北千住にある隠れ家的寿司店。取材お断りで見つけるのに苦労しました（笑）。 : 栄寿司

（２０１５年１２月　再訪）

北千住にきてハンバーガーにがっかりだったワタクシ。失意のどん底？

思い出したのがここ栄寿司です。ただこの日は１２月３０日。市場は前の日で終わってますので、店がやっているのかどうかちょっと心配でしたがとにかく行ってみることに。営業時間も不明でしたので、早からず遅からずの時間に到着します。ああ、よかった。読みが当たって暖簾を出したばかりでした。１分でも早すぎると年内営業が終わったのかって思い、帰っちゃうのに。さすが、ベテランレビュアーです。←ジブンで言うな！

店主にご挨拶。店内には鏡餅もセットされ正月の準備はできてました。先ずは口直しに瓶ビールをお願いし。大瓶が出てきます。ネタケースの中は半分くらいは埋まっているし、大きなまな板の上には準備中の魚もあります。じゃあ、適当につまみを切ってください、って。

ただ、舌きりと小柱は入れてくださいとお願いしました。お通しは煮あわび。うまし。

店主がいろいろ準備を始め。いろいろ話をしながら、ビールを呑んで。北千住の駅前にある玉寿司が廃業することなど店主が知らないことも披露したり。つまみ、うまかったなあ。

リクエスト２点の他は、中トロ、赤身、鯖、鯛。大きめのカットで食べごたえがあります。つまみだけをずっと食べ続けるよりも途中で握りを挟んだほうがずっとおいしく感じるので。頼んだ握りは、赤貝、ひも、お正月前だけにカズノコ。お椀も来ました。

本当に癒されましたね。これで平らな気持ちで家に帰れます。４０００円でお釣りをもらいました。これが２０１５年最後の寿司かなと思いつつ、店主に礼を言って店をでました。

結局、大みそかの日も寿司を食べましたので（笑）。セカンドラストでした。

写真を見ると、おとっつぁんの飲み方やね。

（２０１４年６月　初稿）

北千住に来ています。

先だって北千住の東口にある寿司店で食べていた時。この寿司店の店主は寿司組合の責任者なんですよ。北千住には組合員のお店って何軒くらいあるんですか、ってお訊きしたときにこの店の存在を知りました。

それからずいぶん時間が経ってしまいましたが、ようやくこの日の訪問です。

お店を見つけましたが、暖簾は出てません。店から少し歩くと海鮮丼が安い店があって行列が出来てますね。あの店に行く気はありませんので、さて、どうしたものかって立ち尽くしていると。お、店主のようですね。どこからか、帰ってきたようです。

『あのお、今日は昼の営業はないんですか？』

『ああ、やりますよ。でも、ランチメニューはないのでランチだったらあっちの店に行かれた方が・・・・。』

『いえ、ちょっと呑ませていただければいいのですが。』

交渉が成立し（笑）入店です。いいですねえ。昔ながらの店内の雰囲気。

『あの、急いでおりませんから、店の準備をしちゃってください。ただ、ビールだけはください（笑）。』

冷たいビールが出てきました。うれしい～～。それから、お通しも２品ほど作ってから暖簾を出したりとか少々の準備を。手が空きそうだったので、何か（お造りを）切ってくださいと声をかけておきました。こうすると、いろいろ順番を考えながら作業が出来るはずです。

冷蔵庫から魚や鮪の塊を取りだしながら、お造りを仕上げていきます。

『お店はもう永いんですか？』

こういう風に老人はコミュニケーションをとっていくんですよ。ノウハウ公開（笑）。

店の創業は昭和５０年。店主の年恰好がジブンとあまり変わりないと思ってまたまた訊きます。ほらね、同じ歳でした。

お造り登場。いやあ、これはうまそうじゃないですか。呑めない日本酒を呑むか（笑）。お願いすると、天狗舞が出てきました。たっぷりと注いでくれて。ふふ、コミュニケーションってとっても大事なんです。特にカウンターで店主とふたりだけですからね。

トロ、あおやぎ、げそ、ほたて、鯛、本山葵

どれもおいしくいただきました。

このあと少し休みが入って奥様の実家に行くんだそうです。遠いですよ。今はもう７月になってますので、過去の話です。とか、いろいろ話をするわけですよ。ただ食べて帰る海鮮丼の店とは違いますから。

『少し握りも食べて帰りたいので。えっと、３貫ほど。ネタはおまかせします。』

という流れですから、お決まりのメニューは見てません。３貫がめっちゃうまかったので、もう３貫お願いして。

いやあ、いいお店ですね。初めてではちょっと入りづらい感じかも知れませんが、中にはおいしいものが待ってますよ。