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復活を喜びたい。蕎麦は相変わらずのハイレベルを維持
こちらは半年ほど前まで東長崎駅近くのパッとしない商店街の中に在り、元スナックだったという店舗は老朽化が激しく使い勝手も悪く、店内はお世辞にも綺麗とは言い難かった。
しかし高齢の主人の打つ蕎麦は目を見張るものが有り、CPの良さも相俟って短期間に急激に評判が高まった。
商売のスタイルは全く異なるが、近所の「じゆうさん」と並び遠方から訪れる客も居たほどの人気店であった。
5月に出かけた折に店頭の'営業休止'の張り紙を見て、てっきりご主人の体調が悪化してのことと早合点してしまい、事実この界隈ではそれが原因で再開は見込めないと言った風評が流れていた。
あの独特の細打ちの十割蕎麦を味わえなくなったことを、まことに残念に思っていた。
地元の「アジア好き」さんのレビューを拝見して、それほど遠くない江原町の住宅街の中で復活したことを知った。
そうとなれば何としても伺わねばと、早々に足を運んでみた。
場所は江古田から目白通りを横切り、新青梅街道まで行く「チャンチキ通り」から少し入った所。
チャンチキ通りとは地元の通称で、最近はタクシーの運転手でも判る人は稀かも知れないが、かつて三波春夫の豪邸がこの通りに面して在り、現在その跡地には高級マンションが数棟建っている。
こちらはそこからすぐの、長屋状の建物の角の店舗。
11時半の開店時刻に合わせて、我が家から30分ほどの道のりを歩いて到着。
この日は好天ながら強風が吹き荒び、店頭まで行くとご主人が暖簾が風に煽られないように縛り付けているところであった。
私の顔を見て驚くご主人と挨拶を交わし店に入る。
以前居酒屋だった店舗に居抜きで入ったそうで、カウンター5席とテーブルに4席と言うこじんまりとした構えで、客が立て込むとちょっと窮屈なレイアウト。
しかし日差しが燦々と入る店内は明るく、窓が無いため閉塞感が漂っていた以前の店よりはるかに良い。
自宅からも近いそうで、ご主人と女将さんの二人で切り盛りしている。
カウンター中程の席を選ぶ。
ご主人に選んでもらった「夜明け前」で始める。
お通しは「白いんげんの煮物」と「ぬか漬け」の2点盛り。
さらに肴に「鰰の一夜干し」を炙って出してくれたが、自家製とのことで塩気も程良くなかなか美味い。
以前の店では、ランチタイムには蕎麦と刺身を使った丼物とを合わせた、CP抜群のセットなども出していたが、こちらでは蕎麦に絞っている。
しかし人気の天ぷらとの組み合わせは健在。
おすすめの「かき天盛りと十割蕎麦」(1,500円)を、'天先'でお願いする。
出された天ぷらは大粒の牡蠣3個に、野菜は椎茸・南瓜・アスパラ・四角豆・茄子・たらの芽と、相変わらずのボリューム。
カウンターの丈が高く仕事の様子は見えないが、それほど大きな鍋は置けないと思われるが、その割にはきちんとした揚げ切り。
広島産という牡蠣は、噛めばジューシーな旨味がほとばしる。
野菜もそれぞれの味と食感が楽しい。
酒に「寫楽」を追加し、ご主人と言葉を交わしながら暫しの時間が流れる。
蕎麦は最近良い評判を耳にする「音威子府」産。
それを綺麗な細打ちに仕上げた、香り・食感・のど越しを併せ持った優れた仕事である。
鹹めのつゆの出来もゆるぎない。
自然体の蕎麦湯で〆て、この蕎麦を再び味わえた口福感に浸る。
12時を過ぎると近隣と思われる客で、次第に席が埋まっていく。
慌てることなく丁寧な仕事を貫く姿勢は、変わっていない。
繁忙時は時間がかかる事もあろうが、待つ価値のある蕎麦である。
場所は江古田と中野を繋ぐバスの道筋で、大江戸線の新江古田の駅から歩いても7.8分なので、それほど辺鄙なところではない。
方向は異なるが、駅からは「じゆうさん」とほぼ同じ距離。
我が家からだと「法師人」や「ふる井」へ行くのと、大して違わない道のりである。
名店の復活は嬉しい限りで、これからもちょくちょく寄りたいと思う。
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蓼喰人
