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何気ない「蕎麦居酒屋」に見えて、筋の通った仕事ぶりは健在
花見の合間に「桜そば」を啜る
大学時代からの朋輩から「井の頭公園」での花見に誘われる。
今回のメンバーは4人だが、一応まだ勤め人も居るため夕刻から'夜桜'を楽しもうという趣向である。
私は明るいうちにも眺めておきたいと早めに家を出て、池の周辺を一人ぶらつく。
花見の後は幹事の計らいで一席設けてくれているらしいが、それほど期待はできない。
4時を過ぎてその前に小腹を満たしておこうと、思いついたのが通し営業のこちらの店。
駅近くの雑居ビルの地下に在る蕎麦屋だが、昔から季節ごとの「変わり蕎麦」に定評があり、この時期は'桜切り'を打っているはず。
店の前まで行くと、案の定「桜そば」の貼り紙が掲示されている。
相変わらず店の内外の雰囲気は、ちょっと草臥れた居酒屋風。
しかし花見からの流れか、先客3組はいずれも一杯やって寛いでいる。
入り口脇の2人掛けのテーブルを選択。
酒は後があるので、生ビール(一番搾り中ジョッキ)のみとする。
肴には「ひな鳥皮揚げ」を頼んだが、サクッとした揚げ上がり。
少量の塩が振られただけだが、軽い食感でビールのつまみには好適。
蕎麦はお目当ての「桜そば」に、普通の「せいろ」を組み合わせた「二色」で注文。
いつものように丈の低い'曲げわっぱ'と、つゆ・薬味が先に運ばれる。
まず「せいろ」が出されたが、万人向けの安心の出来。
次いで仄かに着色された「桜そば」が登場。
更科粉に桜の葉の塩漬けから抽出されたエキスを加えて湯捏ねされていると思われるが、適度の香りで食感も良好。
この時期の「縁起物」のような趣ながら、満足度はまずまず。
つゆはバランスの取れたすっきりとした味わいで、どの蕎麦にも合う癖のない仕上がり。
蕎麦湯も自然体で、気持ちよく〆られた。
「桜そば」は他の'変わりそば'より少し高めの値付け。
しかしトータルのお勘定は2,000円でおつりが来たので、内容からするとリーズナブル。
肝心の'夜桜見物'は、こちらは「上野公園」のようにきちんとライトアップされていないので、それほどの感慨は無かった。
その下でシートを広げて'花見の宴'を催しているグループも結構いたが、暗がりの中ではそれほど盛り上がっていない様子。
我々も早々に引き上げて、予約してある居酒屋へと向かった。
見た目はただの「蕎麦居酒屋」だが、仕事はまずまず
前回こちらを訪れたのは2年半も前のこと。
実は最近「吉祥寺」の公園側に新しい蕎麦屋の開店情報が有り向かったものの、事前に良く調べていなかったので、定休日に当たってしまった。
さてどうしようと思案するが、時刻は6時過ぎ。
まず思い浮かんだのは「上杉」だが、あそこはそろそろ閉店時刻だ。
これから「中清」や「よしむら」まで歩くのはちょっと辛い。
他にも「まつや」や「砂場」なども在るが、今一つ気が乗らない。
そこで思い出したのが駅に一番近いこちらの店。
通勤帰りの人々などでごった返す中、ちょっとうらぶれた雑居ビルの階段を下りる。
店構えも決してお洒落とは言えないせせこましい居酒屋で、ほとんどのテーブルは中高年の常連客で占められていた。
綻びたビニールに覆われたメニューには、多くの蕎麦の品書きの他に、安価なつまみ系の料理が豊富に並んでいる。
まず「中生ジョッキ」。
肴に「もつの生姜煮」と、壁の掲示の’おすすめ’から「あさりの酒蒸し」をもらう。
「もつ煮」は鶏肝と蒟蒻を甘辛いたれで、じっくりと煮込まれたもの。
「あさり」はやはり季節だけあって、身は大粒でなかなか美味い。
しかし共に完全な居酒屋メニューである。
酒に新潟の「麒麟山」を追加したが、日本酒よりも焼酎の方が良かったかなとも思う。
他にも何か注文しようと思ったが、2品ともたっぷりな量のため早々に蕎麦にする。
久しぶりなので、看板の「五色そば」を選ぶ。
こちらでは常時「変わりそば」を2.3種類打っており、本日は「しそ切り」と「ごま切り」とのこと。
その2つに所謂‘さらしな’の「白雪」と、基本の「せいろ」「田舎」を加えて五色となる。
先に例によって「曲げ輪っぱ」と、つゆ・薬味の設えが出される。
