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小松庵/独り部活動に耽(ふけ)って
おとといやろうと思っていた「そば屋夜の部」独り部活動がお店の定休日の為夢破れ、今夜再チャレンジを目論むことそのものが、いきつけの居酒屋という心のよりどころの安定性が揺らぎつつあることに依るものとなれば、なかんづく身に滲みる夜風とも相まって体感温度もよけいに下がろうというもの ……
<R4.12.23>
「小松庵」
暖簾を割って、茹で場でロックされているように見えるホールの彼と一瞬目が合ったと思ったのだが、憐れ知らんぷりされる。
(されてないされてない !)
それから2~3分くらい経ったろうか。
年末だからか給料日の金曜日だからか知らないがやたら満員の店内、もうここからどう動き回っても自分の夜ごはんの状況が好転することはない、むしろ極端に悪化するだけだとと分かり切っていることもあり(泣き笑い)、居たたまれぬ思いで立ちずさんでやっとお店の人に発掘してもらい、入口大きな島の一画に陣取ることが出来たのは不幸中の幸い
おって目の前に、先客から入れ替わるようにおじさん二人組が陣取り、謙虚なぼくとはうってかわってお店の人にがつがつ食らいついていくものだから、それに乗じてとっととfirst注文を決め込んだ。
お酒は松竹梅の豪快仕様。
松竹梅にも松、竹、梅のグレードがあるというが[注]、これはそのどれかな。おそらく値段からして梅だろうな ……
穢れなき純白の白菜のお新香にはあくまでも醤油を回し、けっしてソースをかけることなどしない !
↑
それあなた、前に一回やっちゃってますよね ?
注) 料理にふられる松、竹、梅のそのグレードの割り付けが、通常松が最上位という考え方で良いと思うのだが、わざとか、稀に逆に使うお店があることがmysteriousである。このことをいきつけのママは、飲食代金を会社の経費で落とそうというお客さんへの、会社から高いものを食って経費を浪費したという悪印象を与えさせない為のお店の工夫と言っていたが、未だ突き詰めていないことは私の怠慢
【一の皿】
今日もこちらのポテトサラダはおいしい。
私にとってこれまで最高のポテトサラダは駒込の今は亡き、Barなんだけど「ペニーレイン」のやつかな。
(未だ飲み方を知らなかった当時のぼくが、仕事が終われば一直線にショットバーに突っ込んで先ずご飯ものから注文してしまうという、非常に効率の悪いお酒&ご飯のやり方をしていたことも、今は昔の懐かしい想い出。それほどの杯数飲まなかった(飲めなかった)ことに救われていたのだと思う)
カクヤスのが安定的にあんまり美味しくないと認識しているのだが、要はポテトサラダはなんだって、都度手作りのものが美味しいということで、それほどずれていないと思ってる
【二の皿】
“まぐろフライ”というのがあって、“まぐろカツ”とどこか違うのかと警戒心を募らせつつも見切り発車で注文。結果ぼくほどの専門家でも違いを見つけることは出来なかったけど。
でもマグロだからいいけど、もしもトンカツが同じもの豚フライとか言ってメニュウに載せてたら、違和感ない ? ぼくはトンカツ食べないから、どっちでもいいけどね ♪
【三の鍋】
そして“味噌煮込み鍋”というのも、味噌で煮込まれた鍋が出てきたらヤだなぁと半信半疑で注文したら、ちゃんと味噌煮込みうどんが来たので一安心。おそばが大衆そばとして美味しいことは分かっているのだけれど、なんか心が温まるものが欲しいかな、と。
こちらは蕎麦屋として(お刺身がやれる人なら尚のこと)おつまみが充実しており、且つ大衆価格なものだから、ヴァランタイン18年のボトルが3,000円くらいであったら絶対入れちゃうんだけど(それはない !)、ウィスキィはあっさりと無視されているようで ……
―― というのも、斜向かいのおじさんが常連のようで勝手に自分の焼酎ボトルとってきて、自由に楽しそうにやってるんだよなぁ。おれも焼酎が飲めたらいいんだけど、どうにも不味くて無理だわ ……
小松庵/おれたちのは、少なくとも田舎蕎麦 !
