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上池袋3丁目、老舗江戸前寿司「松葉寿司」。【1st】
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京夏終空
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店名 |
松葉寿司
|
---|---|
ジャンル | 寿司 |
予約・ お問い合わせ |
03-3916-4861 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
北池袋駅から182m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
|
席数 |
6席 |
---|---|
禁煙・喫煙 |
利用シーン |
|
---|---|
初投稿者 |
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住宅街の中にポツリとあるお寿司屋さん。
という状況なのだが、この店を住宅街の中にあえてつくったわけではないらしい。
お話をうかがえば、この店のある通りは、かつては商店街で、中華屋・コーヒー屋・肉屋・八百屋・食料品店・電気屋・本屋・布団屋・床屋などなど多くのお店が形成する立派な商店街で、普段の暮らしには何ら事足りないコトが無かったほどだったという。
今は、上池袋交番近くに「かどや」という蕎麦屋とこの店の2店しか無い。
そして、さらに驚くコトがあった。
豊島区の「池袋」が地名につくエリアは全部で6つある。「池袋」「西池袋」「東池袋」「南池袋」「上池袋」「池袋本町」である。西池袋1丁目と東池袋1丁目がそれぞれ西口・東口駅前であり大きな繁華街を形成している。池袋や南池袋の一部もそうである。
そして、どちらかと言えば池袋駅から遠ざかる上池袋と池袋本町ではあるのだが、「上池袋」の住所では、この店が唯一の寿司屋だったのだ。
「上池袋」は、電車で言えば、JR板橋駅東口の駅前半分以南や東武東上線北池袋駅の東口駅前などを含むし、道路で言っても明治通りという大動脈をかかえ、かつ大塚の旧癌研通りから共同印刷の通りに繋がり後楽園方面へ出る重要路の分岐点でもある。
この「上池袋」に何故寿司屋が1軒になってしまったのだろう?
と投げかけてはみたが、答えなど無い。
この店の大将の記憶では、すくなくとも組合に加盟していた寿司屋が上池袋にも8軒以上はあったと云う。
僕は普段から寿司屋まわりをしているので、無くなった名店の名など話が合うケースが多い。また、70年以上前に池袋の寿司屋組合を最初につくった店のお孫さんがやられている地元池袋2丁目の「蒔田寿司」の大将とは、今でもいろいろ話をするので特に寿司屋の昔話にはついていける。
ちなみに、この店の大将は、85歳手前である。新宿淀橋で始め、この場所で50年以上の老舗である。
そんな、ある意味スゴイ店なのであるが、以前から店前を通るコトは幾度かあったのだが、タイミングもあり、なかなか訪問できなかった。厳密に言えば、過去に1度、昼間に暖簾が出ていたので訪問したのだが、その日は出前分をつくって終わりだと言われたコトがある。3年位前だったような気もする。
ようやく訪問できた。
お店はカウンター7席だけのこぢんまりした空間である。テレビも無く、何らのBGMがかかっているわけでも無く、まわりが住宅になってしまったので、店内はかなりの静寂。お湯の煮え立つ音、包丁とまな板の出会う音、普段あまり音で職人を考えるコトはなかったが、そんな気さえ起こしそうになる。
表のメニューには「並寿司1,000円」「上寿司1,300円」「特上寿司1,800円」とにぎりが並び、他にはちらし・鉄火丼・巻物などが書かれていた。一番高いメニュー表示は「上鉄火丼2,800円」だ。
「お茶でにぎってもらってイイですか?」と入店時に了承を得て、注文は「おまかせしますので、適当に10貫ほどお願いできますか?」と言う。
ネタケースには、ほとんど何もない状況だったが、冷蔵庫からいろいろ出てきた。
全部握ってからゲタで出されるタイプのにぎり寿司である。
右から左へ並び順に、とびっこ軍艦・ホッキ貝・マグロ赤身・平貝・蒸しエビ・マグロ中トロ・玉子と1列であり、上にアオヤギとイクラの全9貫が置かれた。生姜も右上に添えられている。
右利き用の江戸前握りの並びの一つの典型的なパターンでもある。
上から見てキレイなにぎりだった。食感的にも酢飯とタネがイイ具合に握られている。ただ、この大将の特徴は、酢飯の下側が真っ平になるコトである。握りでそうなるのではなく、押し置きをするのだ。だから、にぎりを食べる角度によっては押し寿司のように酢飯を硬く感じるコトもあるだろう。
タネは、マグロの目利きは良いと感じた。あと、9貫の中に3分の1入れた貝類、ホッキ・平貝・アオヤギは本来自信のモノだったような気がする。他は、彩り優先といったら失礼かも知れない。
お会計、1,800円。
ソレを聞けば、より納得のにぎりでもある。特上寿司のレベルで出していただいたコトになる。
飛び抜けて唸るタネなどないが、どれもほぼ平均的に老舗の江戸前寿司を体現しているようなにぎりでもあった。
ごちそうさまでした。
お会計をした後、いろいろお話をさせていただいた。
おそらく、食べる時間が10分程度だったとしたら、その後30分以上お話しした。
お茶の替えを2度していただいたくらいである。
話の内容は、冒頭の件を含む、界隈の寿司屋事情から日本の商店の将来性にまで多岐に渡った。
半ば、お年寄りのお話に付き合っているような気もしたが、僕は、仮にそうであっても、特に年長者の話は普段から聞くようにしている。
時代の変化とともに変わってゆくべきモノと、歴史の中で守らなければイケないモノが見えてくる。
そんな気がする。
カウンター端の壁にあった調理師免許証に書かれていた大将の生年月日。
10年程前に亡くした僕の父と同じ年のお生まれだった。
ソレに気付いてから、何故だか目の前の大将の姿を食い入るように見ていた。
白髪、老眼鏡、顔のしわ、肩の細さから、手の指先まで…。
オヤジも、生きてたら、こんな感じだったのかなぁ…。
評点では、到底あらわせない、お店もある。
(文責:京夏終空、2017.1.25)
(口コミ初投稿、483軒目)
(既登録店、情報修正・追加等行わず。)
(※写真は、後日掲載。)