値段を納得させる、確かな味わいがあると思います : ラ・ヴィエイユ・フランス 本店

ﾗ･ｳﾞｨｴｲﾕ･ﾌﾗﾝｽさんの定休日の前日に寄れそうなので行きましたが、お店は開いていましたが、ｼｮｰｹｰｽにｶﾞﾄｰはありませんでした。あったのは焼き菓子と、一部のﾁｮｺﾚｰﾄ、ﾀﾙﾄのみでした。ｽﾀｯﾌのお姉さんが仰ってましたが、前日は、売れ残りロスを減らす為に、少量生産で追加はしていないそうです。こういうお店でも大変なのですね…。でもせっかく来たので、ブラウニー450円、ブールオショコラ250円、フィナンシェデラブル300円を買いました。小ぶりたけど高いなぁ…とは思いました。でも内税です。

フィナンシェはまだですが、ブラウニーも、ブールオショコラも、お菓子だから、ﾁｮｺﾚｰﾄたから甘かったけど、味わいながら、ゆっくり食べたくなるﾁｮｺﾚｰﾄです。お酒入ってたり、ﾅｯﾂが入ってたり、ﾌﾙｰﾂ等が入っていたけど、其々が引き立てあって、さらなる味わいを引き出してくれるのです。

残りもので、どんなもんかなぁと思ってましたが、全然大丈夫でした。ﾗ･ｳﾞｨｴｲﾕ･ﾌﾗﾝｽはﾍｰｾﾞﾙﾅｯﾂ使ったマルジョレーヌがダントツだと思ってたけど、ﾏﾙｼﾞｮﾚｰﾇは今度にします(笑)。でもﾏﾙｼﾞｮﾚｰﾇ…ｽﾀｯﾌさんも知っていて好きらしかったので、関係者も好きなら、確かな味わいなのかも…と安心もありました♪(^^)

入る前から、お店には高級洋菓子店らしい、落ち着いた重みを感じてましたが、店内も思いのある雰囲気で、カッコいいとは思いました。でもショーケースの左側だけが、照明が切れていたのか、最初からついていないのか、くらぼったい感じが、どうも出来損ないっぽい感じがして、勿体なかったです。証明など、店内のつくりには一定の統一感がないと、折角格式を持たせようと思っても、安っぽくなってしまいます。カッコいい作りだと思っていたのですが、そこが残念でした。

あと、落ち着いた雰囲気を出すために統一していた接客なのかもしれませんが、静かで落ち着いた感じの接客は、嫌味はなく、良いとは思うのですが、買った後もお店の外までケーキをh混んでくれたりする持て成しに、きめ細かさも感じて、宜しいとは思うのですが、おとなし過ぎて、何処となく形式的に感じてしまったのが、残念でした。せっかく笑顔で持て成せるのでしたら、もう少し「人と接している感」が感じたかったです。


先ず焼き菓子の、ダクワーズ(240円)を頂きました。あまり買って食べないので、彼是比べた言い方は出来ませんが、ノワゼットの香ばしい風味のクリームをサク、とフワの、ダクワーズ生地でサクサク頂きました。


栗のショートケーキ(550円)は、ジェノワーズの柔らかく溶けていくような、くずれていくような口溶けには、美味しさと心地よさを感じました。シャンティもそれに合わせて、とても軽く、滑らかに溶けていくので、かなり空気を抱いてたてられていたと思います。でも軽過ぎてパサつきを感じさせるくらいに、空気を抱かせていないかなぁと思ってしまってました。あんなに軽く柔らかく仕上げるのでしたら、保形性の観点を考慮すると、細長く四角くなくても、まる、とかダメだったのkな？

シャンティもジェノワも、軽い、滑らかな食感、口溶けを狙ってるのなら、十分それは伝わってきました。ジェノワの仕上げにはプロフェッショナルを感じましたけど、シャンティは機械の設定次第と思うので、少し、手軽な値段のイメージだったのかな？でも軽さとコスト照らし合わすと、も少し検討してほしかったです。その位軽いと思ったので、(^-^;。

で、マロンは少しではなく、栗のショートケーキというだけあって、上に渋皮の栗が飾られているだけでなく、中にも十分に味わえるくらいに刻まれた栗がシャンティとともにジェノワに挟まれていました。それ考えると、あの位の値で妥当かもしれませんね。


モンブラン(600円)は高いなぁと思いつつ、タルトにアーモンドクリームを使っていたり、中心部にココナッツのメレンゲを使い、それをホワイトチョコレートでコーティングして、シャンティ、マロンクリームで仕上げてあるようでした。

アーモンドクリームは結構たくさん盛られていて、栗以外の味覚がしっかり感じれるモンブランです。ただ、側のマロンクリームも一般的なクリームよりも、けっこう甘さを抑えていて、栗の味覚を大事にしている印象でした。既成のマロンペーストで、あそこまで栗を感じさせることを意識している商品はあまりないと思います。恐らく自家製か、既製品のマロンクリームを使っているのかもしれないけど、クリームの栗の茶色い色合いの濃さからも、高価なマロンヴェロナ等のマロンプードルを足していると思います。それなら、600円でも仕方ないと思いますし、値段を頷かせるだけの味わいであったと思います。


洋ナシとカシスのポロネーズも600円でしたが、こちらの方が視覚的なインパクトも大きいので、このお店では高い方でしたが、それも頷かせるだけの見た目でもあったと思います。こちらは、シロップをしっかり含ませてしっとりしたブリオッシュ生地を、カシスクリーム等でサンドした感じになっていた気がします。

サッと食べた第一印象だと、ジューシーな洋ナシに、シロップをたっぷり含ませてあるブリオッシュが、カシスクリームに覆われている感じです。カシスクリームは、合わせてあるポワールの甘味は強烈まではいかないので、びりおっしゅのシロップも、それほど強烈ではないので、利かせてある酸味はほどほどで、クリームの酸味らしい感じくらい、までの酸味です。ですから、シロップ、洋ナシの甘味とよく合います。

食感としては、口に含んだときに、クリームの隙間から、ブリオッシュに染み込まされたシロップが合わさってくるような感じです。ブリオッシュに使っているからなのかは不明ですが、甘味の強いシロップがこぼれてきているという感じではありません。ブリオッシュの隙間から滲んでくるもの…って感じで、甘味が最初にくるわけではないと思いました。


最後に今日、フィグ(430円)を頂きましたが、ガトー全体のフォルムも、何となくフィグをかたどった形になっていて、インパクトあります。ライトグリーンで鮮やかに彩られていて、私は気に入りました。

ラム酒で風味づけされたショコラ生地に、赤ワイン漬けにしたフィグが入っています。ラム酒が結構聞いているという事でしたが、1日置いてしまった為か、イメージしていたほどラムの感じは強くありませんでした。確かに全体的にはお酒は入っていた感じは分かりやすかったですが、聞いていたほどの感じは無かったので、今度は買ってスグに食べてみたいと思います。

カタチも、味覚も、伊地知クモ好みでしたから、このガトーが一番インパクトがありました。側の緑色の生地が甘味はそれほどではありませんでしたが、何か、どうやって作成したのか分からないので、今度伺いたいです。