お通しがいい店に間違いはない。板橋志村漁港の酒場「魚まる」。 : 魚まる 志村店

　メニュー表を持ち帰って見てるだけで家で3杯は飲めそうです。それほど魚介も居酒屋料理も充実しています。それほど高くないのも魅力です。

　イカの和風出汁タルタル和え、のような。これ美味い。お通しをしっかり作るお店に間違いはありません。もしかしたら「まかない」的に以外と簡単な料理なのかもしれませんが、こちらのお店はすべての料理に食材の良さを活かしてさらに美味しく食べてもらいたいという工夫が随所に見られます。だから、美味しいのです。

●「お刺身盛り合わせ（6点盛り）」¥1,848
　どうしちまったんだ俺。奮発しすぎだろ。3点盛りじゃダメだったのか、俺。…ダメだったのです。お品書きに書いてあるお刺身、全部食べたかったのです。
　だって、「はた」なんてなかなか出逢えないでしょ。白身なんですね。しかも皮を炙ってきましたよ。香ばしい。すごいコシ。
　鯛、カンパチも分厚くてプリンプリンのコリンコリン。なんでしょうこの歯応え。今日は白身にほだされますね。

●「ホタテのうにソース焼き」¥528
　何という献立。ホタテとウニのスペシャルコラボ。ウニクリーム、濃いですねー。このソースだけで2杯くらい飲めそうです。玉ねぎがいい仕事しています。

●「ぶりのレアカツ〜卵黄入りのつけだれで〜」¥715
　せーの、ドン！ さらに、倍！ てな感じです。古すぎるネタ。
　レアってつまり刺身ですから、ぶり刺身にころも巻いて卵漬けにして食べる、という荒業です。これが、美味い。とんかつより脂のノリがいいですからね、ぶりは。

　もうこんだけでお腹いっぱい。ホントはもっと他にも食べたいのがたくさんあるのに。シラスピザとかカニコロとか。また次回に。
　ごちそうさまでした。やっぱり、海鮮は美味いなー。

　閑静な通りですが扉を開けるとほぼ満席の人気海鮮酒場です。第一ストアの魚屋さんは閉店してしまいましたがこちらはコロナ禍をくぐり抜けて元気に営業中華です。今日はランチで訪問です。
　店内では皆さん黙々と静かに魚を食んでいます。大人空間です。決して安いとは言えないランチですが、お値段相当の魅力ある献立が沢山あります。


●「さば味噌煮とまぐろ中落ち定食」¥1,100
　生も煮物もいただけるわがままランチです。まぐろ中落ち。たまらんわい。ジョッキのウーロン茶がウーロンハイに見えてきたヮ。サバの味噌煮には素揚げ茄子がついています。白髪ネギもてんこ盛り。茶碗のメシがどぶろくに見えてきたワイ。
　うむ、ナイス中落ち。ハオチー味噌煮。いいぞ、中味噌ペア。いや、味噌落ちペアか。よし、茄子は最後まで取っておこう。
　ご飯はもう少し炊き方に繊細さがほしいところですが魚たちのいい味方。これに染みた煮込み汁がいいんだな。


●「海鮮丼」¥1,200
　具沢山です。志村価格と言える、銀座なら2.5倍はする丼ですよ。カツオサーモンまぐろなどモリモリです。しかも、ウニ醤油！


　やはり海鮮はいいですねえ。自分も海に還っていくような気がするのですよいつかは。
　さてもちろん次回は、飲みに来たいんです。そろそろいいんですかねえ。とりあえずランチごちそうさまでした。

　志村・小豆沢エリアでは屈指の海鮮酒場です。刺身、鍋、揚げ物、焼き物…なんでもこいって感じの豊富な品数です。今夜は山口県の超辛口＋19の酒「」に合わせていただきます。

「薄造り盛り」¥1,000
　本日は、平目とかんぱちの2品盛りでした。特にかんぱちは薄造りで正解です。脂がのりすぎてるんです。これ厚切りで食べたら胃もたれますよ。いや美味しいんですけどね。

「貝刺盛り」¥750
　赤貝はひも付きです。コリコリでいいですよお。帆立もトロトロ。むしろ帆立ですよ、赤貝より。いや赤貝も美味かったな。どっちやねん。

「たらホッペのバター醤油焼き」¥880
　始めはバターの味が強くてバターの味しかしない、と思ったらじわじわとタラの白身の味が。じわじわ攻撃でした。これも美味い。

「かつおのレアカツ（限定品）」¥580
　千葉県勝浦産のかつおをカツにしました。見よ、この断面。これを卵黄入りのつけダレでいただくんです。文句無いでしょ。

　仕入れは、向かいにある創業70年を越える老舗モール「第一ストア」内の「内藤」と同じ仲買からとお見受けします。内藤さんは私もよく刺身や総菜を買わせてもらっています。安くていいマグロが置いてあるんです。信頼できる鮮魚店なので、魚まるも大丈夫。テーブル、掘りごたつ式座敷。カウンターと、好きな席を陣取って刺身で一杯。魚介好きの方へ、おススメです。
　ごちそうさまでした。

今日の一品　長芋千切り ¥480
　数年ぶりに来てみました。ランチも魚介にこだわる献立が多く、なめろう定食などいただいたことがあります。今日は土曜の夜とあって店内はほぼ満席の大にぎわいです。人気ですねえ。小上がり、テーブルもありますが私は奥のカウンターへ。

　このエリアは、昔は新河岸川から揚げられる食材で庶民の舌を楽しませてきた歴史があります。なので、鮮魚店、寿司屋、魚介酒場が栄えてきました。新河岸川の手前、終電停「志村橋」へ伸びていた都電18系統〜41系統（志村線）の廃止、モータリゼーション到来により、新河岸川が物流の拠点ではなくなった今、それでもこのエリアには魚介を提供するお店は多く残っています。板橋市場に鮮魚部門がないのは残念です。ちなみに現在は近くの舟場から、浅草や平井まで水辺ラインで遊覧することが出来ます。

　当然魚を中心にいただきたいと思います。まず刺身三点盛り。今日は〆サバ、しまあじ、カツオです。うん、新鮮新鮮。カツオ、肉厚でぶりぶり。しらが葱をのせていただきます。

　続いて、表のメニュー看板に書かれていた「まぐろトロカツ」をいただきます。中のメニューには書かれていないので、危なく見落とすところでしたよ。見よ、この断面。ほぼレアのトロまぐろが、サクサクのころもを纏って横たわっています。誘いますねえ。では失礼して。ほっ、うまっ。味噌がついてきますが、ここは塩ですよ。さっぱりいただけます。まぐろととんかつの素敵な部分をあわせもつ、最強の肴です。

　そして長芋千切り。実は今日の一番のヒットはこれ。味噌と海苔にまぎれて、とびっこがトッピングされています。この組み合わせ、いい。甘いとびっこのぷちぷちと海苔の磯の香りが、長芋に化学反応をおこさせます。日本酒が欲しくなったので、田光（たびか）をいただきます。この田光、美味しいですね。芳醇な香り、濃厚な米の味。長芋を引き立ててくれます。

　あとは「いかわたとゲソのホイル焼き」も良し、「桜ます粕漬け焼き」もグッド。なるほど、繁盛している理由がわかります。いい肴がたくさんあります。決して志村地区では安いとはいえませんが、このクオリティなら納得の設定です。いいお店を思い出しました。ごちそうさま。