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食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
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長い付き合いとなることは確実
頻繁に通いたいと思いながら1年以上のご無沙汰。
完全予約制が存続されているため、2日前に電話を入れておいた。
終業時刻が早くなっているのでその分17時から開けており、それに合わせて中井の駅から通い慣れた道を辿る。
定刻に引き戸に手を掛けると、すっかり女将さんぶりが板についた奥さんが明るく迎え入れてくれる。
この日の客はテーブル席の4人グループに、私を加えた5名のようだ。
私にはいつものカウンター中ほどの席が用意されていた。
このご時世で開けていても酒を出さない蕎麦屋もあるが、此処はそんなことは有り得ない。
ビールはこちらの名物の'ベアードビール'から「Wheat King Wit」をもらう。
苦味の少ない円やかな味わいが心地よい。
料理は3,300円のコースを頼んである。
次のような品々が適度な間を置いて登場。
「蕎麦の実雑炊」:大ぶりの蓋付きのお椀が登場。
丸抜きが薄味の出汁で雑炊に仕立てられ、香りもあり粒々の食感も楽しい。
中央の緑は、野蒜の茎を乾燥させたものとのこと。
「寄せ豆腐」:茨城産の大豆を使った自家製豆腐。
滑らかな舌触りで、少量振られた塩が甘みを引き立てる。
「八寸風盛合せ」:内容は、玉子焼き2種・湯葉刺し・鰯酢〆・蒲鉾・金柑味醂漬け・菜花お浸し・あわび茸マリネ。
少量ずつだがご主人の関根さんのセンスが表現された品々で、丹念に味わうのは中々楽しい。
特に黄身の色合いの違いで焼き上げた2種の玉子焼き、照りのよい金柑、食感が面白いあわび茸が印象に残る。
「静岡おでん色々」:ご主人の故郷の味で、定番の「黒はんぺん・玉子・大根・昆布・竹輪」の他に「タラの芽」が季節感と色を添えている。
だし粉と青のりが振りかけられ、辛味噌が添えられるのが特徴で、色の割には味は濃くなく酒の肴に好適。
酒は黒板におすすめが掲示されている。
女将さんは「菊谷」や「もりいろ」といった名店に従事していた経験があり、蕎麦はもとより酒についての造詣も深い。
お勧めに従い選んだのは、まず富士宮の「富士正 純米吟醸生酒」ですっきりした飲み口が心地よい。
次に少し腰のしっかりした御殿場の「金明 純米吟醸無濾過原酒」をもらったが、いずれも料理に合って大いに楽しめた。
蕎麦は関根さん渾身の3種が出される。
ちなみにこの日の産地は「埼玉」と表示されているが、詳しく効くと「新座」との答え。
新座と言えば「鞍馬」が自家栽培の蕎麦を出すことで知られているが、関根さんもその近くで畑を借りて蕎麦を育てており、この日はそこで収穫した手狩り・自然乾燥の玄蕎麦を2年熟成させ、この日に打つ分だけ手挽きしたとのこと。
最初は「もり」で、微粉に近い挽きだがいつものように冷水で締め過ぎていないため、香りも味もより強く感じられる。
やや滑っとした舌触りも心地よく、普段しない塩を少量振りかけても美味しい。
2番目は「あつもり」で、一旦茹で上げてから再度釜湯に泳がせる'湯溜め'のスタイル。
熱い湯の中でも歯応えはきちんと残されており、香りもさらに深い。
こちらはつゆで先端のみ浸して啜るが、甘みを排した辛めの味わいが美味さを引き立てる。
3番目は「かけ」で、つゆは透き通った江戸前とは一線を画するスタイルながら出汁の旨味はしっかり。
蕎麦も単一ながら、それぞれに違った表情を見せる点に卓越の技を感じる。
当然ながらつゆは全て飲み干す。
蕎麦湯も別に出されるが、私の嗜好に合わせた自然体。
最近は手を加えたドロドロの蕎麦湯を好む人も居るようで、そういった方にはそれ向きに調整しているようだ。
客の希望により対応する手法は好ましく、この点は他の蕎麦屋も見習って頂きたい。
期待通りの気持ちの良い時間を過ごせた。
豪華な料理が並ぶわけでは無いが、気の利いた品々が少量ずつ出されるコース仕立ては一杯やるには好適。
さらに異なる3種のスタイルで提供される蕎麦にはご主人の才が集約されており、大いに楽しめた。
カウンター前には衝立状の板が置かれており厨房内の様子がほとんど見えないが、他の客が退店した後は関根さんご夫妻とゆっくり話すことが出来た。
