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近所に在って有難い鰻屋
今年3月に新装開店したという情報をもとに、近所なので平日の昼にブラブラと出かけてみた。
新しい店舗は同じ敷地に建て直されたとは思えぬほど広々して、雰囲気も明るく清々しい。
メニューを眺めると多少値上げされているが、良心的な価格であることには変わりない。
今回は「鰻重 特上」(3,450円)を注文。
その前に「ビール 中瓶」をもらう。
ちなみに品書きに載っているビールは大瓶:640円で、中瓶も有ると聞いてこちらにした。
勘定の後で確認したら、お通しの結構たっぷりの「枝豆」が付いて540円という価格は、今どきにしては破格と言える。
さて暫しの後に運ばれた鰻重の蓋を開けると、その景色に思わず笑みがこぼれる。
やや焦げ色は付いているが丁寧な仕事が施された蒲焼は、味についても間違いない。
ご飯の炊き加減もたれの具合も丁度良い。
今回も写真を撮らせてもらったが、帰ってから前回のと見比べてみると、お新香や肝吸いはほとんど同じ絵面である。
近隣の数少ない鰻屋の一軒が、新店舗になっても変わらぬ仕事が維持されていることは嬉しい限りである。
(新規に8枚の写真を追加掲載)
≪2012年8月のレビュー≫
私が子供の頃、家の近所には鰻屋の2.3軒は必ず在ったもの。
東京の一般家庭で来客時に出前を取る場合、「鰻」が最高のもてなしであった。
客の格により変わり、それと並ぶのが「寿司」の特上でそれが徐々に上から並へと下がって行き、その後が蕎麦屋の「天ぷらそば」や「天丼」といった順序だったような気がする。
現在では食事時に突然の訪問客などまず考えられず、自らが訪れる際にも食事時は避けるのが礼儀というのが一般常識であろう。
しかし昔は昼時に上がり込んで食事を振る舞われることは、それほど不作法でなかったように思う。
またそう言った時にご相伴に与ることが、子供にとっては楽しみであった。
最近は鰻屋や寿司屋の出前持ちが町を走り回る光景は、ほとんど見かけなくなった。
特に「出前」が商売の頼みであった鰻屋自体、その数がめっきり減った。
昔に比べれば養殖や輸入が盛んになりスーパーなどでも手軽に蒲焼を買えるため、鰻がご馳走という感覚の人が少なくなったのも要因であろう。
さらに最近の価格高騰で、ますます鰻屋は窮地に追い込まれているようだ。
しかしやはりどこで加工されたの分からないような鰻と、きちんとした専門店で焼かれたものでは味が全く違う。
現在、我が家から半径300メートル以内には鰻専門店は1軒も無くなった。
西武沿線では東長崎の某有名店が際立った存在で、評判を伝え聞いて5.6年前に一度訪れた。
しかし味の面ではまずまずと思ったものの、接客面での高級店らしからぬぞんざいな対応に閉口した経験が有る。
さて拙宅の在る桜台よりもずっと賑わっている隣駅の江古田近辺でも、今では鰻専門店はこちらくらいになってしまったようだ。
その昔に一度訪れたことはあったが、無性に鰻が食べたくなり急遽出かけた次第。
正午くらいに着いたがすでに2組4人の入り、一人だったので手前の小上がりのテーブル(幅が狭いので一人には丁度良い)に上がり、まずビール。
昔ながらの飲食店の常で大瓶であるが、お通しの枝豆が付いての630円は安い。
「胆焼きは出来ますか」と聞いてみたが今日は出来ないとのこと。
胆焼きを常時出せないのはきちんとした仕事を貫いている証拠で、かえって好印象。
「鰻重の上」(2,730円)を注文して、のんびり構えることにする。
枝豆と途中で出されたお新香をつまみつつ、見上げる位置にあるテレビに映るオリンピック関連のニュースに目をやりながら、ビールをゆっくりと楽しむ。
お新香の小皿に添えられた「奈良漬」が、江戸前の正統的な鰻屋であることを示している。
もちろん蒸しの作業までは済ませてあるため、そんなに長くは待たせない。
ほぼビールが尽きた頃、お待ちかねの「鰻重」が運ばれてきた。
蓋を開けるとまずまずの大きさで、色合いは実に美味そうである。
箸を当てるとやや硬めの感触。
こちらの流儀なのか江戸前特有の崩れる寸前までの柔らかさはなく、特に尾の方はしっかりとした歯応えであるが、皮と身がはがれるようなこともなく味的には問題は無い。