迷ったが北本通りでぶらり、途中下車することに。
夜の部としてはまだ早い時間。ちょっと様子を見るだけだと半ば自分に言い聞かせていたとて、早くも営業中へと返っている看板を見つけてしまえばひどく揺り動かされる心。
外から窺う中の様子は朧気だが、人の気配はない。
となると単なる一客としては、店から私一人への依存度が俄然高まることが予測され、果たしてその期待に応えることが出来るのかと、いつも大きなpressureとなるがしかしこの緊急事態 ! あれこれ考えている場合ではないと直ちに暖簾を割った
<R3.1.14>
「小松庵」
店内にはそのとおりお客の姿は無く、入り口近く対抗4人の向い合わせ、都合8人が着くことのできる、この店一番の大きな島へととり憑いた。
そば屋では、日本酒の安いのに決めている。
と言ったら恰好良いが正確にはそうではなく、単純に、現時点ではそうすることが単位アルコール重量あたり最も安価だと思っていて、コストダウンの為に必然的にそうなってしまうだけ。
同時にポテトサラダを注文したことは、母親を亡くしてから野菜に飢えているということと、マヨネーズに飢えているということ、その両方を同時に満たしてくれると思ったから
“小野川 冷酒 180ml” @500
子供の頃、母がメロンを、冷やすと甘さが薄れると常温で食べていたが(そのメロンも“冷や”というのかどうかを、私は知らない)、子供ながらにそれは違うと思った。いや、もっと言って道連れに生ぬるいメロンを食わされそうになったときには、殺意さえ覚えたほどだ。
私には田舎がなかったが母の父親、祖父が長野出身であったので、きっと信州人の甘味に対する異常な執着心が母に伝播してしまっていたのであろう。
(この先は、「お食事中の方はテレビを消してください !!」)
だから私の叔父は「TVジョッキー」に出演はしていないものの、ところてんにハチミツをかけて食べるというビックリ人間であった !
―― と言いつつも、例えばひじきなんかは母の作った油に完全に漬かっていて、且つぎんぎんに甘いものだと擦り込まれているボクなので、よく飲み屋でお通しに出てくる干からびて甘くないのは、それが通好みだと思ってやってるのかも知れないけど、それにはいつも訝っている ……
“ポテトサラダ” @400
割り箸を割って構えた瞬間、残念な気持ちが大きく膨れ上がる。
何かというと、箸の全長が足りないのだ。具体的にはそれとして適当な位置で持ち、作用点であるティップの動きを欲しいままに得ようとすれば、指先の動きを大きくとらなければならなくなってしまうということ。これは些細なことのようだがしかし、私にとっては非常に気になることである。
逆に言って今夜のこちらにおいて気になったことは、大まかにはそのくらいであり、その意味では、先回りして結論を述べてしまえば大変に満足出来る時間を過ごすことが出来たと言えると思う。
ポテトサラダは手作りでおいしい。
よく見かける“オトナの”とゆ~やつでないところも、そば屋には合っていると思う。本心を言ってしまえば、手打ちのそばにありがたがるよりも、手作りのポテトサラダのほうにより大きな喜びを感じる私である。
何故ならば、ポテトサラダほど、手作りのものと買い物との両者で出来上がりに雲泥の差の付く料理もないと思っているから。
値段に対しては随分とボリウムがあって、正直、一人で多くの種類を食べたい私にとっては量は半分、そして値段も半分と言ったら怒られちゃうだろうから、300円くらいでなんとか調整いただければ、尚嬉しいかなと ……
「ビールで ?」
「バケツでください !」
「…… バケツはありません」
お酒一つをやり終えないうちに、先ずは男性二人、女性二人とすべてお一人様でなだれ込んで来て都合5名に !
私の側の隅に着いた男性が懸命に面白いことを言おうとしたのだが、私に対しても花番さんに対しても失敗し(笑)、突き出しの白菜のお新香にソースをかけてしまうという致命的失態を犯してしまった私には、そのことを憐れんであげている余裕もない !
