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親しいマイフォロアーさんとご一緒して愉快な蕎麦屋酒を
阿佐ヶ谷では一番寛げる蕎麦屋
日曜日の昼過ぎに向かったのは、阿佐ヶ谷のこちらの蕎麦屋。
3年近くのご無沙汰である。
いつものように中村橋から中杉通りを頻繁に走るバスで向かう。
ゆっくりしようと13時を少し回った頃に入店したが、未だほとんどの席が埋まっている。
すぐに気づいてくれた女将さんにより、私の定位置である入り口脇のテーブルに通される。
まずは生ビール(琥珀ヱビス)で始める。
お通しには「蓮根の金平」が付いたが、ピリッとした唐辛子とゴマの風味が効いた味付けで、シャキッとした歯触りを残した仕上がりも好ましい。
おすすめの肴は店の奥の黒板に手書きされているが、何れも垂涎もの。
その中から「鶏せせりと三種茸の焦がし醤油焼き」を注文。
時間が掛かるかなと思ったが、ご主人は先客の注文の合間に段取り良く出してくれた。
お洒落なプレートに体裁よく盛り付けられており、煮詰まった醤油の香りと照りが実に美味そう。
実際の味も、首肉である「せせり」は身に弾力があり味も濃い。
茸は平茸・椎茸・エリンギでそれぞれの味と食感が楽しく、結構なボリュームで1,880円の値段も納得。
もう一品は定番から「手づくり豆腐 胡桃あんかけ」を選んだが、洋食器の小振りのココットで固められた豆腐の中央に、甘辛味が絡まった胡桃が乗っている。
豆腐は緩めの寄せで、豆の甘味が舌に優しい。
胡桃は形も食感も生かされており、甘露煮のような甘ったるさが無いため豆腐ともよく合い、滋味深い逸品に仕上がっている。
酒にはまず「黒松白扇 蔵」を所望。
いつものように一升瓶を持った女将さんは、切子のグラスを履かせた白木の升に溢れる寸前まで注ぐ名人芸を見せてくれた。
スッキリした飲み口ながら、ふくよかな味わいの広がりが良かった。
他の客への提供が一段落した頃、こちらでは欠かせない天ぷらを追加。
盛り合わせも有るが、季節ものを中心に単品で頼めるのがこちらのスタイル。
これも黒板におすすめが記されており、その中で目に付いたのが「毬花(ホップ)」の文字。
'へ~、ホップが食べられるの'と女将さんに話すと現物を見せてくれたが、綺麗な緑色でこのままでは苦いけれど天ぷらにすると美味しく、また一般的に出回ることは無く、食べられているのは生産者か自家栽培している所に限るとのこと。
てっきり生産地から取り寄せているのかと思ったら、何と自家栽培で'うちで獲れたんですよ、横の階段に絡ませてあるから後で見て行って下さいね'と言われた。
結局天ぷらの注文はこの「毬花」と「牡蠣」、さらに隣席の客の絶賛の言葉を耳にして「百合根」の3種をチョイス。
まず牡蠣が揚がってきたが、ジューシーな仕上がりで実に美味い。
次いで毬花が登場したが、ほろ苦さはタラの芽に似ているが軽い食感が面白い。
正直めちゃくちゃ美味しいと言う程ではないが、盛り合わせの中に入っていたら嬉しいと思う。
百合根はほっこりとした歯触りが好ましく、こちらも塩で美味しく頂く。
酒の追加に「越乃景虎」をもらい、これらで内容の濃い蕎麦前を楽しむ。
ラストオーダーの時刻も迫ってきたので蕎麦を注文。
今回は「かけ」にするが、蕎麦は普通の「せいろ」が品切れのため「十割の生粉打ち」になるとのこと。
実際の蕎麦は十割ながら、熱いかけつゆの中でもしっかりと食感が保たれている。
つゆは老舗系ほど濃くないが、奥行きのある味わいに江戸前の伝統が生きている。
薬味には葱の他に茹でたホウレン草が添えられているが、葉に厚みがあり結構な食べ応えで栄養面でも好ましい。
