脂の質がスープを美味くする。戦略的明太子成功、博多長浜らーめん「いっき」。 : 博多長浜らーめん いっき

　4度目の訪問ですがいつも駐車場の入口がわからなくて周辺をオロオロと周回している間に駐車スペースが埋まってしまいます。今日もそう。克服しなければ。今日は店頭に数組並んでいました。その後尾につけて待つこと7,8分で入店です。お子様連れが多いので客の回転はそう速くはありません。

　好みはバリカタなので、いつものようにハリガネをオーダーして着丼したら写真を撮っているうちにバリカタになっていてそこで食べ始める作戦です。食べ終える頃はカタから普通の間くらいになります。

　いつも不思議に思うのはヤワでも普通でもハリガネでも、提供されるのは同じ時間、だいたい5,6分かかります。麺の茹で時間は関係ないようです。

●「明太ごはん」ランチサービス¥200
　初めていただきます。当たり前ですが結構辛いですね。これは…第二作戦決行します。

●「らーめん + 味付たまご」¥650 + ¥100
　ふふ。これにさっきの明太子を載せるのです。よし。
　でも…少し足りないかな。ご飯に乗ってるの全部乗せるとスープの味に影響を与える量となりそうですが、それじゃ明太ご飯を楽しめなくなりますからね。でも、明太子を載せた周辺は辛味が増して美味しくなりました。少し成功です。
　あーっと、しまった。そんなことに気を取られて、辛子高菜をトッピングするのを忘れてしまいました。食べ終えてからテーブルの高菜を見つけて、ショック！

　そんなことより、本題のラーメンですが、美味しさの理由の一つがわかりました。
　先日別のお店で食べた博多とんこつは、スープに油滴の輪がたくさん浮いていたのですが、このスープに油滴はほとんどなく一面に脂層ができていました。脂の質が違うんですね。少し放っておくと表面に薄い膜ができます。この脂が美味しい理由なんだと思うのです。

　ごちそうさまでした。東京で長浜を食べたければここですね。美味しいとんこつですホントに。次回こそ駐車場に停められますように。

　人気店です。開店時間から少し経つと外に列ができ始めます。大行列というわけではありませんが。
　ファミレス感ゼロの店内ですがお子様連れのご家族客が多いです。みんな、長浜ラーメン大好きなんですね。

　このお店は何故だかハリガネをオーダーしても時間がかかるのです。スープの仕立てを丁寧に行っているのでしょう。替え玉はすぐ出てきますから。


●「らーめん」¥650 + からしみそ ¥100
　7〜8分後に着丼です。私はカタからバリカタが好みですが、麺の撮影に30秒ほどかかることを見越してハリガネをオーダーします。
　辛子高菜をトッピングして、今日は初めて「からしみそ」も料金プラスでトッピングして、辛味仕様で臨みます。結論を言うと、このスープは辛味が無い方がとんこつをダイレクトに感じることができて美味しいと思います。その意味ではからしみそは次回はオーダーしませんが、そぼろ肉の食感は長浜ラーメンには新鮮で、それはそれでいいトッピングでした。

　スープは、今日はいつもより少しこってり感が強く感じられました。仕入れる豚によって僅かな味の違いはあると思います。ラーメンも生き物ですからね。それでも味をまとめるのがプロ。こちらの大将はプロです。上からの物言いで失礼しました。


　今日も美味しく獣味のラーメンをいただきました。甘味、臭み、脂、トロみ、全てが東京におけるとんこつのトップクラスです。ごちそうさまでした。

今日の一品　ちゃーしゅーめん ¥880
　福岡市中央区の中央卸売市場の向かいにある「元祖長浜屋」の味が忘れられないことは前回のレビューでも申し上げた通りです。「いっき」にはそのお店と近い臭いを感じます。この臭みのある豚骨の香り、クセがあるのでダメな方はダメかもしれません。しかし「桂花」や「百麺」などに比べれば全然クセは無い方です。特に「桂花」の、あのハッカク混じりの香りは私はダメです。こちらはピュアな臭みです。第一、これが豚骨です。元祖長浜屋は、労働者のことを第一に思いやる料理を提供するお店ですから、食い気を誘う獣臭がベースなんです。ただ、長浜ラーメンの定義があいまいになっているので、特に強い意識をする必要もないのかも知れません。
　さて前回同様、オーダーから配膳までは時間がかかります。替え玉は先にどんどん出ているので、麺の問題ではなく、スープ作りの時間と考えるしかありません。で、7分ほどで出てきました。
　以前よりまろやかさが増したように感じます。臭みよりクリーミーさが目立ちます。だいぶ工夫をされたのかも知れません。美味しいです。辛子高菜を入れて、少し辛さを。あと、胡麻もトッピング。
　長浜ラーメン、と言い切れないのは、おそらく麺の硬さの呼び名かも知れません。麺の硬さは、ヤワ・カタ・ナマ・カキアゲ、といった表現をするのが長浜流のようですが、このお店は博多ラーメンの呼び方をしていて、バリカタ・ハリガネ・粉おとし、といった表現です。まあそれもそんなにこだわる話じゃないんでしょうかね。
　美味しいのであっさり麺を食べ終えて、替え玉のハリガネをオーダーです。私にとっては結構ボリュームがあるのですが、豚骨スープの力を借りれば、スルスルと胃袋に入っていきます。うん、やっぱり美味しい豚骨ラーメンです。
　家族連れが多いのがこのお店の特徴です。みなさんバンバン替え玉しています。労働の合間に食べる料理としては秀逸だと思います。ちょっと進化した「いっき」。ごちそうさまでした。

今日の一品　らーめん ¥650
　長浜港市場の入りっ口、漁業関係者でごったがえす「元祖長浜屋」で食べた長浜ラーメンは、五指に入る思い出深い食事でした。それ以来、長浜ラーメンにワクワクするようになりました。長浜ならぬ、鹿浜まで車を飛ばして、こちらの一杯をいただきにきました。

路駐を避け、少し歩いて到着しました。すんなり入店できましたが私の後は外に列ができました。メニューはシンプル、らーめん。青ネギが一面に広がると味が強すぎるので、ねぎらーめんではなく、トッピングで白ねぎをオーダーしました。麺の硬さは「バリカタ」で。
タイミングが悪かったのか、バリカタにした割には時間がかかり7〜8分待ちます。でも大丈夫、待ってますよ。
お、意外と茶色い。白濁のとんこつではありません。トロットロスープ。脂が濃いめです。なのでなかなか冷めません。
スープも麺も美味い。特にスープ。何口か食べては、ごま、何口か食べては辛子高菜、何口か食べてはスープダレ、と味を変えながら食べ進めます。高菜をたくさん食べたいのですが、追加すればするほど辛くなっていくダイナミズム。
よし、替え玉だ。私は小食なので、まず替え玉和え玉といったものは注文しないのですが、ここのスープはもっと食べたくなる魔力を持っています。替え玉は「ハリガネ」でお願いします。と、ほぼ15秒後にはきました。早い。はじめの待ちは何だったのでしょう。

とっておいた貴重なチャーシュー1枚をおかずに、ハリガネを食べ進めます。うーん。美味い。完食、完飲。こういうお店が近所にできないかなあ。ごちそうさまでした。

最寄駅　日暮里・舎人ライナー
　　　「西新井大師西」徒歩15分、「谷在家」徒歩13分
訪問時間　11:50（日曜）
待ち時間　0分
衛生感・落ち着き度　　６
価格設定の適正度　　　８
料理の味・誠実度　　　９
好き度・リピート感　　９

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