平日の昼に俺を放置するとこうなる。仲宿「北京飯店」。 : 北京飯店

　平日の休暇。さてメシを喰いに…とどこに行こうか調べていると、板橋の個人飲食店は火曜休業がすごく多いことを知りました。冗談ではなく第五候補までは火曜休業でした。

　そんなわけで火曜もあっぱれ営業町中華「北京飯店」さんへ。平日の昼時は続々とご年配の方が入店してきますね。近所のキャリアウーマンも男子労働者も、扉を開けては席がなくてあきらめて帰っていきます。この平日のお年寄り感、いつものことなのかしら？ そんな中、私は久しぶりの平日休暇でもって昼飲み決行です。後ろめたさなんて…少しあります。女子労働者からの視線が少しだけ痛いです。

　麒麟キリン。大ピン633。シュポッ！ 実際に栓を開けるのは女将さんですが。

　3品オーダーしましたが、これ完璧な組み合わせじゃないですか！ 色彩も、味も、野菜や肉のバランスも、ボリュームも。今年初めて自分で自分を褒めたいです。マジ完璧。

●「鍋貼餃子」¥480
　「鍋貼」餃子で焼餃子なんですね。小ぶりな6粒の餃子たち。典型的なニンニク生姜ニラのバランス。美味しいのは皮。ワンタンのような食感です。

●「炒肝韮菜」¥680
　レバニラ炒めです。ニラレバではなくレバニラです。バガボンはどっちでしたっけね。
　ニラがシャキシャキ。もやしもシャキシャキ。高温で一気の加熱ならこう出来るのです。美味いぞお。レバは柔らかくて臭み無し。ビールが進むわー。

●「小海老の唐辛子炒め」¥900
　ニンニクの芽やタケノコなどと油で炒めたものかと想像していましたが、エビチリでした！
　適度な辛味。ニンニクがたっぷり入って美味しいです。小海老は言いながらも普通サイズです。バナメイかもしれませんがプリプリで甘くていいですね。

　うーん。美味しいですねえ「北京飯店」。しかも昼飲みというシチュエーションがさらに美味しさを倍増させます。お年寄りに独占させておく手はありませんよ仲宿の民よ笑。

　ごちそうさまでした。さて次は一体いつ平日昼飲みが出来るでしょうか。お盆でしょうかねえ。

　夜の繁華街への出没は自粛要請が出されていますが町中華での昼飲みはお咎めがありません。恐縮しながら立ち寄ったのは旧中山道の仲宿商店街にある中華料理「北京飯店」です。店頭のショーケースに趣きを感じます。

　まだ高々お天道様がガラス窓から差し込んできますが、瓶ビールを飲みます。昼飲みは強い意志が必要です。

　さてアテはどうしましょう。メニュー表示は中国語。大旦那はもしかしたらネイティブの方？じゃなければ、ちゃんとした中国料理飯店で修行されたのでしょう。メニュー表にこだわりを感じます。ホールは女将さんが担当、厨房では今日は主に若旦那が調理を担当しているようです。料理によるのでしょうかね。

「ヤワ 五目焼きそば」¥800

　まず焼きそば。カタではなくヤワでいただきます。木耳、筍、しいたけなど野菜タプーリの焼きそば。醤油ベースの味付けですが、オイスターソースの風味もします。あんかけ頼みの皿うどんとは違い、麺にがっつりと味がのっています。ビール、ビール。

「ナスの味噌炒め」¥550

　黒光りする茄子が餡掛け布団から艶めかしくはみ出しています。バラ肉も添い寝しています。アツアツの茄子は火傷に注意。甘くて柔らかい茄子です。餡はそれほど辛くないので豆板醤の入りは少ないと思います。ニンニクが効いています。片栗粉の分量やタイミングが絶妙ですね。多少冷めても硬くなりません。
これはビールですね。

「五目チャーハン」¥750

　ナルト、マッシュルーム、しいたけ、海老、卵、グリンピース、チャーシューの七人の侍。五目もとい七目です。ナルト入りがポイント高いです。
　なんとバランスのいいチャーハン！塩加減の付け方、具材から滲み出る甘みと旨み、ご飯の水分量、油の量など、これ普通じゃありません。若旦那、テクニシャンですね。チャーハンテクニシャン。チャーテク。
　美味しいですね、このチャーハン。しいたけの出汁もいいし、チャーシューが全体に与える深い味もいい。そして、茄子味噌炒めに、すごく合う！

　ああ、美味しかった。繁華街でもなくナイトクラブでもなく、密集もなく密接でもなく、最低限のモラルとマナーを守りながら、すごく楽しんでしまいました。北京飯店の昼飲み、いいですね。女将さんも好い方、若旦那も好い方。板橋屈指の町中華、いや中華飯店です。
　ごちそうさまでした。