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つけそば、甘酸っぱさと醤油のカエシとペッパーの風味!オリジナルを超える透明感?
<2016.05> つけそば+日本酒(菊正宗)
【甘酸っぱさと醤油のカエシとペッパーの風味!オリジナルを超える透明感?】
こちらの酒は「菊正宗」。ええ感じで冷えていてチビチビとやりながら配膳を待ちます。店内はほのぼのとした空気感で、スタフの笑い声も楽しい。続々と回転時間に集結する地元民。こりゃ当たりの店だなと食う前から確信です。つけそばは、卵がサービスらしくて、「生卵」か「ゆで卵」の選択を確認されますが、一応「ゆで卵」とさせていただきました。丸長系の濃ゆいものなら、生卵と甘酸っぱいタレのと相性もいいのですが、今回はダイレクトにタレを味わってみたい所存でしたので。
酒飲んでると何十分でも待てる気がしまして、体感待ち時間は、あっという間の10分程度。さてその全体の麺顔は・・・まさしく「丸長@荻窪」であります。コピーというと品がないので、「そっくり」という表現とさせていただきましょう。このつけダレの器も似ているけれど、その表情もクリソツです! ワイルドに散ったブラックペッパーも実にええ感じですやん! ・・・絵になると思ってしまった私はすでに酔いが回ったラヲタです。
味わうと、これまた嬉しいほどに「丸長荻窪インスパイア」のツボを踏襲しております。甘くて酸っぱい。たったこれだけの形容詞では感動を伝えきれません。塩気がバックアップしつつも、豚系脂の甘さが濃ゆいし、酢の酸味が柔らかいようでしっかりしている。そこにペッパーの風味が入り込んで、東池袋系や中野系とは、また違った世界観に溢れます。チャーシューのエキスが溶けているのかと思うほど。この手の重厚感なら、一味よりもブラックペッパーの方が合います。丸長荻窪本店と比べては興ざめかもしれませんが、こちらの方が透明度があるようなキリリとした感覚もあり、評価したいところです。冷えた日本酒にも相性が合います。薬味ネギの苦味もタレの甘酸っぱさに溶け込むようで、ばくばくと食欲が増す感じです。
チューニングは、個別に対応可能とのこと。辛め・淡いめなど自在らしい。デフォルトは、そのままでも十分飲める濃ゆさですし、スープ割りを計算に入れて辛めという味わいも期待が持てそうです。
【丸いストレート麺!モチモチ感覚と引き締まり感がナイス!】
丸い切り口のストレート細麺。汁系と同じものと推察。表情からは多加水ぶりが伺え、これも王道の丸長のフォルム。キンキンに〆られてるわけでもなく、程よい冷たさ、ぬくもりの残存。前歯を押し当てるとモチっとしつつも、プツリと呆気なく千切れる感覚。しかし、奥歯でのプレスでは、淡い反発の束というか、結構引締まりのあるヌチヌチっとした弾力を覚えます。全体的に少し褐色めいたところもあり、食感に影響された視覚と云うやつかもしれません。
意外につけダレはオイリーなので、浸して啜ると想像以上に滑らかなスベリとなります。多少ペッパーや刻み海苔が地肌に貼りつこうとも、苦にはなりません。文字通りズボボボボボボボボーーーとすすり駆け抜ける感覚。練り水反応のマイナスイメージは一切なくて、これはうまし!
【脂の抜け具合とボリュームの多さが素敵です!】
期待したゆで卵は、ハーフでした・・・(笑)。つけダレに浸して一口で食い切りました。具材はつけダレの中に沈没していて、サルベージしてみると、そこそこ秩序だった大きめの短冊サイズ。メンマもチャーシューも。チャーシューは脂の抜けが印象的ですが、タレに浸って味を逆輸入したような風合いで、それがナイス! いくらでも食えそう! 一方メンマは、これまた薄味で淡いコリコリ感を残すタイプ。チャーシュー同様に、つけダレのニュアンスを吸収して、より上手い感じ。酒い合う!