つゆを一口含むが、やや深みには欠けるがバランスは取れており、各種の蕎麦に合わせるには相応しい。
出される順番はてっきり「白雪」か「変わりそば」が先かと思いきや、最初に「田舎」そのあと「せいろ」「白雪」「しそ」「ごま」の順で出てきた。
以前の記憶は定かでは無く、これがこちらの流儀なのか、作業の手順の関係でこうなったのか解らないが、ちょっと意外だった。
しかし他の多くの料理の注文を捌きながら、待たせること無く一定の間隔を置いて提供され、さらにそれぞれの茹で加減に遜色が見られなかったのは感心。
どれも出色の蕎麦では無いが、めりはりのある食感が楽しく、トータルすると結構な量だが最後まで飽きずに楽しめた。
蕎麦湯が自然体であり、後味良く〆られたことも好印象。
雰囲気からすると多くを期待できないが、真っ当な蕎麦屋としての一面を維持していることは立派であると思う。
≪2010年11月のレビュー≫
「吉祥寺」はなかなかの蕎麦屋激戦地で、常連から愛される歴史ある店、蕎麦屋酒が楽しい人気店、都心の老舗の支店など、個性的な蕎麦屋が数多く存在する。
こちらは駅から近く、南口前の雑居ビルの地下店舗。
店の内外の雰囲気は一見して派手目な「居酒屋」だが、なかなか侮れない手打ちそばを出す店である。
通し営業であり久しぶりに平日の2時過ぎに訪れたが、一杯やっている地元の年配客、買い物帰りの主婦、勤めの途中のサラリーマンなどで、結構賑わっている。
酒は「久保田」などが主体で、あまりこだわりは感じられない。
今回は瓶ビールだけにした。
料理はまさに居酒屋メニューで、取り立てて珍しいものは無いが普通に美味く、安価でいろいろと楽しめる。
蕎麦の品書きに「天せいろ」は敢えて載せてなく、料理の欄の好みの「天ぷら」を「せいろ」などの冷たい蕎麦と自由に合わせるシステム。
「海老天ぷら」はいかにも「蕎麦屋の天ぷら」といった出来だが、悪くない。
蕎麦は「一茶庵」系の色合いが感じられ、基本の「せいろ」、太打ちの「田舎」、所謂‘さらしな’の「白雪」、さらに「茶そば」はじめ数種類の「変わりそば」が常時用意されており、それらを組み合わせた「三色」、「五色」なども出来る。
注文すると「つゆ」や「薬味」とともに、丈の低い‘曲げ輪っぱ’が運ばれてきて、蕎麦が盛られた笊がこの上に置かれる方式。
「三色」も3つの小さめの笊が時間差を置いて、この‘輪っぱ’の上に乗せられていく。
今回は「せいろ・柚子切り・田舎」をチョイス。
蕎麦切りがやや不揃いであるが、メリハリのある食感が楽しめた。茹で上げ、水切りなどの仕事もきちんとしている。
特に「柚子切り」は色も香りも程よく、秀逸な出来。
「つゆ」はどの蕎麦にも適応する中庸な味わいだが、丁寧な仕上がり。
「蕎麦湯」も自然の濃さで、さっぱりと〆られる。
接客も普通の食堂風だが遺漏は無く、奥の厨房も様々な客の注文をこなしていく段取りの良さは、褒められるべきもの。
季節の「鴨」を使った料理や種物も期待できそう。
「うどん」は出しているようだが、ご飯物をやらないことも「一茶庵」の基本に則っている。
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蓼喰人
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蓼喰人さんの他のお店の口コミ
店名 |
手打ちそば ほさか
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん、カレー |
予約・ お問い合わせ |
0422-48-2118 |
予約可否 |
予約可 土日祝日のご予約は夕方17:00以降とさせていただきます。 |
住所 | |
交通手段 |
吉祥寺駅南口下車 徒歩1分 吉祥寺駅から85m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、VISA、Master、Diners) 電子マネー不可 |
席数 |
24席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
ホームページ | |
お店のPR |
新年は6日より営業いたします。
