西荻で世界をぐるり : 風神亭

昼からのめるいいお店。
と看板が出迎えてくれます。
ほんと、休日は明るいうちから飲める素敵なお店です。

今日は、井の頭を散歩がてら訪問。
他の店もあと小一時間も待てば開くのだろうけど、もう待てない。と西荻へ移動。
早い時間なのに、1階は埋まっていて2階へ案内。

生はエビスだハイ、乾杯。
はやい晩酌楽しいな。
連れの生グレはキレイなルビー。私も次はそれを頼もう。

お通しは、それぞれ違うもの2品。
フワッフワのパプリカムースと紅ショウガちくわ。
ハテナな組み合わせだけど、おいしいから問題なし。

「ポテトサラダ」390円
私的勝手に名物ポテサラは、フワリ柔らかく、そしてデカい。
ニンジン、玉ねぎ、きゅうりの歯ごたえも楽しく、かすかに感じる玉子味が全てを優しくまとめている。

「南まぐろ」880円
普段マグロを自分で頼むことはあまりないのだけれど、メニューの「破格」に惹かれて注文。
箸が滑る滑る。お正月に奮発して買ってくるお刺身みたい。
脂のキメと色、白から赤へのコントラストが美しいこと。
トロトロだけど、品のいい後味。
うまいです。

「〆鯖」880円
これもトロける鯖だ。
うまいです。
〆具合は浅いもののフレッシュさが感じられる。
鯖が新鮮なんだろうな。
刺身２品だけでもレベルの高さが分かります。

「まづ喰うシャシュリーク」
これは必修。
今日は、平田牧場三元豚もありますよといわれて迷わずそちらに。
値段は聞きませんでした。
通常のだってとてもおいしいのですから、もうどうしたことになるのでしょうか。
ぶっとい鉄串に刺されて焼かれた固まりをテーブルで切り分けてくれるパフォーマンスにワクワク。
ガン見し過ぎと連れにたしなめられますが、ほんのりピンク色の切り口、したたる肉汁に目を反らせるはずがありません。
しっとりジューシーな旨い肉。
脂も甘い、でもあっさり。
塩こしょうのみでヨシ、ワシワシと頬張り柔らかく、でもそれだけではない噛みごたえのお肉の味、脂の甘さ。
んまい。豚としてもグリルとしても。
居酒屋のレベルは軽く越えていると思うのです。

お酒のこと。
普通の居酒屋ラインに＋αで何でもあります。
ビールは生にくわえて、瓶でサッポロ、ハートランド。
主なスピリッツ。テキーラやアイラモルトまで！
焼酎、日本酒は専門店まではいかないものの十分だと思う品揃え。
ワインも泡まであります。
サワー類も十分すぎる種類。
ここは、料理のバリエーションが多様だから飲むものに困ることはないと思います。

「にしん山椒漬け」290円
甘辛かと思ったら、お酢のさっぱり味でちょうど良い箸休め。
程よい酸味に引き締まったにしんの身。
山椒の葉がフワリ香る。
これは、酒飲みの味だ。

「下仁田葱と豚バラの一味炒め」680円
さすがの下仁田はトロウマ。
このネギ、質感も味も密で本当にうまい。
豚もネギに負けず味があり、溶けた脂を吸ったもやしが
これまたすこぶるつき。

「モロッコ風ケフタ」630円
ラム肉の香草メンチ焼き。
てか、本当にここは何屋なのだ？
大きなケフテを切り分ければ、感じる弾力。
歯ごたえはムチンプリン、そしてジューシー。
程よいスパイス感は、ラムの香りを引き立てる。
アラビア料理の専門店に負けてないおいしさ。
ピクルスとパクチーのソースで味を変えても良し。
店構えと出てくる料理のギャップが楽しい。

普通にお安いグラスワインもあったのだけど、ちょっと奮発して珍しいモルドバの赤(800円)を。
香るお肉には、やはり赤がピッタリくるものです。
そして、このワインかなりおいしいです。ここ居酒屋でしたよね？？

「風神ワンタン」570円
たっぷりのネギとワンタンにアツアツのネギ油がぶっかかった代物。
先程とは打って変わって今度は中華風。
餡もプリッとツルピカワンタンはうまい。
おそらく下味の施してあるネギはダクダクで、甘さも感じるネギ油にうっとり。
完成度の高い創作性。

ここでさっぱりが欲しくなり頼んだ「高知まぼろしの酢みかん直七のチューハイ480円」
酢みかんというものが何かは分かりませんが、これがとにかく爽やかにうまかった。

「社長のスペシャルおむすび」580円
ホカホカの俵むすびにイベリコ生ハムが巻きついている。やたら贅沢なおむすび。
ちょっと何かが物足りなく感じられてしまい、連れが先ほどのワンタンのネギ油にちょっと浸しています。
勝手なことしてごめんなさい。
でもこれがうまいこと。まるでチャーハン。ネギ油恐るべし。
もう、何飲んだか忘れてしまったけどとにかく、あともう一杯！

お腹も心もすこぶる満足。

ごちそうさまでした。