どうりで、醤油さしにしては大雑把な作りだと思った。
よく見るとその横に、流行りの酸化を防ぐ構造を持つメーカパッケージそのまんまの醤油が忽然と顕れて、だったら最初っから存在感をアッピールしてくれよ ! と嘆いてみたってもうあとの祭り ……
お猪口はまるで私の心のように一点の曇りなき、限りなく透明に近い透明(なんだよそれ !)。
その透明に呼応しはじめれば、ソース味の白菜漬けさえどこか“おつ”なものに思えはじめるから不思議である
“大粒あさりのおつまみ天ぷら” @450
お酒をもう一つと、あさりの天ぷらを注文した。
“大粒”というのがちょっといかがわしいな、ということは想像していたが、出て来たそれはやはり ! のもの。
小さくてもふつうのあさりを衣薄く揚げてもらったほうがお酒のおつまみにはマッチすると思うのだが、それやったらふつうのお客さんからは、「何この貧弱なの !」 とやられるかも知れない。
飲食店というのは斯くも辛き商売だと思う。
それにしても隣の彼の、最初の一杯を残したまんま新しいのを注文し、それに手を付けずに目の前で寝かせていることが気になって気になって仕方がない !
ウィスキィでもそんな飲み方は嫌だが、ビールなんてなおさらだと思うんだけれど ……
そして私の目の前に、あらたに年嵩の御仁が着いた。
その佇まいはあくまでも静。注文さえ告げたのかどうか気になっていたところへ、花番さんがさっと膳を差し出しのだが !
―― なんだろう !? 鴨せいろうの鴨をつゆに入れないまんまローストビーフみたいにお皿に整列させ、それにお茶碗の白いご飯と御付けがついているように見えるんだけど(それすらおれにはほんとうの鴨かは分かんないんだけどね)、お父さんの雰囲気とも相まって、恐ろしく食通の食べ方に思えてならない ……
“せいろう” @550
しかし私は我が道を往く。
そうやりたいということを、それしか出来ないということが明らかに凌駕していたが、それでも。
ほどなくして、これはあくまでも下町としてのことだが、得も言われぬようなきれいなおそばが舞い降りた ! いや、私にとってこれは出逢い、ではなく再会、であったのだけれど。
私はここで、今まで好きなようにお酒を弄んでいた以上に、今まさに私の出番が来た ! と、あらためて身構えなおした。そうしなければ、この“そばに失礼になる !” と。
おれの仲間内にボトルのウィスキィを注ぐたび、ロックグラスに残った氷を「酒に失礼だよ !」 と辺りに投げ捨てるやつがいた。そうしなければ小さく残った氷で酒が薄まり、酒に対して失礼なのだという。
過去形なことを推し量っていただきたいのだが、私はそいつと初めて出会ったとき、こいつはどこまで凄いやつなのかと思った。そいつは確かに出逢ったときの一瞬だけ私の心を驚愕させたが、それは案の定、最初の一瞬だけのことで、直ぐ様へなちょこになった ……
ふつうのそばが冷麦だとしたならば、こちらのそれは素麺ほどの繊細な細打ち。ふつうの酒が冷麦だったとしたならば、俺たちの酒はすべからく、少なくとも田舎蕎麦であるべき !
少なくとも ! だ !
繊細な細打ちは浅草「尾張屋」、また私がよく引き合いに使う湯島「多なか」さん、新大塚「寿美吉」(閉店してます)、また麻布十番の超高級店が直ぐに浮かんでくるが、こちらのおそばは、そばとして丸断面ということがその特徴である。
となれば私の頭の中に「錦町更科」さんが引っ掛かってくるんだけど、如何せんその両者では土地柄、客層など、そのステージそのものを異にするが為に、それは比較してはならぬこと。
こちらのおそばはお酒、おつまみ含めあくまでも大衆的であって、それこそが何よりこの街の(この北本通りの、と言い換えても良かろうが)要求であったことは、佳境に差し掛かって止まらないこの客足がまさに雄弁に物語っていよう。
お酒二つにおつまみ二品。それにそば一枚で〆て2,400円。
惜しむらくはそれを味わうに、途中下車の旅という工程がなかったならば、ぜひとももっと高頻度使いさせていただきたいお店なのだけれど ……
小松庵/God Canyonにて
まだ胃がへんだった。
無論、昨晩も飲み過ぎてしまった為である。王子駅行きの都バスを途中下車する。午後五時。厚い雲に覆われた空に、心のBlueの彩度がますますくすんでゆくような気がする。
北本通りは、今日も北本通りを貫いている。私も私を貫く為に、今日も蕎麦屋の戸を引いた。
なんて、自動だったけどね ……
<H29.9.24 北区神谷>