ご飯の質は今一つのように思ったが「たれ」の加減は丁度良く、「胆吸い」も鰻の濃厚さに見合うように控えめな味付けが好感。
炭火焼では無くガス使用であるが、遠赤効果の有る焼き台の場合はかえって焼き斑が無く、仕上がりに遜色はほとんど見られない。
一杯やりながら焼き上がりを待つひと時、蓋を開けた時から始まる箸の動き、最後の胆吸いのひと口に至るまでの一連に流れは、やはり専門店ならではの至福の時間である。
雰囲気はともかく、地元の数少ない鰻屋としていつまでも存続してもらいたい気持ちは、近隣住民の総意であると思う。
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蓼喰人
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蓼喰人さんの他のお店の口コミ
店名 |
鰻 なかや
|
---|---|
ジャンル | うなぎ、焼き鳥、日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-3992-2092 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
新桜台駅より徒歩3分 新桜台駅から131m |
営業時間 |
|
予算 |
¥3,000~¥3,999 ¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
無し |
席数 |
14席 (テーブル6席(2名×3卓)、小上がり8席(4名×2卓)) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くにコインパーキング有り |
空間・設備 | オシャレな空間、席が広い、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
お店のPR |
創業昭和46年。江古田で愛され続ける鰻の老舗。愛知県産鰻と秘伝のタレが造る極上の味に舌鼓◎
江古田で約50年。 |
初投稿者 |
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気持ちの良い好天に恵まれた「文化の日」。
この日はこれと言った予定も無く、昼近くになって散歩がてら訪れたのはこちらの鰻屋。
手ごろな値段でまずまずの鰻が食べられることで、昔から何度か訪れている。
時刻は11時半の開店から間もない頃だが、既に奥のテーブル席2卓は常連さんと思われる先客で塞がっている。
手前の小上がりに靴を脱いで上がる。
まずは瓶ビール(スーパードライ中瓶)をもらう。
以前と値段は変わっていないが、今回はお通しは付かなかった。
品書きを眺め'「きも焼」は出来ますか'と訊けば、今回は大丈夫とのこと。
自店で鰻を捌く以上、一尾にひとつしかない肝は「きも吸い」に優先されるため、「きも焼」は出来ないことが多いが、今回は早い時間帯だったせいかラッキーにも有りつけた。
合わせて「うな重 上」を頼んでおく。
お通し代わりに先に出してくれた「お新香」を摘みながら、ビールのグラスを空けるうちに「きも焼」が登場。
4尾分くらいの肝や腸管がまとめて串打ちされているが、下処理が丁寧なため苦味はほとんど無く、食感も楽しめた。
20分ほどで「うな重」と「きも吸」のお椀が登場。
蓋を開けると、芳しき香りとともに期待通りの景色が現れた。
前回の「特上」に比べれば小ぶりだが、2,700円という値段からすれば十分な大きさと厚みである。
適度な焼き目は付いているが、箸を当てればスッと入る江戸前ならではの仕事。
さっぱりとした辛口のタレも揺るぎない。
ご飯の質は今一つのような気がするが、炊き加減は硬めで、多めに掛かったタレの具合も好ましい。
ちなみに今回気づいたのだが、こちらの串打ちが通常とは左右が逆で、尾の方が左を向いている。
これがこちらの流儀なのか、はたまたご主人が左利きからなのかは分からない。(味には関係の無い余談であるが)
肝吸いの品の良い仕上がりや、定法通りに奈良漬けが加わったお新香の内容なども、手抜かりの無いきちんとした仕事。
今回もなかなかの満足感である。
気軽に寄れることが身上の、近所に在って有り難い店。
これからも気の向いた時に通い続けたい。