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連休中の昼に軽めの蕎麦屋酒
前日に続き、連休中に訪れておきたい蕎麦屋として足を運んだのは、3年以上ご無沙汰しているこちらの店。
家を出るのが少し遅れてしまい、吉祥寺の駅から足早に向かって到着したのは12時少し前。
混雑と言うほどでは無いが、すでに3組の先客が居る状況。
中程の6人掛けのテーブルの、隅の席を選ぶ。
夜は別の会合があるので、今回はあらかじめ'軽く'と言う気持ちで臨む。
まずは「ハートランドの小瓶」で始める。
お通しには手造り感あふれる「マカロニサラダ」の小鉢が出された。
相変わらずメニューの品数は豊富だが、迷っている時間も無いので今回もおまかせの「酒肴盛り合わせ」を注文。
少し時間が掛かったが「エイヒレの炙り・いかの粕漬け・蒲鉾の葉山葵のせ・鰊焼き」が大皿で登場。
この中で面白かったのは鰊で、一見して煮魚の鰊に思ったが、食べてみるとソフトタイプの身欠き鰊をこんがりと焼いたもので、塩は淡く脂はあるが鯖などよりもさっぱりしており、味が濃い目だった他の3品とのバランスも良かった。
酒も多くの銘柄の貼り紙が、高い所にびっしりと掲示されている。
別にこだわりは無いため、何となく選んだのは能登の「遊穂」。
盛り合わせの品々で十分に飲めた。
そろそろ混んできたので、早めに蕎麦を注文。
品書きから「生粉うちあつもり」が目に付いたので頼んでみた。
運ばれたものを見て、ちょっと驚く。
てっきり湯溜めのような状態の蕎麦を、つゆに浸けて食べるスタイルと思いきや、出て来たのは完全に「かけそば」である。
思わず花番さんに'間違っていませんか'と訊いてみると、こちらではこれを「あつもり」と呼んでいるとのこと。
再度メニューを見返すと、なるほど「かけそば」が見当たらない。
こちらではまだ'温かいかけもの'を注文したことが無かったので、私はかえって良いチャンスと受け取ったが、きちんと説明書きが付されている方が紛らわしく無くて良いと思う。
実際に手繰ってみると、生粉打ちならではの香りが立ち、やや太めのため食感もきちんと保たれている。
つゆは濃い目の王道の味わいだが出汁の香りも芳しく、なかなか良く出来た「かけそば」であった。
12時半を過ぎると、ご近所と思しき家族連れなどが次々と来店。
ほとんどが食事目的の客だが、一般的な町場の蕎麦屋と大差のない価格で、これだけの本格手打の蕎麦が楽しめるのはお得だと思う。
今回はあまりゆっくりは出来なかったが、それは休日の昼時のため仕方ない事。
これからも日時を選んで、時々覗いてみたい。
店構えは市井の蕎麦屋だが、蕎麦の出来はハイレベル
こちらには過去2回訪れていたが、レビューを書くには何となく考えがまとまらず、そのままになっていた店。
それだけ色々な見方が出来る蕎麦屋で、一度ゆっくりと再訪したいと思っていた。
場所は多くの方が述べられている通り、五日市街道を成蹊大学方向に進んだ道すがら。
地図上では吉祥寺駅を中心にすると、「よしむら」と対照的な位置に在るが、あちらがほぼ一本道で行けるのに対し、こちらは斜めに向かう道が無いので20分近く歩く。
昔からこの地に在った古い店のようで、3代目の主人(と言っても結構な年配だが)になって本格手打に切り替え、それが評判となって、遠方からも客が訪れる人気店となった。
日曜日の昼、開店時刻の11時を少し回ったころに到着したら、今日は仕込みの都合で11時半になるとのことで、その辺をぶらぶらした後で入店。
店内は一見すると、その昔どこにでも在った町場の蕎麦屋の光景である。
しかし窓際に並んだ一升瓶や、正面の天井近くに貼られた各種地酒の銘柄を見ると、ここがただの蕎麦屋でないことが判る。
メニューの冊子をめくると、蕎麦は「生粉打ち」はじめ常時3種類の蕎麦を打っていることが、写真入りで掲載されている。