【淡い煮干の風味で薄さを感じさせずにスルスル飲ませるスープ割】
器を返すブーメラン方式。日曜日の丸長本店では、厨房の脇まで持って行って大将に「スープ割りください」と伝えるんだっけ・・・記憶が薄い。このスープ割りがまた美味いね! 味が薄くなるスープ割りではなく、少し味の方向性を変えて楽しませてくれるタイプ。軽い煮干しの味わいと熱が加わって、とても極上の単品スープに生まれ変わったような印象を覚えます。
【日本酒:普通酒菊正宗】
よく飲み屋で見かける普通の菊正宗。それがキンキンに近いほどに冷えており、暑さを忘れさせます。馴染みある辛口は安心感の裏返し? 麹や熟成の風味よりも、料理の味に合う合うキレが、いつもながら秀逸です。さすが灘の生一本の系譜。元神戸市民とては懐かしくも思います。そして、サービスつまみが、なかなかのボリュームで気に入った!部品の共通化ではありますが、レギュラートッピングの安定した旨さを感じて、お得感すら覚えました。
総じまして、「このレベル感なら完全コピーを超えるオリジナリティーか!?」と思えるほどに、美味しく楽しませていただきましたよ! 若い方が丸長荻窪系の本質を解してオマージュされているのも嬉しいが、映える旨さがハマった! 中央線沿線に住んでて、わざわざこれを食いに行くのは正直腰が重かったけど、大満足。これから気温が上がりそうだが、気持ちよく汗をかかせていただきました。と言うことで・・・・なので詠います!
和やかな
商店街の
空気感
明るい魂
こもったつけそば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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店名 |
魂の中華そば
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、つけ麺 |
お問い合わせ |
03-6906-6082 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
東武東上線 上板橋駅 南口から徒歩2分 上板橋駅から113m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX) 電子マネー不可 |
席数 |
8席 (カウンターのみ) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
公式アカウント | |
オープン日 |
2015年12月11日 |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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<2018.08> 特製ざるらーめん + サッポロラガービール赤星
路地裏に折れると、その店はすぐそこにある。入店すると客はまばらで・・・・みな同年代か少し上のおっさん達ばかり。しかも全員が昼間からビールを空けているという素敵な雰囲気です。ラジオもない無音な店内ですが、むしろ静寂がまったりとして気持ち良い。入店した瞬間から、この週末の店選びの成功に胸がすっとする気分ですねー。
<大人の週末の過ごし方・・・サッポロラガービール赤星>
夏場だからか、以前あった日本酒のボタンが消えていたので、ビールのボタンを押して食券を手渡します。しばらくすると出たー・・・サッポロラガー赤星!。ハートランドファンですがこれも好き!。これは今後の活動のためにも記憶しときましょう。やはり昭和生まれの人間は、ラガー瓶ビールが腑に落ちるのです。
おつまみ付き。定番のチャーシュー短冊切りに、メンマ。そこに少しタレがかかってる。この何気無い一皿で、すでに実力がわかる気がします。詳しくは後述するとして、タレは自家製辣油のようなザラツキの中に旨味があるようで・・・・その一方で豆板醤に似た雰囲気もあったりする。このタレはかなり色々汎用性がありそうな旨味です。
<屋号に偽りなし!魂こもったハイスペック・ノスタルジー甘辛酸味のつけダレ最高!>
常連さんたちは、すでにこのおつまみの旨さを計算に入れて、色々工夫もしてるみたい。例えば、チャーシュー追加だったら、ラーメンじゃなくこのつまみにボリュームアップするとか、ネギを増すとか色々と・・・。完全に飲み屋気分だなと思うと、地元のマイ常連店「中華そば みたか」に通じる物を感じます。だから居心地が良いのか・・・と感じていたところで、ちょうど配膳。それがこんなセット麺顔。
おおお!奇をてらわない王道のざる中華の風景なのに、なぜかゴージャス感が漂うぞ!。よくよく見ると、特製にしたことから、麺皿に質感あるチャーシューとメンマがある上に、つけダレにも相当量のそれらが投入されており、ダブルのインパクトを感じさせる。しかもつけダレの漆黒の醤油感には明るさも十分に見受けられ、さらに透明感もありなむ。麺の落ち着きもかなり訴求力あるようで、全体から質感の高さがバシバシと伝わります。