主な話題は私が最近訪れた処や共通に親しい蕎麦屋についてだが、多少の裏話も交えて話に花が咲いた。
私にとっては、心から寛げる場所。
末永い付き合いとなることは確実な大切な店である。
心から寛げる場所 現在は完全予約制
レビュー更新は丁度1年ぶり。
その間に一度「蕎麦会」のイベントでお邪魔している。
今年に入り世の流れからこちらも昼も夜も予約制になっており、基本的に常連客のみを受け付けるスタイルを取っている。
私も前日に電話を入れて昼に訪れる。
定刻に到着し靴を脱いで上がり込み、店主の関根さんに挨拶。
カウンターに用意されていたセッティングは一人分で、何とこの日の予約は私だけとのこと。
わざわざ開けてもらって、何とも申し訳ない。
まずはいつものように「ベアードビール」をもらう。
幾つかの種類があるが、選んだのは「jubilation Ale」という正月らしい銘柄で、イチジクとシナモンの香りを加えた独特の味わい。
肴にも一通りのものが揃っており、その中からまず「菊芋のハリハリ」をもらう。
'ハリハリ漬'は切り干し大根を酢醤油で漬けたものが一般的だが、健康食品でもある菊芋のスライスを使うところに創意が感じられる。
穏やかな酢の加減と、ヤーコンに似たシャクシャクとした独特の歯触りが楽しい。
酒は静岡の銘柄がずらっと並んでいるが、ご主人から勧められたのは「志太泉 純米吟醸 おりがらみ」。
緑釉のタンブラーに注がれて出されたが、フルーティーな口当たりと華やかな味わいが好ましい。
追加の肴は名物の「静岡おでん」。
具材に面白いものが入ることがあるが、今回目についたのは旬の「白子」。
この他に定番の「黒はんぺん・大根・玉子」の4種盛り合わせで注文。
白子は鱈の所謂「雲子」だが、下処理がしっかりしているため臭みなどは一切無く、クリーミーな味わいが秀逸。
良く味の染みた大根、黄身が半熟に仕上がった玉子も美味しい。
酒の追加を頼むが、3本並べてくれた銘柄から選んだのは「英君 純米にごり生酒 スプラッシュ」。
こちらは蛸唐草柄のカップで出されたが、微発泡の爽やかな口当たりがなかなか良い。
肴に何かもう一品欲しくなり、関根さんとの会話の中で話題に上った「からすみ」をもらう。
この日は定番の「鯔子」の他に「鱈子」を使った2種(真だらとスケソウ鱈)があり、'3種食べ比べ'のスタイルで出してくれた。
大根の薄切りの上に盛られているが、見た目の形や色、もちろん味や食感にも違いが有って楽しい。
中でも珍しい真だらの鱈子が、なかなか面白かった。
蕎麦はわざわざ用意してくれた産地の違う3種を、盛りでもらう。
「宮崎 高千穂」「千葉 成田」「埼玉 三芳」が1枚ずつ、間を置いて出される。
香り・食感・のど越し、いずれも申し分ない仕上がり。
3種類の違いを確認しようと蕎麦だけを先に少量啜り、その後でつゆや添えられた塩を少量口に含むスタイルで食べ進める。
見た目の違いはほとんど無いが、香りの良さでは「三芳」味の濃さでは「成田」が、幾分勝っていたような気がする。
蕎麦湯は私の嗜好に合う、釜湯のままの自然体が出された。
つゆの美味さを楽しむには好適で、〆の満足感もきちんと得られた。
期待通りの密度の濃い「蕎麦屋酒」を楽しめた。
関根さんの技を独り占め出来たことは、喜ばしい限り。
作業の合間や食べ終わった後には、いつものように様々な話題で言葉を交わす。
今までは直近に私が訪れた蕎麦屋の情報が主だったが、やはり今回はコロナ禍で苦慮している方々の店や、その影響を被っている業者などについても話題に上った。
苦境に立たされているのは飲食店のみならず、それに付随する多くの業種に波及しており、より細やかな対応が急務であることを、政府や自治体にお願いしたい。
大手や今までの蓄積がある人気店は持ちこたえられるだろうが、生き延びるためにひたむきに努力を続けている小規模な店に、我々はもっと目を向けるべきである。
外食を不要不急の行為と言われては、彼らの立つ瀬がない。
私はこんな時期でも、積極的に食べ歩きを続けていきたいと思う。
昼に気安く寄れるのが身上
昼に時間を見つけて訪店。
時刻は12時半過ぎだが、先客はテーブルに家族連れ一組とカウンターに常連と思しき年配の方。
私もカウンターの奥の席を選ぶ。
いつものようにベアードビールから「Numazu Lager」をもらう。
黒板に書かれた肴類は、創意あふれるラインナップ。
