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うな串で一杯
南阿佐ヶ谷の「ふるやま」を出てから、最初は青梅街道まで戻ってパールセンターを抜けて、阿佐ヶ谷の駅に戻るつもりでいたが、陽気に誘われてもう少し歩きたくなる。
逆の南に進路を取り、善福寺川の方向に道をだらだらと下って行く。
この辺りの川の両岸は広めの緑地帯を有する公園となっており、散策するのに好適で、木陰にはベンチが置かれており時々休むにも丁度よい。
小一時間ほど歩いた後、夜もどこかに寄ってから帰ろうかという気持ちになる。
昼が蕎麦だったので、何となく鰻の気分。
思い浮かんだのは、このまま川を遡って辿り着く荻窪の「安斎」。
あそこは確か17時開店で到着時刻に合わせて予約を入れようとしたが、偶々休みなのか電話を掛けてもつながらない。
気持ちが鰻に傾いているため他店を思い巡らすが、このくらいから開いている店と言えば、おのずとこちらが浮かんできた。
早い時間帯から混むことは承知しているので、線路を北口にくぐる地下通路を抜けて足早に向かう。
こちらには10年ほど前、一度昼時にうな丼を食べに寄ったことが有る。
入って見ると案の定カウンターは8割が埋まっていたが、何とか席を確保できた。
店内は鰻を焼く油煙でくすんでおり、お世辞にも綺麗とは言えない。
まずビールをもらうが、ラガーの大瓶が出て来るのがいかにも古い居酒屋スタイル。
無造作に千切って軽く塩を振り紫蘇の実を混ぜただけ、といった「キャベツの浅漬け」がお通しとして出されるが、これには竹串2本が添えられている。
卓上に箸箱は有るがこれは食事客専用で、呑み客はこれで摘めと言う事のようだ。
新キャベツの時期なので、柔らかく甘味も有ってなかなか美味い。
串焼きを注文しようと目の前のご主人に声を掛けると、串は6本のセットが基本とのことなので、これでお願いする。
内容は最初に「きも焼・ひれ焼・ばら焼」の3本が、その後で「八幡巻・れば焼・串巻」の3本が出された。
キモ焼は、腸管部分のみで、処理がきちんとされているため苦味などは一切ない。
ひれ焼は、背びれの部分でニラを巻いてあり面白い食感。
ばら焼は、腹の部分のみを集めて刺したものらしいが旨みが深い。
八幡巻は、定法通りに棒状の煮牛蒡に巻き付けてあり、丁寧な仕事が感じられる。
れば焼は、レバーの部分だけを並べて刺されており、濃厚な味わいが良い。
串巻は、細く切った身をくねらせて刺してあり、たっぷりの食べ応え。
酒を頼もうとカウンター上部の掲示を見ても、すすけているのと店内の薄暗さでよく読めないが、とりあえず'冷や酒一杯'と頼む。
下の受け皿も溢れんばかりの、コップ酒のスタイルで出される。
後で確認したら純米酒の「両関」も有るようだが、黙って頼めば普通酒の「太平山からくち」が出て来るようだ。
別にこだわらないので、これで十分に美味かった。
焼き物の追加に、ケースの中で目に付いた「ぎんなん」と「ししとう」を頼む。
軽く塩が振られており手渡しで出されたが、何れも美味かった。
当初はこの後はうな丼でも食べようかと思っていたが、昼が遅かったのでこれまでで結構な満腹感。
他の客が注文した、細かく切った蒲焼と三つ葉をご飯に混ぜたと思われる「まぶし丼」が大いに気になるが、欲張らずにお勘定にする。
〆て3,000円でおつりが来るのは、極めてリーズナブル。
開店早々からカウンターに居並ぶ面々は、何れも常連さんのようだ。
和気あいあいとした雰囲気は決して悪く無い。
店を後にすれば、駅前広場はすぐそこ。
丁度やって来た中村橋行きのバスに飛び乗り、満ち足りた気分で家路に着いた。
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蓼喰人
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店名 |
川勢(かわせ)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
うなぎ 百名店 2018 選出店
食べログ うなぎ 百名店 2018 選出店 |
ジャンル | うなぎ |
お問い合わせ |
03-3392-1177 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
荻窪駅北口より徒歩3分 荻窪駅から149m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
24席 (1F/カウンター12席 2F/4人卓×3席、小上がり2卓) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 昼:禁煙・夜:喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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梅雨空の土曜日の昼、荻窪の駅から5.6分の所に在るこじんまりとしたホールで催された、新進ピアニストのリサイタルに出掛ける。
当初昨年の5月の予定だったが、再三にわたる延期の後にやっと開催に漕ぎつけることの出来た、思いが込められた演奏会である。
その前の食事処として、当初予定していたのは駅から近く会場への便も良い「東家」だったが、行って見ると店のシャッターが下りており6月20日まで営業休止とのこと。
鰻が食べたい気持ちは抑えがたく、急遽地下道を潜って北口に向かう。
目指したのは大衆鰻屋として知られたこちら。
人気店なので混んでいたら諦めるつもりだったが、到着すると此処は12時オープンなので開店まで10分ほどで、6.7名の並びは有るものの一回転目で入店出来そう。
定時より2.3分早く店が開き、カウンターの奥から席が埋まり始める。
相変わらず狭小で薄暗く、雑然とした雰囲気である。
ギリギリのところで、手前の角に近い椅子に座ることが出来た。
普段なら昼でも一杯やる客が多少混ざるが、酒の出せない現状ではみな食事オンリー。
昼にはサービスの「ランチうな丼」:1,400円(税込み)が用意されており、ほとんどの客がこちらを注文。
私もゆっくりするつもりは無いので、こちらを頼む。
30歳代のご主人夫妻を中心の家族経営で、焼きに専念するご主人をチャキチャキした女将さんがサポートしている。
予め粗方の作業は済ませてあるため、仕上げの焼きが施されタレを潜らせたものが、丼のご飯の上で串を抜かれて完成。
一式が並んだ角盆が、カウンター越しに女将さんより手渡される。
うな丼と吸い物の椀、お新香の小鉢が乗っている。
鰻は時々で形状が変わるようで、この日はやや大振りのサイズの1/2ほどが、上手く纏めて一人前に串打ちされている。
焼き色は薄目で、大きさはそれほどでは無いが結構身に厚みがある。
もう少し焼きが強い方が好ましく、特に皮目の炙りは足りない印象だが味は悪くない。
タレはあっさり目だが、ご飯への掛かり具合は程よい。
ご飯自体の質は今一つだが、炊き加減はまずまず。
吸い物は三つ葉と蒲鉾が少量入るが、薄目の加減は好ましい。
お新香は胡瓜の浅漬けとキャベツの一夜漬けだが、特にキャベツは夜にお通しで出てくる「キャベツの紫蘇の実和え」そのものだが、たっぷり出てくる点は良い。
10分ほどでせかせかと平らげてしまったが、うな丼を食べたと言う満足感は得られた。
鰻のボリュームや焼き加減などに多少の不満はあるが、1,400円の値段からすれば文句は言えない。
店を出ると12時半前で、外には20人ほどが並んでいる。
10席に満たないカウンターだけのやや密が気になる店だが、ほとんどの客が「サービスうな丼」目当てのため鰻屋にしては回転は早い。
酒が解禁になるとまた事情が変わるだろうが、商売としてはこの方が効率が良いと思われる。
雨が降ってもアーケードに覆われて安心なのも利点。
急遽こちらに寄ることとなったが、決して悪い印象はしなかった。
駅近の便の良さもあり、空いた時を見計らってこれからも利用すると思う。