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店名 |
田吾作寿司
|
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ジャンル | 寿司 |
予約・ お問い合わせ |
03-3955-6214 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
大山駅から775m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
|
禁煙・喫煙 |
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利用シーン |
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初投稿者 |
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豪快な大将の、豪快な寿司ダネの老舗江戸前寿司店。
護国寺の「寿司定」をレビューして思い出した。
この店も、僕にしたら珍しく日曜日に訪問した寿司屋だ。
板橋の中丸町。板橋と言っても、池袋西口から歩いても15分~20分位のエリアだ。
山手通りから旧ハタプラザの横の中丸通りを入っていくと、その道沿いにある寿司屋である。
外観的には、三角になった角地に在る寿司屋なので、中がどうなっているのか気になる感じである。
でも、店内に入ると、意外にも普通の寿司屋だ。カウンター席が7,8席程度。あと、ひし形の大理石のテーブル席があるのが特徴でもある。また、奥にはお座敷などがありそうな雰囲気であるが聞いたコトはない。
この店の大将も、昔は池袋で始め、中丸町に移転してきたような話を聞いたコトがある。
この地で、すでに70年近いような感じだった。
見た目も豪快な感じの大将で、声もデカく話し好きな感じだったが、やや舌っ足らずな感じでソレが、アンバランスでチャーミングポイントでもある。(笑)
その豪快さは、寿司ダネにも活かされている。
どのタネも、切り身がデカいのだ。いわゆる江戸前では、小さめに丸っこく握る系譜があるが、大阪などの関西系江戸前寿司店によくあるようなデカいタネの雰囲気がイイ。
この店でも、いつものように「お茶で10貫ほどにぎってもらっていいですか?」と入った。
煮えたぎるようなアツアツのお茶、イイ。
付け台に、いきなり最初のタネが置かれた。
「大トロ」2貫である。(以下、すべて2貫出し。)こういう入り方もキライじゃない。
味の薄いモノから濃いモノへなどという方式もあるが、まず、一発目で、相手をかますという、喧嘩説法。
大トロはもちろんウマい。脂分は、お茶で一旦リセットする。だから、こそのアツアツのお茶なのだ。
「イカ」は表面の細かい飾り包丁がイイ。大トロで、僕がどれ位、醤油に浸けたかキチンと見られたうえでの飾りの数。深い読み合いの世界へ突入する。
わざと、寝かせすぎて、べっちょり漬けてみる。その時、大将の顔色をちらりと確認する。
うん、ハズれ顔。何だか、楽しい。
そもそも、大トロのような脂が刺し猪口に浮き上がるタネは、僕は残る醤油に極力影響の無いように使うのだ。大トロにも気を使うが、それ以上に醤油に気を使うのだ。煮切りを塗る店ならできないが、醤油を客に任せた以上、大将のリスクはデカくなる。
「カレイ」。最初の大トロは普通だろうが、イカ、このカレイとタネが特にデカい。カレイの身を噛み続けると、甘みや旨みを通り越して、かゆくなる感じ。それ位厚切りのデカ切り。普通のにぎりなら、この2貫のカレイ、倍以上の5,6貫分位使っていると思われる。
コレこそ、刺し猪口にたっぷりだった。大将の仕返しかも知れない。(笑)
「穴子」。仕込で下焼きしたモノを、直前に炙って香りを立たせる。
甘ダレ(煮詰め)を塗って出される。醤油戦争の一時停戦でもある。