選んだのは2品。
「芝エビオイル漬&カキオイル漬」:2種を少しづつ盛り合せてくれた。
芝エビは正月のおせちに入っているような、甘露煮風の味付けが面白い。
牡蠣はしっかりした食感で、旨味が凝縮。
こちらではご主人の故郷の静岡おでんを看板にしているが、定番以外に面白い食材を使うのが特色。
今回も「のどくろ」の文字が目に付き、頼んでみた。
暫しの後に出された皿には、小振りの「のどくろ」一尾がおでんの出汁でさっと煮られて横たわり、上には静岡おでんならではの削り節と青のりが掛かっている。
出汁は案外薄味で、素材が生かされた仕上がり。
小振りなので脂は強くないが味は良く、細かな骨周りの身も箸先でせせるように丹念に味わう。
酒にも静岡の銘酒が並び、ご主人おすすめの藤枝の「初亀 特別純米かすみ酒」をもらう。
すっきりとした口当たりながら、豊かに広がる味わいが心地よかった。
蕎麦はこの日打っているのは2種類とのことで、「もり」と「かまあげ」別々のスタイルで頼む。
「もり」は「福井の芦原」で、こちらの昔からの手法で、冷水で強く晒し過ぎていないため表面はやや滑っとしており、温度も常温のためそのまま啜ることで蕎麦の甘みが素直に伝わる。
シャキッとした食感を優先して考える方には首を傾げる向きもあろうが、蕎麦の香りや味を楽しむには冷水で〆過ぎるのは禁物であることを改めて認識。
「かまあげ」は「北海道の音威子府」で、精緻な茹で上げのため熱い湯の中で泳がされていても、歯応えはある程度は保たれており、温めることで香りや味わいは一層強くなる。
もちろんぐずぐずしていると台無しになってしまうので、さっさと手繰ることが客にも求められる。
つゆはほとんど使うことは無いくらいだが、濃い目だがバランスの取れた相変わらずの出来。
蕎麦湯も別に出されるが、かまあげの湯は自然の釜湯のためそのままでも十分に美味い。
簡便ながら快適な「蕎麦屋酒」を堪能。
こういったマニアックなタイプの蕎麦屋は息苦しく感じてしまうことも有るが、それが一向に苦にならないのは、カウンター越しにご主人と交わす会話が楽しいから。
昼にぶらっと寄って、ゆるりとした時間が過ごせるには嬉しい限り。
実は今月半ば、こちらと昨年末に訪れた「発芽そば」の店とのコラボイベントが催され、私も参加させて頂くことになっている。
その前に一度、ご主人にお目に掛かっておきたいと訪れた次第。
楽しい宴になりそうで、大いに楽しみである。
今回は親しい皆さんとの「オフ会」で利用
単身では何回か訪れているが、一度こちらには親しい皆さん方と是非ご一緒したいと思っていた。
今回それが実現し、6名のオフ会での利用。
何しろこちらの場所は「ら・すとらあだ」とはまた違った意味での分かり難さがあり、皆さん迷わずにお越しになれるかちょっと気がかり。
そんな心配をよそに定時までにすべての方々が揃い、まずは一安心。
しかし店の方ではご主人が予約の日を一日勘違いしていたという、別の心配事が発生。
この日は偶々別の団体予約が入っていなかったので、中央の掘りごたつ席に無事着席。
料理は事前にコースを頼んでおいたが、お任せなので何とかなりそうとのこと。
何はともあれビールで始めようと、こちらの名物の沼津の地ビールの「ベアードビール」に決めるが、これには10種類ほどの銘柄があり、それぞれに個性がある。
じっくり選ぶには時間もかかりそうなので、ご主人にお任せして5種類を1本ずつ出してもらった。
小瓶サイズを少量ずつグラスに次ぎ分けてテイスティングのような気分で味わい、まずは和やかなスタートとなった。
料理は次のようなラインアップ。
「寄せとうふ」:少量の塩が振られており、豆の甘みと旨味が濃い。
「前菜盛り合わせ」:「蒲鉾・牡蠣とホタルイカのオイル漬け・葉ワサビ酢醤油漬け・昆布有馬煮・菜花のお浸し」が横長の皿で登場したが、まずまずの内容。
「独活の金平」:'はしり'の独活を胡麻油で炒め、甘目の醤油味で仕上げているが、香りも歯ざわりも良好。
「蕎麦焼き」(サービス):茹でた蕎麦を「たたみいわし」状に平べったく焼いたものだが、ちょっと急いで作ったのか、いつものパリパリ感が無かったのが残念。
「蕎麦の実雑炊」:あっさりとした塩味で、プチプチとした食感が楽しい。塩漬けの紫蘇の実がアクセントとなっている。
「静岡おでん盛り合わせ」:内容は「黒はんぺん・大根・油揚げ・アワビ茸・花びら茸」で、魚粉と青のりが掛かる独特のスタイル。
