出逢いを求めて三千里　アフガニスタン料理@東京・中野 : キャラヴァンサライ包

孤独のグルメにも出ていたアフガニスタン料理のお店。

日本家屋とは異なる、異国情緒溢れる外観が目を引きます。JRからも地下鉄からも近いし大通り沿いなのに、異色。
2階は『パオカフェ』というカフェがあり、9階には『驢馬駱駝』というバーがあります。たまに講義もやってみるたいですね。
キャラヴァンは、隊商宿のことです。ドリンクメニューメニューにシルクロードのお酒『乳酒』があり、テンションが上りました。

テーブル席と絨毯席が選べるため、せっかくなので絨毯席へ。遊牧民を彷彿とさせる絨毯が敷き詰められています。ペルシア絨毯かな？
なんと、購入もできるそう。

<食べたもの>
・パニール
手作りのフレッシュチーズ。
長方形にカットされていて、酸味はなくミルキー。
モッツァレラよりもあっさりしていて、リコッタほど酸っぱくなく、これと後述のカラヒィを合わせてナンと食べるのが最高。

・ラムロースのたたき
馬刺しに似ているけれど、クセはない。
ラムは生後1年未満の羊で、マトンは2〜7歳らしいけれど、新鮮で若いんだろうな…。
オリーブオイルにつけて、小ネギとオニオンスライスを包んで食べる。
このオリーブオイルがまためちゃくちゃ美味しくて、ナンにつけても食べました。

・カバブ
羊の角切り肉の串焼き。
でっかい串に刺さっており、赤い肉汁が滴る。
今回一番美味しかった。ラムは煮込みか、薄切りをジンギスカンや火鍋で食べたくらいだけど、こんなに塊で食べてもクセや固さが全く無い。
脂身も無くあっさりしていて、ビールが飲みたくなる肉肉しさ。

・アフガンマントゥ
羊肉の水餃子。
もちもちとした手作りの皮で、帽子を逆さにしたような形で5つ並んて出てくる。
ヨーグルトソース？と、トマトが乗っており、中の挽肉は「あっ、これは知ってる臭みだー！好き」となる。
きっとマトンだな。

・中東ナン
全粒粉のナン。
インドカレー屋で出てくるオイリーでもちもちなナンとは違い、香ばしさと噛みごたえがあり、あっさりしたナン。
ヨーグルト、カバブ、カラヒィ、チーズ、オリーブオイル、何をつけても美味しい。
大きいけれど一人一枚いけそう。

・ブラニ
ニラとほうれん草の包み焼きパン。
ナンとは違い、こちらは精製された小麦粉が生地。
フォカッチャのような味わいで、ピタパンに似てるのかな。
ニラとほうれん草のフィリングに食欲をそそられ、ヨーグルトをディップすると味変できて美味しい。

・羊のカラヒィ
羊肉とシシトウとトマトの鉄板焼。
丸い鉄鍋のことをカラヒィと言うそう。
カバブと同じ羊の角切り肉が、ピリ辛なトマトベースのソースで炒められています。
細切りの生姜が入っており、この辛さは唐辛子じゃなくて生姜系の辛さ。
青椒肉絲感もしたので、オイスターソースのようなものも使われているのかな。美味しいです。

・ナスと羊挽肉のカラヒィ
羊の挽肉とナスとトマトの鉄板焼。
挽肉なので、肉を食べるというよりナンにディップして楽しむ感じ。
トマトベースで美味しい。辛味はまったくない。
ナスがクタクタ、トマトは瑞々しさが閉じ込められているのに、料理自体は全く水っぽくない。鉄鍋だからかな。

・チャイシャーベット
しっかりスパイスの効いたチャイ。シャーベットなので口の中がすっきりしていい感じ。
お皿にこんもり盛られて出てきてびっくりしました。
こういうデザートって量が少ないから…嬉しいサプライズです。

<飲んだもの>
・乳酒
牛乳を発酵させたお酒。
シルクロードのお酒と聞いちゃ頼まずにいられないです。可愛らしいポットに入っており、おちょこのようなもので飲みます。
見た目はマッコリ、味もなぜかマッコリやどぶろくを彷彿とさせます。ただ、甘さはない。
チーズや煮込み料理には合うけど、羊肉にはそんなに合わないかも。
ここまでくると馬乳酒もいつか飲みたい。モンゴル料理、行くか…。

・どんぐりのリキュールソーダ割
甘めのリキュール。
アマレットを思い出す香りと、ナッツのような香ばしさがある。
ミルク割もあるので、飲み中心かつカルーアミルクなどが好きな人は、ぜひミルク割をしてほしい。
ソーダ割も、これ自体に甘みと香りがあるので合います。肉が進む。

・ドーグ
スパイスの効いたヨーグルトドリンク。
ラッシーにシナモンなどを入れた感じ。合うんですね、ヨーグルトにスパイス。

ラグマンが食べられなかったのは残念だけど、大人数で再訪したいので次回の課題かな。
羊肉大好きになりました。羊初心者は火鍋やジンギスカンよりここでカバブを食べるべき。
アフガニスタンに旅行は叶わなさそうだから、日本で楽しもうと思います。