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店名 |
閉店
蕎麦切り屋
|
---|---|
ジャンル | そば |
住所 |
このお店は「豊島区南長崎6-22-2」から移転しています。 |
交通手段 |
新江古田駅から465m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
席数 |
9席 (カウンター5席、テーブル4人掛け1卓) |
---|---|
個室 |
無 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
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利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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連休中の日曜日、遠出はせずに近場の優良店での「蕎麦屋酒」。
ゆっくりしようと13時過ぎを狙って出向いたら、蕎麦が一人分しか残っていないとのことで危うくセーフ。
1年半近くのご無沙汰を詫びつつ、カウンター中ほどの席を選ぶ。
まずは「生ビール」。
お通しには「白瓜の漬物と黒豆」が出された。
いつものようにカウンター後方に掲示された、数種類の'天ぷらと蕎麦のセット'から頼むつもりだったが、ふと横を見ると刺身などの肴が記された貼紙が目に入り、どれでも注文可能とのこと。
ご主人のお勧めに従い「生本まぐろのホホ肉刺」を選択。
鮪の頬肉は河岸の専門店で売られているもので、しかも本マグロとなれば希少品で、ステーキで出されることはあっても刺身は珍しい。
運ばれた皿を見てその豪華さに驚く。
大きくカットされた頬肉4.5切に、カマトロの部分の小切れもたっぷり盛り合されている。
見た目も食感も鯨肉のようだが、実際の味も濃密な旨味が感じられる。
ご主人は元々和食板前としての実績が有る方なので、確かな仕入れルートがあり、目利きにも信頼が置ける。
これで700円は破格である。
酒にはこれもおすすめから、愛知の「長珍」を一合。
女将さんが一升瓶から注いでくれるが、しっかりとした味わいが脂の乗った刺身に良く合った。
途中で「白海老のかき揚げ・野菜天と十割蕎麦」を注文しておいたが、その前に'今年はこれでおしまいなので'と、ご主人は「山菜の天ぷら」をサービスで出してくれた。
内容は「蕗の薹・たらの芽・こごみ・あまどろ・行者ニンニク」など。
サクッとした揚げ上がりで、それぞれの食感とほろ苦さを塩で楽しむ。
その後で本番の「白海老のかき揚げと野菜天」の皿が登場。
直径10㎝、高さも5㎝ほどは有る円盤状に揚げられたかき揚げには、旬ものの白海老と根三つ葉がたっぷり入っている。
きちんとした火通りで、旨味も食べ応えも十分。
添えの野菜は南瓜・椎茸・しめじ・茄子・長ネギ・行者ニンニクという豪華版。
この後さらに'これちょっと食べてみて'と、「おかわかめ」という新顔と「人参の葉」の天ぷらもサービスしてくれたが、こちらもなかなか面白い。
トータルでかなりのボリュームとなったが、揚げの技術が上手なのでもたれるようなことも無く、丹念に味わうのは実に楽しい。
本来ならば酒を追加すべきところなのだが、ここのところ飲み過ぎのきらいがあるため自粛。
ご主人はこちらの食べ進める状況を見て、蕎麦の作業に取り掛かる。
出された十割蕎麦は端正に揃った細切りで、綺麗につながっている。
香りがあり食感やのど越しも申し分ない、相変わらずの見事な仕事ぶりである。
つゆは以前の'かえし'が強めの直線的な辛汁に比べ、少し穏やかになったように思うが、決して悪い印象は無い。
その点をご主人に指摘したら、こちらに移り家族連れなども増えたため、幾分抑え気味にしてるとか。
蕎麦湯は衒いのない釜湯のままであることは、うれしい限り。
何事も器用にこなす、ベテラン職人の手練の技を堪能。
合わせて温かいもてなしの心にも触れ、実に気持ちの良い午後のひと時を過ごせた。
これからも通い続けたい、私のとって大事な店である。