「小松庵」
BGMは歌謡曲だが、音量が小さすぎてどの世代のものか分からない。
店内に脚を踏み込んでも、お店の方々は奥で固まったまんま。なので勝手に四人掛けのテーブルに着かさせていただく。それでもお店の方々は奥で固まったまんま。もう注文は決まっているのですみませんと声を掛けたら、若い女の子が近づいてくる。
「ざるせいろ」
「ざるそばですか ? あっ、ざるせいろ !」
メニュウにそう書いてあったので敢えてそう告げたんだけど、明らかにこの“ざるせいろ”というものが言葉として矛盾を帯びているのは分かっている。それは、入れものが笊なのか蒸籠なのか 、どっちかはっきりしろよということだが、まあ海苔かけのせいろうだろうと分かるので、郷に入っては郷に従わせていただいた次第
―― なんだから、逆にお店の人が戸惑ってどうすんのよ (笑)
“ざるせいろ” @650也。
お蕎麦はナロウ。
断面が丸い気がしてその製法が気になるところだが、質(たち)は良いと思う。この繊細なお蕎麦をやるには些か肉厚で大き過ぎないかと訝ってしまう、重量感のある蕎麦猪口。海苔の吸着とも相まって適量に分解することの難しい蕎麦を、その大きな猪口に存分に浸してやった。
こんな雑な食べ方も、たまにはいいなと思いつつ ……
どうでもいいけど、私にも寒いくらいに冷房が効いている。
隣には、お酒が飲めるくらいになった年齢の息子さんを抱えた親子連れ。透きとおる湯でつゆを割っていると、「失礼しまぁ~す」と私に水が差し出されたので、「はい」と小さく返す。すると隣の卓から、「お水 (こっち)」と。そしたら私の席に置かれたコップが無言で奪い去られ、そのまんま隣のテーブルへとテレポーテーション (笑)
おもむろに小銭を握りしめて立ち上がれば、せいろうを持った若い女の子が頑なに迫り来るので、こちらが丁重に、平安京エイリアンから逃げるようにもう二段階くらい折れて、身を引いて道を譲った。でそっから、こちらにお尻を向けて厨房に執着し続ける別のお姉さんが気付いてくれるのを、暫し待つ。
―― 接客の素人っぽさっていうのも、ここまでくると寧ろ爽快だわ。すっきり爽やかだわ ♥
小松庵/北本通りに粒だって
久々、東十条銀座~演芸場通りを通っていつもの居酒屋まで散歩するのもよいかな、と思った。
そこで、これはメトロの王子神谷駅前となるが王子五丁目で都バスを下車し、散歩の前にまず酒前をと。昨日名古屋出張のときに駅構内で買ってきた“夏限定冷やしきしめん”という半生のきしめんを一袋お腹の中に入れただけなので、蕎麦一枚くらい全然OKだろう。
―― いや、寧ろそのくらい食べておかないと栄養失調になる。またしてもそうやって自分を正当化しようとしているだけなんだけど ……
<H28.8.6>
「小松庵」
小松庵というと私の知る限り本郷通り沿い、王子から行って六義園手前の小松庵の蕎麦がダントツで高クゥオリティを誇っていると思うが、もりそば一枚、千円札出して数十円しかお釣りが返ってこないというところが、日本蕎麦という庶民派フードとして致命的なところだと思っている。
同じく米国の代表的なファストフードにハンバーガーというものがあるが、春日通りの「ファイヤーハウス」も最もシンプルなもので、当時(何しろ十年以上はご無沙汰しているもので)千円を切るものがラインナップされているかいないかのレヴェルだったと記憶しているが、それらがどんなに高級なものだったとしてハンバーガーの千円は分かっけど、もりそば一枚の千円は、俺は分かんない。
だから駒込の小松庵にいったときは富士山から飛び降りるつもりで(小池百合子さんをパクった蓮舫さんを、さらにパクらさせていただきました)、逆に千数百円支払ってもっと高級なものをやっちまうのがよりベター(より精神的辻褄が合う、といった世界のものだが)と、私は結論付けているのだ。
こちらのお店ももう何年かぶりだが、元々何度も訪れている店ではないし、その蕎麦の素性も覚えていない。入り口近くの相席前提の大きな島の端っこに着いた。すると目の前のご夫婦が、何やらエアコンの温度設定について白熱した夫婦会議を展開させている模様。
「クーラーは23℃で強風にして一気に冷やすの ! 28℃で扇風機つけたって全然冷えないから。あんたほんとにばっかじゃないの~。」
―― 東京は下町の人間がこの“バカ”という言葉を用いた場合、そこには幾ばくかの愛が孕まれるものであると、私は了解している。それでもあまりにも連発するものだから、さすがの私もちょっとひいたが (笑)