色は真っ黒だが見た目ほど味は濃くなく、添えられた特製の味噌とからしを付けて食させる。
酒は静岡の銘柄が中心。
「志太泉」「磯自慢」「英君」「開運」「喜平」を次々と注文。
いずれも好ましい味わいで、快調に徳利が空いていく。
皆さん方との会話も弾み、快適な時間が流れる。
蕎麦は先に「二種もり」が登場。
白っぽい方が長野、少し黒くて野趣の有る方が茨城の産。(多少うろ覚え)
食感も香りも味わいにもそれぞれの個性が際立つ、相変わらずの見事な仕上がり。
毎度のことだが、こちらでは茹で上げた蕎麦をキンキンの冷水で〆てはいないため、蕎麦の香りと味が素直に伝わる。
次いで「かまあげ」が'湯溜め'の状態で出された。
熱い釜湯に浸されていながら、きちんと歯応えを残した技は見事。
当然ながら、香りはより強く感じられる。
きりっとした辛めのつゆの他に、塩も添えられた。
このつゆを「かまあげ」に浸せば、ちょっと冷えた口当たりがなかなか良い。
蕎麦湯は別仕立ての濃い目のタイプも出されるが、さらっとしたものが好みならば「かまあげ」の器に張られた「釜湯」で満足できる。
今回は雰囲気的には多少バタバタした所があり、料理の内容にも心なしか精彩がなかったように思う。
しかし蕎麦の出来には遜色は見られず、ご主人の蕎麦職人としてのレベルの高さを確認。
最初はどうなるものかと思ったが、参加していただいた皆さん方には、概ね満足していただいたようで安堵している。
おまかせの「ランチ」は一杯飲むにも好適
昼に「ランチ」なるものを出し始めたことを知って、面白そうなので寄ってみた。
時刻は12時半で、先客はテーブル席に2人と言う状況。
時節柄、サカユニTシャツ姿のご主人の笑顔に迎え入れられ、座り慣れたカウンター中ほどの席を勧められる。
まずは定番の「ベアードビール」のラインナップから、今回は「Dark Sky Imperial Staut」をもらう。
焙煎された麦芽で作られた、漆黒の色合いと深い味わいがなかなか良い。
注文はお目当ての「ランチ」で、料理の盛り合わせに「もり」が一枚付いて、税込み1,140円と言うお値段。
ご主人に内容を問えばその日のお任せで、酒を嗜む客にはそれに即した'呑みバージョン'も可能とのこと。
もちろんこのスタイルでお願いする。
まず出されたのは「蕎麦サラダ」で、茹で上げた蕎麦と水菜・人参などが和風ドレッシングで和えたもの。
散らされた蕎麦の実が食感のアクセントとなり、上々のスタート。
次いで「盛り合わせ」が、鰻重のような器で登場。
蓋を開けると「しじみの山椒煮・オカノリのお浸し・茹で蕎麦の実・かぶの酢漬け・蒲鉾・玉子焼き・蕎麦煎餅」、それに名物の「静岡おでん」から大根・竹輪・いわし天・葱・豚しゃぶ・プチトマトなどが、体裁よく盛り込まれている。
バラエティに富んだ内容で楽しいが、中でも蜆の味の含ませ具合、珍しいオカノリという青菜のやや粘りのある食感、畳いわしのような歯触りの蕎麦煎餅が面白かった。
当然ながら日本酒を注文。
今回は「磯自慢 本造り」を選び、ご主人自慢の品々を丹念に味わいつつ、ゆるりと「蕎麦前」を楽しむ。
酒が尽きかけた頃に、'声かけ'で「もり」を出してもらう。
今回は北海道産とのことだが、精妙な仕上がりにゆるぎなし。
相変わらずこの時期であっても、冷水で〆過ぎていないため、蕎麦の香りが素直に伝わる。
この手法を取っている処は「眠庵」や「一東庵」などが思い当たるが、理に適ったスタイルとしてご主人の見識を評価したい。
きりっとした辛口のつゆも好ましい。
蕎麦湯は釜湯のままが出されたが、私の嗜好を覚えていてくれたことを嬉しく思う。
繊細な仕事と気配りが盛り込まれた「ランチ」は、'軽く呑んで蕎麦で〆る'には好適で、値段が安いのも有難い。
若いながらご主人の蕎麦職人としての力量はかなりのもので、開店から2年足らずでミシュランガイドのビブグルマンに選ばれたことも納得。
夜は予約が殺到して入店できないこともあるが、昼は概ね静かなようだ。
カウンター越しにご主人と会話を交わしながらのひと時は、実に快適。
これからはランチ時に寄る頻度が増えそうだ。
永く通い続けたい一軒
開店から1年を過ぎマスコミで取り上げられる頻度も増え、実力が周知されるようになって来た。
9か月ぶりに用事の帰りに立ち寄る。
時刻は5時半の開店直後で、当然ながら先客は無し。
私の顔を覚えていてくれたTシャツ姿のご主人に温かく迎え入れられ、いつものカウンター席に通される。
