わたし、店員やないです : 祭り太鼓 高円寺店

もうちょっと、飽きるくらい来てる。

こんなご時世に開けてくれて、酒を出してくれるんだから有難いけどね。

間借りカレー終わりに仲間と合流。

ぷはっと、シュワっとハイボール。

やっと、連日の酒難民による満席にワンオペでは対応できないと学んだのか、キッチン2人、ホール2人の盤石の態勢で臨んでいた。

グループで最低料理3品頼めば、1人/￥1000で2時間飲み放題という驚異的な安さ。

そりゃ人気なわけだ。

安定のマトンスクティ、ミックスチョーミン、マトンモモなどを頼みつつ、タンドリーチキンに手を出してみたが、業務用の冷凍スチーム焼鳥をタンドリーマサラ塗って焼いただけの代物で、肉の味が薄く、これはイマイチ。日式居酒屋メニューが沢山あるけど、ほぼ全部業務用スーパーの冷凍もので間違いない。

ので、無難にネパール系のつまみを頼みのが吉。

盤石の体制のはずが、それでも追いつかないようなので、自分たちのグループはほぼセルフで飲物を入れ、洗い物を下げたりしつつ、他の知らないテーブルのセッティングなども手伝った。

そんな事をしていたら、新規の客2組から「4人だけどはいれますか」とか、「お会計お願いします」とか、「レモンサワーください」など言われる事態に。

いや、俺、ネパール人じゃないのよ。

「藪蕎麦」で腹を満たし、酒を飲んでエンジンが温まったので我らが祭り太鼓へ。

奇跡の貸し切り。

こちら、かなり広いのだけど、だいたいホール一人か二人と、厨房一人体制でなんとかやってる感じなのに、今日は厨房係のお母さんだけ。

大丈夫かな。

日本語もあまり通じない。

とりあえず、いいちこのボトル¥2200を頼んだ。

安い。

どうせ四人でこんなの開けちゃうし。

と、料理のオーダーもして、少し楽しんでいたら、団体客が流れてきてあれよあれよと満席。

お母さん大パニック。

見るに見かねて、取り皿、箸、おしぼり、お通しを各テーブルにセッティングし、オーダーも取る。

ドリンクも作る。

お母さんには調理に集中してもらった。

この日の仲間が自分含めて飲食かじってる仲間だったのでそれで店を回すという、謎の展開に。

1時間くらいしてから助っ人のネパール人がきてお役御免。

労働の後のチョーメン美味しい。

ここのチョーメンおすすめ。

昼一から飲み始めて3軒目の入店。

ハイボールも飲みすぎるとハイボール疲れというか、空きが来る。
ここではサントリーが出した大衆向けのクラフトジン、「爽」が￥390で飲めるのでそれのソーダ割。　

もうお腹は一杯だけど、つまみを頼んじゃう悲しい性。

スープモモ、チキンチョーミン、マトンセクワ。

きちんと新大久保界隈レベルのネパールテイスト。

夜も更けるとどこからともなく人が現れ、気づけば満席。

誰もネパール料理は頼んでなくて、酒だけ飲んでいるけど。

出来た当初は結構な大箱だし、大丈夫かなと思っていたが、既に高円寺民に使い勝手のいい便利な
居酒屋として認識されている模様。

近くにネパール食材店も出来て、材料の入手に困らなくなったというのもあるかもしれない。

高円寺での間借りを終え、残っていたお客さんと軽く飲もうとあいなり、久しぶりにこちらに。

広々な店内、no密。

真ん中のスペースでネパールギ❍ングぽい青年たち。

他、2組ほどの日本人。

自分何かは少しはネパール料理の経験値があるからこそ、ここにきているのだけど、普通の人たちはここで何を頼むのか興味がある。まあ単純に酒が激安なのでそれ目当てでも十分利用価値のある店だけど（生ビール￥350、角ハイ￥350、サワー￥300～だから）。

あとから友人の友人が加わったのだが、その人たちはネパール料理を知らないというので一通り頼む。

チキンセクワ（スパイス焼鳥）、マトンセクワ（スパイスラム串）、ポークサデコ（豚スパイス炒め）、スチームモモ（ネパール餃子）、ラムモモ（ラム蒸し餃子）、スクティサデコ（マトン干し肉炒め）などなど。

どれもきちんとネパール味で美味しい。若干、新大久保界隈と比べるとポーションが大人しいかなという印象。

初めてのネパール料理も気に入ってくれたみたいで嬉しい。

〆に前から気になっていた、「芳醇ラムラーメン」を頼んでみた。

麺こそ凡庸だったけど、叉焼の代わりに皮付骨付きの甘辛く煮込まれた山羊のすね肉がトッピングされた意欲作で、これが美味い。スープもきちんと出汁はでていて美味い。

非常にあり。

これだけさくっとすすって帰るの全然あり。

朝五時までやってるし。

出来たときはどうなるかと思ったけど、いまだにきちんと営業していて、日本人客がいるのを見ると安心だ。

「ホエール」での大人数の飲み会の後、気のおけない有志５人で軽く二次会に行く流れに。

最初はガード下の「大将2」にと思ったらシャッターが下りている。

さて、どうしたものか。

はっと、インスタでフォローしている人の投稿に出てきたこのお店の存在を思い出す。

居酒屋の居抜きというか、屋号すらそのままに「祭り太鼓」なんて名前なのにインネパ。

40人は全然入れそうな大箱に、先客は2名のみ。

奥の席に陣取り、頼んだのはホッピーセット。お通しは枝豆。

ここまでは完全に日本式居酒屋。

しかし、メニューを見て驚く。

所謂、「インネパ」というとどちらかというと北インド的なタンドール料理推しでそこに少しネパールの色が見え隠れする程度なのだが、ここにおいては完全に逆でわりとがちなネパール料理多めでカレーだけ「インネパ」なのだ。

なので、つまみというか、小皿料理に関してはほぼネパール料理でしかも、通好みなネパール料理で思わず、たじろぐ。

ミックスブタン（ホルモンスパイス炒め）、マトンスクティ（干しマトンスパイス炒め）、バトマスサデコ（炒り大豆スパイス和え）、モモ（ネパール式餃子）、シャバレ（ネパール、チベット式揚げ餃子）、ミックスチョウミン（ネパール焼きそば）、サルビスでアルコアチャール（ジャガイモおつけもの）。

以上が頼んだものになるが、内容を見て頂ければ、ネパール料理好きな人なら「お、やるね」という内容であることは明白だ。

そして、ネワール族のお母さんが厨房から繰り出したこれらの料理はばっしばしに輪切りのチリ入りで容赦ない辛さで刺激的（女性が厨房って珍しい）。

辛いだけでなく、味も美味しくて、実際、新大久保・大久保エリアの名店とも遜色ないお味と思った。

その上、これらの料理が￥390～、サワー類￥290、ビール￥350、何なら2時間飲み放題￥980という驚異的な価格設定に恐れおおのいた。

高円寺、祭り太鼓、超穴場の良店。

それにしても、「チーズタッカルビカレー」が超絶気になる！！