五つでは語り切れないほどに溢れる五味鳥さんへの愛 : 五味鳥

大好きなお店にもかかわらず、久方振りの再訪レビューとなってしまいました。
今回の訪店を除き、途中にも一、二回はお邪魔していたものの、それからも随分と期間が空いていたことに驚き。

お店にも色々と変化がありまして、中でも一番大きなニュースはご兄弟店主の弟さんがご体調を崩されてしまったことかしら。現在は甥っ子さんが焼き場に立たれており、お兄さんと女将さんのお二人でその他のお仕事を担当されていらっしゃいます。

また、焼き物がなんこつ以外二本縛りになってしまったり、卓上メニュー（価格表記は相変わらずなし）が設置されるようになった等、細々とした変更点もちらほらと。
客層についても若いカップルや女性の二人連れなど、ライト層がだいぶ増えたんじゃないかと。一見さんの増加にともなってなのか、何だか接客面も以前より取っつきやすいものになったような。まあお優しい女将さんの存在も非常に大きいのでしょうけども。
とはいえ個人の正直な気持ちとしては、客層含めて昔の雰囲気の方が好みだったかなあ。そこら辺を語ると長くなるので、ここでは敢えて割愛させていいただきますが。

そして何より肝心の焼鳥のクオリティが、以前に比べて何処か物足りなくなってしまったのではないかと。ポーションも少し小さくなった気がいたしますし、部位ごとの火入れも、当方の好みとはやや外れていた印象。
勿論それでも十分に美味しいですし、お会計がバカ安な点も変わらず。素晴らしき満足度であることはモービーが保証いたします。（この日は諸事情あって軽くの飲み食いだったものの、一人当たり2500円強でした。
それに一品料理は安定の高品質でしたよ。鳥さし、シットリとした口当たりでとても良かったです。お新香も軽めの漬かり具合で非常に良き清涼要員でございました。

うーん、何だか随分とネガテイブな書き口を続けてしまったぞ。この度大変心苦しいながらも点数も変更させていただいた次第です。
しかしながらそれもこれも全部当店を敬愛しているが故だと捉えていただければ幸いでして。これからも千住の焼鳥界をリードし続ける五味鳥さんの行く末を永く見守っていきたく。ちゃんと定期訪問を心掛けますね。

北千住西口の飲み屋横丁をしばらく進んだところにある焼き鳥屋さん。いつ行ってもほぼ満員と大人気ですね。

個人的にこちらのお店と遠山さん、バードコートさんの三店を、勝手に北千住の三大焼き鳥店と考えてたりします。(石井さんは食べログ上では焼き鳥ですが、もつ焼きにカテゴライズ)
その中でも五味鳥さんが一番好きかなあ。味といい、雰囲気といい、涎が出るほどにたまりません。

この日は一軒目にお邪魔しようとするも生憎の満員。その後「ざわさん」にお邪魔してからお店を覗くと奥のテーブル席が空いていたため、即時滑り込むこととしました。

二軒目なので早速レモンサワーでの乾杯。
宝焼酎のJAPAN瓶に直接割られたレモンサワーは、割り具合が絶妙でぐいぐい飲み進めてしまいますね。かち割り氷を惜しみなく大量に提供してくださるのも嬉しいところ。

さて、焼き物に関しまして、
五味鳥さんでは鶏肉の銘柄は特に謳われていませんが、どの部位もとてもジューシーで美味しいです。焼き具合も絶妙。

この日は遅い時間なので焼き物はほとんど売り切れでした…
残っていたもも、手羽先を塩、つくねをタレで、それと味噌焼き(味噌ダレに漬けたもも)をお願いします。(玉ひもとかレバー食べたかった…ほんと美味しいのでお勧めです)

うむ、今日もクオリティ高し。
つくねに入ってる粒山椒の食感と風味が小気味良いし、味噌焼きは味噌ダレに漬けたももがより柔らかく、旨味も一段階昇華されています。
素焼きの肉質も勿論上々ですが、加賀屋系のスタミナ焼き然り、タレに漬け込まれた肉の柔らかさもまた良しですね。

プラスで一味一夜干しなどもオーダー。
上記お品、鳥(ささみかな)を一夜干しした物に一味マヨネーズを付けて食します。例えるとさきいかのような噛めば噛むほどの味わい深さがとてもお気に入り。

お店の方々は饒舌ではありませんし、あまり愛想を振りまく風ではないです。しかし言葉の端々からたまに感じられる優しさがなんとも胸をときめかせてくれます。
後、逆に常連さんはフレンドリーな方が多し。いつも親切にしてくださってありがとうございます。

それと各お品書きには値段が記載されていないので、初めはちょっとドキドキの注文かも。
だけどお会計の時にはその安さに驚くかと思いますよ。リーズナブルさも五味鳥さんの魅力ですね。

今度は早い時間にお邪魔して色々いただきたいです。
鶏刺しが食いたい！とりわさでも可。