
　茸の存在を前提に餡は味が薄めですが、十分な存在感の茸のおかげで満足感の高い一皿です。
　オンリーワンではありませんが、外さない一皿としてお勧めです。

◆お一人様鍋（中華味を選択し\600）★4.3
　醤油味、味噌味、中華味、カレー味、キムチ味からの選択です。
　「中華味」のスープは鶏がらベースの白湯でした。
　具は豆腐と白菜の存在感が大きく、次いでネギ、シメジ、豚という感じです。
　気に入ったのはネギで、甘み十分、白湯との相性も上々でした。
　女将さんは「ひとり鍋」と言っていましたが、結構ボリュームがあり、女性だと一人で完食は難しいと思います。
　男性でも締めの一杯であれば２人でシェアするのが安全かも。
　他の味は食べていませんが、結構面白そうではあります。

　トータル的に、ＯＰＥＮ初年度より２年目、そして今年と確実に料理が美味しくなっています。
　ただ、一人鍋は武蔵小金井北口東方のラシカが圧倒的なクオリティ（★６級）で一年中出していることを知ってしまっていますので、どうしても比べてしまいます。
　鍋については、ぜひ地域の色々な人の声が店に届き、独自の進化が更に続くことを願っています。

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2011年04月

　小金井では中々お目にかかれない味噌おでんを楽しみに遠回りして店の前を通って帰るのですが、なかなか作ってくれません。
　ということで、待ちくたびれたところに「煮ぶた味噌カツ」の小看板を見つけたので吸い寄せられるように入店です。

◆肉じやが(\380)　★4.3
　一皿目は、大皿から取り分けてもらう肉じゃがです。
　煮汁がしっかりと染み込みながら歯ごたえもある、美味い肉じゃがでした。
　大皿料理としては、かなりハイレベルだと思います。
　一皿目の後半から、いきなり白いご飯が欲しくなってきます。

◆煮豚味噌カツ(\630)　★4.7
　二皿目は、煮豚に衣をつけて揚げたものが四切れです。
　揚げたあとは、味噌ダレと火の通ったキャベツの上に乗せ、さらに味噌ダレをかけてくれます。
　研究の末に肩ロースを使うことになった煮豚は赤みと脂のバランスがよく、超柔らかく、ですが揚げられているので香ばしさもあります。
　味噌ダレは甘めだと思いますが、予想以上に深い味で、揚げ煮豚にも絶妙に合っていました
　酒にも合いますし、何より白飯に合いそうです。
　ということで早いとは思いつつ「白いご飯ください」と言ったのですが、訪問した時間帯にはありませんでした・・・（ショック・・・震災の教訓もありますし、鞄の中にサトウのご飯を常備すべきでした）

◆伊勢うどん(\600) ★4.2
　白飯なしから立ち直るための一杯です。
　柔らかく茹でたうどんの上に、タレ、ゴマ、黄身、葱、削り節が乗っています。
　溜まり醤油をベースに、これも少し甘めに仕上げたタレをなじませるため、ガシガシかき混ぜて食べます。
　かき混ぜる前と後の写真を両方ご参照ください
　これも酒に合う一杯だと思います。
　というか、溜まり醤油の風味が予想以上にしっかりしているので、白飯が欲しくなる一杯です。（何のために頼んだのやら・・・・）

　ということで、久しぶりのむさしやでしたが、満足しました。（心残りは白いご飯だけ・・・・）
　そろそろ冬も終わるため、「味噌おでん？　次の冬かな・・・・」との言葉は少しショックでしたが、半年強くらい待てば食べられそうです。
　料理は開店当初より確実に美味くなっていると思いますし、何より女将さんのキャラクターは相変わらずの面白さです。
　機会がありましたら、一度・・・・

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2010年08月
　「薩摩」の跡を電話番号ごと引き継いでいる店です。
　小さいテーブル数組とカウンターという造りです。

　女将さん夫婦は名古屋から小金井に戻ってきたとのことで、「名古屋風手作り料理」もありますが、必ずしも名古屋料理一本という訳ではなく、色々試してみたいとのことでした。
　料理については火の通しを中心に試行錯誤中のところもありますが、面白い店だと感じています。

　生（小）\350とお通し（茄子の煮物で、かなり美味。今回は \0サービス）を省略します。

◆串（四本で\600)
　\100?\200で、今回黒板に書かれていたのは豚２種類、牛１種類、海老１種類でした。
　４本まとめて\600という良心的な値段です。
　海老は塩、牛はおろしポン酢、豚２種は味噌ダレで食べさせてくれます。
　「肉はもう少し旨みが濃くてもいいかも」と思ってしまったことから、火の通し加減は試行錯誤中のようですが、衣の揚がり具合は上々で、十分合格です。（★3.5）
　素材ごとに色々な食べ方を提案するあたり、女将さんの気持ちを感じます。

◆鉄板ナポリタン・名古屋風（\800）
　名前が気になったので頼んでしまいました。
　ナポリタン自体は普通の味付けでしたが、鉄板の上で卵を薄く焼き(写真では白っぽく写っている部分）、その上にナポを乗せる点が名古屋風とのことでした。
　具はソーセージとピーマンと玉葱でした。
　麺は乾麺を一から茹でており、時間はかかるのですが十二分に美味い茹で加減でした。（具★3.5、麺★４、味付け★3.5）
　昔風の味を思い出したい方にはお勧めです。

　ということで、小金井ピンク街に突如出現した居酒屋（もう一つは「炭火屋ｂｕｃｈｉ」）ですが、女将さんは面白いですし、料理も将来が楽しみです。
　店の明るい雰囲気／サービスに★５を捧げ、総合★４で失礼します。
　機会がありましたら一度・・・・