とっても満足 : トラットリア・ラ・テラ

照姫まつりで見かけたトラットリア ラ・テラ。
小さな入口で、可愛らしい印象。

でもこのときぎっしり人がいっぱいで、どう見ても入れませんでした。

このお店は、以前は駅の反対側のビル２階に入っていたようです。
そのときは行ったことがありませんでした。
名前で検索すると、その２階のお店ばかりヒットするんです。
見かけたのは、まだ移転して１ヶ月か２ヶ月しか経っていない頃だったようです。

土曜の午後にランチに行ってみたとき。
ぎっしりいっぱいで、入れませんでした。

で、まあ、もうランチは諦めよう、と。
夜の予約を入れました。
ところがこの日、雨。それもなかなかの大雨。
夜には少し収まってきましたが、小降りとはとても言えません。普通に「雨」でした。

雨が大嫌いな夫、着いたときからご機嫌ななめ。

お店の中は可愛らしい感じでした。
小さいながらオステリア エンメは「コースを頼む店」という感じでしたが、
こちらは「カジュアルに楽しむ店」という雰囲気です。

そしてお値段もカジュアルでした！
ボトルワインでも2100円2300円くらいのものが数本あって、
グラスワインも400円、500円、650円、850円。

400円500円があるなんて、練馬のヴァン・セレーノ以上のお安さ。

テーブルに小さな花がポンと置かれていて、それも可愛かったです。

グリーンサラダ。

練馬の（練馬駅の）ヴァン・セレーノでハマったため、
ジターリア ダ フィリッポでも注文していました。
――あちらはドレッシングがシンプルで、ヴァン・セレーノを思わせたため、夫にはよく、
でも量が少なかったので、「ヴァン・セレーノのグリーンサラダが食べたい」となりました。

オステリア エンメで盛り合わせに入っていたサラダは、
グリーンサラダではなく凝った食材が多くて、夫にとっては「ヴァン・セレーノのが食べたい」。

このトラットリア ラ・テラでは、なかなか量も多くて、夫にも食べやすい葉っぱが多く、
なかなかよかったですが、ドレッシングが少し甘みがあって独特。
「ヴァン・セレーノのグリーンサラダ、食べたいね」

わたしはこのドレッシング、好きです。こくがあっておいしかった。
夫はジターリア ダ フィリッポのスッキリしたドレッシングが好みですが、
わたしは甘みやこくが好きなので、こっちのほうが好きかな。

ブルスケッタ。

おいしかったです。
上のトマトが甘くて（フルーツトマトだったのでしょうか？）、それと塩やオイルの味のバランスが良かったです。

あと、パンの厚みがちょうどよかったと思います。
なんていうのか、具の量や味わいが一番引き立つ厚み。そんな感じ。

これ以上厚いとパンが勝ち、これ以上薄いと具が勝ちすぎる――

味付けの具合も、バランスの良さを感じさせました。

完成度の高いブルスケッタでした。

富士見台のルーナ・ルッカのブルスケッタは、盛り盛りで、豪快なオリーブオイル、
こってりしっかりしていて、夫はとても気に入っていました。
それはそれで、やっぱりこってりしたものっておいしいけど、
このラ・テラのは一言でいうと「バランス」。パンもトマトも味付けも、全部合わせての完成度。

はい、当然、夫はルーナ・ルッカ風のブルスケッタが好きで、
わたしはラ・テラのブルスケッタに軍配を上げますが、どちらもおいしいと思います。

ピザ。マルゲリータです。

このピザを一口食べて、夫の目からウロコが落ちました。
「んん！！」

「これはうまい！」「今まで食べた中で一番好きなピザかも！」

（加筆修正：普通のマルゲリータをまずいただいて「おいしいね」、
それから水牛のマルゲリータをいただいたら、こちらが大感動で、もう１枚水牛マルゲリータを注文、
という流れでした。夫がものすごく感動したのは水牛モッツァレラのマルゲリータです。）

確かにとてもおいしかったです。

何よりも夫の好みに一番合ったということだと思います。

たとえばいつも見ているブログの方は、
以前２階だった頃にこのお店に行っていて、油っぽくてそれほど食べられなかった、とおっしゃっています。

ジターリア ダ フィリッポのピザのほうは、生地とチーズの味という感じでしたが、
こちらはもう少し油分があるかもしれません。

つまるところは好み――で、夫にとってはちょっとこってりしているほうが好みなのです。

わたしもおいしかったです。
ピザだけを考えたら、ジターリア ダ フィリッポと気分や体調に合わせて使い分けたいかも。

夫の雨の不機嫌は吹き飛んでしまって、もう１枚ピザを食べるというので、
わたしもまたワインを注文しました。

またマルゲリータ。
写真は切る前と、切ってから。

手打ちパスタ。

実は、手打ちパスタ、あまり注文しません。
１０年以上前、「手打ちパスタなんてめずらし～！」という時代に、
今はもうないデパートの中のイタリアンで食べたら、「乾麺のほうがいい」と思えました。

職場近くのランチで、カジュアルバーの「手打ちもちもちパスタ」みたいなのを食べましたが、
それも「こしのないうどん？」みたいな感じでした。

手打ちって難しいんだ、きっと。おいしい手打ちパスタを出せるお店に出会うのって、確率低いんだ、きっと。
――そう思って、「手打ちもありますよ」というようなお店では、あまり注文しません。

でもこちらラ・テラは「手打ちパスタが売り」くらいの勢いだったので、注文してみました。

おいしかったです。

わたしにはどこがどう手打ちらしいかとか、乾麺との違いは？ など語れませんが、
手打ちパスタをおいしく食べられたっていうのが、まず驚きというか――
クリームソースもおいしくて、よくからんでいて、好みでした。

ラストオーダーが２１時３０分なので、満席だった店内はだいぶ空いてきました。

ここまでとてもおいしくいただいたので、肉料理も注文しました。
おいしかったです。

とにかくこのお店、わたしにとっては、ワインを気兼ねなく飲めるのがよかったです。
ごちそうさまでした。