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もつ焼き界の童子切安綱
もはや貴様が今更何を語るんだレベルの名店。個人的にはもつ焼きにおける東の横綱的存在に位置付けております。
今回は兼ねてより望みに望んでいた平日口開けへの突撃を敢行。待ち時間は1時間弱程だったでしょうか。
立石も昨今の酒場ブームでだいぶ観光客が増えてしまいましたからね。以前ならもう少し潜り込みやすかったのでしょう。
ともあれその甲斐あって無事1回転目に入店成功。それどころか、なんと常連の方々の卓に同席させていただけることに。(何度かお見かけしたことのある諸先輩方とご一緒できて感激でした)
そんなこんなで最良のスタートを切れた宇ち多゛さん飲み。開店直後の独特の物々しい雰囲気にどうにも胸が高鳴りング。
まずは一斉にファーストドリンクの注文がさばかれます。私は勿論梅割り(200円)からの発進。
当店の梅割りといえば、宝焼酎のストレートに梅シロップを数滴垂らした代物。これが最高に効くんだな。
ただ2回転目を待つ方々がいらっしゃる関係で、本来の上限5杯半を前にストップをかけられてしまうのはちょい残念。まあ私は次の目的地もある故、3杯もやっつけられれば十分なんですけども。
同行者は途中葡萄割り(葡萄シロップ入り焼酎)も発注。梅割りよりも甘さ控えめでさらーに効くんだな。チェイサーにサイダー(200円)あたりをお願いするのもよいやもしれません。
さて、満を持してのフード発注。
当店の細々としたルールを若輩者の私などが偉そうに語るのもアレですし、その辺は他の方々のご投稿を参考にしてくだされば幸いです。
・煮込み ハツモト入れて 200円
一説では東京五大煮込みの一つと数えられる逸品。もつの様々な部位のみを濃いめの味噌味で煮込んだストイックスタイルになります。染み出したもつの旨味とコクがもうたまりません。
折角だから希少系のホネ(骨周りの部位)をお願いしようとも思いましたが、やっぱり好物のハツモトを多めにいただきたい!
うーん、このクニャッとした噛み心地がイイネ。
続いて生(ボイル)の注文。各1皿200円也。
・シンキ
人生2回目の貴重なシンキ(テッポウとコブクロのセット)は、両部位ともに臭み皆無の完璧な状態でした。
コブクロの小気味良い歯応えと、テッポウの程良く脂の落とされたシコプル感に悶絶。煮込みのハツモト然り、つくづくもつというジャンルは、お味と同じぐらいにその食感の妙を楽しむものなのだと再認識させられます。
・タン生 赤いところ
しっかり熱の通ったコリコリ部分と、赤く(レアー目に)仕上げられた柔らか部分、双方の異なる味わいに舌鼓。
遂に焼き物です。価格は2本縛りの200円也。
火力は言わずもがなの炭火。複雑難解なコールを淡々かつ正確に焼き続ける店員さんに心底リスペクト。
・ツル 塩
宇ち多゛さんでは即完売の希少部位(男性器)
特有の弾力と、噛み締めると溢れ出す滋味。わざわざ口開けに並びたくなる気持ちもわかります。
・レバ タレ
現在はよく焼き状態にて提供なれど、他店の下手な若焼きよりよっぽど美味。このスペシャルなネットリ感は他店にはなかなか出せないかと。
・シロ タレ よく焼き
よく焼きによって、より香ばしさの増したシロはマイフェイバリットの一つ。何より当店のタレとよく焼きの相性は抜群なのです。
ちなみに私は数多のもつ焼き店の中で、宇ち多゛さんのタレが一番好みな気がいたします。甘辛さも粘度も理想形なりけり。
・アブラ 多いの タレ よく焼き
ありがたいことに、常連さんよりお裾分けいただきました。
ジュワッなる擬音が実際に聞こえてくるんじゃないか、というぐらいの凄まじい脂の旨味。もはや背徳的を通り越して殺人的です。
・カシラ 素焼き 若焼き お酢
最後はさっぱりと酢醤油のカシラ。(今回はお新香を華麗にスルー
若焼きのフレッシュさが口内の脂成分を溶かしてくれました。
以上。ムッシューの「今日はいくつ?」の問いかけに「(2人で)5つです」とお返ししてのお会計は、驚きの一人当たり1300円とな。
いやはや、相も変わらず恐ろしきコストパフォーマンス。仮に料金が10倍であったとしても、当店以上の満足感をもたらしてくれるお店が果たしてどれだけ存在するのか…
また、規制により若焼きの提供は不可になりながらも、以前と全く変わらず抜群の鮮度を保たれていることが素晴らしい!(凡庸なお店はどうせ若焼きでないからと、こっそりもつの品質まで落としていたりするのです。絶許)
そしてやはり口開け初体験の感動はひとしお。
ツルもシンキも抜群のクオリティでしたし、優しい常連さん方との語らいも最高のスパイスに。オープン直前に仕込み勤務のお母様集団が続々と帰って行かれる姿なども壮観。
