上質かつ厚みある旨味が印象的な煮干しそば。 : 煮干しそば 虎愼

【再訪です】

早春、強い風と青空が広がる弥生町。
方南通にある虎愼さんを実に6年ぶりに再訪です。
マイナー立地ながらいまや3.6点台の実力店に。

木調和風のファサード、左手から入ります。
店内は実にこじんまりとしたＬ字カウンター。
6人しか座れないけど、半数の入りと空いてます。
食券販売機で「煮干しそば」（780円）を購入。
人が行き来し難いので引き戸を開けて外から移動。
奥の席からは非常口を辿って外に出られます（笑）

厨房は男性2名で切り盛り、昔と変わってない。
値段こそ少し高くなったけど、メニューも同じ。
清潔に保たれた木の雰囲気の店内には好感が持てる。
お客さんは地元の方のよう。パラパラと訪れて満席。

5分程度で登場です。
白くややすぼまった丼ぶり。スープ少ないなぁ…
麺が少し露出した感じは煮干名店の伊藤さんのよう。
スープ、かき分け飲むと、うわぁ… 美味しい♫
ぶわあっと拡がるミネラル感豊かな厚みあるコク。
煮干の雑味金属感はまるでなく、舌に染み込む旨味。
いやいや、これが煮干だけで出て来る味なの？
ただ、塩分感はかなり高め。つけ麺のつけ汁みたい。

麺は極細麺ストレート。
食べて驚くパツパツ低加水、ねっとりとした芯。
ここも伊藤さんっぽい。前もこんな麺だったかなぁ…
引き上げは重めで啜り上げが引っ掛かる感じ。
しかし、麺から漂う小麦の甘さがスープで際立つ。
うーん、ホントにつけ麺的セッティングのよう。

具材は、彩りあるカイワレが印象的。
チャーシューは厚手のバラロールで炙ってある。
肉の旨味が立って、この中ではかなり印象的。
メンマは厚い角材調だが、しっとりとした食感。

上質かつ厚みある旨味が印象的な煮干しそば。
煮干でここまで創り上げる店主の想いが伝わります。
朴訥な素材ながら、雑味なきクオリティが魅力。
反面、以前と比べ減ったスープ量が個人的には残念。
麺の低加水感も自分の好みとしては重かったかなぁ…

しかしこの煮干スープのクオリティはトップレベル。
マイナー立地、狭小店舗ながら奮闘を続ける。
ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいお店です。

機会があったら、また伺いますね。

真夏が如く容赦ない日光の降りそそぐ中野、南台。
きれいに整備された方南通、新宿の高層ビル群が映えてる。
煮干しラーメンの虎愼さんへ行ってみました。
方南通沿い、東大付属中の近くにあります。
でも、どの駅からも遠い孤島立地。
地元の方でないとなかなか行けませんね…

一瞬見過ごしそうになる地味な木調ファサード。
店内は狭く、厨房とＬ字カウンターが通りに接近する造り。
左手に食券販売機があるので、店舗左手から入ります。
限定で鶏白湯もあるようだが、
最初なのでデフォルトの煮干しを味わうべく、
「味玉煮干しそば」（800円）を購入。

お店は男性お二人で切り盛り。
木調の店内は比較的新しく、きれいにしてあります。
卓上の調味料等もきれいで、
エプロンや髪留め等のサービスもあります。
店内は開け放たれたオープンエア状態。
カウンターだけの店内は狭くて通りに出て移動する感じ。

5分程度で登場した煮干しそばは、
シンプルな茶色いビジュアルにかいわれの緑が輝く。
スープを一口飲んでみると、
うわぁ… 煮干しだぁ… おいしいぞ♪
口に含んだ瞬間、駆け抜けるほのかでビターな煮干し感。
後から追いかけてくる圧倒的なうまみとミネラル感。
上質で曇りがなく、華やかながらさざ波のような清涼感。
これはおいしいなぁ…

麺は細麺のほぼストレート麺で、
やや淡白な色ながらほんのりとした小麦感に、
しっとりながらコシの残った絶妙の食感。
スープと良く合うなぁ…

味玉は、黄身がしっとりしたケーキのような、
味、柔らかさともとっても上質な味わい。
メンマは比較的しっかり味が付いている。
かいわれは良いアクセントになってる。
チャーシューは、意外にも大ぶりて肉々しいのが1枚。
それほど味は濃くないが、脂身もあって、
割合とパンチのあるチャーシュー。
個人的にはこのスープだと、もう少し淡白で、
薄切り、小ぶりななチャーシューが合いそうな気がする。

いゃ～♫
すする麺がうまい、すくい上げるスープがうまい。
ただ、食べ進むと思ったのが、
スープの味、煮干しダシのミネラル感かもしれないけど、
ちょっと塩分感が強すぎる気がするなぁ…
最初の一口は華やかでいいなぁと思うけど…
これだけ煮干しの旨みを引き出してるスープなら、
もう少しあっさりした味で試してみたい。

しかし、ハイクオリティで上質感のある煮干しそば。
もっとチェックが入ってもいいお店に感じましたが、
場所がエアポケットなのか、ファサードが地味なのか…

とってもおいしかったので、
無理やりでも、また伺いたいです。