さらに残しておいた毬花と百合根の天ぷらを加えて浸しても、また違った味わいが楽しめた。
もちろん最後は丼を傾けて全てを飲み干す。
今回も期待通りの快適な時間を過ごせた。
勘定はあれこれと欲張ったことに加え、価格が全体的に少し上がっているため一万円近くになったが、これもご時世であろう。
以前の小滝橋の店から15年くらいの付き合いになるが、ご主人の腕前には毎回感心することが多く、最近はさらに安定感が増した印象。
もちろん女将さんの気さくな応対ぶりも、居心地の良さの要因。
移転当初は立地の不利を懸念したが、今では多くの常連客を掴んですっかりこの地に根差している。
阿佐ヶ谷には優れた蕎麦屋が数多いが、店内が広めのこともあり私が最も寛げるのがこちらである。
信頼のおける一軒として、永く通い続けたい。
店を出ると、右手の外階段全体を覆いつくすように蔓延るホップを発見。
ここで収穫された毬花が、そのまま客に提供されているわけである。
多年草で育てるにはそれほど手数がかからないとのことだが、つる性のため夏場の日除けにも適するなら我が家でも育ててみたい。
いつもながらの快適な「蕎麦屋酒」を満喫
寛ぎを求めて、日曜日の昼に訪れる。
2年半も間が空いてしまったのは意外。
こちらには暑い時期に訪れることが多く、冬場は初めてだと思う。
空いている時間を見計らって、13時過ぎに到着。
私の顔を覚えていてくれたご主人夫妻に、温かく迎え入れられる。
ちょうど客が退けたタイミングのようで、先客の姿は無し。
女将さんにより、私の定位置である入り口脇のテーブルに導かれる。
まずは生ビール(琥珀ヱビス)のグラスをもらう。
お通しには「菜の花と鶏肉の和え物」が付いたが、丁寧な仕事で味も上品で、これだけでもご主人の腕前が窺える。
'本日のおすすめ'は正面の黒板に記載されている。
いずれも垂涎ものだが、まずはその中から2品を注文。
「山うどきんぴら」:繊細にカットされた山うどが、薄味で仕上げられている。
うどの食感と香りが生きており、ピリッとした七味唐辛子がアクセントとなっている。
「黒豚スペアリブ角煮」:薩摩の郷土料理の一つに「とんこつ」が有るが、それと同じようにじっくりと煮込まれたスペアリブは、決して煮崩れてはいないが箸を当てればホロホロと解ける柔らかさで、肉の旨味もしっかりと感じられる。
冷めにくいように、煮汁にとろみを付ける手法も好ましい。
点盛りされた白髪ねぎが小粋で、添えられた和辛子が味を引き締める。
さらに「天ぷら」を追加。
こちらでは天種は魚介類も野菜も単品で頼めるスタイル、今回はこの時期に相応しい「牡蠣」と「蓮根」をチョイス。
「牡蠣」は程よい大きさの2粒で、上面には衣の花が咲きカリッと揚がっているが、一口かじればジュースがほとばしる絶妙な仕上がり。
レモンと少量の塩で旨味を堪能。
「蓮根」は厚めにカットされた3切れが、こちらはやや強めに揚げられており、独特の歯触りと風味を存分に楽しめる。
酒は偶には燗酒をと「越乃景虎」をもらい、その後は「水神」を冷酒で頼む。
料理の美味さと相俟って、実に愉快な蕎麦前となった。
入店時はちょうど客が退けた合間だったようで、14時近くになって家族連れなどで再び賑わい出した。
そろそろ蕎麦をと、今回は初めて温蕎麦の「玉子とじ」にしてみた。
蕎麦は十割にも変更できるが、通常のせいろで頼む。
タイミングよく運ばれた丼の上面は細かにひだを寄せた玉子で覆われ、三つ葉の一枝が色を添える。
薬味の小皿にはねぎの他に、栄養のバランスを考えてか茹でたホウレン草が盛られているのが面白い。
まず蕎麦を手繰るが、熱いつゆの中でもしっかりとした食感が保たれ軽快に啜れる。
つゆは濃い目だが、出汁の旨味が効いた奥行きのある江戸前の味わい。