しかし種物のラインナップを見ると一般的な蕎麦屋と大差はなく、うどんも有ればご飯ものも扱い、中には牛丼や焼肉丼まで並んでいる。
違っているのは、その後に並ぶ肴類の豊富さである。
だが紹介の写真が少々ピンボケだったり退色しているため、正直のところあまり食指は動かない。
あれこれ迷うが、まず酒から選ぶ。
‘本日のおすすめ’は東村山の「屋守」のようなのでお願いするが、フルーティーな味わいが好ましい。
お通しは「切り干しと厚揚げの煮物」で、ほのぼのする味で上々のスタート。
肴には「贅沢酒肴盛り合わせ」(700円)と、これから混み合う事を想定して「鴨焼き」(1,200円)も頼んでおく。
「盛り合わせ」は白い大きな平皿で登場。
内容は「イカ焼き・エイヒレ炙り・いかの糀漬け・蒲鉾の山葵の醤油漬け乗せ」の4品で、‘贅沢’と呼ぶにはやや疑問だが、バラエティに富んだ味で酒が進む。
一合の酒は程なく空き、追加は三重の「而今」を選ぶ。
ちなみに花番は近所の手伝いのおばちゃんと言った感じの女性で、こちらが酒の銘柄を伝えても‘「じこん」て有りますか~’と、奥に行って主人にいちいち尋ねている。
しかしこんな光景も何だか許せてしまう、緩い空気感もこちらならではのこと。
さて後客の蕎麦の注文が重なったため、「鴨焼き」が出るまでにはやはり時間がかかった。
これもやけに大きな皿に乗ってきた。
薄目に切られた抱き身と青葱を炒め合わせたもので、メニューの写真とは全く違っているのもご愛嬌。
塩味だけでさっぱりと食べさせるスタイルで、やや火が通り過ぎてはいたが、鴨の旨みは楽しめた。
昼にしては飲み過ぎとも思ったが、肴も残っているので次に能登の「宗玄」を燗でもらう。
徐々に埋まり始めた客席は、蕎麦前に一杯やる客と食事だけの客が半々くらい。
品物によっては、花番のおばちゃんは‘時間は大丈夫ですか’といった問いかけをしているが、どのテーブルにもそれほど時間がかからずにサービスされているようだ。
しかしこれ以上立て込むと、かなり待たされる状況も出て来ると思われる。
そんな光景を眺めつつ、そろそろ蕎麦をと‘五枚限定’の文字が目に付いた十割の「粗挽そば」を注文。
さすがにこれは見事な出来栄え。
ナッツのような芳しい香りがあり、挽きは粒が見えるほどの粗さだが、いがらっぽさは無く舌触りも良い。
太過ぎないため、適度なコシと食感が心地良く、思わず背筋を正してしまったほどである。
「つゆ」も薫り高くすっきりとした仕上がり。
「蕎麦湯」が余分な手が加わっていない、自然体である点も有り難い。
吉祥寺の駅までの帰り道、この店の評価について改めて思い悩む。
蕎麦だけの評価は★4.5、料理を含めると4つくらいかなと思う。
さらに店構えや接客などを勘案すると、満足度は今一つで、やはり少しずつ評価を下げざるを得ない。
昔ながらの市井の蕎麦屋のスタイルを変えては欲しくない常連さんは多いのだろうが、蕎麦のレベルや酒の品揃えからすれば、もう少し他の面にも注力しても良いと思う。
頻繁に通えばそれなりの居心地の良さが楽しめるのだろうが、偶に足を運ぶ人間には、ちぐはぐさやバランスの悪さの方がやはり印象に残ってしまう。
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蓼喰人
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店名 |
中清 吉祥寺(なかせい)
|
---|---|
ジャンル | そば、居酒屋、日本酒バー |
予約・ お問い合わせ |
0422-21-2891 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR中央線/総武線・京王井の頭線 吉祥寺駅、徒歩15分 吉祥寺駅から758m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