帰する所、最初から最後まで終始フィーバータイムであったと言っても過言ではありません。今回の訪店で評点もアップしようっと。
とはいえ圧倒的待ち時間の長さ的にも、毎回口開けを狙うのはあまり現実的ではないですよね。
なら結局平日の夕方前ぐらいが良いのかなあ。しかしそうするとあの売切れラッシュが…
なんとも狂おしいジレンマ。それもこれも宇ち多゛さんが魅力的過ぎるからいけないのです。真面目に反省してください。
いや、そんな舐めた口きいてるとムッシュー(実はけっこう優しい)に童子切ばりの斬れ味でバッサリされかねません。ごめんなさい。
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モービー
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店名 |
宇ち多゛(うちだ)
|
---|---|
ジャンル | もつ焼き、居酒屋 |
お問い合わせ |
03-3697-5738 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
京成押上線 京成立石駅南口から、徒歩1分 京成立石駅から44m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
39席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1946年 |
備考 |
・原則として、ウラ(西側)が入口→オモテ(東側)が出口の一方通行です。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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立石平日昼酒ツアーのメインイベントは、久方ぶりの宇ち入りに決まっております。しかも前回投稿と同じく口開けに合わせての訪店だけでは飽き足らず、なんと総勢4名の大所帯での突撃などと無謀この上ない作戦を敢行。
いや、でも実はちゃんと勝算もございまして。
まず①に某先行者様が4名での訪店録をあげていらっしゃるのを拝読したこと。本来宇ち多゛さんは精々2人連れまでが望ましいのは重々承知しておりますが、上記の事実の存在は我々に大きな勇気を与えてくださった次第。
そして第②に口開け一巡目であれば、多人数での入店も多少は試みやすいのではないかということ。(逆に以前比較的空いている時間帯に3名でお邪魔してみた際には、はじめ1-2で通され、後ほどお席が空くにしたがい全員をくっ付けてくださるなんて変則的な形でご案内いただいた記憶です。
にもかかわらず、時間調整利用だったはずの東京ホルモンさんにてちょっぴりくつろぎ過ぎてしまい、開店30分前からようやく行列の最後尾に並び出す痛恨。
しかしながら幸いに幸いを重ね、前回同様ご常連方が集まる一卓に着席成功。やはり最近のモービーは何かを持っている模様です…!
さて、注文等々については正直いつも(といっても投稿は一回しかしてませんでした)と大差ないので基本的には割愛。
とりあえずこの後もはしごが待ち構えているため、梅割りは2つ半までにしておきます。
生では今回も限定品のシンキ(テッポウとコブクロ、両ボイルのセット)にありつけた喜び。勿論お気に入りのタン生の赤いところもネ。
加えて久々にハツ生も頂戴しました。正に血肉をいただいてるって感じがたまりません。味付けはいずれも安定の「お酢」をコール。宇ち多゛さんのお酢(醤油ダレにお酢をかけたモノ)って本当に美味しいのです。それこそこの液体だけでつまみになるレベル。
次いでモービー曰く東京五大煮込みどころか東京三大煮込みに絶対数えられるべきだろ的存在の「煮込み」も挟んでからの焼き物。
好物のレバはタレ・塩両方とも。今更言うまでもありませんが、新鮮なレバーはよく焼きでも美味ですし、塩でも絶品なのです。
これまた鉄板のカシラ素焼き若焼きお酢にシロタレよく焼きも。今回のよく焼きは相当火入れ強め。炭化寸前でありながらしっかり美味に感じられるのが驚きです。
後はナンコツ塩もお願いしたんだったかな。何故か写真が残っていない不思議。これこそが梅割りマジックってヤツでしょうか。
アブラタレよく焼きやサッパリ要員のお新香生姜のっけてお酢あたりも頼みたかったものの、今後のはしごの組み立て的に断念。
そしたらいつものムッシュー(今日はSさん)の問いかけに「2つ半です」とお返ししてのチェック。だって長っ尻は野暮天ですから。お支払いは一人あたり1500円と相変わらず激安。
あわせて長文レビューも野暮天ですし、ここら辺でお開き。長っ尻の必要もない上に、圧巻の横綱相撲。よって座布団なんて全くもって必要なし。
もつ焼き界の東の横綱は本日も健在也。