シンプルだが素性の良さが光る煮干つけ麺 : 煮干そば 流。

アブラつけそば（780円）＋肉めし（ランチタイム150円）

十条でのランチタイム。
十条～赤羽エリアは、B級グルメ好きにとっては宝の山。魅力的なお店がザクザクありますが、今日は線路沿いで芳しい煮干の香りを放つ「流。」さんへ。
こちら、かの「地雷源」グループ総本山である中野「さいころ」の店長を経て独立した、すなわち鯉谷イズムの継承者のお店ですな。
一度来たことがありますが、その時は限定の魅力に抗えずデフォを食べられなかったので、今日はデフォ狙い。

平日14:25到着。前客２、後客１。店内入ってすぐの券売機を確認。
メニュー名の頭に「アブラ」が付くのは背脂増量のコッテリタイプ、何も付かないのがあっさりタイプになります。
ちなみに「アブラ煮干そば」は煮干そば（汁あり）のコッテリバージョンで、決して「油そば」ではないので注意。
今日はつけ麺な気分だったので、「アブラつけそば」をポチ。また、平日ランチタイムのみ150円になる肉めしもポチし着席。

店内では、ちょうどランチのピークも過ぎ、スタッフの皆さんがカウンター奥で賄いを食べているタイミングでした。
店員さん同士が和やかに会話しており、こういう場合「客いんだぞ、うるせーなぁ」と思うお店もあるんだけど、ここはそんな印象ゼロ。男前な若い店主さんを中心に、店員さん間の空気感がすごくいいのが印象的です。

待つこと５分ほどで着丼。
ほぉ、ツヤツヤとした麺の上にはカイワレ、そしてスープの表面には厚めの液体油層とネギ。なかなかシンプルな構成ですね。
また、肉飯の肉が多くてちょっとニンマリ。

では早速麺から一口。
中太平打麺は自家製麺、しっかり〆られおり、加水高めでムッチリツルツルとした食感。
麺味もしっかり小麦を感じ、伸びやかで実にいい麺です。
ちなみに麺量は、ラーメン、つけ麺、油そばすべて共通体系で、並170、中250、大340とのこと。
並の量はラーメンだとしっかりしたボリュームでしょうが、つけ麺や汁なしだと少ないかな？中以上推奨ですね。
一瞬で食べきっちゃった感じで、もっと食べたい。。。ｗ
差額も高くないので、つけ麺の場合は50円足して中盛にすべきですな（大はプラス100円）。

つけ汁は、ほのかにほろ苦さが感じられるすっきりした煮干醤油スープに、たっぷりの背脂を合わせてコクと甘味を増したような構成。
つけ麺のスープというと、キレを重視してかなりカエシを強めたり甘辛酸でグッと押しを強くしたりする演出をするお店が多いですが、こちらはつけ麺ならではの個性付けは控えめですかね？
おそらくデフォに対し一味、黒胡椒、お酢を追加してはいるけれど、けばけばしく彩るような感じではなく、あくまでベースの素性の良さを活かした構成ですね。
塩梅もちょうどいい感じで、グイグイ引っ張っていく感はないけど、ほっこり素朴に旨い、って感じかな。
なんだか毎日食べたくなるような、品の良さを感じます。

具はチャーシュー、メンマ、ナルト、タマネギ、ネギ。全てつけ汁の中に。
チャーシューは短冊に切ったロース煮豚ですが、ボリュームすごい！普通デフォのチャーシューの量だったら短冊せいぜい４，５本くらいでしょうが、想像の倍は入ってます。

麺を浸けて一口啜る度に、最後まで肉も１セットになってくる感じで、これはうれしい！質感はムチッと弾力の強い食感で臭みもなく旨いです。この肉のボリュームがすごかったので、メンマとナルトはあまり存在感を意識しなかったかなｗ
タマネギのザクッとした食感とほろ苦さは、煮干系スープに実によく合う薬味ですね。