玉子は固めのとじ加減だが、つゆの旨味を含んで実に美味い。
箸が止まらずスルスルと平らげ、つゆも全て飲み干して身も心も温まる。
期待通りの満足度の高い時間を過ごせた。
ご主人の確かな技とセンスの良さを、改めて確認。
それに加え女将さんのかいがいしい応対ぶりも、居心地の良さの要因である。
蕎麦屋の名店犇めく阿佐ヶ谷において、私が最もゆっくり出来るのがこちら。
振り返ってみると、今までこちらに伺った後には必ず「シンチェリータ」に寄っていた。
暑い時期ばかりを選んでいたのも、無意識に2軒をセットにしていたようだ。
今回はこの寒さなのでさすがにあちらは控えて、早々に中村橋行きのバスに乗って帰途に就いた。
駅から離れている分、阿佐ヶ谷では最も寛げる蕎麦屋
信頼のおける蕎麦屋への定期訪問。約2年振りである。
ゆっくりしようと、土曜日の1時半過ぎという時刻を選んで入店。
案の定、店内は落ち着いている。
いつものように生ビール(琥珀ヱビス)で始める。
お通しには「新生姜の甘酢漬け」が出された。
肴は正面の黒板に記された'季節のおすすめ'の中から、次の2品を注文。
「茗荷と蒸し鶏の柚子胡椒和え」:以前にも頼んだことは有るが、やはりこの時期ならではの茗荷の爽やかな香味と食感は嬉しいもの。
「鳥もつ実山椒煮」:予め調理したものでは無く、注文が入るごとに鳥のレバー・砂肝・ハツの3種の肝を、濃い目の甘辛の煮汁でさっと煮上げ、これも季節の実山椒をたっぷりと混ぜ込んである。
それぞれの肝の歯触りと、実山椒の軽い痺れが心地良い。
さらに天ぷらも欲しくなり、単品でも頼める旬の「鱚の天ぷら」を選択。
揚げ方も上手く、ほっこりとした旨みが秀逸。
相変わらず全てをそつなくこなす、ご主人の確かな腕前はなかなかのもの。
酒は越後の「越乃景虎」、さらに岩手の「水神」を注文。
いつもの様に女将さんが、一升瓶より切子のグラスに溢れるほどに注いでくれる。
これらで気持ちの良い蕎麦前を楽しむ。
蕎麦は「せいろ」を'生粉打ち十割'にしてもらった。
微粉をきれいに繋いでおり、香り・歯触り・喉越し何れも申し分無し。
辛めのすっきりとしたつゆの仕上がりも揺るぎない。
仕舞いに近いため多少の粘度は有るが、自然体の蕎麦湯で〆て暫し充足感に浸る。
期待通りの快適な「蕎麦屋酒」に大いに満足。
こちらは私が勝手に'蕎麦屋の阿佐ヶ谷四天王'と呼んでいる内の1軒だが、他の3軒が駅の近所であるのに対し結構距離が有る。
その分ゆっくり出来る事は有り難く、日時を選んでこれからも通い続けたい。
(ちなみにこの日も帰りには、慣例通り「シンチェリータ」に寄ってジェラートをほおばったことは言うまでもない)
阿佐ヶ谷の新星蕎麦屋
阿佐ヶ谷はまさに'蕎麦屋のメッカ'と呼べる、私にとっては有り難い街で、重ねて足を運びたい蕎麦屋が数多い。
こちらは食べログの地区分けでは、機械的に西武線沿線となっているが、阿佐ヶ谷に含まれるべき一軒である。
2年近くご無沙汰してしまった。
日曜日の1時近くに訪れる。
家族連れなどの食事客が退いたところで、私の顔を覚えていてくれた女将さんに導かれて、前回と同じゆっくり出来そうな入り口脇のテーブルに座る。
ここでは昼間から、きちんと「蕎麦屋酒」が楽しめる体制が整っている。
まずは「生ビール」を注文。
「琥珀ヱビス」だが次ぎ方も上手く、なかなか美味しい。
お通しには和風ピクルスのような「胡瓜のあちゃら漬け」が出て来た。
肴は黒板に書かれた「本日のおすすめ」から2品を選ぶ。
「いんげんの胡麻和え」:固めに色よく茹で上げられた、旬物のいんげんの上に、粗く砕かれた胡桃入りの和え衣が掛けられている。
クルミの風味といんげんの歯触りが好ましく、味加減も丁度良い。
