赤飯は絶品。お菓子は上質で美味しいものが多いです。 : 鉢の木 経堂店

2014/3/30

先日、長男が経堂の主人の実家に遊びに行って来たのですが、
義母がおみやげにここのお菓子を持たせてくれました。
というか「おみやげならどこのお菓子がいい？」と聞かれたので
「鉢の木がいいです」って私が言ったから、そうなったのですが(笑)


★まねきもち

先日買ってきた「まねき焼き」（どら焼き）と見た目は似ていますが、皮も中身も違います。
「まねき焼き」は、わりと普通のどら焼きなのですが…。
でも商品名を見るとこちらにも「どら焼き」って書いてありますね(笑)

皮はかなりもちもち、むっちりとした感じです。
中のあんこは白あんと、虎豆が入っているのでしょうか。
やや粒の残っているようなあんこで、独特な味がします。

全体的にかなり水分多め、むちむちとした食感です。
どら焼きというよりは、餅菓子みたいな印象のお菓子です。

すごく美味しいか…と聞かれると、そこまで好みではないのですが、
ちょっと珍しい感じのお菓子なので、たまに食べたくなります。


★あさがやの並木

洋菓子のマフィンっぽい感じのお菓子です。
味もそんな感じなのですが、なぜか食べた印象は「和」なんです。
上にトッピングされている小豆のせいでしょうか…？
うまい具合に「和洋折衷」されている感じがします。

生地はしっとり系。バターが効いていて、きめ細かいです。
ぎっしりした感じは、蒸しケーキにも似ている感じがします。
甘さは適度な感じで、満足感があります。

これはなかなか、私の好きな感じの味です♪
私、蒸しケーキってけっこう好きなんですよね。
けっこうボリュームがあるところもいいですね。

万人受けしそうな味でもあるので、
手土産にもなかなか、良さそうです。


★もなか　（鉢の木）

表には「鉢の木」と書いてあり、裏には普通に「最中」とありますが、
これは店名の「鉢の木」に由来するもなかだと思います。

「鉢の木」というのは、謡曲の題名でして…。
どのような話かと言いますと。

鎌倉幕府の執権、北条時頼が、身分を隠し僧の恰好で民家に泊めてもらうのですが、
そこは貧しい家だったので、客人に暖を取ってもらうために、
大事にしていた梅、松、桜の盆栽を切って薪の代わりにします。

時頼はそのことに感心し、主の身分をたずねたところ、
「佐野源左衛門常世」という武士とのこと。
所領を一族に横領されてしまい、今は落ちぶれているが、
鎌倉幕府に何かあれば一命を打つ覚悟であると、
佐野源左衛門は語ります。

そしていざ鎌倉幕府の大事で召集がかかった際に、
実際にこの佐野源左衛門がいち早く駆けつけてきたのです。
北条時頼は自分が世話になった旅の僧であることを明かし、
佐野源左衛門の姿勢をほめたたえ、横領されていた土地を戻し、
松、梅、桜の名前のつく所領をさらに与えたということです。


…という話にちなんで、このお店の名前がついているのだと思います。
それで、この最中の形は「松の葉」なんですね。


で、このもなかの味ですが(笑)
味は普通のもなかですかね…。
いわゆるもなかの、ちょっとべたっとしたあんこが入っています。
皮はやや厚め、ちょっと茶色いのですが、すこし苦いような…。

私、いわゆるこういう「普通のもなか」って、あんこがべったりしていて、
あまり好きではなく…
でもこれはその範囲内のもなかです…。


★三寸丸（菜の花、すみれ）

これは製造元が「鉢の木」ではありません。
有限会社「柏屋」となっています。

かる～いおせんべい系のお菓子です。
甘めの味がついていますが、見た目で想像するほど甘くありません。
甘さはほんのりとしていて、上品な感じです。
食感はぱりぱり、サクサクですね。

娘はこれ、好きだったようで喜んで食べてましたが…
私としては、特にこれといって…。


【今回の総評】
あさがやの並木はヒットでした！
これはリピしたいです。

自分が選んだわけではないので、
さほど好みでないものも入っていた…というせいもあり、
他はわりと普通だったかな～？


2013/8/31

先日経堂に行ったので、こちらに寄って
「まねき焼き」と「麩饅頭」を買ってきて家で食べました。
カメラを忘れたので店の写真を撮れませんでした。

★麩饅頭　180円

息子が「おまんじゅうが食べたい」と言ったのでこれになりました。
（普通のお饅頭はぱっとショーケースを見た中にはなかったので。）
緑色なのはよもぎだと思い込んで買ったのですが、実は青のりが入っていたのです…。

