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食べログ 餃子 百名店 2021 選出店
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月並みの中華居酒屋では無い、繊細な仕事振りに感心
「凛」でのオフ会の前の「0次会」として、愛妻家14号さんに連れてきていただいた店。
こちらについては、多くのマイレビュアーさんも高評価している。
超人気店のようで、駅から愛妻家さんが電話で席の空きを確認してもらってから向かう。
場所はちまちまとした店屋が集中している、通称'飲み横'を100mばかり進んだ所。
店の間口は狭く、席数もカウンター8席と言うこじんまりとした構え。
先客の後ろをすり抜けた、奥の2席に通される。
上海出身という女将さんが、1人で切り盛りしている。
壁に掲げられた写真入りのメニューからすると、単なる中華風のつまみを出す安直な飲み屋のように見える。
しかしそういった思いは、すぐに良い方向に覆されることとなる。
まずは「生ビール」で乾杯。
こちらは看板通り「焼き餃子」が名物だが、時間が掛かるので先に注文しておくことがベターのようだ。
先に出してもらったのは、次の2品。
「鶏肉の塩漬け」:塩漬けだけでなく、燻製も一緒に盛合されている。
一見すると何気ない腿肉のスライスのようだが、程良い塩気とソフトな食感が見事。
完成までに一週間以上掛かっているとのことで、単に塩で漬け込んだだけでは無い奥義が窺える。
「燻製たまご」:これもきちんと燻されている割に、黄身の中心は半熟状態。
不思議に思い、製法について女将さんに聴けば、少し燻しては冷水に一旦取り、さらに燻しては冷すという作業を3回繰り返すとのこと。
そこまでの手間が施されることに、驚くばかりである。
そうこうしているうちに、餃子が焼き上がって来た。
綺麗な焦げ目が美しく、皮も自家製とのこと。
'最初は何も付けずに'の言葉通りに試すが、まずカリッとした歯触り、次にもっちりとした弾力感が心地良い。
中の具は肉と野菜の割合が程良いせいか、ジューシーさと旨みがたっぷりと感じられ、塩気も決まっている。
食感と言い、皮と具とのバランスと言い、実に完成度の高い仕事と言える。
卓上には醤油や酢、ラー油と言った一般的な調味料も用意されているが、愛妻家さんから特別な食べ方を教えていただいた。
まず花椒の粉末を少量振ることを薦められるが、これが絶品。
さらに黒酢や、粒入りのラー油なども試すが、さらに味が深まった。
飲み物に「チューハイ」を追加。
つまみにはもう一品「燻製豆腐」を頼むが、こちらも水分の抜けと程良い燻香に技が感じられた。
短時間ながら、実に密度の高いひと時が流れた。
女将さんは、いわゆる場末の呑み屋の女主人などとは異なる、どことなく知的な雰囲気が漂うマダムである。
聴けばきちんとした家庭の奥様で、かつてのお仕事も全く畑違いの堅い業種とのこと。
そういった人となりが、餃子をはじめ料理の計算されたような仕上がりに顕れている。
考えてみれば、似たような多くの呑み屋が軒を並べるこの横丁で、商売を続けることはなかなか難しい事。
もちろん味やサービスの良さが第一であるが、それに個性が加わってこそ、それぞれの店が成り立っているのだろう。
こちらの女将さんの仕事振りにも、独特の世界観が感じられる。
'機会が有れば'と言うより'是非機会を作って'再訪したいと思う。
良い店を教えていただいた愛妻家14号さんに、感謝申し上げたい。
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蓼喰人
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店名 |
菜香餃子房(サイコウギョウザボウ)
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受賞・選出歴 |
餃子 百名店 2021 選出店
食べログ 餃子 百名店 2021 選出店
餃子 百名店 2019 選出店
食べログ 餃子 百名店 2019 選出店 |
ジャンル | 居酒屋、餃子、飲茶・点心 |
お問い合わせ |
不明の為情報お待ちしております |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR常磐線(快速)・つくばエクスプレス線・東武スカイツリーライン各線 北千住駅から184m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
★お飲み物のご注文をいただきます。★お通しメニューよりお1人様一品お選びいただきます。注:居酒屋ですので、ソフトドリンクはございません。 |
席数 |
5席 (最大2時間制でお願いしております。ご協力お願いします。) |
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個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 完全禁煙。加熱式たばこも不可。 |
駐車場 |
無 車でのご来店はお断りしています |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、焼酎にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
●当店は【居酒屋】として営業しております。 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2013年6月 |
備考 |
