日本のアスリートは「台北の母」が作る餃子で強くなったのである。 : 台北　餃子専門店

　1軒目で来るべきなのに、またはしごの2軒目で来てしまいました。台湾やきそばとか炒飯とか食べたいのにー。とにかく、お母さん、焼き餃子下さい。
　また有名アスリート達との記念写真が増えています。1番多く来店しているのは、卓球女子グループ。愛ちゃん、かすみちゃん、みまちゃん。それからテニスのクルム伊達さんも数回来ているご様子。卓球組は中国語が達者なのでお母さんと話が合うんでしょうね。
　注目はラグビーのNECグリーンロケッツの面々。ラグビーもオリンピックセンターを使って練習するんですね。

　お母さんがお一人で厨房を切り盛りしているので、料理は時間がかかります。今夜は娘さんがいないので飲み物もお母さんが作ってくれます。断れば自分でサーバーから注ぐこともできますが。

　「焼き餃子」。約20分ほど待ちました。お母さん忙しいんです。餃子は、羽根が丸い形をしています。どういう焼き方なんでしょうね。ニラとしょうががたっぷりのスタミナ系です。…美味いっ。シャキシャキホクホク、唯一無二の味です。どんなに時間がかかっても、絶対焼き餃子ははずせません。

　初めて「小龍包」をいただきました。蒸し器に4つ、可憐に置かれています。レンゲがないので食べるのが難しいぞこれは。小皿をレンゲ代わりにするしかありません。案の定、一口かぶりつくと中のお汁が全部こぼれてしまいました。でも大丈夫。小皿にたまったお汁を、2口めと一緒に飲めばいいんです。
　このお汁、美味いっ。鶏ガラゼラチン、完璧。確かに台湾の「鼎泰豐 本店」で食べた小龍包も感動的極上でしたが、お母さんの小龍包も感激的極旨です。商業的小龍包の最高峰が「鼎泰豐」なら、家庭的小龍包のグランドチャンピオンはここ「台北」でしょう。お母さん、これすごい料理ですよ。

　伝説的に美味しい「ネギ揚げ豆腐」は今夜は無理そうです。早くもお腹一杯になったので、今夜はこの辺で。次はちゃんと1軒目として訪問し、ガンガン食べたいと思います。お母さん、ごちそうさまでした。

今日の一品　ネギ揚げ豆腐 ¥680
　伝説の「ネギ揚げ豆腐」の写真をアップしました。独特な感触のコロモ、甘いタレ、両方とも材料は日本にないそうです。とにかくコロモ！ 材料は台湾から送ってくるそうです。挙母カリッカリ、生にんにくはカラッ辛、豆腐はアッツアツ。タレは甘いが、くどくない。去年台湾行った時に、こんな料理とは出会わなかったなあ。台湾名は何というのだろう。


（以前のレビュー 2015.11）
今日の一品　焼餃子 ¥300
　土日の昼間に店の前を通っても、閉店したのかと思うくらい活力を感じない店構えですが、とにかく気になって仕方がないお店でした。しかし平日の夜に試しに寄って見ると、やはり夜オンリーの店だとわかりました。鼻息荒く入店してみます。店内は雑多な感じで、台湾ネイティブのお母さんがお一人で切り盛りしていました。メニューは当然台湾料理中心です。何を食べるか、鬼の形相で1時間半の一人ディナーの構想を組み立てていきます。まずは焼き餃子ですよ。私は水餃子より、本脳で焼き餃子なのです。そして台湾チヂミをオーダーします。

場所が場所だけに、といえばそうなのでしょうが、信じられないくらいの世界的トップアスリート達が来店しているようです。卓球の愛ちゃん、テニスの伊達さん、元日本代表のサッカー宮本、その他多くの有名アスリートとお母さんのツーショットやサインが壁一杯に掲げられています。しかも一見ではなさそうで、複数回通ってきているようです。失礼ですが、この地味なお店にそれほどアスリートが夜な夜な通ってくるには、理由があるはずです。

まず前菜としてピリ辛竹の子漬けを食べてみます。劇的に美味しいわけではありませんが、一昨年訪問した台湾を思い出す家庭的な料理です。しばらくして焼餃子がきました。まず、卓にあるラー油がすごい。ニンニクやしょうがの破片をどっぶり漬け込んだ香り豊かな辣油です。皮の包み方は水餃子的な丸い感じです。餡はニラを多めにして、ラー油に負けない強い味です。美味いな。焼餃子は5粒ですが、水餃子を頼むと10個だそうです。
続いてチヂミが来る予定ですが、その後の第2クールはネギ揚げ豆腐をおかずにそぼろビーフンを楽しむつもりです。しかしチヂミのボリュームがわからないので、様子を見ましょう。

…チヂミ、ものすごいボリュームでした。韓国チヂミと一線を画す、まったく別の料理でした。見た目は、ほぼお好み焼き、それを揚げた感じです。見ているだけでもたれそうです。口に運ぶと、予想通り胃に重くのしかかる料理です。焼きじゃない、揚げ料理です。生地と卵と具がミルフィーユ状態です。美味しいのですが、第2クールまではいけそうにない膨満感です。結局食べきれずに残りは包んでもらうことにしました。

途中からお母さんの娘さんが客として来店していて、ビールや料理を配膳してくれました。やはり彼女の口から「ネギ揚げ豆腐が美味しい」と聞きました。後ろ髪をひかれつつ、お勘定です。
お母さん、端数をマケてくれました。残したチヂミをつめてくれるのも快くやってくれました。
ここは、世界を相手にする有名アスリートにとって、本当の意味の隠れ家なのでしょう。そしてお母さんのお人柄に惹かれたアスリートが、並外れたエネルギーを補給していくお店なのでしょう。ある意味、素人に見つからないクラブハウスなのでしょう。

次こそ、いろいろ楽しみます。ネギ揚げ豆腐、です。

最寄駅　　都営三田線「本蓮沼」（板橋区）
訪問時間　18:20
待ち時間　0分