地元イタリアンの実力 : ロッカビアンカ

私の自宅からは1分とかからない、ご夫婦だけで営んでいるお店である。
土用の丑の日に鰻ではなくイタリアンを母とたべに！
アラカルトを適当に、ただボリュームがあるので、メニューは量を考えて注文。

・桃とフルーツトマトとルッコラのサラダ
季節のメニュー。桃とフルーツトマトは香り、甘みとも十分。ルッコラの風味と苦味がよく合う。ドレッシングが控え目なので、さっぱりとして美味しい。
・生ハムのサラダ バルサミコドレッシング
実は、パルミジャーノのリゾットの後に注文したもの。生ハムがたっぷりとのっており、レタス、ルッコラなどの野菜もたっぷり。甘めのバルサミコドレッシングは生ハムの塩気とよく合う。
・鳥レバーのパテ
たっぷりと器に入っており、バケットに乗せて食べる。レバーの臭みはなく、旨味がしっかりとして美味しい。
・パルミジャーノのリゾット
定番のリゾットだが、これもたっぷりと器に入っている。パルミジャーノの旨さが引き立つ。ただ、少し塩気が強いか。
・甘鯛のウロコ焼き
甘鯛のウロコをパリッと仕上げており、甘鯛の身の旨さ、ウロコの旨さが引き立つ。上には、ハーブとドレッシング、下には温野菜があり、これもボリュームたっぷり。
・スダチのソルベ
夏らしいさっぱりとしたソルベ。スダチの香りは食後にいい。

アラカルトのみのメニューだが、どの皿もボリュームがあるので、シェアして食べるのが丁度いい。値段も2000円以下がほとんどで、お財布にも優しいメニューである。夫婦二人(但しシェフ一人の時もある)で営んでいるため、混雑時は提供が遅くなる事もあるが、料理は美味しく、また、中の居心地も意外とよく長居できる店である。
自宅のそばにこんな店があるのだから、本当に便利でありがたい。残念なのは夜だけの営業というところか。

実は、自宅のそばにできたイタリアン。笹塚界隈のイタリアンはキャンティグループ（飯倉ではありません）が有名で、お客も定着している。
こちらは、笹塚駅から徒歩４分程度だが、甲州街道沿いのマンションの１階にある。席数は１４，5席程度で夫婦２人で切り盛りしている。
ちなみに、ランチはなくディナーのみである。
中は、意外に広く感じる。縦長のスペースで奥がオープンキッチンとなっている。客席も手狭感はない。
メニューはアラカルトのみであるが、前菜（サラダ含め）で２０種類近く、パスタ・リゾット等のプリモで１０種類程度ある。
メインは、ペシェテリアをうたっているので、魚料理がメインであるが、肉料理もある。魚料理は、本日仕入れたものを、グリル、アクアパッツァ等好みの調理法で調理してもらえる。
ワインはグラスで赤、白それぞれ６，７種類あり、ボトルもかなりストックしている。
母と一緒なので、飲み物は生ジンジャエールにした。
さて、料理は
アンティパスト　　生ハムと柿のアマレット風味（季節限定）　　580円（税抜き）
　　　　　　　　　生ハムはやはり性格が強いので、甘味の強い柿はよく合う。メロンの組み合わせが主流だが、マスクメロンやクラウンメロンなどの高級
　　　　　　　　　品は、味が淡いので生ハムに負けてしまう。柿のように性格の強い果物の方が合うのかもしれない。アマレットの香りもいい。
　　　　　　　　　本日のカルパッチョ３種盛り　1,080円
　　　　　　　　　”３種”ではなかった。７種だった。魚は、金目鯛、さんま、サーモン、カンパチ、マグロ、そしていくらである。
　　　　　　　　　ちまたのカルパッチョのように薄切りではなく、刺身のような切り身である。その上にたっぷりのハーブサラダ、ぶどうがのせてあり、
　　　　　　　　　さっぱりとしたドレッシングで食べる。この値段では、スーパーの生鮮食品の刺身より安いのでは・・と思ったくらい。
プリモピアット　　ポルチーニと笠間和栗のリゾット　1,580円
　　　　　　　　　上にパルミジャーノのスライスがのっている。ポルチーニの香り、歯ごたえ、栗のほくほく感と甘さ、ソースにもポルチーニのうまさ
　　　　　　　　　があり、パルミジャーノの塩気があう。実は、事前の若いマダムの説明でボリュームがあるとわかってはいた。が、このリゾットの量
　　　　　　　　　は想定外であった。通常のアラカルトの５割増し位ある。ちなみに200円出すと大盛りになるのだが、これで十分大盛りである。
セコンドピアット　ヤナギメバルのアクアパッツァ
　　　　　　　　　まず、魚のだしがしっかり出ているスープがうまい。塩気が強いが（事前に説明有）、トマトの甘さでカバーしている。
　　　　　　　　　メバルは淡白ながらも旨みがあり、美味しい。アクアパッツァだとあさりだが、貝類はあさり、ムール貝、そしてハマグリである。
　　　　　　　　　これまたボリュームがある。スープの塩気が強いので、あとで、お米をいれてリゾットにできますとの事だったが、食べきれないので
　　　　　　　　　スープはそのまま頂いた。
そして・・・デザートにいけなかったのである。そう・・・リゾットのボリュームが想定外なので、お腹いっぱいだったのである。
デザートも６種類程度あり、食べてみたいものもあったが・・・。残念である。

料理の味は申し分ない。まだオープンして３か月程度、夫婦二人で一生懸命にサービスしている。二人なので、料理の出が遅くなるが、これは仕方ないか。
ただ、この値段でこの質は、立派としかいいようがない。上記にガーリックトースト（280円）を注文して合計でも7税込7,000円未満である。
また、使い方も様々で、例えば一人でパスタだけ注文して、遅い夕食というのも歓迎、アンティパストとワイン１杯でも歓迎とのこと。ラストオーダーは11時だから、そんな使い方もできる。

こんな店が近所にできたのは、とても歓迎。キャンティはイタリア風の洋食であるが、こちらは本格的なトラットリアである。できれば、大変とは思うが、このままでいてほしい。応援する意味でも、通うつもりである。是非、頑張ってもらいたい。