“ざるそば” @650也。
やがて舞い降りたせいろうは二枚重ね。
まだ漆が新しく、器だけみるとけっこうに高級感があった。蕎麦猪口は厚く大きめでけっこう重量感があり、注がれたつゆはたっぷり目。海苔は鋏切り。印象的だったのは、東京基準としても冷や麦のようにとても細い蕎麦。そういった周辺情報から直ぐ様この蕎麦の質(たち)を特定し、最適な分量を摘み上げて最適なところまでつゆに落としたが、言うまでもなくそれはけっこうたっぷり目となる。
ナロウながら水分含有率の低い、粒立つような蕎麦が、甘め(それほどしょっぱくないという意)の甘め(甘味を帯びているという意)のつゆを湛えた猪口に、まるで生き物のように跳ねた
それは買い物の蕎麦として、まったくケチっていないものと思われた。
上段の一枚をやっつけて空の蒸篭を除けるは儀式。顕れた新しい“もり”に箸を突っ込み、停滞していた蕎麦の肌を空気に晒して蘇らせるは技術。“のりかけ”の為に頂点を逸らして箸を入れるは計算。結論的にこちらの蕎麦は食い手を圧倒したり、また凄んでくるようなものではなかったが、あくまでも大衆的な蕎麦として、そこそこに良心的なものだと思った。
で、北本通りを渡って東十条銀座へ。
この商店街は昔っから、殊更私を優しく包み込んではくれないが、でもとくに突き放されているわけでもないのかなと、ふとそんなことが頭を過ぎる、そんな歳になってしまった ……
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Jackie_m
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Jackie_mさんの他のお店の口コミ
中華料理 長安刀削麺(東十条、十条、王子神谷 / 中華料理)
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店名 |
閉店
そば処 小松庵(コマツアン)
|
---|---|
ジャンル | そば、居酒屋 |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄南北線 王子神谷駅 徒歩1分 王子神谷駅から37m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
42席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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初投稿者 | |
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「アンヌ、ぼくはほんとうは人間ぢゃないんだ …… M78星雲から地球を守るためにやって来た、ウルトラセブンイレブンいい気分なんだよ !」
「あなたがセブンイレブンでも、ダンはダンよ !」
<R5.2.12 夜の部>
栄えているほう、即ち東十条駅の北口には昔からあまり縁がなかったが、実は私が人生初めてスナックというものに触れたのは、自分でも意外だが、ここ東十条北口だったかも知れない。
振り返れば自分はどんな気持ちでその階段を下りていったのだろう。もしかしたら、スナックという施設が(施設/笑)、女の人のおっぱいを揉むことが出来る場所だと思いこんでいたのかも知れないがしかし、それであれば、揉む施設ではないことが分かった時点で、もう足を向けなくなると思う。
だから、未だにそれを身体が求めて往くということは、それ以外の何らかの価値を、自分なりに見出してのことだと思うのだが ……
―― いや間違えた ! 考えたらおれ、けっこうスナックでたくさんのおっぱい揉んでたわ ♪
東十条銀座を突っ切り北本通りに出た。そして最近(呑み屋として)お気に入りのおそば屋の暖簾を割るとき、そのお店がいつも混んでいるものだから、そしてその店のホールの方たちがいつも鈍感なものだから(こらっ !)、ぼくはいつも不安な気持ちになる。
今夜も意を決して足を踏み込み、入り口近くのお一人様の受け皿になってくれる大きな島に空いている場所を見つけて安堵してから、向こうから歩いて来る女性に人差し指を一本立てて、「一人です」と声高らかに宣言したが、それはただの帰ろうとしているお客のおばちゃんであった ……
―― 恥ずかし~ !
