ビクトリアの秘密 : ホルモン酒場 焼酎家「わ」

ビクトリアがどうしても肉が食いたいって言うから（それも内臓・ホルモンを）吉祥寺まで出掛けたよ。
ビクトリアは高いヒールを履いててシラフじゃ駅から「わ」まで歩けないって言うからタクシー乗ったよ。
ビクトリアは背が高く「わ」のカウンター席じゃちょっと窮屈だったけど美味しいお肉に満足だったて。
ビクトリアの長い髪はブロンドで手入れが大変なんだけど「わ」の美味しい煙になら巻かれても我慢するわって。
ビクトリアが一番好きなのは「厚切りハツ」なんだって。
ビクトリアは「まんこい」ロックが大好きで3杯飲むと目が坐っちゃうんだって。
ここまで読んだ人が聞きたいって　「ビクトリア、あなたの秘密は？」ったら「秘密なんかない」んだって。
でもビクトリアは声が野太いんだよね、風邪引いてるのかな？


なぁーんだって思った方たちへ
ごめんなさい　＆　Happy Christmas !!


ホルモン「わ」鮮度が命。
(2012,10)
この店のホルモンの鮮度が素晴らしい。　どの部位もプリプリで臭みなど微塵も感じない。　
これは単にこの店のご主人が素晴らしいコネクションをお持ちだと云う事なのだろうね。
業者と長年の信頼関係が無いとこんないい状態のホルモンってちょっと回って来ないと思います。

A4やA5ランクのいい肉ならお金を出せば引いて来れますが　鮮度のすこぶるいい状態のキレイなホルモンとなると業者さんと強固な関係を築かれていないと手に入らない代物だ。　それをこの店はやってのけてる、価格も全皿500円均一と気持ちのいい正直な設定だ。
ハツ刺しやレバーの色を写真でご覧になればお解りになると思うが　ここまでいい品ってなかなか無いよ。

新鮮なリードヴォーなんてフレンチのお店と取りあいになる食材だと思うけど　ココはいつも安定して供給されており価格も安定している。
コリコリという牛の大動脈なんて珍しい部位もある。
今回初めてホルモン焼きそばをいただいたが　これも大阪から取り寄せたソースを使用することで辛さ、甘さ、香辛料の強さが絶妙で文句なしに旨い。

素人客が喜ぶ　「タレ」　なんてものを置かない　唐辛子だけで食わせるそのスタイルも気持ちいい。

生ビールは薄張りグラスで、ハイボールはキンキンに冷えた銅製タンブラーで提供だ。

何から何まで　一本筋が通ってて　男気が感じられるお店です。


塩味ホルモンいけるね。
'10/09/06
(改訂）評価を上方修正する。

この店のホルモンは旨い。いろいろな店でホルモンを食べてココへ戻ってきたわけだがココの凄さが改めて解った。　ここではどんなホルモンでも全部炭火塩焼きで、辛さを感じさせない（むしろ甘みを感じる）真っ赤な唐辛しの粉を付けて食べるのだが　この方法が実にホルモンの旨みを高める作用をしているのかが今回よく分った。

独特の臭みを持つ内臓を塩だけで食べさせるなんて本来無謀なことなのだが、このお店は鮮度に絶対の自信を持ってるみたいでその無謀をやってのける。

今回本当にびっくりするくらい旨かったのは「シビレ」という部位だ。　フレンチでよく使う「リード・ヴォー」牛の胸線になる。フレンチではソテーしてフォン・ド・ヴォーソースなどで食すのだが　ココは炭火塩焼きで唐からしのみの味付け。　しかし素材がいいのでしょう、ふっくらとしていて滋味深く実に旨い。

接客に難点が見受けられた女性従業員は姿を見せず　今は短髪の元気な男性がカウンター全員に気を配りながら気持ちのいい接客をしている。

サービスの評価も変更する。

余談だがココには角のハイボールと山崎のハイボールがあるのだが、倍の値段する山崎の方が断然美味い。倍と言っても一杯千円だが　こんなに違うとは思ってもみなかった。


(2010, JAN )

吉祥寺の外れに位置するこのお店　私としては「ここへ行くぜ」って気合を込めて行かなきゃなかなか近寄らないエリアにある。そして連日盛況しているためブラリと訪れてもフラれる可能性大なので予約は絶対必要である。ここまでトコトコ行って入れなきゃ悲しくなりますわな。

この日も６時過ぎには店は満席だった。運良く店長（オーナー？）の目の前の席だったので皆さんに指摘されてる接客態度の？な女性店員と接触する機会は無かった。

コレは私の持論だがホルモンでも松坂牛や近江牛などブランド牛のホルモンを売りにしている店があるが私個人としては肉と違って内蔵は鮮度が勝負だと思うのだ。平たく言えばブランドに関係なくその日潰した物がうまいと思う。東京だと芝浦に屠畜場があるが　芝浦にコネのない店は関西や九州などからホルモンを送ってもらったりしているのが現状で、輸送に時間をかけると鮮度が落ちるのは言うまでも無い。
しかし、ホルモンの仕入れは特殊な閉鎖的な世界で　コネがないといい物を大量に買う事はできない。

このお店がいいコネをもっているかどうかは知らないが品物はどれも新鮮で状態がいい。流行っている店だから回転するのだろう、鮮度が命のホルモンはこの店ぐらい回っていれば味が悪いわけがないと思う。また逆の言い方をすれば鮮度に自信があるから塩味で勝負できるのだろう。

生ビールを銅製のタンブラーに入れてキン冷えで提供するのも気が利いている。昨今流行のハイボールも冷たく冷やした金属製のタンブラーで提供している。サントリー山崎ブランドのちょいと高級な炭酸で割ってくれるところも好感が持てる。

ここの店主が大阪で食べ歩いて記した美味しいお店のリストのコピーをくれるから興味のある御仁は聞いてみるといい。粉物から居酒屋、果てはフレンチまで網羅された面白いリストだった。