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店名 |
ルネッサンス
|
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ジャンル | 喫茶店 |
予約・ お問い合わせ |
03-3315-3310 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
JR中央線【高円寺駅】徒歩5分 高円寺駅から330m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
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駐車場 |
無 |
利用シーン |
|
---|---|
備考 |
【名曲喫茶】 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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【2015/03/25】 名曲喫茶 ルネッサンス
中央線沿線に住んでいた時、仕事に疲れて帰る途中に時々寄って帰るお店が何軒かあった。Jazz喫茶であったり、Classicが聞ける名曲喫茶である事が多かった。中央線はそれらの店が何軒か揃っていたのだが、その当時、中野駅北口のサンモールを進んだ所に「名曲喫茶クラシック」と言うお店があった。今にも崩れそうな外観、穴倉的な店内、わざわざ集めたのだろう骨董的な掛け時計など。オーディオ設備はそんなに凝ったものではないが心地良い音を聞かせてくれるので、コーヒーを一杯頼んで文庫本を開いて一時間位読み耽っているのに邪魔にはならない所だった。
昨年の夏に中野の街をちょっと歩いてみた時、やっぱりと言うか「名曲喫茶 クラシック」はもうなくなっていた。もう珈琲一杯で長時間いる事が出来るなんて所は東京にはないのだとその時は思った。新宿の「らんぶる」、渋谷の「ライオン」などがまだ残っているのは奇跡だと思っていた。新宿の「スカラ座」は店が移転してしまって今は珈琲専門店になってしまってしるし、御茶ノ水の何軒(名前を失念)ももうない。
ひょんな時にネットで「名曲喫茶 クラシック」を継ぐお店が高円寺にある事を知った。
高円寺駅南口の商店街をしばらく南下してちょっと左に入ったビルの前に黄色の立て看板が立っていた。クラシックと同じ黄色の看板で音楽室と珈琲と書かれている。階段を降りて行くと同じように椅子にメニューが入った額縁が置かれていた。似ているけれどずっとしっかりした木製のドアを開けて店内に入る。
先払いで 珈琲 400円、お代わりは200円。
店内撮影禁止、携帯電話禁止、テーブルに灰皿がある所を見ると今も全席喫煙は可能らしい。飲み物持込禁止。
席は混んでいないので奥まった壁際の狭い席にするかちょっと凹んだ真ん中のソファー席にするかは自由だ。スピーカーに近い所、遠い所も選ぶと良い。音楽がJazzではないのでどんな席に座っても音圧をそんなに感じる事はない。
店内を観察すると「クラシック」にあった物を全部移管した感じがする。恐らくLPも全部そうだし、レコード・リストも「クラシック」のものだった物をそもまま置いてあった。
喫茶店で血縁関係がなくても代替わり出来るのは珍しいと言うかすごく幸運な事だと思った。昔を思い出す。
普通、オーナーが歳を召して店を続けられなくなって後継者がいないときはその店は閉店になりやがて店もなくなる。食べ物屋などではたまに一番弟子が店を継いだなんて美談を聞く事もあるが、喫茶店ではそう言う話しは聞いた事がない。
私が学生の頃に通っていた京都の「名曲喫茶みゅーず」と言う店も今はもうない。
継ぐ者が居なくて店がなくなるのは世の中の時代が変わったからであり、いわば時代の要請であるなんて冷たい言い方も出来るが。東京の場合は耐震補強が出来ずになくなってしまう店も多いと聞く。
帰り際、お店の方と言葉を交わした。「クラッシックの当時の物をなるべく置くようにしているが、オーディオ関係は全て新しくなっている」との事だった。道理で音は格段に良い音だった。お店の観察はもう済んだので次回は文庫本を持ってClassicを聞きに来よう。