荻窪の名店は夜にこそ輝きを増す : トマト

【要旨】
★4.4（味型）
・大山鶏のチキンカレー2100＋トアルコ トラジャコーヒー600
・初の夜トマト。味の方は変わらず全く文句ないが、トータルの印象が昼とは随分違って驚いた。どうやら夜に行くべき店だった
・星数はまだ変えていないが、気持ち的にはすごく敷居が下がりました。ピーク時間帯の経験のみで拙速に判断すると損をする

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【コメント（導入/敷居の話）】
・「夜のトマトってどんな感じなんだろう？」たまたま荻窪に用事で来ていのだが、ふとそう思い、様子を見に行ってみた。

・最近、夜の外食機会が少しながら持てるようになり、「戦争のような休日昼とは全く違う、優雅な夜営業シタール」へ通う楽しみを見つけてしまった今日この頃。そういえば、かのトマトも昼にしか行ったことがないが、こちらの夜はどうなんだろう。連想ゲームでそんなことを思ったもので、足を運んでみた次第。

・伺ったのは開店40分前の17時50分だが、なんとまだ普通に並べた。一巡目（4組以内）こそ満杯ながら、その次の5番手を確保できる状態。普通にダメな状態を想定していた小生はびっくり仰天、列に並ぶことを即決。

・しかし更なる驚きはその30分後、なんと開店時間10分前の18時20分にオープン！そんなポジティブサプライズがあるとは思ってもいなかったので、食事する前のこの段階から小生のテンション爆上がり。

・結局この日は17時50分の並び始めから、食事が全部終わって店を出たのが19時30分、所要時間都合100分。普通に比べれば勿論時間がかかっている部類（18時半ちょうどぐらいにきたお客さんは、売り切れ札止めにあっていました。だがまあ、これはトマトなら仕方ない）だが、小生的にはこのぐらいなら全然アリである。

・加えて夜だと、昼と違って後ろの予定に与える影響が元々少ないので、行列から被る精神的ダメージはかなり小さくなる。心にゆとりのある状態で臨んだ今回、料理の内容は変わっていないにもかかわらず、以前より数段美味しく感じた。更に踏み込めば、当店の店内に流れる優雅な雰囲気も、時間の制約が緩い夜にこそより真価を発揮するものである気がする。

・結論として、当店は夜に伺うべきお店だった。そしてその前提で、昼とは比較にならないほど満足感が高い。何というか、「第一印象は最悪だった・・・」で始まるベタベタな恋愛ドラマのような流れ（笑）的な現象が小生に起きている。今回はまだ評価を据え置いたが、熱烈なファンになる日も遠くないかもしれない。ひとまず、もう何回か夜通いをしてみたい。


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【コメント（味の話）】
・和牛ジャワ、タンカレーとビーフ系を踏破したので、今回は趣向を変えてチキンカレーをチョイス。ついでに食後、トアルコトラジャというブランドコーヒーをオーダー（インドネシアの希少種で、キーコーヒーのプレミアブランドのようです）。

・当店のカレーについては、最早付け足すこともあまりないが、相変わらず涅槃。「辛みを超えたスパイシー」の域に達するカレーの中でもトップ域。（ちょうどお昼にもそのレベルのカレーをいただいたのだけど、それでトマトを思い出し、本日お伺いし食べてみて、やっぱりここもヤバいと実感）

・直接味の話ではないが、夜通いの唯一の難は、品切れ。この日は「シーフード」「ビーフシチュー（2種とも）」「デザートシャーベット」が、既に品切れ。シーフードの気分だったので、品切れは若干痛かった。まあチキンのお味には何の不満もないし、この辺りは通いの回数でカバーすべき部分かなと思う。


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【評価の大雑把なイメージ】
★4.5以上：レジェンド！（遠征してでも食べに行きたい/毎日でも使いたい）
★4.4：感動！（わざわざこのお店に食べに行きたい）
★3.9：大満足！（近くに行った際には優先的に使いたい）
★3.4：まあまあ満足。（食事の際には選択肢に入る）
★2.9：もう一息。
★2.4以下：う～ん…
（詳細はプロフィール欄でご確認下さい）

【分類のイメージ】
個別項目の評価は使いこなせないので、全て総合点と同じ数字を入力していますm(__)m
大雑把なイメージは以下をご参照
　味型＝味またはドリンク◎、サービス雰囲気コスパ△以下
　使い勝手型＝味またはドリンク△以上○以下、サービス雰囲気コスパ◎
　バランス型＝両者の中間

【コメント】
・言わずとしれたカレー界のレジェンドである当店。訪問2回目。

・トマトと言えば和牛ジャワカレー（2300）といきたいところだが、前回食べたので、今回はタンカレーを野菜増し（3550）でオーダー。

・味に関して言うと、多くの方が絶賛するだけのことはある。特にカレーは、ここにしかないキングの風格漂うスパイス使い。刺激的・辛いということを超えたところにある真のスパイシーが実感できるという点で、やはり当店は群を抜いている。

・後述するように注意すべき点が非常に多いので気を付けなければならないが、カレー好きフーディーなら絶対に欠かすことのできないお店。


【注意点】
・一方で当店は、味以外の全ての点に注意が必要と感じる。多くは語らないが、一回目の出会いは不幸だった。しかし無知な小生にも悪い部分があったので、仕切り直し2回目の訪問を行い、味についてはやっとまっとうな感想が持てたと思っている。しかし、それ以外の部分の評価は1回目から大きく変わらなかった。

・人気店にとって混雑は宿命のようなもので仕方がないが、店の取り組み次第で客の負担感には大きく差がつく。当店はその点が非常に厳しく、混雑店の中でも最高クラスに負荷がかかる店に入る。試練と思って行列に耐え忍ぶ覚悟が必要で、酷暑や雨天などの場合は潔く諦める自己管理も必要だろう（お店の側にはその点、期待をしてはいけない）。

・待ち時間の目安だが、小生は多少出遅れて開店1時間10分前到着で6~7番手、その後列は伸び、40分前の段階で売切れ終いが宣言された。今はもっとかもしれない。かつ、この店はとにかく回転しないので、外待ちになってしまうと先の見えなさに体だけでなくメンタル面がきつくなる。
これらを踏まえて、
（１）1時間30分以上前から並び、1巡目・店内着席待ちのポジションを確保する
（２）並びの時間コミで、スケジュールは3時間以上見ておく
ことを強く勧める。

・後は値段。安いものでも2000円は下回らない。上にも書いたが、小生のこの日のお会計は3550円である。こちらの味に惚れて1人で2品・6000円以上ご注文される猛者もいる（この日たまたま同席）ぐらいなので、味を考えれば決して高い値段ではない。ただ、カレーにそれだけの価値を見出せない人も多くいると思うので、そうした人には全く勧められない。

・まとめると、物見湯残/軽い気持ちでの訪問は、後悔するので絶対に止めた方がよい。再掲になるが、試練の行列や価格をものともしない「カレー好きのフーディー」のみが足を運ぶべき、修行場のような店である。


【評価】
★4.4（味型の極北。気軽な訪問は絶対に禁物）

【評価の大雑把なイメージ】
★4.5以上：レジェンド！
★4.4：感動！（わざわざこのお店に食べに行きたい）
★3.9：大満足！（近くに行った際には優先的に使いたい）
★3.4：まあまあ満足。（食事の際には選択肢に入る）
★2.9：もう一息。
★2.4以下：う～ん…
（詳細はプロフィール欄でご確認下さい）