外観は植木屋＆店内はJAZZ喫茶風　而して其の実態は・・・ : 喜三郎農場

このご時世ですが、在宅勤務の合間に池袋の某団体を訪問です。
地下鉄の密を避けるべく自転車で行きました。
自治体とか団体って、全然オンライン＆リモート化が進んでいないんですよね。
比較的ご高齢の職員が多いためか、PCはあってもスキルが追いつかないようで埒があきません。
小池さんだって密だ密だと騒ぐ割にはリモートで業務していないようですし、国会の予算委員会はどう見ても密ですし。
3密がリスキーだと言っておきながら、自らは旧態然としたコミュニケーション手段を活用し続けているわけですから、政治家＆公務員から範を垂れるべきではないかと。

いわゆる3密は密集、密接、密閉です。これは絶対に避けねばなりません。
しかるに3蜜は蜂蜜、餡蜜、壇蜜です。これは避けるつもりはありません。
ワイフに、あなたは絵に描いたような完璧なおっさんだ、と言われたことを付記しておきます。

ということで、某団体を辞して（こんな時期にご足労いただき恐縮ですとは言われました）ランチタイムですが、池袋駅周辺は自粛ムードが薄れているのか結構な人出です。
池袋にある企業や団体はあまり在宅勤務してないんでしょうか。
これはとっとと池袋界隈から離れてどこかに逃れようと、春日通りから不忍通りを経由して千川通り方面へひた走ります。
自転車って身体も使うし便利だし、コペンみたいに通勤の主体にならないかなぁ。

不忍通りを走っていると千石駅に出て来たので、右折して白山通りをさらに南下します。
ここまで来たら自分の庭みたいなもんです（笑）。
と、その白山通りと旧白山通りの分岐のところで数人の行列を発見。
近づいてみると、喜三郎農場と書いてありました。
農産物の産直品を扱っている店かと思ったら鶏肉と卵の店のようです。
自分の庭のはずなのに、この店は不覚にも存じませんでした。
ということは庭じゃないんだな（笑）。

興味本位で（この前も銀座で似たようなことして当たりを引いたもんですから）店先を眺めると、親子丼のテイクアウトが売りのようで、皆さんそれを目当てにお越しになっているようです。
ん？テイクアウトは数名の行列ですけど、店内は営業中にも関わらず客は皆無です。
店先で対応しているお兄さんにお店でも食べられるのか聞いたら大丈夫だと。
入口のドアは開けっ放しだし客は皆無ですから3密どころか濃密あれ、NO密です。

では店内でランチメニューをいただくことにします。
テイクアウトの注文で行列ができていたのはワンオペだからでした。
そりゃあ一人でテイクアウトとイートイン両方を同時に捌くのは無理ってもんです。

テイクアウトの客がひと段落するまで、店内でのんびり。
店は案外広いですが、骨董品というか見ようによっては我楽多（失礼）が所狭しと置いてあって雑然とした感じです。
椅子も大きいし骨董カフェのような雰囲気ですね。
BGMはJAZZです。Lee MorganのThe Sidewinderが流れています。
この曲はBarry Harrisのバッキングが良いからヒットしたんだよなぁ。
お、ランチ用のドリンクメニューがある。
ビール、ワイン、ハイボールが載っています・・・カミナリハイボールって何だ？

店内には卵かけご飯用に数種類の生卵がおいてあり、6個単位もしくは10個単位で販売もしています。
当日は高知のゆずたま（柚子の香りがするんだって）、群馬のゆうやけ卵（ビタミンEが20倍！）、山形のお米卵（コレステロールが1/3）がラインナップされていました。
10個で650円、6個で470円かぁ、高級たまごですね。

しばらくして、お兄さんが注文を取りに来てくれました。
大変ですねと声を掛けると、今日は一人で・・・と早くもお疲れのご様子。
テイクアウトと店内と両方面倒見なければならなくなった店は多いでしょうから、本当に急激な変化ですよね。
無理せず頑張ってね。

で、お願いしたのは焼鳥丼定食です。
「甲斐路軍鶏をタレで焼きあげたボリュームたっぷりの丼」とのことなので、期待大です。
BGMはJazz MessengersのBlues Marchですから、もうイケイケドンドンですよー（笑）。

待っている間にもテイクアウトの注文や受け取りでリソースが取られており、やはりワンオペは大変です。
中にはメニューの違いを詳しく聞いている女性もおり、イマイチ納得できないようで何度も訊き返していて、これは忍耐力のいる仕事だなと実感しました。
私には無理です（笑）。

ということで待つこと15分ほど、軍鶏肉を使った焼鳥丼の登場です。
あれ、ボリュームたっぷりなんじゃ・・・普通よりやや小ぶりな印象です。
盛り付けにももう少し気を遣って欲しいけど、ワンオペだしなぁ。
御御御付けとキャベツのお浸し、それにお新香が付いています。

焼鳥丼とは銘打ってありますが、鶏肉には串に刺した形跡がないので正確には鳥焼き丼かと思われます。
軍鶏肉は歯応えがあり、旨味も噛むごとに増してきてなかなかの味です。
ただタレが濃厚でご飯と一緒にいただくとタレの味が優ってしまいます。
炭焼きでもないので、軍鶏肉の良さ＆旨さを十分に引き出さないまま丼にしている感じ、勿体ないなぁ。
しかも固めのご飯が好きな私でもかなり固いと感じる炊き上がりで、全体的に残念な印象でした。

お新香はきゅうりと人参と大根が一枚ずつ、キャベツのお浸しとの差別化もイマイチな感じ。
御御御付けは薄めで白ねぎが少し浮かんでいます。
素材はなかなか良いものをお使いかと思うんですが、その素材を活かし切れていない気がしました。
お腹も満たされなかったし・・・
1,300円に消費税で1,430円也。
PayPayで支払って5％還元を受けたのが救いです（笑）。

ご馳走様でした！