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店名 |
掲載保留
米久(よねきゅう)
|
---|---|
ジャンル | おでん、居酒屋 |
住所 | |
交通手段 |
JR中央線【阿佐ケ谷駅】北口 徒歩2分 阿佐ケ谷駅から123m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
|
席数 |
10席 (カウンター10席) |
---|---|
個室 |
無 |
駐車場 |
無 近くのコイン・パーキング:阿佐谷北2-12-9に10台収容、ほか |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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ゆるり ゆるりと
店内の時間は流れる。
ゆるり ゆるりと
僕も酒に酔っていく。
おでん屋【 米久 】の
カウンターにひじを立て
おでんをつまみに酒を飲む。
「あした、仕事いきたくねぇな」
そんなことを、ため息まじりに呟いた。
ホクホクのじゃがいもを箸で割ると
まるでマジックのように、中から湯気が立ちのぼる。
それに辛子を付け
先ほど弱音を吐いた口へ放り込む。
なんとも優しい味である。
おでんといえば
大根やたまごが主役なのだろうが
僕はこの店の
じゃがいもと牛すじが大好きだ。
このまま時間が止まればいいのにと本気で思う。
酔いも手伝ってか
自分が今どこにいるのかわからなくなる。
店内の雰囲気は
戦後のような
高度成長期のような
そしてやはり現代のような。。
しかし、
どの時代であっても
フィットするであろう居心地の良さがある。
時間軸を失った店内と
外界を繋ぐ唯一のものは
入口近くに設置されたテレビぐらいだ。
テレビ画面の中では
旬の芸能人たちが
ハイテンションで騒ぎ立てている。
どうやら、某セレブ芸能人の
人生を特集した番組が放送されているようだ。
それを観るともなく眺めながら
僕は牛すじを口に運んだ。
番組自体はどこにでもある
くだらないものだったが
僕はテレビを凝視してしまった。
なぜなら、テレビが
『 テレビデオ 』だったからだ。
テレビデオといえば
僕が中学生くらいの時に世に登場した
画期的な電化製品だ。
これは余談だが
僕の地元の友人で
両親の留守を狙って、リビングのテレビデオで
いかがわしいビデオを観たまでは良かったが
その後、機械の故障により
ビデオテープが取り出せなくなって
帰宅した親と
気まずい雰囲気になった男がいた。
僕はその友の顔を
鮮明に思い出したのだった。
そんなテレビデオが、
未だ現役で使われている
この店の歴史が気になり
大将に話しかけてみた。
大将と呼ぶには
いかにも人が良さそうで
口下手ながら、愛嬌のあるご主人である。
大将が言うには
この店はもう36年も営業しているとのこと。
なるほど。
36年の歴史に照らし合わせれば
テレビデオの登場も「最近」の部類に入るのかもしれない。
本当は奥さんがやっていたお店らしいのだが
3年前に奥さんが体調を崩し
旦那さんである大将が後を引き継いだとのこと。
丁寧に説明してくれた大将に
「選手交代ってことですね」
と投げかけると
「そうだね」
と、照れ笑いしながら答えてくれた。
テレビ番組にはならずとも
素敵な歴史がしみ込んだおでんを
僕はまた噛みしめた。
おでんも人も
積み重ねた時間が
良い味を出す。
大将の話を聞いて
仕事に行きたくない気持ちは
相変わらずだが
仕事に行ったら
いつもより
少しだけ
がんばってみようと思った。
おでん美味しかったです。
ごちそうさまでした☆