都市生活と武蔵野が矛盾しない街、吉祥寺。古風な佇まいは、紅ガラ壁と和紙の照明。無心に打つそばは、秀逸なスローフード。五色そば、うどん鴨すきなど、手間を惜しまない、ほさかの味を、存分にお楽しみ下さい。 |
初投稿者 |
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中央線沿線での用事の帰りに何処かの蕎麦屋に寄りたい気分。
時刻はまだ16時を過ぎた頃。
この時間帯で開いている店は多くはなく、選んだのは吉祥寺駅近くのこちら。
吉祥寺には昔から個性的な蕎麦屋が点在し馴染みの店も多かったが、ここ数年のうちに閉店した処(よしむら・上杉など)もあり、一方で新興の店もちらほら。
こちらの創業は昭和53年なので、この地では最早老舗と呼んで良い店。
20年以上前から何度か訪れている。
場所は人で溢れかえる南口前のバス通りを渡り、向かいの雑居ビルの殺風景な階段を降りた地下で、年季の入った店舗は決して綺麗とは言えない。
こちらは通し営業で、この時間帯でも数人の先客が居り何れも常連さんのようだ。
どちらでもどうぞの花番さんの声に、入って手前奥の2人掛けの卓を選択。
まずはビール(黒ラベル中瓶)で、乾いた喉を潤す。
肴ももちろん全て注文可能で、今回は「鴨焼き」をもらう。
程よい厚さにスライスされた合鴨の抱き身が5枚ソテーされており、添えはきちんと筒切りされた白葱5個が鴨から出た油でこんがりと焼かれている。
鴨の食感はやや硬いが、噛めば旨味がほとばしり、卓上の七色を振ればさらに美味い。
異常気象のため高値が続く葱も、吟味されているようで歯触りと甘みが好ましい。
酒には伏見の「玉乃光」を燗酒でもらう。
しみじみとした味わいが心地よい。
最近の蕎麦屋はこだわりを持って全国の銘酒を置く店が多いが、酒の味を江戸前の老舗で覚えた者には、こういった'下りもの'が最も性に合うことを年を経るにつれ思うようになった。
肴の追加は「板わさ」。
1㎝ほどの厚さの2枚が半分にカットされており、800円にしては量が少ないと思われる向きも有ろうが「鈴廣」の上物と思われ、プリッとした食感が秀逸。
定番の酒と肴で、暫しの時を過ごす。
蕎麦についてはこちらでは一茶庵の古い仕事を踏襲しており、昔から季節に応じた変わり蕎麦を打っている。
壁の掲示によるとこの日は「白雪・柚子切り」で、白雪はいわゆる「さらしな」で、柚子切りはこの時期ならでは。
他に常時一般的な「せいろ」と太打ちの「田舎」を出しており、これらを組み合わせた「二色」や「三色」が名物となっている。
以前は「五色」まで有ったが、現在はメニューから消えている。
今回は柚子切りを入れた「三色」でお願いする。
松花堂風の仕切りの付いた器に盛り合わせて出す処も有るが、こちらでは蕎麦が盛られた小さ目の笊が時間差を置いて運ばれるスタイル。
先につゆの入った徳利と蕎麦猪口、薬味の小皿、さらに笊を乗せるための丈の低い「曲げわっぱ」が運ばれた。
つゆを少し味見してみたが、一茶庵系伝統の出汁の香り高い私にとっては最も馴染み深い味わい。
1枚目は「せいろ」は、二八で打たれた万人向けのタイプで、歯応え・舌触り・のど越しの何れも及第点。
2枚目は「田舎」は、やや太めだが朴訥さは無く表面は滑らかで、噛みしめると香りが溢れる。
3枚目の「柚子切り」は、本陣房系のような色の鮮烈さは無いが、柚子のほんのりとした香りとシャキッとした食感が心地よい。
出される順番は作業の手順により時々で変わるようで、出来たらやはり最初は季節ものの「柚子切り」が嬉しい。
しかし繁忙時でも一枚ずつ出すスタイルを貫いているのは立派と言える。
つゆはどの蕎麦にも合うようになっているので、トータルすると多めの盛りもスルスルと完食。
蕎麦湯は当然ながら釜湯のままの自然体。
徳利の中も全て空けて割り飲み干せば、満足度が極まる。
久々に訪れてみたが、中々居心地の良いひと時を過ごせた。
店内の雰囲気などにはますます年季が入っているが、仕事の面ではまずまずのレベルは維持されていることを確認。
通し営業のため接客スタッフもシフトで交代するようだが、きちんとした応対ぶりは好印象。
卓上に置かれた'冬季限定'の「小鍋うどん鴨すき」が気になり最初に頼もうと思ったが、添え書きにある'うどんを蕎麦に変えることは出来ません'の文字がまことに残念。
「田舎」くらいの太打ちであれば問題ないと思うのだが。