「夏野菜と和牛すじ ピリ辛味噌炒め」:野菜はズッキーニ・茄子・モロッコ隠元・オクラ・プチトマト・しし唐・セロリなどで、それに入念に下処理された牛筋が炒め合わされている。
刻んだ大庭と白髪葱が散らされ、さらに一味唐辛子が振られている。
臭みも無く柔らかい牛筋が良い味で、夏野菜のそれぞれの食感や旨みも楽しめる。
出来栄えと言い味と言い、改めてご主人の料理人としてのセンスの良さが感じられる一品。
酒はおすすめの銘柄から、富山の「磐瀬」、次いで新潟の「景虎」をもらう。
いつものように女将さんにより、切子のグラスに下の受け皿が溢れんばかりに注がれる。
最初はこの後に、前回良かった印象の単品で頼める「野菜の天ぷら」をもらうつもりでいたが、2品が結構な内容だったので蕎麦にする。
今回は時節柄「ぶっかけ香味おろしそば」にしてみた。
客の好みでアレンジしてくれるようで、大根おろしは「辛味大根」に、蕎麦は「生粉打ち」に替えてもらった。
運ばれた大き目の鉢には、蕎麦の上に綺麗に細切りにされた茗荷や貝割れ、大根おろしがたっぷりと盛られ、つゆは客が回し掛けるスタイル。
蕎麦の茹で加減は精妙で、食感も喉越しも申し分なく、野菜のシャキシャキとした歯触りも好ましい。
今回は肴も蕎麦も期せずして、夏野菜満載の品々となったが、全てに渡り満足度は高かった。
駅からはやや遠いが、こちらの存在感は大きいことを再確認した。
(新規に10枚の写真を追加掲載)
≪2013年9月のレビュー≫
こちらの店はかつて「小滝橋」という、東中野、落合、高田馬場のどの駅からもちょっと距離のあるやや不便な場所に在った。
店舗も集合住宅の1階の奥まった所で、決して立地は良くなかったが、蕎麦も肴もなかなかの出来で「蕎麦屋酒」目的に、私は何度か通ったことがある。
数年前に建物自体の建替えに伴い姿を消してしまい消息を案じていたが、最近になって「阿佐ヶ谷」で再開していることを知り、訪れたい思いが募っていた。
新店舗はその昔は一方通行ながらバスも走っていた「松山通り」という商店街を、駅から早稲田通り方向に北に10分ほど進んだ所。
かつてはこの先の「日大二校通り」に出たところに、現在「九品仏」の門前に移っている「庵」が在り、南北に名店が連なる'阿佐ヶ谷蕎麦街道'の北限となっていた。
店の様子が分からなかったので、とりあえず土曜日の昼ならば大丈夫だろうと、ちょっと時間をずらした1時ごろに到着。
前の店よりもゆったりとしており、入り口脇には蕎麦打ちの小部屋が設えられている。
厨房の前にはカウンター席もあるが、数卓あるテーブル席が主体のようだ。
以前は今どきの若夫婦が営む店という印象であったが、さすがに年月の経過は感じられるが、相変わらずオダギリジョー風の主人と、ふくよかなアラレちゃんといった感じの、愛想のよい女将さんの二人で切り盛りしている。
丁度先客の退けた窓際のテーブルを、女将さんは薦めてくれた。
まずは「生ビール」を小グラスで。
お通しには「ゴーヤのお浸し」が出されたが、なかなか気が利いている。
達者な筆文字で書かれたメニューに並ぶ肴は魅力的なラインナップで、否応なしに腰を据えての飲みモードとなる。
さらに奥の黒板には‘本日のおすすめ’も掲示されており、昼でもどれでも出来るようだ。
その中から選んだ品々は注文順に
「茗荷と蒸し鶏の柚子胡椒和え」:丁寧な仕事で、確かな腕前が確認できる。
「せせりと三種きのこ焼き」:鶏の首周りの肉である味と歯応えの良い‘せせり’と、シメジ・エリンギ・舞茸の醤油味炒め。量もたっぷりで味も期待通りのもの。
「穴子かま南蛮漬け」:こちらで天ぷらに使う穴子は大きいため、頭に近い部分を利用して作られている名物メニューとのこと。
綺麗に切られたたっぷりの人参や玉ねぎとともに、ややきつめに酢と唐辛子を利かせた和風エスカベッジュという趣。