まずは定番の沼津のベアードビール(数種類の中から季節限定のCool Breeze Pilsをチョイス)で喉を潤す。
黒板に並ぶ肴も種類が増し、しかもなかなか面白そうなラインナップ。
その中から次のような品々を注文。
「枝豆の出汁浸し」:枝ごとカットされて茹でた茶豆に出汁を含ませてあり、素朴な味わいが好ましい。
「小ハマグリオイル漬」:小粒の蛤を殻つきのまま煮含めてから、オイル漬にされている。
割としっかりとした歯応えだが、旨味が凝縮されており美味い。
「サメのコンフィ」:モウカ鮫の切り身をじっくりと油煮にされたものを、再度フライパンで焼き色を付けて登場。
見た目はカジキのようで、癖の無いふっくらとした味わいも似ている。
後ろのテーブル席には6.7人グループの予約が入っており、前もってコースを頼んでいる様子。
ご主人はそちらの料理を手際よく用意していくが、それに合わせてこちらも「自家製豆腐」を追加。
修業先の「眠庵」に倣った仕事で、きめ細やかさは無いが凝縮された豆の旨味を塩だけで味わう。
静岡の地酒の品揃えも、ますます充実。
その中からご主人が選んでくれた銘柄4種を、いずれも5勺のグラスでもらう。
出されたのは「富士正」「開運 涼々」「舞車」「MORIMOTO Dolce」。
何れも結構な味わいで、淡麗なものからしっかり目への流れも良く、肴の美味さと相俟って楽しめた。
蕎麦は「もり」を選択。
こちらでは普通に注文しても、産地の異なる'2種盛り'で出されるスタイル。
今回は栃木と鹿児島とのこと。
何れも十割の微粉を上手につなぎ、麺線も綺麗に揃った優れた仕事である。
高温多湿のこの時期、十割を通す処では時としておやっと思う仕事に出くわすことは有るが、こちらでは何ら問題はなかった。
さらに毎回感心するのは、提供される蕎麦の温度。
最近の蕎麦通を自認する方の中にも、氷水でキンキンに冷やされた蕎麦を有り難がる輩は多いようだ。
シャキッとした歯触りを優先させる気持ちも解らないでは無いが、そういった御仁に限って蕎麦の香りが薄いといった事を平気で宣う。
人間の味覚や臭覚は、冷たすぎると感じにくくなるのは自明の理。
こちらではこの時期であっても極端に冷たい水で締めることをせず、そのおかげで蕎麦本来の香りや味が端的に伝わる。
今回も2種それぞれの持ち味が、存分に楽しめた。
一方で歯応えやのど越しに遜色がないのも立派。
きりっとした辛口のつゆは少量使う程度だったが、上々の仕上がり。
〆の蕎麦湯については好みを聞かれたので、'釜湯のままで'と答える。
一時流行った不自然なほどのどろどろの蕎麦湯を、妄信的に有り難がる風潮は徐々に廃れつつある。
客の嗜好に合わせて調整するスタイルは、好ましく映る。
気さくなご主人とは仕事の合間に、色々と語り合う事が出来た。
私が最近注目している店などの話題で、会話に花が咲いた。
店内はやや薄暗いが手造り感溢れる雰囲気は悪く無く、寛げる空気感を醸し出している。
面白かったのはカウンターに写真撮影用に、小型のスタンドライトが用意されていたこと。
私も含めて'それなりの好事家'の客は多いようだ。
今回は頼まなかったが、名物のひとつの「静岡おでん」の種が実に魅力的。
ご主人一人で丁寧な仕事を貫くため、これ以上混んでくるとやや心配な向きもあるが、結構そつなくこなしている。
我が家からだと便も良く、これからも定期的に通うのは確実な一軒である。
気鋭の蕎麦職人の店が、また一軒誕生
前回から3か月が過ぎた。
紆余曲折を経ながらもすっかり秋が深まり、あの楽しいひと時を思い出して足を運んだ。
平日の1時少し前、先客は一人と言う状況。
カウンターの中程に座り、まずは前回気に入った「ベアードビール」から、「Suruga Bay Imperial IPA」をもらう。
肴には「チーズのみそ漬」を注文した。
味噌に漬かったカマンベールの薄切りが登場したが、味の染み込み加減と水分の抜けが丁度よく、好調な滑り出し。
続いてこちらの名物の「静岡おでん」を頼もうと、奥の黒板を眺めると、今回も面白そうな具材が並んでいる。
「天然まいたけ・あわふ・レンコン」、さらに「ぺコロス」と定番の「黒はんぺん」ももらう。
何れも素材の持ち味や食感を生かした仕上がりで美味しい。
酒に島田の大村屋酒造の「かなや日和」を一合追加し、ゆるりとした蕎麦前を楽しむ。
ご主人との会話も弾み、快適な時間が流れる。
