なんて幸せな味わいと香り！北口に住む山本益弘氏にはいじられたくない（笑） : 宝家牛肉店

【２０１６年６月再訪】
　久々に西荻窪に来たので、つい、立ち寄ってしまった。

　この変わらぬ佇まい、変わらぬ気遣い、そして変わらぬ味！今回もまたコロッケを買った。肉を買って帰りたかったが、この後に用事があったので諦めた。肉もとても美味しそう。

　コロッケやメンチなどは午後２時ごろで早々と無くなってしまっていた。ハムカツが少々あった程度。立ち去り難く物欲しそうにガラスケースを見つめていると、「何個ですか？」と聞かれた！揚げてくれるんだ！！こういう時の嬉しさといったら。。。僕の後ろには小学生ぐらいの男の子が一人。男の子も聞かれて、「コロッケ１個！」と。こういう店、今どきないよね〜。僕も中学生の時の部活の帰りに肉屋でコロッケを買って帰った記憶がよみがえり、思わずウルウル来そうになる。

　車の中では匂いもこもるので我慢。輸送中はポリ袋の口をちょっと開けて水分を飛ばしつつ帰る。こうすることで、ビチャっとせずに済むのだ。その代わり、車の中は我慢ならない香りが充満。やっとの思いで帰宅してまず１個食べてみる。以前より気持ち大きくなったか？そして、具の量もやや厚みが出たような気がする。味も香りも以前のまんま。具材はかなり水分が飛ばされて、さっくりした感じ。牛肉がかなり細かくジャガイモに混ぜ込まれている。全体にほんのり牛肉の香りが漂う。変わらない味と香りと感じさせてくれるということは、恐らく見えないところで改良をしているからだろう。「変わらない味といわれるためには、変わっていかなければならない。」と言ったのは荻窪の春木屋だが、それを思い出す。

　残りは、夜にワインのアテにしました。電子レンジでカラッと温めモードで温めて。とてもおいしうございました！でも、やっぱりベストは揚げたてだろうなぁ。

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【２０１５年３月再訪】
　はつねを訪れた時に、無性に立ち寄りたくなって、行ってみた。まだ昼ごろだったのでコロッケ、メンチ、ハムカツ、その他揚げ物はまだ十分にあった。というか、こちら、日中は残りの数を見ながら揚げ続けているようだ。この日はコロッケ３個、ハムカツ３枚を購入、冷めるのを心配しながら電車に乗って自宅に帰ってきた。

　やっぱり最高だね！夜まで取っておいてワインのお伴にしたかったが、冷めてしまうと食感も変わるので、お酒なしでいただいた。コロッケ、変わらぬ美味しさ。じゃがいものぼっそり感、細かな牛肉粒の香り。薄い衣のさっくり感。そしてハムカツ！たまたま、本屋でDancyuを立ち読みしていたらハムカツの記事があって無性に食べたくなってたところだったので、なおさら欲望が高まっていた。これ本当に美味い！あれ？、前とちょっと違うと思ったのは、ハムの外側の色がやや黒っぽい。食べてみると、わずかながら薫香が。このハム、店頭で売っているわけではないところからみると、この店が作ったものではないとは思うが、実に美味い！Dancyuでは6mm厚が一番美味いという実験結果が出ていたが、こちらのを計測すると約2mm。確かに集めの方が美味しいという場合もあるとは思うが、ぼくはちょっと違うと思う。ハムカツはハムを食べるためにあるのではなく、やっぱり衣のうまさあってこそのハムカツだと思う。だから、この2mmで十分に美味い！今回、どういう理由かで薫香が香ったことで、ますますこれはワインに合うと確信。今度はこれで昼飲みしよう！なお、このハムカツはなんと！１枚８０円。コロッケは１２０円。頭が下がります。

　というわけで、こんなお肉屋さんが家の近くにあったらなぁ、という思いがますます募るのであった。西荻窪から高円寺あたりにセカンドハウスがあったら、どんなに幸せだろうか？と妄想・・・（苦笑）
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　住宅地の商店街の、古くからの牛肉屋さん。西荻窪駅が開業したのが大正11年。その頃から郊外の住宅地として栄えてきた街に、いつ頃オープンしたのだろうか？今度直接伺ってみたいけれど、ネットでそんな古くなさそうなな紹介ページに、「60年」という数字が書いてあったことから、凡そで、昭和20年代創業といったところか？
　街には今もスーパーなんかをものともしない、古くからの肉屋が元気にしかも南口にも北口にもある。それらが競うように高品質な肉とともに揚げ物を店頭で売っていて、ひっきりなしにお客さんが買いに来る。小さな専業店舗が元気な街って、とても魅力的やね～。この近所に住んでた時、もっともっと活用すれば良かった。。。

　さてこの宝屋さんの揚げ物が、本当に素晴らしいのだ（勿論、お肉もとても良質なものを提供してくれている）。コロッケ、メンチカツ、とんかつ、ハムカツ、その他もっと色々あったと思う。僕はいつもコロッケとメンチカツ専門だった。家は近いのに、帰り着くのを待ち切れずにいつも途中で食いついてしまう。まずその油（ラード？菜種油など混ぜてる？）の香りとさっくり感が素晴らしく、しかも衣は薄い。薄さゆえ、食べた後のもたれ感もなく、爽やか。中身がまたいい。ジャガイモは水分が程よく飛んで、結構締まった感じ。そこに結構細かくミンチにされた牛肉片がまんべんなく散り、全体が牛肉の色に若干茶色に見える。中のしっかり感と衣のさっくり感。そして立ち上る薫り。これ以上のコロッケを作り様がないのでは？と思うほど、小さめながらも厚みがあり、完成されたバランス。スナックとして歩きながら食べるもよし、家でお酒の友にするも最高、とんかつなら自宅でかつ丼作ってもよし。この店の横に立ち飲みバーでもあったら最高なのだが。。。

　最後ながらこのお店、ご家族で経営されていらっしゃるようだが、そのお一人お一人の、客への接し方・気配りが実に誠実・丁寧でとても気持ちいい。今の住まいはここから遠いところだが、ふと思い立って車でわざわざ買いに来ることもある。