酒の品ぞろえにもこだわりが感じられ、別紙に10種類ほどが載っている。
冷酒は洒落たブルーの切子のグラスで供される。量は7勺程度だろうか。
その中から、宮城の「陸前男山」・山梨の「春鶯囀」・岩手の「水神」を次々と注文。
実は私と相次いで一人で来店された隣のテーブルの方も'蕎麦屋飲み'目的だったため、それに連られるように、昼にも関わらず調子よく酒が進んでしまった。
女将さんのさばさばとした接客振りも、居心地の良さを助長させる。(多少言い訳がましいですが)
品書きには「天ぷら」が単品で頼めるようになっており、魚貝の他に季節の野菜も数多く揃えられている。
以前の店では天ぷらの揚げの上手さが記憶に残っており、これも隣客の注文に合わせるように追加する。
私は「蓮根」と「秋茄子」をチョイス。
一品ごと塩の小皿も添えられたスタイルで登場。相変わらずの技術と美味さを堪能する。
すっかり良い気分になってしまい、昼のラストオーダーも近づいたためそろそろ蕎麦をと、「せいろ」を250円増しの「生粉打ち十割」でお願いする。
先に運ばれた「つゆ」を一口含むが、甘さ控えめできりっとした味わい。
蕎麦はやや小さめの蒸篭にこんもりと盛られているが、量はしっかりある。
端正に中太に切り揃えられており、挽きが細かめで十割にしては白っぽいが、鼻を近づけると芳しい香りが感じられる。
適度なコシは有るがしなやかさを兼ね備え、食感も滑らかでのど越しの良い、私好みのタイプ。
薬味の葱や山葵もきちんとした仕事。
蕎麦湯は昼の仕舞に近かったため、多少の白濁と粘度が感じられたが自然体で、気持ちよく締められた。
主人はそれほど年配ではないが、前の店も11年やっていたとのことで、そつのない料理の出来や蕎麦の仕上がりから、器用にこなす手腕はなかなかのレベルが窺える。
今回は懐かしさのあまり欲張って色々と注文した結果、昼酒にしては結構な額となってしまったが、これからも安直に「蕎麦屋酒」が楽しめる一軒として、気軽に通いたい。
こちらでの開店はは去年の11月とのことだが、早くも地元の人たちに愛されている雰囲気が感じ取れる。
「阿佐ヶ谷」は蕎麦屋激戦地として、ますます面白くなりそうだ。
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蓼喰人
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店舗情報の編集
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店名 |
薫屋
|
---|---|
ジャンル | そば、日本料理、天ぷら |
予約・ お問い合わせ |
03-5373-5188 |
予約可否 | |
住所 |
このお店は「中野区東中野5-23-15」から移転しています。 |
交通手段 |
JR中央線【阿佐ケ谷駅】徒歩11分 阿佐ケ谷駅から808m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
20席 (テーブル15席 カウンター5席) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くのコインパーキング:阿佐谷北3-43-6に5台収容、ほか |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
オープン日 |
2012年11月 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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土曜日の夕刻、このところ度々'蕎麦屋で一杯'にご一緒しているマイフォロアーさんをご案内した。
