赤羽に出来た、ちょっと格式高めなラーメン屋さんです : らぁ麺 山雄亭

－初訪問－
赤羽駅南口すぐの好立地に、2017年1月オープンしたラーメン屋さんです。
およそラーメン屋さんとは思えない外観。
ちょっとした小料理屋さんのようです。
開店前に並んで待ってると、地元の人に「ここはラーメン屋さんなのですか？」と聞かれました(笑)
事前情報無しでは、私もラーメン屋さんだと気づかず通りすぎるかも。

暖簾をくぐると、そこには店内までの空間を仕切る為の小路があり、突き当たりに券売機があります。
引き戸をカラカラっとあけると、木で統一されたやはり和な空間が広がっています。
L字カウンターで、お盆と箸とレンゲが席ごとに用意されていました。
開店が11時とやや早めなせいか、お店を出るまでお客はまだ私達のみ。

ここのお店の特徴はその外観や内観、雰囲気があると思いますが、その他にとても特徴的な事があります。
それは、ラーメンのお値段です。
デフォルトラーメンは一杯1000円から。
最近1000円を越えるお店も増えてきましたが、こちらはお店の雰囲気までかなりこだわっているようです。

1000円は正直痛いですが、その分の美味しさがあればいいし、
お店にも入ってみたかったので今回訪問を決めました。

庶民な者ですので、この高い小料理屋さんみたいな雰囲気はソワソワしますね～(笑)
フロアの女性はしっかり和を装って着込んでいます。
でも、厨房の人達は割と普通な感じで、あまり堅苦しい雰囲気ではないのが救いです。
内装で雰囲気は作りましたよ～、位の感じです。
あまり肩肘はらなくても大丈夫そう。

余談ですが、開店前に店先で待っている私達の横を慌ててダッシュで出勤してきた店員さん。
普通だったら「少々お待ちください」程度の挨拶があると思うのですが、無言で店内に駆け込んでいきました。
そういったところから見ても、やはり接客レベルとしてはまだそこまで高くはないと感じます。
開店したばかりですから、まだそのあたりは上手く確立出来ていないのかもしれません。
高級路線でいくなら、雰囲気、素材、味、接客が揃っていないとチグハグになってしまうかも。

今回頼んだのは、醤油らぁ麺。
二人でお邪魔したのですが、一緒に行った人は塩らぁ麺をオーダー。
この二種類が看板メニューのようです。他につけ麺もあり。

早速出てきた醤油らぁ麺。
今流行りのビジュアルで、美味しいのは既に伝わってきます(笑)
スープを頂くと、醤油が出すぎるわけでもなく、出汁とかなり融和している感じ。
複雑さを感じつつも、素直に旨味が伝わるタイプです。
ただ、結構脂分が強め。
食べ始めよりも、食べ終わりの頃に美味しさが上昇してきました。

麺は細ストレート。
プリっとした食感で、小麦の風味は弱め。
食感で楽しむタイプだと思います。
その分スープの味わいがダイレクトに伝わってきました。

具材はチャーシュー二種、焼き葱、筍、ネギ。
チャーシューにかなり力を入れてくるかと思いきや、ここはかなり普通です。
というのも、最近のハイエンドなラーメン屋さんはチャーシュー激ウマなお店が多いので、やや拍子抜け感があります。
焼き葱はひとかけらですが、甘みがあっていいですね。
筍は結構しっかり味付けされていました。
ちなみに頼んでませんが、味玉はなんと200円するそうです。

塩らぁ麺も少し分けて頂きましたが、こちらは輪郭が少しボンヤリしており、
個人的には断然醤油のほうが好みです～！
一緒に行った人は塩らぁ麺大好き人間なのですが、
このお店は断然醤油のほうが美味しかったと同意見でした。

醤油らぁ麺は食べ終わったあとの口当たりも良く、レベルの高いラーメンだと思いました。
でも、割と最近こういったハイレベルのラーメンは見かけるようになりましたし、
その中で1000円はちょっと高すぎかなという印象です。
立地や雰囲気代もあるとは思いますが…。
これでもし800円だと言われたら、周りにもオススメしちゃうと思います。

1000円くらいでゆったり落ち着いてラーメン食べられるなら安いものだよ～、
という人にはベストマッチするお店だと思います。
赤羽という土地柄で高級路線はかなり思い切った決断だと思いますが、
逆に言えば競合店は全く無いので、今後どうなっていくか気になるお店です。