【0324】邪道も極めれば正道を凌駕しうる : ガラムマサラ

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食べログ、Retty、Facebookの混成部隊14人でオフ会を開催。
3,000円のおまかせコースで17品の料理を楽しめました。
相変わらずコストパフォーマンスは高いです。

01.パパド
02.ラムとうずら卵のコフタ
03.牡蠣パクチー
04.砂肝ピクルス
05.パクチーの根っこの天ぷら
06.骨付タンドリーラム
07.キャベツとチーズ炒め
08.大根とココナッツのサラダ
09.ホウレン草タンドリーチキン
10.ジャガイモのクミン炒め
11.ブラックペッパーチキン
12.ムール貝のスープ
13.ラムキーマカレー
14.プレーンナン
15.梅干しチキンカレー
16.ガーリックナン
17.マトンビリヤニ

前回は大沢シェフ、今回はオーナーのハサンさんだったのですが、
料理の美味しさに大きな違いは感じなかったです。
他のインド料理店では見ない創作的インド料理のオンパレード。

気に入ったのはパクチーの根っこの天ぷら。
葉の部分を料理に使った後の有効活用のようにも見えるのですが、
パクチーは根っこも香りが強烈で野菜の揚げ物としては最高峰と思う美味しさ。

ビリヤニはダムでカッチなビリヤニに比べるとオイリーに感じます。
とはいえ骨付きのマトンが大きめカットでゴロゴロと入っており、
スパイスやバスマティライスと一緒に炊き上げられたお肉が何とも美味。
余ったビリヤニはテイクアウトして翌日の朝食に。
これだけ食べて料理3,000円はやはり魅力的です。
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食べログとRettyのレビュアー様ら8人でのオフ会で利用しました。
経堂の人気店ガラムマサラ。
食べログでも高評価のお店ですし以前から噂には聞いていたものの、
鯖缶で作るカレーなどの変則メニューに食指が伸びませんでした。

今回はオフ会の開催となり経堂まで遠征。
以前に同店でオフ会経験のある幹事レビュアー様が料理を予約。
料理のみで1人3,000円のコースということです。
創作インド料理とも呼べそうな料理の数々を味わうことにしましょう。

お店の立地は小田急小田原線の経堂駅から徒歩2～3分。
経堂駅南口から右手に見えるマクドナルドと三井住友銀行の間の路地へ。
路地を進むと左手にもつやき優貴というモツ焼き屋。
その2階にお店はあります。

前哨戦に同じビル1階のモツ焼き屋で飲んでいたのですが、
ガラムマサラが予約で一杯のため入れずにやって来た客も。
人気の程が伺えます。

店内はテーブル席で26席。
今回は16席分の席を8人で利用して良いとのことでした。
それでも厨房は回せず大忙しだったようです。
天井の電灯がたまにチカチカするのですが、
これは現地風の演出なのか単にメンテナンスしていないのか。

今回の飲み物はキャッシュオン。
お金が入った金属缶を渡され、自己申告で入れてくださいとのこと。
メンバーの中に経験者がいるとはいえ随分信用されているものです。
消費税分のお釣りが無いと言うと今回は消費税分は要らないとの回答。
チリ産の赤ワイン（ボトル2,500円）でまずは乾杯します。

このお店は飲み物のメニューも豊富です。
ビールはエビス、オリオン、ハートランドと楽しめます。
オリオンが500mlで550円とエスニック料理店としては悪くない値段。

ラムラッシー、マンゴーフル（ラムとマンゴー）、サングリア、
マンゴービール、シークワーサービールなどカクテル系も充実。
特にラッシーのカクテルは面白かったです。
ラムラッシーは忙しい時には頼んで欲しくないようですが。

料理はパパードから。
インドの豆煎餅の上にトマトとタマネギでしょうか。
インド料理店の定番とも言える前菜です。

2品目はブリバジャ、スパイシーな牛モツの鉄板焼です。
辛めに味付けされた牛モツの上に紫玉ネギとパクチー。
牛モツ自体は旨味に乏しく素材の質の良さは感じませんでしたが、
スパイシーな味付けとモツの食感が面白いです。

3品目はタンドリー砂肝。
カマルプール（木場）の砂肝のコンフィを思い出します。
スパイスを使っていながら砂肝の鶏モツ臭さを感じてしまいましたが、
ホロホロした食感で砂肝のコリコリ食感は消えています。
ソフトで食べやすい砂肝で食感だけはカマルプールクラスです。
味や臭みという点ではカマルプールに劣るでしょうか。

4品目は鯖缶カレー。
鯖の水煮缶の中に鯖とゴーヤとオクラのカレーが詰まり、上にはパクチー。
缶を手で持つと熱くて驚きます。

さらに驚くのは鯖缶の鯖がカレーとして美味しいことです。
鯖のカレーとしてはPuja（町屋）のほうが本格的で好みですが、
見た目のインパクトと意外な美味しさでこれも良かったです。