こちらは以前の小滝橋の店から通い続けている、私が最も気軽に寄れる蕎麦屋の一軒。
この時期まだ外は十分に明るい、開店時刻の17時に予約を入れておいた。
ご主人夫妻に温かく迎え入れられ、奥の4人掛けのテーブルに通される。
まずは生ビール(琥珀ヱビス)で乾杯。
お通しには「山ウドの胡麻和え」が付いたが、ウドの風味や食感が生きている。
こちらではやはり天ぷらに目が向き、特に今の時期は山菜が豊富。
黒板の'おすすめ'の「春野菜の天ぷら」も気になったが、今回は単品で注文。
相談の上選んだのは「天然たらの芽」「ふきのとう」「こしあぶら」の3種。
何れもサクッとして油っぽくない上手な揚げ上がりで、塩でそれぞれの香りやほろ苦さ、歯触りを楽しむ。
さらに次のような品々を間を空けて注文。
「新玉葱と蒸し鶏のマリネ」:今が旬で辛味が少なく生食に向く新玉葱のスライスと、柔らかく蒸し上げた鶏むね肉のスライスが、あっさり目のドレッシングで和えられている。
シャキッとした玉葱と、しっとりとした鶏の取り合わせが良好。
「玉子焼き」:そばつゆを含ませて焼き上げた、江戸前蕎麦屋伝統のしっかりした玉子焼き。
焦げ目は着いていないが、出汁の旨味と醤油の香ばしさが秀逸。
「イカと長葱の辛子酢味噌和え」:さっと湯通ししたイカと茹でた長葱が、ピリッと辛子が効いた酢味噌で和えた江戸っ子好みの一品。
長葱はそろそろ薹が立ち質が落ち始める時期ながら、吟味されていることが分る。
「あん肝 揚げ出し」:小角切りの生のあん肝が衣揚げにされて加減出汁がかかり、三つ葉と白髪ねぎが添えられている。
脂分が多いあん肝の揚げ物は難しいが、新鮮な素材が手に入ればこその料理とのこと。
「手作り豆腐 胡桃あんかけ」:小さ目のココットで固められた自家製豆腐に、やや甘目の粗く砕いた胡桃入りの餡が掛かっている。
甘露煮と言うほど味が濃くないので、豆腐の旨味も生きている。
酒はその道の達人のマイフォロアーさんに選んでいただく。
1合単位で頼むとグラスか徳利が選べるが、グラスの場合は一升瓶から擦切りまで注ぐ女将さんの名人芸が見れる。
選ばれたのは次のような銘柄。
岐阜の「黒松白扇 あらばしり」は、フルーティーな口当たりの後の奥行きのある味わい。
ご主人夫妻出身地の山梨の「春鶯轉」は、華やかな芳香としっかりした旨味が印象的。
次いで「黒松白扇 蔵」を徳利でもらうが、こちらは穏やかな飲み口。
スイスイと入るため、こちらはさらに1合追加することに。
マイフォロアーさんとの会話も弾み、蕎麦前を存分に楽しむ。
そろそろ蕎麦の注文となるが、2人とも普通の「せいろ」が250円の加算で十割の「生粉打ち」になるので、こちらで頼む。
運ばれた蕎麦は細目に綺麗に揃っており、茹で上げが精妙のためシャキッとした歯触りで香りも十分。
つゆはバランスの取れたすっきりした味わいで、手繰って先端のみを浸して啜れば、爽快な喉越しも楽しめる。
これだけ食べて呑んだ後でも、背筋がシャンとなる点に卓越の技が感じられる。
蕎麦湯は当然ながら釜湯のままの自然体。
徳利の中のつゆも余さず割って飲み干し、満足感に浸る。
今回は2人だったので多くの肴の品々を試すことが出来、何時にも増して満足度が高かった。
勘定の一人1万円ちょっとは、内容からすれば相当に思う。
後客は食事主体の客が数組だったため手の空いたご主人夫妻も加わり、様々な話題で盛り上がり愉快な蕎麦屋酒となった。
特に女将さんの気さくで明るいキャラクターが、和やかな雰囲気をもたらしてくれた。
信頼するべき蕎麦屋として、末永く通い続けたい。