※当店は居酒屋として営業しております。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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師走の土曜日の昼、知り合いの音楽家が出演するコンサートが町屋の駅前のホールで催され、友人と2人で出向いた。
その後には、地下鉄で一駅先の北千住に向かう。
北千住は現在都内のターミナルの中では最も活気があり栄えているが、最近はこちら方面での用事が無くなったので訪れるのは久しぶりだ。
駅を出てかつての宿場町の面影を残す、旧街道沿いを散策。
昔ながらの街並みや下町風情に新たな若者的な感性が混在している、独特の雰囲気を楽しむ。
ファンシーショップのような駄菓子屋を覗いたり、「ドンレミーアウトレット」で商品を物色したり、アールヌーボー風の洋館の「大橋眼科」の佇まいを眺めたりと、暫しの時間を費やす。
そろそろ日も沈み駅近くに戻ってくると、路地に面した飲食店は賑わいを見せ始めている。
土曜日のためかなりの人出で、店選びに悩むところ。
飛び込みで入ってみる手も有ったが、思いついたのが一度マイフォロアーさんに連れて行ってもらい、好印象が残っている餃子の美味しい中華居酒屋。
場所は通称「飲み屋横丁」の中ほどだが、改めてこの道筋には魅力的な店が多いことが分かる。
店の前に着いたのは丁度17時の開店時刻。
まだ閉まっていたが開ける気配がするので待っていると、ほどなく女将さんが笑顔で迎え入れてくれた。
偶々我々は一番乗りだったが、店内は6席しかないため、後に続いた2人客2組ですぐに満席となってしまった。
まずは飲み物を訊かれたので、2人とも「生ビール」をもらう。
お通しを選べるとのことで、壁に貼られた写真入りのメニューよりそれぞれ別々のものを頼む。
「燻製豆腐」:強すぎない燻香とほど良い塩気、しっかりとした食感が好ましい。
「ピーナッツ2種」:花椒などの香辛料入りの砂糖でコーテイングされた「クレージーピーナッツ」と「塩ゆでピーナッツ」の2種盛り合わせで、何気ないようだが実はどちらも手間が掛かっており玄妙な味わいが秀逸。
少し時間を置きながら注文したのは、次のような品々。
「上海シューマイ」:巾着型に包まれており、やや厚めの皮のもっちり感が楽しい。
中のひき肉の餡は味がしっかりで、何もつけずに十分に美味しく、途中で黒酢を少量垂らす程度。
「焼き餃子」:どの客も頼むこちらのスペシャリテで注文は一人一人前に限定されており、客の注文が揃ったところで纏めて焼かれる。
カリっと焼かれた底面の綺麗な焦げ目が香ばしい。
女将さんから食べ方の指南があり、最初の1つはそのままで閉じ込められたジュースと共に味わう。
その後は一旦戻した皿に女将さんは、花椒・食べる辣油・少量の黒酢で調味してくれたが、さすがに美味しくもっと食べたいほど。
「かきの紹興酒漬け」:半生状態で漬け込まれており、たっぷりの生姜の風味が印象的。
旨味が溶け込んだ漬け汁も余さず頂く。
「砂肝の塩漬け」:八角を効かせた硬めの仕上がりだが、薄目にスライスして出され噛みしめると味が深い。
「燻製玉子」:中を半熟状態のまま燻製にするのはなかなか難しいようで、香りと味加減が好ましい。
「麻辣春雨」:味が良く染み込んだ細目の春雨は、煮込まれても食感は失われていない。
こちらも花椒と唐辛子の辛味がほど良く効いている。
「エビとたまごの炒め」:海老は予め火を通してあり、手早く玉子と炒め合わせて出される。
優しい食感と味わいで、他の刺激的な料理との対比が面白い。
「スープ餃子」:〆に選んだのがこちらで、通常5個のところ6個にして2つに分けてもらう。
まず蓮華で掬ったスープが美味しい。
餃子自体は焼き餃子と同じだろうが、皮の弾力と滑らかさが印象的。
飲み物の追加は私はまず「ハイボール」。
こちらではウイスキーに「オールドパー12年」を出しているが、ハイボールにも使用する。
オールドパーは今でこそ比較的安価で手に入るようになったが、その昔はこれを愛飲することがステイタスシンボルだったことも有る高級スコッチ。
これを置いているところに、女将さんのこだわりを感じる。
さらに紹興酒を頼むと、3年・5年・15年があり値段も上がっていくが、女将さんの'3年でも美味しいよ'の声にそちらを注文。
香辛料の効いた料理には、やはりこれが合うことを確認。
一方で飲み物には「しゅわしゅわ」とか「あわあわ」と言った、面白いネーミングのものが目に付き、訊いてみると比較的最近考案された女将さんオリジナルとのこと。
連れが頼んだ「あわあわ」はジョッキに注がれた酎ハイに生ビールの泡を浮かべたもので、1分ほど待って泡が消えかかり味が馴染んだ時が飲み頃となる。
一口もらったが、多少のビールの苦みが加わったなかなか乙な味。
今回は連れも居たので、色々な味を堪能できた。
餃子をはじめとする女将さん手作りの点心は、仕込みにかなりの手間と時間が掛けられている。
そこには細かな心配りが溢れていることを、あらためて実感。
カウンターの中の狭いスペースを効率よく使って、料理を仕上げる手練の技も見事。
味の面で感心したのは、やはり香辛料の使い方。
特に花椒の香りが印象的だったが、これは小分けした袋が店内で販売されているため購入。
ポチ袋に入れてくれた花椒は、バックの中でも馥郁たる香りを放っていた。
お店のHPにも記されてるように、こちらは単なる餃子専門店では無くあくまでも居酒屋で、表にはその象徴である赤ちょうちんが下がっている。
女将さんはあちらの方で、やや片言ながら独特の語り口が好ましい雰囲気を醸し出しており、客と交わす軽妙な会話もこちらの魅力。
HPには他にも色々とお店の決まり事が載っているが、これにも女将さんの愛情が感じられる。
席数が少ないため予約は出来ない。
いきなり訪れても入れないことが多いため、開店時刻が狙い目のようだ。
こちらを目指してわざわざ足を運ぶ価値のある店。
これからも機会を設けて訪れたい。