つけダレから味わいますが、これがまた理想通り。しっかりと動物系のコクを伝えますが、豚エキスからくる優しい旨味が鮮烈です。白濁させないようじっくりと煮出した豚エキスは実に優しい印象を与えます。また鶏ガラも明るさに磨きをかけるような旨味を重ね、これらを醤油のしっかりめな塩気がまとめ引き締めるようあ味風景が見事。しかも落ち着きを感じさせるところから、魚介の旨味も感じられる逸品です。
そして「酸味」と「ピリリ感」がしっかりと縁取っているのが、ざる中華たる主張を感じます。酸味がわりとハッキリと伝わる一方で、金属的な印象はもちろんのこと、尖が一切ない。まろやかな酸味と仕上がっているのです。さらに刺激も忘れない。定番ですが一味の刺激が淡く広がる。
豚鶏の芳醇な旨味に、醤油の塩気、酸味とピリリ感、これらの渾然一体となった質感とバランス感覚が、素晴らしすぎて頭に記憶してからは、一気に無心に食い切ってしまいました。
<超和風中華の雰囲気なのに・・・リングイーネにも似た平打ち感がたまらん!>
麺がまた唸らせます。見た目は多加水っぽいのですが、引き締まり感がしっかりと伝わり、風味感もキープ。ストレート麺ですが、やや平べったいようなフォルムで、パスタで言えばリングイーネにも似た雰囲気を醸します。刻み海苔が載ってますが、これは張り付いて食べにくくなるので、冒頭でつけダレの方へ移動させましょう。
このスリムな平打ち感だけでも味の印象が変わりますね。噛みごたえにゆったり感が生まれるし、奥歯での潰しが明確に感じられる。また啜り上げるときのシルエット感がすごくわかりやすい。よく見ると、多少ボコボコしているのだけど、食ってる最中はほとんど気がつかなかった。
つけダレに浸すと表面積が広がるためか、とても汁の味を感じやすくなります。麺同士で貼り付きやすかったのが、汁に浸すと一気にほぐれて滑らかになる。そのまま啜り食うのもいいけど、メンマとチャーシューをひとつまみづつひっかけてから食うと、まさにパスタ食ってるような、重厚なタレと具材との旨味の絡みを知ります。
<トラディショナルの味わい深く豚肩ロース肉の旨味知る!さらにメンマが唸りまくり!>
短冊カットしているから伝わりにくいけど、この豚肉はかなり質感が高いです。脂身と肉質部分のバランスがかなり拮抗しており、一度余計なところが抜けて引き締まった脂身を食らうと、実にナチュラルな甘みでうまいです。そこに甘辛酸っぱいつけダレの味で濡れるものだから・・・・最高のおつまみメニューと思えてなりません。薄い塩味系というシンプルな味ベースなのも、つけダレの浸透で味変化を楽しめる一因かと思います。
またメンマが何気にやる!。柔らかうくて、クニュクニュした歯ごたえなんだけど、最後のコリコリ感が実に明るくて歯切れが良い。その上風味と味わいがあっさりしているから、これはいくらでも食えそう。夏の休みの昼食は、このメンマとキン冷えビールがあれば、もうそれだけで良い。そんな気分の高まりすら覚えさせる質実さ。お土産で売ってくれんか!?
<味玉にハズレなし!>
全体的に古風な雰囲気だから、ひょっとして固ゆでタイプ?と思ったけど、トロットロの卵黄仕上がりでした。これはつけダレが超あっさりタイプと思われ、深い浸透を感じる一方で、フレッシュな卵本来の味わいが残っていて感じがいい。白身はプルプルだったし、卵黄は中央にはトロトロ部分が多いものの、周囲はねっとりとしたジェルの纏わりもあるし、一番外側にはスカッとした部分も残る。これらを一度で味わうのが勿体ないので、3回に分けて味わいました。嗚呼、今回も味玉にハズレなし!。
<スープ割・ブーメラン方式:最後の〆に改めて香味野菜の風味を楽しむ!>
かなりビール腹になってタプタプな胃袋だったけど、一応スープ割りをお願いしてみました。つけダレの器を高い台に乗せて、手渡しブーメラン方式でキャッチします。これが意外にもほのかな味変化があって、さらに〆の気分を盛り上げます。
暖かくなったから風味がアップしただけでなく、香味野菜系の旨味が一気に広がるイメージ。ひょっとして生姜が滲んでいるのかと思ったけど、聞く程でもでもなかったので、そのまま平らげてTHE END
。
総じまして、「ニッチなテーマに手抜きなし!一麺入魂の質実ノスタルジックざる中華!」と言う他、何ものでもありません。これは心を打ちます!。これはもう一度食いたい。限定なら慌てふためくところですが、レギュラーメニューなのでとても嬉しい。冷やし中華・冷やしラーメンもいいけれど、夏の第三の選択肢「ざる中華」なら、激しくこちらオススメであります。そんな宣伝で店の協力をしたところで、とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
うだる陽に
暑さ揺らめく
商店街
魂こもる
質実ざる中
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!