テイクアウトのつぼ焼き芋 : オイモカフェ ゼンプクジ

【2020/11/07】　　 OIMO cafe 善福寺

　杉並の善福寺、東京女子大の近くにあるつぼ焼き芋とお茶の専門店。
私的には焼き芋をお洒落なカフェのメニューに昇華させたお店として記憶している。
　今日はテイクアウト。
店頭につぼ焼きの壺が置かれていた。
夕方の閉店真近の時間に伺う。
流石にお店にいらっしゃるお客さんは少なくなっていたが、焼き上がったお芋は少なくなっていた。

　表の張られたメニューでは、つぼ焼き芋はシルクスイート、むさしこがね、紅はるかの３種だったが、実際に注文出来たのは、

　　　　アイコマチ　　　　　埼玉県　三芳むさしの自然農園
　　　　シルキスイート　　　埼玉県　三芳むさしの自然農園

　共に出来上がった物がなくて焼き上がるまで店内で焙じ茶を頂きながら待つ事にした。
やっと出来上がるまで30分程掛かったがのどかな時間だったので気にはならなかった。
御土産で生のあい小町を頂いた。

　帰宅して食べて見た。
サツマイモはどうしてこんなに大きさや形が違う物があるのだろうと改めて思う。しかもその味わいはお芋によって全く違う。
　アイコマチは小さくて細いが淡黄で糖度が強い。2014年に品種登録されたばかりの新品種のようだ。一方のシルキスイートは2012年から種苗の販売が開始されたばかりの新しい品種で旬は11月頃から2月頃、小さい紡錘形のお芋で中がクリーム色で絹のような滑らかな食感。両方ともスプーンで掬って食べる。バターを足す事もなくそのままが美味しいお芋。
　ここのお芋は小さい物が多いがこれは焼き上がりが早い物を選んでいるようだ。

【2020/09/27】　　 OIMO cafe 善福寺

　東京女子大学に近い住宅街の中に、普通の黒い一軒屋のカフェがある。
商いしている物は“サツマイモ”とお茶で、それをスイーツとして提供している。。
住所は善福寺になっているが最寄駅は吉祥寺駅になるのだろう。
このお店の開店は昨年の3月20日で、まだ開店して一年半位なのでお店も綺麗だ。
またShop Cardによると埼玉県入間郡三芳町の通称イモ街道と呼ばれる処にも2013年に開店した「OIMO cafe」があり、どうやらそちらが本店で、善福寺店は支店のような感じ。但しこれは確認した訳ではない。

　店内は大きなカウンターテーブルがありカウンター席だけの凄く贅沢な作り。
茶釜があったりエスプレッソマシン、バインダーが置かれているが、目立つのは大きな焼き芋の壺。中を覗く事は出来なかったがそこで焼き芋を焼くようだ。

　メニューの中から焼き芋とお茶のセットを選んでみた。
他のメニューには、冷たい焼き芋のブリュレや煎茶でなくほうじ茶もあり、ふらっぺも何種類か用意されていた。ふらっぺを頂けるのはもう秋の気配が感じられる本日辺りが今シーズンの最終日になりそうなので、ちょっと心動かされたが、やはりこのカフェの看板メニューを頂くのが良いと判断した。

　　　　煎茶×つぼ焼き芋　　　　\1,320（税込）　×　2
　　　　　　つぼ焼き芋と煎茶の３煎セット
　　　　　　　煎茶：田畑園オリジナル　　冷やしつぼ焼き芋：シルクスイート
　　　　　　　　　田畑園オリジナル　　　埼玉県　三芳　田畑園　中～深蒸し　合組
　　　　　　　　　シルクスイート　　　　茨城県　行方

　　　　　　　煎茶：香駿　　　　　　　　冷やしつぼ焼き芋：紅はるか
　　　　　　　　　香駿　　　　　　　　　静岡県　本山　森農園　浅蒸し　　　　シングルオリジン
　　　　　　　　　紅はるか　　　　　　　埼玉県　三芳　むさし野自然農場

　来週から暖かい焼き芋が食べられる。つまり冷たい焼き芋は今日だけしか食べられないと言う事。
お芋の種類を2種類、煎茶も2種類選んで組み合わせた。
　レジで注文と清算を済ませ、指定された席に付く。
　温かい焙じ茶はセルフサービスなっていたので自分で入れて席に持ち帰る事になる。
焙じ茶用の器は蕎麦猪口を使っているようで中々良い。

　最初にカトラリーと小さいガラスのトレイに白く丸い塊がセットされる。
そして小さいガラスのトレイに水を灌ぐと白く丸い塊がおしぼりになった。

　最初に言っておかなければならない事がある。
このお店では様々の商品をテイクアウト出来る。
焼き芋しかり、芋のプリンなどのスイーツやお茶なども。
このお店で長い時間を過ごす時間的余裕がない人はテイクアウトをされるのをお薦めする。
台湾などの茶藝館に行くと最低でも小一時間位の時間を掛けて拘りのお茶を選び、それを頂く時間を過ごす。このお店もその位の時間を過ごす覚悟が必要となる。

　最初に2種類のつぼ焼き芋がサーブされた。
シェア出来るように取り皿も出して頂いたので、連れと二人で2種類のつぼ焼き芋を頂けた。
シルクスイートと紅はるかの冷したつぼ焼き芋の味は微妙に異なる。両方共にネットリとした食感だけど、例えば紅はるかの方が遥かに繊維を感じない食感で甘さがストレートだった。「さつま芋博2020」で準グランプリを獲得したシルクスイートより私の好みだった。
こんな出来上がりになるつぼ焼きの方法があるのだろう。目の前でつぼ焼きをしてくれる訳ではないので、方法は判らないが、例えばつぼの中にお芋を吊るして低温でじっくり時間を掛けて焼くとか。

　煎茶もサーブされた。
70℃～75℃の低温の湯で抽出した１煎目と１煎目より少し高温の湯で週出した２煎目、それと１煎目と２煎目をミックスした３杯目が提供される。勿論香りは１煎目、より煎茶らしい味が抽出される２煎目。３杯目はバランスの煎茶となる。
　でもやっぱり３杯では足りない。
日本茶はスタミナがないので２煎目位が限度だが、台湾茶のように湯の温度と煎れる時間を変えながら４～５煎ぐらいお茶を楽しみたいと思ってしまった。
　小一時間足らず、静かで美味しい時間を過ごさせて貰った。

　さらに320年以上続く農家が営む三芳町上富の「おいもカフェ」にもぜひ行ってみたくなった。