アレンジと気まぐれメニュー : 菜香餃子房

【2023年5月 再訪】

この日は久しぶりにお会いする先輩レビュアーのお誘いで北千住呑み。一件目は何度目かの菜香餃子房です(^_^)
私もそこそこ通ってますがお誘いいただいたA氏はかなりの常連。色々とお店の魅力を引き出して頂きました。

料理はA氏にお任せして私は専ら呑みに専念します。最初はオールドバー使用⁉のハイボールからスタート。
その後は烏龍ハイ(芋焼酎で)とお店名物？あわあわを堪能。初めて知りましたが京都のお好み焼き屋発祥らしいです
あわあわは樽ハイにビールの泡を注いだある意味販促の飲み物ですが、これが中々に旨いのです。オススメ(^_^)

・ピーナッツ2種とチーズチップス ※値段失念
出来合いのものじゃなくママお手製のチップス。干しエビや胡麻の粉末が使われていて旨味が非常に濃いです。
乾きものといえば乾きものですがこれはレベルが違います。程よい塩気と強い旨味が酒を誘発します^ｍ^

・干し豆腐香草あえ 500円
細切りの星豆腐に香味油と香草で風味付けした中華料理の前菜の定番。ここに辛味添えするのが常連のやり方。
そのまま頂いても十分旨いですが辛味が加わってもまたオツな味わい。っていうかこの辛味自体が旨いな(^_^)

・焼き餃子 650円
やや厚手でカリッと香ばしく焼き上げられた餃子。皮の状態も最高ですが中の具もジューシーで絶品です(^_^)
結構手間のかかる一品みたいなので注文は他の方に相乗りさせてもらうのがベター。スムーズに提供されます。
今回はA氏持ち込みのコーレーグースも試してみました。これが望外の旨さ！油にコーレーグースって合うねぇ～

・スープ ※値段不明
日替わり＆気まぐれで提供されるスープ。メニューにない一品で私は初めて頂きました。出汁は都度変わるんだとか。
この日は鶏ベースに牡蠣や海老の旨味も掛け合わせたスープでした。少し白濁していて素晴らしい香りがします(^_^)
具材は葱をパラリと散らす程度と実にシンプルですが、スープ自体の旨味と香りが強いのでこのやり方が多分ベスト。

・茄子の上海煮 600円
冷ましたた方が旨いらしく含め煮的に炒めた後はしばらく置いておきます。この辺りは日本の煮物と理屈は同じ。
今回は次の店に行こうとする我々へ配慮してくれて冷蔵庫で急速冷却してくれました。まさかのやり方です(^_^;)
出汁がしみ込んだ那須はトロリと柔らかで辛味と油も丁度の加減。素朴な中華のお惣菜って感じの料理ですね。

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【最後に】
定番料理に辛味増ししたりメニューに無いスープや自家製香味油を味見させてもらったりと至れり尽くせり(^_^)
この店はメニューが少なめなんですが、実は色々アレンジや裏メニューがあったとは驚きです。しかもかなり旨い！
本日のお勘定は〆て２人で5530円。ご馳走様でした。

【2023年4月 再訪】

最近は臨時休業してることもありましたが、この日お店を通りかかると営業してました。席に空きがあります！
お店に入るや否やママから酔ってるか聞かれます。この店は酔っ払い不可です。そして私は一軒目で無問題(^_^)

この日は生ビール(650円)からスタート。確か途中で焼酎(詳細失念)を追加してますが銘柄などは忘れました(^_^;)
料理は餃子がマストとして他にちょこちょこっと注文。里芋を使った料理の写真が旨そうだったので頼んでみました。

・自分で選ぶお通し→燻製玉子 400円
黄身がねっとり仕上がっていて半分にした片方には自家製の香味油がかかっています。飲み心をくすぐる逸品^ｍ^
中華料理屋の玉子って超しっかり加熱してありますがこれは半熟仕上げ。調味料も染みていて酒の肴そのもの。

・葱香里芋 500円
読み方分からん。写真を指差して里芋をくれって言ったら通じました。多分里芋の香り焼き…みたいな料理です。
里芋は小ぶりで焼きながら中華出汁を吸わせてあるっぽいです。味付けは日替わりで今日は海鮮系とのこと。
海鮮と油のコクと芋のねっとり感の組み合わせが素晴らしく、中心部の少しサクサクした食感もイイ感じ(^_^)