24席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
ホームページ | |
オープン日 |
1923年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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10月最初の土曜日の昼、出掛けたのは吉祥寺。
GoToキャンペーンが東京でも解禁され、さらに陽気も安定しているため、駅の周辺は以前と変わらぬ賑わいを見せている。
人波をかき分けるようにして久々に向かったのは、五日市街道沿いのこちらの蕎麦屋。
人気店のため開店時刻を狙って歩を進めるが、吉祥寺でもこちら方面には斜めに走る道が無いので距離の割には時間が掛かり、到着したのは11時半の1.2分前。
先に待っているのは1人と言う状況で、ホッとするうちに暖簾が掛かった。
何処でもどうぞと言う花番さんの声に、右手奥の4人がけのテーブルを選ぶ。
まずはビール(ヱビス中瓶)をもらう。
お通しには「切り干し大根煮」の小鉢が付いた。
まだ混んではいないがこれから立て込むことは予想されるため、肴は色々頼むよりもこちらの方が面倒は無いだろうと「おまかせおつまみ盛り合わせ」(1,000円)を注文。
少し時間が掛かって登場した大皿は「山葵漬け乗せ冷奴・帆立貝・赤天・玉子焼き・豆腐味噌漬け・梅くらげ・練りもののクリームチーズ射込み」といった内容。
赤天(島根の特産で唐辛子入りのさつまあげ)は一応炙られており、玉子焼きは自家製のようだが、ほとんどが出来合いを並べたもの。
こちらでは何回か「盛り合わせ」を試しているが、今回のは値段の割にはちょっとお粗末に感じた。
ビールは早々に空になり酒にするが、相変わらず高い所に数多くの銘柄が記された紙片が貼られており、いずれも良心的価格。
まずは「乾坤一」をもらうが、味の劣化も無くまずまずの満足感。
肴もバラエティに富んでいるため、ポツポツ摘まむには案外悪くなかった。
そろそろ混みはじめ、こちらも一応ソーシャルディスタンスが図られているのか、相席はさせない方針のようで待ち客の姿も見える。
粗方が食事目的のため回転は悪くないが、あまり長居はしたくない。
つまみが中途半端に残っているが、肴にもなりうる「鴨せいろ」の蕎麦を「生粉打ち」に変えた「生粉鴨せいろ」を早めに頼んでおき、これに合わせて「日高見」を一合追加。
運ばれた角盆には、大き目の小鉢に張られた具沢山のつけ汁と、皿に簀の子が敷かれた上に盛られた蕎麦、薬味の葱の小皿が乗っている。
鴨肉は薄切りだがさっと煮込まれているため、出汁がらになっておらず柔らかくジューシー。
しかしつゆには十分旨味が溶け込んでおり、濃厚なつけ汁に仕上がっている。
蕎麦は十割ながら微粉が上手につながれており、食感も良好。
つけ汁に軽く浸して啜れば、香りと爽快な喉越しが楽しめる。
途中から七色を振り入れると、さらに味が深まる。
蕎麦を啜り鴨や葱を摘まみながら、残しておいた酒を楽しむ。
蕎麦湯はさらっとした釜湯のままの自然体。
たっぷりと注げば綺麗に伸びて、つゆの美味さを余すところなく堪能。
今回は肴にはやや不満が有ったものの、他の面はおおむね良好。
表面的には町場の蕎麦屋のスタイルながら、蕎麦の出来には相変わらず高いレベルが保たれている。
酒の品揃えも良好で、値段の安さも魅力。
吉祥寺では一昨年末の「よしむら」に続き、「上杉」がこの7月に閉店してしまった。
「上杉」については一応コロナとは関係ないそうだが、高齢のご夫妻が営むため何時かはこういった日が来ることは分かっていたとは言え、思い出深い歴史ある蕎麦屋が無くなってしまうのは何とも寂しい。
こちらはそんなことは無いと思うが、気安く寄れる現在のスタイルをいつまでも維持して欲しいと思う。
これからも通い続けたい。