夜は隠れた名酒場 : そば処 初台丸屋

初台駅南口にあるそば店です。

お店は駅から近いのですが、ちょっと路地を入ったところにあります。

ビルの１階にあり、町の標準的なお蕎麦屋さんという感じの雰囲気の外観ですね。

店内はテーブル席のみで、７～８卓程度ですが、１卓が４～６人用で広々としていますね。
どのテーブルも一木造りの立派なテーブルです。

昼とは異なり、夜は居酒屋的な営業になるお店で、今回は蕎麦屋で一杯やろうと思い訪問です。

夜のメニューは、昼とは別にあります。
瓶ビールの銘柄が３種あり、下手な居酒屋よりもしっかりしていますね。
加えて、蕎麦焼酎が安いですね。ボトル自体の価格はほどほどですが、氷と炭酸水は２００円であるものの、蕎麦湯や蕎麦茶は無料という親切な対応です。
そして、料理はお刺身あり、季節ものありで充実しています。
ただし、欠点があり、料理が記載によって価格が異なります。あと、お刺身についてはホワイトボードにメニューを書いてありますが価格の表示はありません。

■お通し・けんちん煮（５００円？５５０円？）
「お通しをご用意しましょうか？」と言われ、この日の用意は、ホウレンソウのごま和えとけんちん煮とのこと。
断ることもできますが、早く出るものがあるとありがたいので、けんちん煮をお願いしました。
家庭的で野菜たっぷりの煮物ですね。
里芋、ごぼう、エンジンと根菜類が多く、健康的なおつまみです。
単品メニューでけんちん煮が５５０円、おすすめでは５００円の表示です。

■本マグロ（価格不詳）
魚介は豊洲に仕入れに行っているとのこと,でそば店ですがハイレベルな刺身がいただけます。
中トロ以上大トロ未満ぐらいのレベル感の脂ののった本マグロですね。
スジが無く、大変いい部位を使っていて、本マグロの旨味、脂の旨味を満喫できますね。

■石鯛（価格不詳）
真鯛ではなく、石鯛を用意しているところが通っぽいですね。
上品な白身ですが、鯛なので弾力のある食感が魅力ですし、腹側の身のところは食感がありつつも脂もあって美味しいです。
逆算すると、お刺身は２種で１，５００円～１，７００円円なので、この品質なら、まずまずの価格設定だと思います。

■揚げそば（４５０円）
蕎麦を揚げて塩を振ったシンプルなものです。
きつね色になるまで揚げてあるので香ばしさがありますが、その奥に蕎麦の風味があって
美味しいですね。
少しずつ食べられるので、肴にちょうどいいでしょう。

■かつ煮（５５０円？６００円？）
蕎麦前の王道ですね。
ダシがしっかりしていますが、塩気は強くなく、汁も飲めるかつ煮です。
よくできていると思います。

■山うどの天ぷら（７００円）
ほんのり苦く、鼻に抜ける香りから春を感じます。
食感もいいですし、こういうものが用意されていると、和食っていいなぁと思いますね。

■ふきのとうの天ぷら（７００円）
こちらは、独特な香りが強烈に春を連想させますね。
苦味もありますが、その奥にほんのりと甘味があり、美味しいです。

●瓶ビール（６５０円）
銘柄が選べ、キリンー番搾り、アサヒスーパードライ、エビスがあります。
蕎麦屋さんで飲むならキリンでしょう。

●そば焼酎・デカンタ（１,５００円）
３００ｍｌとのことで２５０ｍｌデキャンタになみなみと入れて提供されます。
割るための蕎麦湯は無料で提供してくれるので、とてもお得に飲むことができます。
蕎麦湯はポットで提供され、沈殿しているので少し揺らせてから注ぐといいですね。
蕎麦焼酎の香り、蕎麦湯の香りが相まって、なかなかの香りになります。
飲むと健康になれそうな味わいのお酒でした。


店内は、昼以上にお客さんが入り、ほぼ、満席でした。常連客が多いようで夜の人気ぶりがうかがえますね。
確かに焼酎を飲めばお酒は安く、料理はどれも手作りでありながら価格はさほど高くないので、お得感があります。
酒飲みにはたまらない夜の蕎麦店です。

初台駅南口にあるそば店です。

お店は駅から近いのですが、ちょっと路地を入ったところにあります。

ビルの１階にあり、町の標準的なお蕎麦屋さんという感じの雰囲気の外観ですね。

店内はテーブル席のみで、７～８卓程度ですが、１卓が４～６人用で広々としていますね。
どのテーブルも一木造りの立派なテーブルです。

壁にはやはり立派な木製のメニューが掲げられていますが、これは屋号が同じ『丸屋』の仲間からもらったもののようで、寄贈したお店の名前が書いてありますね。「暖簾分けJという日本の文化を感じるものです。

メニューは、かけで６８０円と安くはありませんが、このあたりでは標準的な価格でしょう。
冬季限定メニューも充実していて、鍋焼きうどん（１，１８０円）、味鱈煮込みうどん（１，１０００円）などがあります。

いただいたのは、
■おかめそば（９３０円）
おかめそばとしてはちょっと高いですが、それ以上に具が充実していますね。
かまぼこ２枚、なると２枚、麩２個、きくらげ２個、伊達巻、舞茸、ほうれん草が入っています。
おかめ顔を意識してか、若干、線対称ぎみに具が配置されていますね。
もうちょと整えて盛り付ければおかめ顔になりそうなので惜しい限りです。
また、なるとは２枚入っているのに完全に沈んでいて、見えません。
食べてみると、十分な実力のあるもので、蕎麦は、機械製麺ですが、太さは標準的。蕎麦粉比率もまずまずで、美味しい蕎麦だと思います。
汁も非常にバランスがよく、蕎麦にベストマッチな濃さに仕上げてありますね。
個人的には、もうちょっと、江戸っぽさのある醤油が強めのものが好みですが、一般的にはこのぐらいが美味しいのかと思います。
薬味のネギは小皿に別盛りですが、皿には屋号が記されています。
具は、総じていいのですが、おかめそばにしては珍しい具の品質が高いですね。
きくらげは、乾燥きくらげを戻したもので食感がよく、量が多いです。
舞茸も一般的なものであるものの、汁に浸ると美味しいですね。
ほうれん草はおかめそばにしては量が多く、もちろん、お店で茹でたもので冷凍ではないことがわかる風味をしています。
かまぼこやなるとは標準的な厚みですが２枚ずつ入っているのが嬉しいですね。
ほんのりと甘い伊達巻を最後に残してシメにすれば、この１杯だけで完成された料理になっています。

接客は、愛想がよく、手早く対応してくれるので快適ですね。

価格は高めですが、具の種類も盛り付けもレベルの高いおかめそばでした。メニューの種類も多いですし、近くに住んでいる、または、勤めているならば定番の外食スポットにするといいお店だと思います。