蕎麦は最近の他の方の書き込みから気になっていた、「あつもり」と「もり」の2種が味わえる「土用寒」を選択。
先に出された「もり」も相変わらずの出来だが、「あつもり」が素晴らしい。
ご主人の作業を眺めていると、茹で上げた蕎麦を水に晒すこと無く、釜揚げのまま茹で湯に浸かった状態で出される。
つゆも温かいものが添えられた。
馥郁たる香りが立ち上がり、熱い湯の中でも暫く食感が保たれている点は見事。
このタイプの「あつもり」は時々見かけるが、十割の蕎麦でこれだけの技に出会う事は稀である。
若いながら改めてご主人の腕前に感心する。
(新規に10枚の写真を追加掲載)
≪2016年7月のレビュー≫
信頼のおける情報から、面白い蕎麦屋が落合に誕生したことを耳にして、一度訪れたいと思っていた。
開店は6月初めであるから、まだ1か月ちょっと。
店主は静岡出身で、東京に出てきてからは神田の「眠庵」で基本を学び、その後は東銀座の「琳」で蕎麦打ちを任されていた方とのこと。
眠庵はその独特の閉塞的な雰囲気のため、私はあまり好きな店ではないが、技術面のレベルの高さでは間違いは無いため、大いに期待が持てる。
場所の説明はやや難しいが、私のような練馬の住民にとっては「落合斎場」の近くと言えば、おおよその見当は付く。
電車では大江戸線の中井が最も近く、A1出口から歩いて4.5分。
しかし全くの住宅地の中であり、「すとらあだ」ほどでは無いにしろ、決して目立つ店構えでは無い。
多少迷いながらも、夜の開店の5時半過ぎに店の前に到着。
まだ暖簾が出ていなかったが、引き戸に手を掛けたら、まだ30代前半と思われる好青年が'今開けるところでした'と温かく迎え入れてくれた。
周囲に店屋は少ないが、店舗は以前から和食店が入っていた処の居抜きのようで、靴を脱いで上がる比較的ゆったりとしたスペースに、カウンター4席と掘りごたつ式のテーブルに6席という店内。
テーブルは可動式になっており、もっと多くの人数にも対応できるようだ。
カウンターの奥の席を選ぶ。
まずはビールを頼むことにしたが、出身地の静岡沼津の地ビールの「ベアードビール」が何種類か用意されているとのこと。
面白そうなのでその中から「静岡サマー蜜柑Ale」を選択したが、フレッシュな味と香りがなかなか楽しい。
料理は目の前の黒板に手書きされており、故郷の静岡の名物が中心。
今回頼んだものは次の通り。
「鹿肉みそ漬け炙り」:予め漬け込んだ脂分の少ない鹿肉が、さっと炙られて登場。
食感はやや硬いが、噛みしめると味が深い。
「わさび漬け」:産地直送の本場の味。
良質の山葵と酒粕だけの上物であることが確認でき、酒に良く合う。
「静岡おでん 盛り合わせ」:おまかせの5品の内容は、黒はんぺん・もつ・大根・こんにゃく・玉子、それにサービスで昆布も入っている。
これに粉鰹と青海苔が振りかけられ、練り味噌と和辛子が添えられている。
素朴な黒はんぺん、臭みなどは全く無いもつ、色の割にはあっさりとした大根、歯応えの良い蒟蒻、中を半熟に仕上げた玉子、いずれも良かった。
全体的に甘さも控えめなので食べやすく、バラエティーに富んだ味を堪能。
「出汁巻き玉子」:手慣れた作業の焼き立てが登場。
味付けは薄めだが、出汁が効いていてまずまずの出来。
酒はこれも地元の銘柄が揃っている。
その中から、試したことの無かった「君盃」と「金明」を一合ずつ注文。
冷酒でも揃いの徳利と猪口で出され、いずれもなかなかの味わい。
これらでゆっくりと蕎麦前を楽しむ。
蕎麦のメニューは「もりそば」に限定しているが、産地の違う(今回は福井産と茨城産とのこと)2種の盛り合わせ。
茹で上げの作業を後ろから観察させていただいた。
釜から掬い上げるタイミングと言い、水に晒す作業といい、一連の作業に隙が無い。
2種が角皿に盛られて登場したが、瑞々しさは有るものの決して水っぽくは無く、特に感心したのは蕎麦の温度。
一般的に蕎麦は茹で上げた後、氷水で晒すのが当たり前と考えられており、それを喜ぶ風潮が強いが、こちらでは氷は使っていない。
キンキンに冷やされて出て来る蕎麦は、食感こそシャキッとしているが、香りや味は感じにくい物。
こちらでは敢えて氷水で晒していないため、出された瞬間から蕎麦本来の香りが漂い、舌にも蕎麦の味が端的に伝わる。
これは以前に十条の「一東庵」や大森の「もりいろ」でも経験したが、この2軒は厨房が奥なので、一旦氷水で〆た後で常温の水にくぐらせているのではと思ったが、実際はこちらと同じように端から冷水は使っていないのかも知れない。