お酒を頼むといつも、白菜のお新香が出てくる。
でもぼくはほんとうは、茎ぢゃなく葉っぱのほうが好きなんだけど、それをいつか言える日が来ればよいが、永遠に叶わないだろう。何故ならば、ぼくはそんな謙虚な人間だから。
だからその茎の攻撃性を和らげる為、しょう油をいっぱいかけてやった。もしかしたら、この世の中でしょう油ほどぼくの味方はいないと思う。しょう油の次の味方は言わずもがな塩ということになろうが、それはいつも鞄の中に持っている。出来たらしょう油も持ち歩きたいのだが、鞄の中でしょう油が漏れ出してしまったときのことを考えると、なかなか実現できないのだ
―― いつの日かぼくは、塩、しょう油、そしてエクストラ処女オリーブオイルを懐中に、ウルトラセブンのカプセル怪獣さながら、それらをテーブル上で縦横無尽に駆使し、たとえどんな状況下でも涼し気に自分の世界を構築させる、そんな男になりたいのだが ……
品書きの“マグロぶつ”は、もう数度注文しているのだが、おれは釣り以外の魚の知識、とりわけお刺身の知識に疎いんだけど、これって“ぶつ”っていうのかな ? なんかいつも大そう立派なものが出てくるんですけど。
それかほかのお客さんには大したことのない部分を出して、ぼくにだけ良いところを盛りつけて来てくれるのだろうか ? それは何故かと考えたとき、やっぱりぼくはこの辺りの住民の中ではどうしても品良く見えてしまって、キャンディキャンディで言ったら、丘の上の王子様的に見えてしまうから、王子様に“ぶつ”は出せない ! ってなっちゃうのかな ……
(んなわけない !)
高級料理酒がなくなり、ほろ酔いで気がでかくなったか山本五十六(やまもとごじゅうろく)に似た名前の、田中六五(たなかろくじゅうご)を、それがなんなのかもまったく分からずにとってみる。
と、 !
―― これあれだわ ! よくすかしたヤツらが言ってるワイン用語、“アワ”ってやつだよ !
白濁して淡く炭酸を立ち上らせるその“ろくじゅうご”は、口当たりが良くって非常においしい ! その辺りで注文していたウィンナ―がとうとう来ないなと思って、それを注文させていただいた、今までこちらで見たことのなかった若い女性に、
「ウィンナ―来ますよね ?」
「ウィンナ―、はい」
「いや、(既にウィンナ―を)注文しているのですけど、待ってれば来ますよね ?」
「はい」
そう言ったら、マスクで表情は窺えなかったが、といったら大間違いで、さすがに睨みつけられたくらいは分かる ! (笑)
(「それってあなたの感情ですよね ?」 「そ~だよ。そ~だよそ~だよソースだよ」)
それかウィンナ―がなくなっていてそこら辺の「みらべる」に買いに走ってたのか知らないがしかし ! まさかそば屋で出てきたそのウィンナ―は ! ドイツ風ビヤレストランのもののように、けっこう立派で驚いた !
―― けっこう良いウィンナ―置いてるんだなぁ、「みらべる」も ……
(「みらべる」ぢゃね~よ ! ちゃんとした、軽井沢か那須高原のやつだよきっと)
いいなと思ったのは、ぼくのいつものお酒単価の許容範囲からしたらけっこう高価なものだと思って、もう高島平団地から飛び降りる覚悟で注文した“ろくじゅうご”だったけど、でも陶器の器に注がれたそれは、けっこうに量があるなと思っていて、だから割高感がある程度中和され、おそばと同時に二つ目を注文してしまう ……
そしてその二つ目の“アワ”を舐めながら、ぼくはさっきぼくのことを睨みつけてきた怪獣を倒す為の方法を考えてる。
ぼくの懐中のカプセル怪獣、ミクラスとウィンダムを両方使い、そしてぼくがウルトラセブンに変身して三人で掛かればおそらくぎりぎり倒すことが出来るだろうが(それほど強力な怪獣である)、問題点は、ぼくはこのウルトラアイを、もう何年も前に遠近両用にレンズ交換してしまっているので、その遠近両用のウルトラアイで果たして変身出来るのか ? ということ
ぼくがもしもセブンに変身できなければ、ミクラスとウィンダムはあの最強の怪獣に、ぼくの目の前で確実に八つ裂きにされてしまうだろう。
まあウィンダムはロボット怪獣なので、壊されてもヤナセに修理に出せば、凄腕のメルセデスのサービスマンが直してくれるだろうけど、ミクラスはちょっと ……
ほろ酔いから本格的に酔い始め、そんなことを夢想しつつやり始めた細身のそばがまた、この酔っ払いには勿体ないほどにうまい !
アイスクリームの需要は、意外にも夏よりも冬の方が高くなるというが、やっぱ冬につめたいそばって、いいよなぁ ……
―― つったって、夏だってつめたいそばをやるんだけどね ♪