・焼き餃子 650円
見目麗しい焼き餃子。皮はカリッと香ばしく餡にはニラの風味がギュッと閉じ込められています。やっぱ旨い！
ラーメン屋の餃子とは一味も二味も違う皮の旨さと食感の妙味。個人的には黒酢で食うのが一番好み^ｍ^

この後サービスでパン粉？に食べる辣油を合わせたやつを味見的に頂きました。こんなのがかなり旨い(^_^;)
油と炭水化物と辛味・ニンニク等が合体するとメイン食材が無くてもある一定以上に旨いです。身も蓋もない真実。

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【最後に】
ママの料理は独学らしいですがそれでこれだけ旨いって凄いです。センスある人ってやっぱり違いますね～(^_^)
今回は食べてませんが生牡蠣の紹興酒漬けも超好みの料理です。今回の里芋と合わせてオススメなので是非どうぞ！
本日のお勘定は〆て2800円。ご馳走様でした。

【2020年10月 再訪】

土曜日18時ちょっと前。呑み屋横丁をフラついていると菜香餃子房に空き席を発見。ササっと入店です(^_^)
カウンターのみの小さなお店なのでほんの数人で満席になってしまいます。この時は先客3人でした。

新しくテーブルとカウンター正面に衝立やフィルムの壁が出来てました。コロナ対策はかなりしっかりしてます。
『すいぶんとコロナ対策が徹底してるねぇ』と話を振ったら『だって自分が絶対かかりたくない』との回答(^_^;)
フィルムのせいでママの表情や壁のメニューが歪んで見づらいですが、今日もママの明るいトークは絶好調です。

この店ではまず数種類対象になってる料理から前菜を1品頼むルールです。このチョイスが実に悩ましい。
焼餃子を食べるのは自分の中で確定しているので、今日は前菜と餃子に前回頼まなかった料理を2品頂きます。

酒は最初グレープフルーツサワー(400円)からスタート。その次は気になっていたあわあわ(400円)です(^_^;)
あわあわはチューハイ にビールの泡をかけたドリンクです。うる覚えですが京都のお店？を参考にしたんだとか。
で、もう一つ気になってる「しゅわしゅわ」というドリンクの方ですが、これは紹興酒の炭酸割りです。
ちなみに開発はしゅわしゅわが先ですがママ的にこっちはお勧めしないとのことです。なんだそりゃ(^_^;)

・お通し 干し豆腐香草和え 400円
壁面のメニューから1品お通しで注文。緑シールのある料理は加熱品なのでおとお通し象外です。
選んだ干し豆腐は干した感じが強くてムチムチ。ピリ辛で香草とネギ？の醤油漬けが良い風味です(^_^)
一軒素朴な料理ですが味付けや香りづけにセンスを感じる一品。

・香辣蝦シャンラーシャン 600円
ぶつ切り海老とニンニクの芽の炒め物。そこにフライパンで炒ったパン粉がどっさり振りかけられています。
このパン粉は市販品ですが味付けに一工夫。塩気と何とも言えない旨味を纏っていてこれ自体が旨い(^_^)
海老フライを衣と海老で分解したらこんな感じになるでしょうか。普通の炒め物より数段味が良くなってます。

・焼き餃子 500円
前回も頂いたこの店のスペシャリテ。小ぶりで端正なフォルムときつね色の美しい焼き色をしています(^_^)
焼き面のパリッとした香ばしさに旨味の強いジューシーな餡。一見オーソドックスですが非常に良く出来た餃子です。
自家製花山椒・黒酢・食べる辣油と味変も楽しみつつあっという間に完食。やっぱりこの餃子旨いな～

・上海シューマイ 400円
餅米と豚肉のシンプルな焼売。皮も中の餡もねっとりしていてほんのり中華系のスパイスが効いています。
肉みっしりな焼売とは違う舌触りと弾力。これはこれで旨いです。これなら3人前くらい軽く食えるな^m^

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【最後に】
ママの料理は食感や香りの演出が巧みで随所に工夫がちりばめられています。なんやかんやでセンスあるよね(^_^)
本日のお勘定は〆て2970円。美味しいものを色々食べてこの値段に収まるのも大きな魅力です。ご馳走様でした。

