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池袋本町４丁目、老舗寿司屋「美乃寿司」。【1st】
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跡地。
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京夏終空
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
掲載保留
美の寿司
|
|---|---|
| ジャンル | 寿司、海鮮 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
東武東上線「北池袋」「下板橋」各駅より、徒歩約４分。 下板橋駅から206m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
席・設備
| 席数 |
10席 （カウンター、10席。） |
|---|---|
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 隠れ家レストラン |
| お子様連れ |
子供可 可。 |
| ドレスコード | 無し。 |
| オープン日 |
1967年 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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創業50年近い江戸前寿司の老舗店。
「美の寿司」となっているが、正しくは「美乃寿司」である。六本木の高級クラブに「美乃間」というクラブがあるが、当然関係は無い。「美乃～」というのは、美しいという形容の雰囲気を醸し出しているのだが、この店の印象は、お世辞にもその「美」とは結びつかない。
駅で言えば、北池袋駅と下板橋駅の中間ぐらい。住宅地の中に隣りの「とんかつ 藤」とともにポツリとある感じ。しかし、最近、その「藤」は、店を開けているのをあまり見なくなった。
初めて入ると思う。以前、北池袋の「幸寿司」でも書いたが、このあたりの寿司屋は25年位前に何軒か入ったのだが、定かな記憶が無いのである。この池袋本町にその当時の会社の先輩が住んでいて、いろんな店に連れて行ってもらったのだが、だいたい池袋西口でさんざん呑んだ後にタクシーで来るといった感じだったからだ。
平日の昼時、ランチの看板も何も出てないが暖簾はかかっている。思い切って入る。カウンターだけのこじんまりとした店内。すべてに年季を感じる。先客１名で寿司で一杯やっている感じである。僕は、どちらかと言えば、朝まで呑んで寝た後の朝御飯の感覚だったので、お茶で握ってもらうコトにした。「握り」も「ちらし」も並900円、上1,300円、特上1,700円の表示がなされている。特段ランチ用というわけでなく、いつもその価格のような表示の仕方だった。他にも巻物のメニューなどが書かれていた。
まず、書いておかねばならぬコトで、この店の大将はかなりご高齢である。夜は知らないが、昼間は１人でやられている。14時頃、お店から出てくる時に、何度かお見かけしている。だから、以前から興味があった。果たして、このご老人が（失礼ながら）寿司を握れるのだろうか？という思いがあった。
傾斜のある付け台の上にゲタが置かれる。タオル地のおしぼりとメチャクチャ熱いお茶がくる。お茶の湯呑みは簡単には持てないレベルに熱い。付け台の上に生姜が積まれる。
「上握り」(￥1,300) ―― 最初に、左から赤貝、イカ、鯛、甘エビ各１貫と、マグロ中トロ２貫が置かれる。どれも、切り身は厚めで大きめな感じ、甘エビは３本。甘エビとイカには留め海苔が巻かれている。酢が強めの酢飯で量は多め、握りは見ていると、そっと柔そうに握っているのだが、型崩れしない絶妙な硬さ。次に、イクラ軍艦が来て、最後は巻物で、鉄火というより中トロ巻きの細巻き６ツ切り。
それに、アサリのみそ汁が付く。内容は、計７貫１巻と以上だが、１貫、１つが大きいので、意外に腹がふくれる。味で思ったコトは、まず、マグロの目利きはかなりイイ。また、鯛のレベルも高かった。熟成ダネといった感じだった。他は普通程度で、特に感動は無いが、悪いモノも無かった。あえて言えば、海苔がやや…という感じがした。でも、価格的に考えても、十分納得できるモノだったと思う。
ごちそうさまでした。
食後、先客が帰り１人になったところで、若干お話をした。
この場所で28年。スグ近くからの移転営業というコトで、通算すれば48年になるという。仮に、25歳ぐらいで店を持ったとしても、御年78歳になられる。初回に、歳を聞くのははばかられたのでやめたが、そんな感じの計算になるだろう。まな板がまたスゴい年季モノで、中心部がやや窪んでいるのを上手く利用して調理されていたのが印象的だった。また、先客のお会計時に初期の頃のような古い電卓をたたかれていた。
やや、お耳が遠いような印象を受けたが、ついていたテレビのセイかも知れない。
それにしても、「職人の手」というモノに、久々に釘付けになった。
とてもキレイな手をされていた。
冒頭で否定した件だが、「美乃寿司」って、ひょっとして…。
つい、自分の手も、まじまじと見た。
（文責：京夏終空、2015.9.16）
（既登録店、店舗情報追加のみ。）
（※写真は、後日掲載。）