この穴子、炙りが独特だ。中焼きに近い印象。通常は、縁を少し焦がして香ばしさを香りだけでなく味でも演出するのだが、中心部分に火を特に多く入れている。だから、タレとの相乗効果で苦味にも近い感覚を呼び起こす。でも、この方が酢飯との一体感を感じられるようになっている気がした。ウマい穴子の白焼きを食わせているんじゃなく、あくまでもにぎりにこだわった調理方法のような気がした。
「ホタテ」。活ホタテである。あぁ、このサイズのコレは、2貫で千円近いなという感覚。最後にコレを持って来たあたり、再び喧嘩説法の雰囲気を漂わせる。味は、もちろん最上級。
ココまでで、一応コトバにした10貫をクリアーしている。
酢飯は、酢が弱め、甘さもほとんどない。ワサビはモノによるが少なめ。
大将は、さぁ、どうするんだ?と言わんばかりにまな板に向かう。
いやいや、書かなかったが、この間、世間話や、テレビから聞こえてくるニュースに呼応して、政治や経済の話もずっとしているのだ。僕と大将の話は、途切れるコトが無いぐらいに…。
だから、無音の静寂の中での戦いでは無かったのだ、読み合ったりしている半面、まったく違う世界が、見た目には繰り広げられているのだ。はた目には何もわからないだろう。ただ、単に2人がああだこうだとニュースに合わせているぐらいにしか…。
お互い、口に出す無難な世情の話の裏で、かなり真剣に読み合っているのだ。
「大トロ」「イカ」「カレイ」「穴子」「ホタテ」の流れで、追加する次は難しい。
無難なトコロでは、「コハダ」「玉子」と〆るべきだろうとも思われる。
江戸前の真骨頂で、どの店でもこだわりを持っているコハダを味わってもらいたい。だからこそ、あえておまかせ状態の中には入れずに、追加注文させるという方式。で、穴子の位置から、やはり最後は玉子で〆る。
でも、それじゃぁ、まんまと大将の計画通りになる。ソレも、つまらない。
そこで、軽くジャブを入れるつもりで、とりあえず、のってみる。
「コハダ」。大将の自慢のコハダだ。コチラのコトバを受けた表情でわかる。ただ、ムダに醤油戦争を引き起こす。
あぁ、バッテンだ。イカのような細やかな飾り包丁はなく、時間的にもあっという間のサッサッっとのバツである。
かなり、ウマい。というか、このコハダの〆方かなり好み。きっと昆布も使っている。旨みが口の中で広がる。
あぁ、やはりこの店のコハダ、ただモノでは無かった。
そこで、いたずらに、続けてやろうか?という意地悪な発想も芽生える。
いや、ソレは、あまりにも大人げない。
僕は、違う着地点として、ごくありきたりなもう一方の道を選んだ。
「鉄火巻」。細巻き1本、4つ切り。
お互いが上手く着地するには、玉子よりコチラの方がイイと思った。
向こうは、ココまで使っていなかった海苔を使わなければイケないし、コチラとて、醤油ちょん漬けじゃ味気ない鉄火を選んだのだ。
しかし、ホントの正解は、海苔でも醤油でもなく、あまりこういう言い方をされないが寿司屋の命である「マグロの赤身」を試すコトに意義があったのだ。
細巻きだが太い。中の赤身がデカすぎて、太くなる。簾巻きは柔らか目である。そうだ、酢飯の間に醤油が入りやすい構造にわざわざしてくれたのだ。
僕は、自分本来の作法を崩さず、醤油にちょんと浸け食べる。
十分に、醤油を吸うゆるさ。
完全和解である。
きっと、お互いが、納得し満足した、時間が終わった。
さて、もう一つの下世話だが、至極現実的な勝負が残っている。
お会計だ。
大トロから入ってかましたからには最初の10貫で3千円は下らないであろう。活ホタテの原価も何となく想像できるから、3,500円から4,000円の可能性もある。
ましてや、コハダと鉄火の追加。言ってみれば、12貫と1本である。
追加分も含め、4,500円から5,000円が妥当か?
しかし、板橋で5千円の大台に乗ったらキツイだろうという考え方もある。
僕の導き出した予想は、4千円。
正解は、3,500円だった。
内容的には、安いと思った。たかが500円の差だが、切り身の大きさや技に鑑みれば、十分に安い。
その予想も、何となく出来たのだが…。(笑)
(文責:京夏終空、2017.1.30)
(口コミ初投稿、487軒目)
(既登録店、情報修正・追加等行わず。)月曜日定休、その他はよく知らない。
(※写真は、後日掲載。)