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ナポリタン
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薩摩ポークのボルドレーズ
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薩摩ポークのボルドレーズ
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薩摩鶏のステーキ ゴルゴンゾーラクリームソース
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薩摩鶏のステーキ ゴルゴンゾーラクリームソース
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ロールキャベツのグラタンスタイル
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ナポリタン
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ブレンド
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カスタードプリン
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外観
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外観
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2017年3月現在のメニュー
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2017年3月現在のメニュー
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2017年3月現在のメニュー
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2017年3月現在のメニュー
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親友に会いに中野へ。この前ふらっと入ろうとして満席で入れなかったアザミにリベンジです。入れないって言われるとどうしても行きたくなる。今回はしっかりディナータイムに予約して参りました。
非常にさりげない佇まいで間口も広くはないものの、中野では有名な喫茶店なのだそうです。なんと1959年の開業とは!
照明明るめの店内は、喫茶店というよりカジュアルなレストランのよう。
メニューも喫茶店とはとても思えない懲りよう。産地と品質を徹底的に見極めた素材を集めて、並々ならぬ研究と熱意で調理なさっています。
ここは喫茶店にしては料理が美味しすぎるし、洋食屋にしては日本の洋食屋のスタンダードからは離れている。本場仕込みのイタリアンに近いのかもしれないけれど、フレンチの料理名もところどころある。盛りつけは全体的にフレンチのようなスタイル。しかし唐突にカレーうどんもある。
内容に比して値段は庶民的。1280円〜1980円で料理とパンorライスとミニサラダとドリンクのついたディナーセットを食べられる。
わたしたちは大食いなので、セットに加えて料理とデザートと飲み物を各々追加して3時間近くも長居した。それで会計は一人3千円台だった。ありえん。
マスターは黙々と調理に集中し、フロアのお姉さんは一人でテキパキとサービスをこなしている。必要十分な動きで、先回りして気遣いもしてくれる。喫茶店のような常連との長話などしないし、リストランテのような流暢な料理の説明もない。客層は主に近所の普通の人。ひとことでは言い表せない複合的な魅力のあるお店です。
わたしのお目当ては、ナポリタンと豚バラ軟骨の煮込み。あとはロールキャベツとチキンステーキとプリンを頼みました。これを二人でシェアして食べた。
以下、料理名とメニューに記されていた説明文です。
ナポリタンAZAMIスタイル
(オーガニックの玉ねぎやパプリカやベーコンのアマトリチャーナ)
薩摩ポークのボルドレーズ
(コラーゲンたっぷりなバラ軟骨のワインとデミグラスのとろとろ煮込み)
ロールキャベツのグラタンスタイル
(トマトソースとホワイトソースでグラタン風に仕上げました)
薩摩鶏のステーキ ゴルゴンゾーラクリームソース
カスタードプリン
(沖縄県産黒糖と天然バニラビーンズを使った自家製プリンです。保存料、香料、無添加です)
ブレンドコーヒー
(昔ながらの浅煎り粗挽きネルドリップ方式(AZAMIブレンド)です)
アザミで最も人気のメニューは、ナポリタンのようです。円錐型に盛られたナポリタンは、見るからに街場のナポリタンとは別モノ。チーズも粉チーズではなく、パルミジャーノが粉状とスライスの形で乗っています。
メニューに書いてある通り、これはナポリタンというよりアマトリチャーナですね。ケチャップではなく、モンテベッロみたいなイタリアのトマト缶の味のような気がしたけど間違ってたらごめんなさい。
缶じゃなかったらプチトマトのような味の濃い甘いトマトか、濃縮されたトマトペーストかな? とにかく酸味が少なくて甘いトマトの味です。
本格イタリアンだとガーリックとオリーブオイルの味がしますが、そこはナポリタン寄りにしているようで、強い匂いのする食材の味はしなかったです。
「当店のパスタ及びリゾットはアルデンテ仕上げはしておりません。AZAMIスタイルとなります。予めご了承ください」
という説明文もあり。
確かにアルデンテではなく、芯までゆだっていて表面はムチっとしている。麺はフェデリーニぐらいの細さ。これだけ麺が細いと、トマトケチャップで味つけをすると濃くなりすぎてしまうでしょうね。アマトリチャーナぐらいがちょうど美味しいです。
チーズが結構な量で振舞ってあり、麺に絡む絡む。美味しい。具材の野菜とベーコンもふんだんにあり、切り方の妙で麺と一体化している。
なかなかこれは滅多にない完成度。かなり独特だし、ハマると抜けられなくなりそう。
もう一つの人気商品、薩摩ポークのボルドレーズも届きました。豚バラ軟骨の煮込みです。
本当にとろとろ! 軟骨がお皿の中でグンニャ〜〜となっています。コラーゲンが口の中に吸い付く! このボッテリ感、非常に好きです。
ワインとデミグラスソースの味加減も素晴らしく、これはライスで食べても最高だっただろうなあと思いました。
ちなみに、すべてのセットでついてくるパンがすごくちゃんとしてて美味しかったです。黒ゴマ入りのブールと気泡細かめのバゲットを、こんがりしっかりトーストしてくれたものでした。
ロールキャベツのグラタンスタイルは、びっくりするほどきれいで上品なロールキャベツです。
野菜の旨みをたっぷり湛えた透明なトマトスープに、ロールキャベツと野菜と強めに焼いたバゲットがひたひたに染みています。
そこへグラタン風のホワイトソースをトッピング。ふむふむふむ、よくできています。イタリアンパセリと生のホワイトマッシュルームが良いアクセント。エディブルフラワーもおしゃれです。
薩摩鶏のステーキ ゴルゴンゾーラクリームソースは、メニュー名を見ただけで美味しいに違いないと確信。その通りの結果になりました。
ぐぐってみたら、薩摩鶏は育成期間が長く、脂肪分が少なくて旨みが濃いという点が特長のようです。確かに脂肪はくっついていないにもかかわらず、全くパサつかず旨みの濃いチキンでした。身の厚さもすごい。
そこへ輪をかけるように味のいいゴルゴンゾーラソースが惜しみなくドバドバと。う〜ん、たまらない。チキン好きを狂わせる料理です。
デザートに突入。二人ともカスタードプリンです! これもアザミの名物のひとつ。
おおっ、大きい。しかもこれ蒸しプリンですね。蒸しプリンなのにすごくクリーム感とレア感があって、密度が濃いです。
味はかなり香ばしい。黒糖を使っているからでしょうか。カラメルソースもプリン本体もどことなくスモーキーなフレーバー。お皿に広がるカスタードソースは軽くキャラメリゼしてあり、スプーンですくうとビヨーンとなります。
食後のコーヒーはブレンド。わたしはコーヒーには疎いので詳しいことはわかりませんが、苦味も酸味も非常に少なく、かといって決して薄くはなくコク深く、味の濃い飲みやすいコーヒーでした。
このバランスはひょっとしてすごいのかもしれない。
という流れで、すべてしみじみ味わい深いお料理でした。美味しいものばっかり頼んじゃった。きっとアザミでは何を頼んでもそう思うんでしょうね。
中野はうちからは少し遠いけれど、アザミのために来る価値あるんじゃないかと思えました。料理はもちろん、友人との時間の過ごし方込みで何も不足なく楽しく過ごせました。ありがとうございます。