いずれにせよ2種のそれぞれの違いも判り、理に適った手法と言える。
実際の蕎麦は、十割ながら端正に揃った見事な仕上がり。
蕎麦打ちについては期待通りで、かなりの腕前であることは確認できる。
2種盛りであるため量も結構多く、蕎麦前をたっぷりと楽しんだ後では、'少なめ'と表記された小盛でも良いくらい。
「つゆ」は濃い目のきりっとした辛口で、蕎麦猪口に直に入っているが足りなくはなかった。
蕎麦湯は多少の手は加わっているが、嫌らしい粘性は無いため、気持ちよく〆られる。
まだ開店から日が浅く知名度がいまいちのせいか、客入りには波が有るようだ。
この日は偶々後客も無かったので、ご主人とは蕎麦についてや方々の店の話題で、延々と話し込んでしまった。
店を始めるに当たってはあちこちの店を巡り歩いたそうで、その多くが私が懇意にしている処で、大いに話が弾む。
私の言葉にも熱心に耳を傾けてくれて、情報交換なども出来てなかなか快適な時間が流れた。
当初こちらの店名は「green grass」だと思っていたが良く見ると、綴りはgrassでは無くglassである。
ご主人に店名の謂れを聴いてみた所、「green」は新蕎麦の甘皮の浅緑と故郷の静岡の茶の色を、「glass」は酒のグラスを示しているとのこと。
単なる食事処では無く、蕎麦前有りきの姿勢を顕しており、現に昼でも一杯やることを目的にやって来る客がほとんどとのこと。
比較的我が家の近くに、気鋭の蕎麦職人の店が誕生したことを喜ばしく思う。
蕎麦屋については初回の訪店だけではレビューしない方針だが、ひと通りの事が確認できたのでアップさせていただく。
これからも重ねて足を運びたいと思う。
ちなみに食べログ上では電話番号は非公開であるが、最近出来たHPには明記されている。
主人一人で賄っており、営業時間なども変更されることも予想されるため、訪れる際はそちらを覗いてからが好ましいと思う。
口コミが参考になったらフォローしよう
蓼喰人
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蓼喰人さんの他のお店の口コミ
店名 |
green glass
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受賞・選出歴 |
そば 百名店 2024 選出店
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
そば 百名店 2022 選出店
食べログ そば 百名店 2022 選出店
そば 百名店 2019 選出店
食べログ そば 百名店 2019 選出店 |
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-6908-9259 |
予約可否 |
予約可 ※当日の人数減少はキャンセル料を頂戴いたします。 |
住所 | |
交通手段 |
①都営大江戸線中井駅A1出口 徒歩6分 落合駅から416m |
営業時間 |
|
予算 |
¥8,000~¥9,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥10,000~¥14,999
¥5,000~¥5,999
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支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
10席 (履き物を脱いでお上がりいただきますので靴下等の着用をお願い致します。) |
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個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 蕎麦の香りと食べ比べがメインのお店です。香水・柔軟剤・煙草等の強い臭いを纏われてる方の入店は御遠慮ください。 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
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---|---|
