季節の野菜の魔術師 : エサンス

＜2023年9月＞
コロナで足が遠のいてから久々の訪問です。
２組で席間も広々していて落ち着いてお料理が楽しめました。

料理は予約したエサンスコース8,800円を頂きました。
・有機タワラマゼランのムース、生ハムジュレ
・真鯛ピーマンライム
・有機栗カボチャのムース
・宮城産ホタテのカダイフ他、前菜４品
・宮城産キメジ、茄子
・黒毛和牛イチボのロースト
・本日のデザート
・コーヒー

相変わらず、内藤シェフの季節の野菜のアレンジ料理が絶品です。
この日ベスト３は、
１位：アミューズで定番の冷製スフレ生ハムジュレ
シェフお得意のムースです。
甘いタワラマゼランジャガイモにこだわったムースと、中にコンソメゼリーと生ハムが隠れていて生ハムの塩味と上のムースが絶妙です。
２位：宮城産キメジ、茄子
キメジはキハダマグロの子供で、茄子がまた皮はしっかり中はトロトロで美味しかった。
３位：前菜４種
カボチャの３種の１番上にあったビーナッツバターカボチャや、トルコ料理のカダイフ（揚げ麺）で包まれた宮城産ホタテが美味しかったです。
他にも野菜では、真鯛に載ったさわやかなフィンガーライムやステーキ横の提灯ピーマンなどありました。
野菜の甘味や苦みや酸味と多彩な味のハーモニーが楽しかったです。

デザートは２品あって、いつも嬉しいです。
お得意のシャンパンのエスプーマジュレは、シャンパンの切れ味と中に隠れた林檎の甘さが楽しめます。
チョコレートのタルトは濃厚なチョコで、予約で誕生日記念と書き込んだのでデコレーションとろうそくがありました。

もう嬉しくない数の誕生日を、玉川上水を眺めながら優雅なひと時として過ごせました。


＜2016年5月＞
土曜日の19時半に伺いました。
この日は年配の方が多く、TシャツにGパンは少し肩身が狭い感じ。
中央席では地元選挙区の元総理が6人で会食していました。

5000円のコースをオーダー。
・白いんげんのスープ
・新玉ねぎの冷静スフレ、生ハムジュレ
・福島産メープルサーモン瞬間燻製
・長崎産スズキのポワレ
・豚肉ロースト
・デザート2品
・コーヒー

この日のお気に入りは、新玉ねぎの冷静スフレジュレと豚肉ロースト。
新玉ねぎの冷静スフレジュレは、コンソメのジュレには生ハムも交じっていて、
新玉ねぎの甘さを引き締めてくれています。
豚肉ローストは大根に乗ってやや脂身が多いですがその分コクがあります。
ここの大根はステーキででてくることもあって美味です。
上に乗ったクレソンの苦味もよいです。

デザートは、ココナッツムースにもう1品が選べます。
この日は、クリームブリュレとチョコレートケーキを選びました。
ココナッツムースは周りの素材は忘れましたがソースが爽やかで美味しかったです。

ウェイトレスは女子大生のアルバイトにようで、詳しい料理の説明は無かったです。
豚肉ローストは無言でテーブルに置かれました。
料理は味で勝負かもしれませんが。。
調理法の手の入れ方や素材のうんちくも教えてくれると美味しさに楽しさが増します。
今回はシェフの顔も見えずで。。
味は良いので、ここは見て聞くも味のうちで是非改善して欲しいです。


＜2015年2月＞
玉川上水沿いの山本有三記念館の隣で、石造り風の素敵な洋館の2階にあります。
窓から玉川上水と有三記念館の松林が見えて落ち着いた雰囲気です。

給仕は若い可愛らしいモデルさんのような女性が2人です。
テーブルクロスの茶とピンク柄生地とこの給仕さんのエプロンの生地がお揃いです。
ルックスに奢る？ことなく、テキパキとお料理を持ってきてくれます。
応対も愛想よく丁寧で、店の上品な雰囲気と合って和やかにしてくれます。

ランチは3000円と4500円とあって、うちは小食系なので3000円の方を頂きました。
前菜、サラダ、メイン、デザート、ドリンクという構成です。

一番美味しかったのは前菜のブロッコリーのスフレと天使のエビとジュレです。
淡白なスフレとコンソメジュレを絡めて頂くとコンソメの香りが口の中で広がります。
天使という名前はちょっと大袈裟かと、コンソメジュレの方に注目を移した方がよいかと。
黄金のコンソメジュエリーとか。。笑
海老には残念ながら青黒い腸が少し残っていました。

２品目はサラダといっても有機大根のローストです。
４、５種類の大根がいろんな調理をされています。
ちょっと柔らか過ぎかなと思う物もありますがシャキシャキ感のある物を交えて飽きさせません。
時々岩塩があって間延びしそうな味を引き締めてくれます。

メインの真鯛のポワレは下に白菜が敷いてあってこれと一緒に頂くと美味しかった。
悪くはないのですが他の料理に比べるともう少しパンチがあってもよいかも知れません。
肉料理の方の鶏胸肉ローストの方がよかったかも。
次回はお肉でいきます。

デザートは３種類から選べて、選んだのは「氷点下-196度」という白い煙の出る不思議な一皿でした。
メレンゲと酒粕アイスがこれまた合っています。
本デザートの前にきな粉のスフレが、後には中にイチゴが入った綿あめが出てきてきました。
シェフはデザートがお得意のようでとても嬉しかったです。

フランス料理というとクドそうですが繊細で自分には合いました。
自分流現代フレンチ道を探求する姿勢は好感が持てます。
シェフの気遣いが料理から店のあちこちまで感じられて居心地がとてもよいです。

郊外を散歩しながら一休みに美味しい料理が頂けました。
次回は春のメニュー目当てに今度はポカポカ散歩で来たいです。
今から楽しみです！