この青のり風味がなんというか…スイーツっぽくありません。あんことの相性が微妙です。
普通のおまんじゅうっぽいのが食べたかったのに、だまされた気分です(笑)。
これはリピなしですね～。

★まねき焼き　180円

以前これと見た目がそっくりの「まねきもち」を買ったことがあります。
てっきりそれの姉妹品なんだと思っていましたが、皮からして違うものだったのですね。
「まねきもち」は皮がもちもち、中は豆の餡なのですが、
「まねき焼き」は普通のどら焼きです。

茶色いタイプの皮よりもやや水分が少ない感じでしょうか。
普通においしいのですが、さほど特徴もなく…。
「どら焼きが食べたいなあ」っていう時に食べると、少しボリューム不足かもしれません。

ここのお菓子はいつもだいたい「あたり」なのですが、
今回はちょっと外してしまったかも(笑)。


'13/04/22

最初にお断りしておきますが、ここ数か月この店に行っていないので、
記憶を頼りに書いています。
何度もここの商品を食べているのですが、
食べログに書くつもりで食べたことがあまりないので、詳細な評価が書けません。
私、おいしいものは、気が付いた時には平らげてしまっていることが多く、
「レビューを書くぞ」と意気込んでから食べないと、
細かいところを覚えていなかったりします（笑）。

ふと思い出して、ここは評価が高いに違いない！と検索してみたらば、
こんなおいしい店が案外評価されていないのにびっくり。
なので、今回はそんなあいまいな状態ですがレビューを書くことにしました。


ここは私の主人の実家の近くにあるお店で、とても料理の上手な義母と
（手前味噌ですが、私が知る素人の中で、義母より料理の上手な人を知りません）、
グルメで呑兵衛だけど和菓子大好きな義父の御用達のお店です。

経堂の駅前にひっそりとあって、間口が狭く店構えはあまり目立ちませんが、
よく見ているとひっきりなしにお客さんが訪れています。
お店の面積が狭いのだけがちょっと難点で、時間帯によってはお客さんでひしめいている時もあります。

最初にここを知ったのは、うちの子供が「お食い初め」をした時に、
義母が用意してくれたお赤飯からでした。
私は正直、それまで赤飯を「おいしい」と思ったことはありませんでした。
もともとおこわ系が好きなので、まあ好きな料理ではありましたが、
あまり何も考えずに食べることが多かった料理でもあります。

しかしここの赤飯を食べた時に、心から「おいしい！」と思いました。
赤飯ってこんなにおいしくできるんだ…。
もちもちとして、かつ粒の立ったもち米に、適度な甘味。
さりげなく味のアクセントになっている、ふっくらと炊きあがったささげ。
ついてくるふりかけ用塩もまたおいしい。
出来立ての温かいものもよし、冷めていてもよし。
おかわりしたくなるような、絶品赤飯でした。
私の赤飯に対するイメージを変えてくれたお店です。


しかし本来、ここは和菓子がメインのお店です。
義母がおみやげに持たせてくれるここのお菓子がまた、おいしくて。

どれも素材がよく、つくりも丁寧。
オーソドックスな和菓子をちょっとひとひねりした感じのものが多いです。
見た目も美しく、日本らしい部分と洋菓子ライクなものがミックスされた、
モダンな和菓子といったところでしょうか。
さらに、季節ごとに新製品を出していて、飽きさせません。
全部が「絶品」とは言えないですが、ほぼ「当たり」です。

お値段もこのレベルの商品にしては良心的価格だと思います。
安すぎず、高すぎず、なるほどこの商品ならこれだけ出すのは妥当
（いや、むしろ安いかも）と思えます。

そして店員さんの接客も丁寧だし、サービスも大変良いです。
うちのうるさい子供達を連れていっても、とても愛想よく対応してくれます。
「鉢の木キッズクラブ」というのを作っているくらいで、
子供を会員登録するといろいろサービスがあります。
（今現在でもこのサービスをやっているかどうかは未確認です）

試食なども惜しげもなく勧めてくれます。
どれもおいしいのでいつも何を買うか悩んでしまいます。
自分用にはもちろん、お持たせにするにも「ここのお菓子なら好印象間違いなし」と言えます。

うちの近くにあったら、私は毎日のように来てしまうと思います…。
とてもいい店です。和菓子好きにはおすすめです。
本来★4.5くらいつけたいところですが、
味の記憶があいまいなので、とりあえず★4つで。