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店名 |
クルド家庭料理 手芸カフェ メソポタミア
|
---|---|
ジャンル | 中東料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-5948-8649 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
十条駅から86m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) 電子マネー不可 |
席数 |
27席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
|
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2017年8月6日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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今、川上洋一著「クルド人 もうひとつの中東問題」というのを読んでいる。
これを読むと、クルド社会が民族ではなく部族主義であることが分かる。
そのにっちもさっちもいかない状況の複雑さと先行きの見えなさに頭が痛くなった。
「クルド」と聞いて、好戦的なイメージを俺自身持っていた。
西側都合のネガティブな情報ばかりが流されている結果である。
ここメソポタミアのクルド人姉弟は、当然、そんなことはないわけで、
ヒジャブをかぶったお姉さんは、恰幅のいいおっかあ的な雰囲気で調理にいそしみ、
弟君は節々に知性を覗かせつつ、適当にクールな接客。完璧な日本語を喋った。
トルコのクルド人口の多い南東アナトリア地方、ガジアンテップの出身ということで、
チグリス、ユーフラテス両河が近いことから、
店名に「メソポタミア」と配したのかもしれない。
看板は「家庭料理」だ。
できることなら、彼らが普段食っているものを食ってみたい。
正直言うと、味にはさほど期待はしていなかった。
そこは二の次で、クルドの匂いがしてくれればいいなぁと。
それっぽい地味ぃなところから選んでみた。
●ポテトヤニ(ジャガイモの煮込み) Yahniya Patata ¥500
●ファスリアフェシク(インゲン豆のシチュー) Fasulya Fisk ¥500
●タワ(野菜の煮込み) Tawa ¥400
●ブリンジピラフ メニュー記載なし ¥600ぐらい
●手作りヨーグルトドリンク(甘くも塩っぱくもないヨーグルト) ダウ ¥350
ご飯もおかずも地味な同じアルミ食器で速攻出てきた。
作り置きで普通にぬるく、逆に雰囲気がある。小学校の時の給食を思い出した。
ポテトヤニとファシリアフェシクはどちらもトマトベースのスープ。
具がちがうだけの印象だが、確かに味も色も微妙にちがう。
タワはフライパンの意でインドのタワと同じ。
ほぼジャガイモ。一番はっきりした味付けで、油を吸ってなにげに芳ばしい。
ブリンジピラフもこれまた果てしなく地味なんだが、
炒めて炊いたことが食ってわかる真面目なピラフ。一粒一粒に弾力があった。
ここから締めのデザートタイム。
4品全部をたのもうとしたら、クラビエ(くるみ入り焼き菓子)が品切れだった。
●レワニ(ココナッツとゴマのヨーグルトケーキ) Rewani ¥450
●バクラワ(2個 ピスタチオの甘いペイストリー) Baqlawa ¥500
●メソポタミア風手作りヨーグルト(クルド天然蜂蜜添え) Yogurt ¥450
●メソポタミアコーヒー ¥450
レワニは口の中でばらけ、ゴマの味が濃厚。インドのバルフィにも似ていた。
手作りヨーグルトは蜂蜜を垂らしただけのヨーグルトで、
確かに手作り直球の味と色と固さ。
知らなければ普通にコーヒーとして飲んだだろうメソポタミアコーヒーは、
ピスタチオを焙煎したもの。薄口で生っぽいエグみがあった。
飾る気がないというか質素というか、いい意味で雑な味がしていた。
こういうのは普通のレストランじゃまず出てこない。
料理も接客も余計なことをしていなく、過剰包装的でないところがいいと思う。
ただ、量がちまっとしているので、割高に感じた。なかなか満腹にならないのよね。
活字の中でしかなかったクルドがちょっとだけ身近になった気がした。