5品目は骨付タンドリーラム。
ローズマリー、オレガノ、タラゴン、バジルを使っているそう。
食べ応えはソフトなのですが少し赤身肉のパサパサが気になりました。
スパイス感もあまり無くてインド料理らしさに乏しいです。

個人的にはアーンドラ・ダイニング（銀座）のラムチョップのほうが、
スパイス使いが秀逸かつジューシーだと思いました。
ラムの臭みも感じてしまって、こちらはあまり好みではありませんでした。

6品目は花こえびのサラダ。
ここにきてサラダが出てくるとは驚きです。
今までサラダが出てこず文句を言っていた某レビュアー様も、
ここで出すのはコース料理としてどうなのかと苦言。

花こえび（オキアミ）、生のフレッシュなイチゴと入った不思議なサラダ。
イチゴは要らないという意見もありましたがサラダ自体は美味しいです。
タイ料理のソムタムも干し海老を入れたりしますが、
サラダと魚介の旨味は相性が良いと思います。

7品目は牡蠣パクチー。
緑色のディップを纏った牡蠣の上にパクチーと七味唐辛子。
インド料理で七味唐辛子を使うのは初めて見ました。

緑色のディップは見た目からアボガドのように思えたのですが、
実際はタマネギの微塵切りにパクチーやバジルでも入っているのか、
鮮烈で爽快感のある味付けと香りで、濃厚な牡蠣と合っていました。

8品目は山羊のビリヤニ。
金属製の大皿にドカンと盛られてやってきます。
この日はオーナーシェフのハサン氏は不在で、
ビリヤニが得意な大沢シェフが厨房に立っていたとのこと。

シェフのスペシャリテとも言えるビリヤニですが、
確かにこれはこの日の料理の中でも上位にくる美味しさです。
皿の下に油が残っていたことから蒸したのではなく炒めたビリヤニなのでしょうが、
スパイス使いと山羊肉とバスマティライスが絶妙に混じり合って美味しいです。

山羊肉は筋もあって硬い部分もあるのですが、肉の旨味が独特。
パラパラなカレーチャーハンとも表現したくなるビリヤニも美味。
どうせなら後で出てきたドライマトン（カレー）とも合わせたかったです。
ライタ（ヨーグルト）は出てきませんでしたが、コッテリ派の自分は十分満足です。

9品目と10品目はパクチーマトンとナン（プレーンナン）。
パクチーのドッサリ乗ったマトンカレーは水分が多めで味は薄め。
この後やってきたドライマトンの引き立て役でしょうか。
ナンはモッチリ系でもう少しパリッと焼かれたナンのほうが個人的には好みです。

11品目と12品目はドライマトンとガーリックナン。
このドライマトンも山羊ビリヤニに匹敵するお気に入りでした。
それに続くのは牡蠣パクチーでしょうか。
これら3品がこの日のメニューの中では抜けていたと思います。

ドライマトンは汁気の少ないマトンカレー。
アーンドラ・ダイニング（銀座）のマトンヴェプドゥを思い出します。
味が濃いのでドライマトンの後にパクチーマトンを食べると、
パクチーマトンを美味しく感じられないです。

濃厚でマトンの旨味をビンビン感じてナンと合いました。
どうせならビリヤニにかけて食べたかったです。
絶対に美味しいと思います。

13品目は花こえびのナン、これでコース料理は終了となるようです。
花こえびとナンを合わせる発想が斬新でした。

キャッシュオンでマンゴタンゴ（350円）をデザートに出して貰います。
マンゴアイスにバニラのシロップのようなものがかかった甘いデザート。
マンゴ系の飲み物に比べるとマンゴアイスには酸味が足りません。
甘味だけしか感じずちょっと残念でした。

店員に今日はパクチー春巻は出ないのか聞いたら出しますとのこと。
デザートの後ですが14品目にパクチー春巻。
少量のタンドリーチキンに大量のパクチーをライスペーパーで巻いた生春巻。
3,000円でこれだけの料理が出てきては不満などありません。

創作インド料理とも思うような独創的な料理が多く、
単品で比較すると専門店には劣る料理も多かったです。
ただ全体として見ると3,000円とは思えないほどの料理が出てきて、
牡蠣パクチー、山羊ビリヤニ、ドライマトンといった秀逸なものもありました。
飲み物もラムラッシーやマンゴービールが気に入りましたし、
全体的な満足度はインド料理店の中でも上位にきます。

今まで経験したインド料理店からすると異端とも言えるお店ですが、
こういう変則的なお店も面白いと思えました。
経堂の人気店は先入観だけで侮ってはいけないようです。
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2013年4月初投稿、2013年12月更新