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店名 |
珍来亭(ちんらいてい)
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、居酒屋 |
予約・ お問い合わせ |
0422-22-3842 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
吉祥寺駅北口から徒歩2分、ハーモニカ横丁内に在り。 吉祥寺駅から96m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX、JCB) 電子マネー可 |
席数 |
28席 (一階 カウンター3席 テーブル3席 2階 カウンター2席 テーブル12席 座敷8席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり、座敷あり、スポーツ観戦可 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、カクテルあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
1951年4月1日 |
備考 |
2021年4月1日で、70周年を迎えた老舗中華料理店。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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【吉祥寺昔ながらのラーメンだそうです・・・表敬訪問】
創業60周年を迎えるとのこと。吉祥寺で麺喰いを気取るなら、ここ行っとけと勝手にテーマをあげさせていただきましての表敬訪問です。メチャメチャ古めかしい・・・のを期待してましたが、吉祥寺ハーモニカ横丁の中にあって割とスッキリとした中華屋の印象。丁度、麺屋武蔵の裏側にあたり、並びの若者をよそ目に入っていきなり「とりあえずビール!」というアタクシらしからぬことをさせていただきましたわ。つい先ほどまで、週末開催のTOEICを受けたばかりでして何か魂を解放したかったためでしてね・・・・。何か打ちのめされたと言いましょうか、優しい一杯を自然と求めていたのでしょうな。それに、この店は、夜の部は居酒屋タイムになるため、平日夜は入りにくいし・・・。定番のラーメン!いただこうではありませんか!
【ホンマに昔ながらの味わいなんやね】
キリンラガービール中瓶で、突き出しのメンマを胃に流し込み、文字通りボーーーっと過ごしとりましたんで、配膳まで何分などという発想は無かったな・・・。気がついたらそれはそこに居たということで、配膳完了なのです。
「な~るっ(ほど)!中華屋のワンコインラーメン!想像通りな麺顔でんな!!」
・・・とまあ麺顔見つめそう思います。こんな小さいチャーシューは見た事無いといえば失礼にあたるが、吉祥寺の駅前あたりで、ワンコインで提供してるということに敬意を表したいでんな!それにしても、想像以上に色合いが濃い・・・・というか、いかにも醤油ブラウンな色合いでしてカエシ由来の塩っぱさを期待させます。レンゲでリフト、ぐびぐびとスープをすすると・・・・
「納得のチープ感がナイス!醤油味とはこのことなり!」
・・・と思わせますわ・・・。そうそう最先端のラーメンばかり追いお止めては疲れる一方なんやなと、このスープをすすると思い知らされる思いがします。決して流行系ではなく、数ある懐古系な東京ラーメンなのですが、旨くても安く提供したいという温かさを感じますね。
味の輪郭としては、醤油の少々薄っぺらいカエシ感があり、これを鶏ガラスープがじんわりと包み込むような感じです。そして、節やら煮干しやらで風合いを厚くして、少々の調味料で調整したようなニュアンスが見て取れます。とても分かりやすいスープ。特にこの日は妙な脳の疲労を覚えているため、こういう分かりやすい一杯がナイスと思えるのです。以前のレビでも言いましたが、人間もラーメンも、「分かりやすい」というのが何かしら得なのかもなとの哲学です。しかしよくよく考えてみれば、背脂などを投入してコクを物理的に増すことは容易。しかし、そこをこういう単純な構図で60年もファンを魅了しつづけ営業し続けるというのは、大変なことやと思いますよ、ホンマに。吉祥寺のワンコインラーメン、歴史に支持された一杯、ともうせましょうか?
※味のグラデーション:醤油系カエシ(淡目)>鶏ガラ&豚肉のライトコク>魚介の風味(若干)>調味料他
【一転して麺はエキストリームなうねりが印象的!】
こういうスープには、細麺でサラリ~と思いきや、底から引き上げると・・・・・「脳みそのしわ」のような麺の一団が浮かび上がって参ります。
「うわ!これはいきなり!大脳皮質風なお姿!ウネリがエキストリームでんな!」
別の例えをすれば、スキーのモーグルターンのシュプールでんがな!これは、クチの中に入れたときのダンシングを期待させますな。二三本つまんで、すすり上げると、まさにその通り。前歯までのちゅるちゅる~なすすり上げで、スープのハネをまき散らし、クチに入ってからの嚥下までの間は、舌になんどもタッチしてきます。そして、これも超がつくほど、高速に滑りますので、喉越しも楽しいです。
しかし、これが60年前から変わらぬ姿だとしたら、それはそれで凄いな・・・。アタクシの子供のころなんざぁ~、ラーメンと言えば、標準太さのストレートしか思い浮かばず、時々北海道ラーメンなどをクチにするときに、縮れ麺に遭遇しては遥か北の大地に思いを馳せ、旅愁をおぼえたもんです。そんな京都の一角に住まう小学生時代のアタクシ・・・。その当時にこの麺にぶち当たってたら、それはもう腰を抜かしていたかもしれません。東京は凄いと思う反面、流行の代謝も早いもんなんやね・・・・と感じます。
などと、今日はこの店のがら空き状態の二階席で、心置きなくこの麺を眺め、食して、瞑想しては・・・・大衆的な一杯を堪能させていただきました。これ幸せなり!
※麺の感覚:潰し込み抑えめながら、つるつる滑る麺。スパスパと前歯で噛み切り、クチリと短時間で千切れる余韻・・・。
※麺の形状:ウネリ強し、捩れそこそこな、中太縮れ麺。黄色い発色。
【語るところ少ないけど、そこがいいのだ!】
具を語りづらいな・・・。正直にただ書くとネガティブに受け取られるかもしれませんが、そこが良いところと先に申しておきましょう。まずチャーシューは、前述しましたが小さいのが微笑ましく思えます。脂部分が少ない肉繊維を噛み締めて肉味を堪能するタイプかと・・・。悪くはないです。そして、海苔は、コスト削減の代表のように、半分にカットされております。そしてメンマは、ライト系な味付け。コリコリというよりは、最初の前歯のタッチングで「グリィッ!」と繊維にそって噛み切れる感覚・・・・。ほうれん草ではなく・・・おそらく小松菜の葉はイメージ残らず、薬味のネギも少なめです。
夜の部の〆の一杯として考えるなら、このくらいの具の方が、逆にありがたいし、500円という値付けが感慨深いっす。
※具のおさらい:チャーシュー(小)、メンマ、小松菜、メンマ、薬味ネギ
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総じまして、若者の街吉祥寺にあって、アタクシのようなオッサンが止り木として活用できる貴重なお店です。などと考えて食していましたら、同じような30代な女性が一人でふらっと入店してきて、アタクシの隣で、同じようなメニューを注文してはります。ナイス!決してくたびれた様子でもなく、仕事してる女性のハリっちゅーもんも感じる若々しさです。このお方も・・・・止り木として利用していそうです。ダレにもせかされず、邪魔されず、ラーメン食いながら少しばかりの酒のめて、1000円ぽっきり!こんどは、ワンタンをあてに、ビールでも飲んだりますわ!なので詠います。
秋深し
そぞろ人混む
吉祥寺
珍客ばかり
来るは止り木(※)
※珍来にかけてみましたが・・・
お粗末!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。