肉飯は、チャーシューの端切れを小さなサイコロ状にカットして炙り、ゴマ油とネギで和えてたっぷりご飯にかけたもの。
ご飯の量もちゃんと１膳分あるし、何よりチャーシューたっぷりでうれしいですねぇ。
これがこの値段ってのはすごいサービスプライス。平日ランチタイムに来たら頼まなきゃ損です。

ラストは煮干スープでスープ割。
大きく性格は変わらず、塩気が後退して飲みやすくなる感じ。
半分程飲んで、大満足でごちそうさま。

いやぁ、実力店ということでそこそこハードル上げて臨みましたが、実にいい一杯でした。
なんだろう、インパクトとか勢いのある煮干ではなく、さすが地雷源グループ出身、地味ながら素性の良さが感じられる、日常使いしたい一杯でしたね。
油＆つけという変化球から入っちゃったので、デフォのラーメンや油そばも早く食べてみたいです。再訪は確実。

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今日のランチは十条で。
狙いは、「流。」さんの限定メニュー、燕三条系のやつ。
こちら、地雷源グループの「さいころ」の店長さんだった手塚さんが独立したお店。いわゆる鯉谷イズムの継承者ですな。
＃デフォも食べてるんだけど、限定情報を先上げします

休日12:30到着。お店に向かっていると、前を歩いていた方がスッと先に入店しそこで満席にorz
限定の食券を買い、外の待ち椅子にて待機。後客続々で、待ち椅子に座りきれないほどの人数が。
待つこと10分ほどで席が空き着席。スタッフは手塚店主と女子スタッフ２名。
食券は先に出してあるので、まもなく着丼。

ほぉ。。こりゃ間違いないやつでしょうｗ
アルミのトレイに載った小ぶりな丼にはスープがなみなみ。淡い色合いのスープの表面はビッチリと背脂と液体油。
具は「燕」風なんでタマネギ、バラ海苔、メンマが鎮座。チャーシューはゴロゴロ角煮サイズですね。

ではスープを一口。
・・おっ、意外にやわらかな味わいですね。
エグみのない煮干スープに甘口のカエシを合わせてあり、優しく誰にでも好かれるようなバランス系ニボスープ。

そこにたっぷりの背脂が加えられ、背脂のコクと甘味で全体の厚みが増しており、こりゃ旨い！
背脂はかなり細かい粒度でプルプル。臭みなく甘くていい感じ。スープを飲んだ後もずっと口に残る強い旨味も背脂効果なのかな？

麺は自家製麺、角断面の極太麺。デフォは平打っぽい形状だったという記憶なので、専用麺なのかな？
プリッとした喉越しのいい高加水麺ですが、茹でる前にギュッと手揉みしているので、強い縮れやひっつき、ちぎれ等があり、ちょっとワイルドな雰囲気ですね。麺量は180g程度で必要十分。

チャーシューはバラ煮豚を大ぶりなブロック状に切り出したものが３つ。
箸で持つとホロッと崩れる柔らかさと、バーナーで炙ったことによる香ばしさがいい感じ。
タマネギはみじん切り。辛味はきちんと抜かれており、シャクシャクの歯ざわりと心地よいほろ苦さがスープのコッテリ感をうまくリセットしてくれますね。
バラ海苔はそれほど香ばしさは強くないですが、やはり油＋海苔の組み合わせは最高です。メンマはコリッと柔らかめでいい箸休め。

ということで、サクッと固形物完食。
スープと一体化した背脂とバラ海苔を掬っていたらいつのまにスープも半分ほど飲んでしまい、満足でごちそうさま。

うん、純粋に燕三条を目指すというよりは、変に肩肘張ることなく自然体で作り上げた「デフォにちょい足し」な燕系、なかなか気に入りました。
十条まではなかなか来ないので頻度は上げられないですが、ここは全メニュー制覇したいお店だなぁ。

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