【総評】
北千住駅(東京)から徒歩ですぐ。常磐線高架沿いの飲食店が密集する路地の中腹辺りにある居酒屋です。
こちらは料理上手な中国人のママお一人で切り盛りするこじんまりしたお店です。名物は餃子(^_^)
こんがり香ばしい皮と中華な味つけが独特な餃子でかなり旨いです。酒好きなママがつくった酒向きの一品。
餃子以外の料理も中々気がきいていて、ちょっと手を出したくなるような魅惑的な一品が沢山揃います。
餃子で有名になっていますが、本来は中華系居酒屋としてのレベルを評価されるべき名店です。

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北千住駅を下車して常磐線沿いの飲み屋横丁へ。この通りは私好みの小規模な飲食店が密集しております^m^
魅惑的が多数立ち並ぶ中、今回目指すのは中華系居酒屋です。餃子が美味しいと評判らしく、期待が膨らみます。

こじんまりしたお店なので開店直後を目指して訪問しましたが、開店ちょっと前で2人待ち。これなら入れます。
店内はカウンター6席のみで中国人のママが1人で切り盛りしています。BGM等の無いガチの居酒屋空間。
ママは中国の方ですが日本語は問題なく話せます。とても気さくで明るい。そしてお酒大好きです(^_^;)

メニューは中華系惣菜みたいな小皿料理が定番と日替わりで幾つか。件の餃子は数量限定らしく1人1人前までです。
メニューは定期的に入れ替わります。常連に出して好評なら定番にしたり裏メニューでこっそり提供もしている模様。
酒はビール・サワー・焼酎・日本酒・各種中国種と結構幅広く揃います。しゅわしゅわ？あわあわ？なんてのも。
最初にお通し的に2品注文が必須らしいので、気になった物を適当に注文。勿論餃子も即座に1人前確保です^m^
酒はグレープフルーツサワー(400円)からスタート。その後、レモンサワー(400円)→芋焼酎・宝山(500円)です。

・砂肝の塩漬け 300円
・鳥肉の塩漬け 500円
塩漬けから2品注文。どっちもしっかり塩が浸透していて味は濃い目。これはいかにも酒の肴って感じです。
鶏肉は普通の塩漬けと燻製の2種類。しっとりホロホロに仕上がっていて燻製が入った方は味が一段濃い感じ。
この塩漬けは作るのにすごい手間が掛かるらしく、自慢の逸品だとママが胸を張っていました(^_^)

・燻製玉子 250円
黄身が程良く半熟でトロリとしています。簡単な料理ですが燻製香を纏うとグッとオトナの味わいですな～^m^

・かきの紹興酒漬け(ハーフ) ※値段不明・2個だと500円
昆布出汁と紹興酒を合わせた調味液に付けたレアな牡蠣。冷凍のものですがこれが素晴らしく美味いです！(^_^)
旨味が強烈に濃くて、そこに出汁の優しい味わいと紹興酒の風味が良いアクセントに。居酒屋料理の傑作ですね。

・焼き餃子 500円
他の人の注文に便乗して1人前を手堅く確保。一度に4人前位しか焼けないので、タイミングよく注文しましょう。
やや小振りで端正なフォルムの餃子は、皮に綺麗なきつね色の焼き目が付いたしっかり焼きあげ。これは旨そう！
皮の焼き面はかなりこんがり焼きなのでバリバリ噛み砕く感じになります。おお～この食感の香ばしさ良いですね。
餡に干し海老を使ってるのか何とも言えないコクがあります。香ばしい皮としっかり味の餡。これはモロに酒の肴です。
そのまま喰っても十分旨いですが、自家製花山椒・黒酢・食べる辣油と味変もあって、コレ1品でかなり楽しめます(^_^)

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【最後に】
餃子目当てで訪問しましたが、それ以外の中華系惣菜もどれもかなりのレベルです。これは良い店を知りました。
しっかりした食事もできるしチョコッと摘む軽めの飲み食いも可能。駅からも近く使い勝手も抜群ですね(^_^)
本日のお勘定は〆て3410円。ご馳走様でした。