ドレスコード | 履き物を脱いでお上がりいただきます。 |
ホームページ | |
オープン日 |
2016年6月5日 |
備考 |
※コースは前日までのご予約にて承ります。 |
初投稿者 |
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定期的に寄らねばと思いつつ、2年も間が空いてしまった。
昼に時間を作って、前日に予約を入れた上で向かう。
定刻の正午に女将さんが中から出てきて、暖簾が掛けられた。
この日の予約は私ともう一方の2人だけのようだ。
座り慣れた手前の方のカウンター席を選ぶ。
奥から顔をのぞかせた店主の関根さんからも'お久しぶりですね'の声が掛かる。
まずはビールをもらうが、珍しい「FIJIEDA ALEの'市之進レモン'」なるものが目に付く。
レモンの酸味と香りが爽やかで、中々の美味さ。
料理は事前にコース(ちょっと値上がりして4,400円)をお願いしておいた。
次のような関根さん渾身の品々が登場。
「蕎麦の実雑炊」:丸抜きを薄味の出汁で雑炊に仕立ててある。
優しい味と食感で、身も心も浄化されていくような心持ちでコースがスタート。
「もりそば2種」:コース最初の方で蕎麦を味わわせるところに、関根さんの思い入れが感じられる。
産地は「宮城 川渡」と「宮崎 椎葉在来」とのことで、箸先に塩を付けて少量ずつ啜り込む。
ともに良かったが、香りで宮城、味の濃さでは宮崎が勝っていたように思う。
共に冷水で〆ていないことで、蕎麦の持ち味をストレートに楽しませる趣向。
こういったスタイルで出されると、改めて蕎麦は嗜好品であることが分る。
「モツと豆腐の煮込み」:丁寧に下処理された豚モツと自家製の豆腐、他に大根・人参・蒟蒻・韮も入り、やや甘目の醤油味でじっくりと煮込まれている。
濃い目だがこっくりとした味わいに心温まる。
「酒肴盛り合わせ」:内容は「刺身そば・金山寺味噌・ふき味噌・蛍烏賊生姜煮・金柑蜜煮・菜の花お浸し」。
何れにも細かな仕事が施されているが、特に歯触り良い刺身蕎麦、浅炊きの金山寺味噌、ホロ苦い蕗味噌、鮮やかな緑を残しながら出汁が浸みた菜の花が印象に残る。
「静岡おでん盛合せ」:こちらの定番で、時々で素材が変わる。
この日は「メヒカリ・黒はんぺん・竹輪・さつま揚げ・大根」で、粉鰹と青のり粉が振りかけられ、辛子味噌と粒マスタードが添えられている。
おでんの具材としては珍しいメヒカリは柔らかく、頭から齧り付ける。
煮汁には様々な出汁の旨味が溶け込んでいるようで、その中でセピア色に輝く大根が存在感を示している。
ここで酒について。
奥の黒板にはいつものように、静岡の銘柄が掲載されている。
女将さんにお任せして、料理に合わせてもらう。
「喜平 純米吟醸」:穏やかな口当たりだがコクのある旨味が残る。
「英君 純米 糟口詰め」:如何にも搾りたてと言ったフレッシュ感と軽快な飲み口が印象的。
お隣に居合わせた若い男性は、九州の小倉から都内の居酒屋を飲み歩くために来られた方で、上京の際にはこちらにも何度か寄られているとのこと。
東京の数多の蕎麦屋の中でも、こちらを選んでの来訪に何やら私も嬉しくなってしまう。
関根さんも含めて暫し都内の居酒屋についての話題で、会話が盛り上がる。
蕎麦は提供方法を違えて3種類が用意されている。
「もり」:乗鞍在来とのことで、鮮烈な香りとシャキッとした食感が見事。
「あつもり」:湯溜めの状態で出され、こちらは宮城 川渡。
箸で手繰れば馥郁たる香りが立ち上がり、そのまま口に運べば甘みも感じられる。
濃い目のつゆの出来も相変わらず素晴らしい。
いずれも私が時々やるように蕎麦を少量啜り、その後でつゆを少し含む手法で食べ進める。
「きつね」:「かけ」はこのスタイルでお願いする。
色も塩気も薄めだが、奥行きのある出汁の味わいに江戸前の仕事は生きている。
油揚げも吟味されており、味の含ませ加減も上々。
かけつゆはもちろん飲み干す。
一方で湯桶も添えられ、中身は私の嗜好に適う釜湯のままの自然体。
旨味を湛えたつけつゆを残すことなど考えられず、塩分過多とは承知の上でたっぷりと注ぎこちらも余さず頂く。
あくまでも蕎麦をメインに構成されたコースで、蕎麦屋酒を満喫。
期待通りの満足度の高いひと時を過ごせた。
特に蕎麦の仕上がりの精度は、より増していることを実感。
完全予約制にして限られた客の分だけを打つことも、ハイレベルの維持の要因と思われる。