京風注意報！ : 加賀

直近の現場に連続してあたり、いそいそと出かける。結構雪の降った日だったがなんのその。今回は画像が曇ってたりフォーカスがイマイチなのは、寒くて湯気がもうもうだったから！

ニシンそば：またこれにしちゃった。立ち食いでは見渡す限り存在しないアイテム！オンメニューされてるうちはこればかり食べる気がする。今回はネギを入れないで。ウム、やっぱこれにはこの方が良い。

そうだ、あのフチまでいっぱいの大盛かけうどんもいいな。次はそれにするか。

せっかく当店に来たのにあのかき揚げを頼まないなんてどうかしてると思うんですけど、立ち食いでは珍しいこのにしんそば、ある以上は食べなくてはと。

にしんの味つけで、出汁が少々甘めになってしまうとはいえ、切れ味のある節感は存分に味わえる。犬食いしないで、丼渕からそばを啜れば、より明瞭に感じる。ニシンの身がホロリとして、身上である僅かな渋みを残す。

にしんそばには永らく特別な思いが……。他店の項で述べたことですが、高校生の頃の京都旅行。そば屋にてにしんそばを所望するも、マダムより「にしんは冬のものですので…」と言われ、食べられなかった思い出が。でもって若い頃はこってりしたものに傾倒してたからそば屋に入らないし、故に永らく憧れのまま、というわけです。この食べ物はルーツが明確なだけに、いずれ京都のオリジンの店で味わってみたいが、比較対象が当店のとなると相手も大変だ(^_^;

なんたってここへ来るのは楽しいな。この日はかき揚げうどん。揚げたてが乗って熱々！ヤケド覚悟でがっつく！え、もっとゆっくり食えって？遭難だけど、この限られた立ち数の店で長居は野暮。大盛にしちゃったんで余計時間がかかるしね。ああ出汁が効いててこういうとヘンだがジューシーな感じ。サクッと軽いかき揚げを素早くばらし、この出汁とともにいただく！汁にはばらけたコロモがコクを出す！フチ迄いっぱい入ったうどんをがっつく！個人的にはこのかき揚げはそばにオススメで、うどんは大盛りをシンプルにいたっだく方が良い気もするが、このころもも汁も麺ももろとも、急いでがっつく感じがたまらないんだな。

期間限定かもしれないのでとりあえず早く上げます！TGSではめったに食べられないにしんそば！￥620也！

東京の私鉄あるあるで、山手線接続駅の次の駅はショボい、というのがあるけど、京王だけ当てはまらない。山手線接続駅の次の駅乗降数ランキングではぶっちぎりのトップであろう初台。駅ホームは10両、建前上の急行停車駅、通勤時間帯には黒山の人だかり、エスカレーターや改札の設備が足りてない程。駅前風景も、♪空にそびえるくろがねの城…って感じで、ここはまだ新宿西口の高層ビル街の続きなんだな。イメージでは代官山がトップだろうが繁栄の尺度からは当駅が頭抜けてる。

そんな初台駅の新国立劇場出口を上りきると、おもむろに当店の看板が見える。東京屈指のTGS、この日はいちいち途中下車して立ち寄ったのだ。

券売機と対峙し、そういえば冷やしを食べたことないなと。天ぷらは都度揚げたてなのはわかってるから、冷やしでも支障になるまい。支障と言うのは、冷めて硬くなったコロモが、かけ出汁だと溶けて温まって良いのだが、冷やしだと何も変わらないのだな。いつも都度揚げの当店にはそのデメリットがない。

オオ！このぶっかけ出汁、直球のカツオ風味をぶつけてくる、つまりかけ出汁と同じ味がする！そんなの当たり前じゃんというなかれ。TGS（立ち食いそば）では冷やし系のつゆを自前でやってる店はわずかだ。かけ出汁は個性的なのにもりつゆは沈黙、という店が多いのは、TGSのオペレーション上仕方ないことなのだが、その分当店の価値が際立つ！この味でこそかき揚げも活きるってもんだ。ネオTGSの筆頭格！

いつぞや隣の若者が食べてた丼淵いっぱいのかけうどん大盛を思い出し、またあれを食べたくなって途中下車。お、今日は奥のオヤジがかけそば大盛だ。見た目上はうどんの方が美しいと思うのですがどうでしょう。ただしちょっと余計なことしてしまったのは、当店の玉子が温泉玉子なので、つい温泉玉子うどんにしてしまったこと。まあそう余計な味がつくでもなし。

深いブラウンの汁に泳ぐ、というかはみ出してるくらいのうどん！鰹の香り高い汁をすすりながらうどんをモガモガいただく！そう歯ごたえがあるというでもないうどんですが、しなやかでもなくなかなか粋にすするとはいかないw

玉子はかなりゆるめの半熟加減で、だからって溶けて失われることはないが、麺への絡みがよくて、たいへんおいしい。なるほどこれは良いもんてすね。

帰りはいつもはバスだけど、この日は電車で。すると、朝のピークを外した時間と思ってたけど、電車がつく度黒山の人だかりがダーッ！と迫ってくる。初台って今やオペラシティだけじゃなく、けっこうなビジネス拠点なんですね。これだけの人口を相手にできるとは、当店の飛躍が目に見えるようです。

出汁加減では都内TGSトップを伺うか？というくらいうまい当店のそば。これに揚げたてかき揚げが載るんだからたまらない。まだジューッと音してないか？ってくらい。まあその分油っこいですけどね！それと、似たような味の系統のかめやのようには温度が調整されてませんので、がっつくと大火傷w

これは言ってもしょーがない話ですが、京王新線じゃなくて本線に駅があればなあと。今せっかく京王沿線通いなのに、この使いづらさが当店への訪問頻度に微妙に影を落とすww

あっ、フリーねぎ入れ忘れちゃった！でもそばと出汁だけで充分美味しい！

茹でたて揚げたて、出汁も鰹節の直球！その味わいはなんとなくかめや@新宿ほかと被るように感じるが、系譜は交わるだろうか。

なんたってこの分厚いかき揚げ！これが汁に浸かってジューッとかバチバチいってるんだからたまらないよね。そそくさと食べてもイイ。または溶かして汁にこくを増しても。

サッと温めるんでゆで麺だというレポートもあるけど、当店のは生麺の巧みな茹で置きのはずです。むっっちり触感、そうそばの香りが広がるってもんでもないけど出汁の香りと相まって美味しいったらない。

今せっかくこちらの方角の仕事が多いのに、乗り換えの関係で朝は寄れないのがつらいところ(京王本線には駅がない)。帰りが上り方面の時はまた。

うまひ～…

手作りの出汁のコンディションってその日によりけりってところがあるかもしれないが、私のわずかな訪問回数で知る限り、当店のはいつもアタリ、ブレがない。ところがこの日は特大のアタリで、ある意味手作りの出汁は日によって表情を変える…ということがよくわかる。

自分でやってみるとわかるが、出汁にはただ材料をリッチに使えば良いというものではないんです。その他配合、煮出し時間等々、しろうとには知るよしもない多面的な要素が係わってる。当店のかけ出汁はそれらの様々な面が磨かれた宝石といったところか。それでいて複雑玄妙というよりは、基本的ななりはシンプルなところがとても好ましいのです。

注文と同時に揚げてくださるかき揚げも、揚げたての良さで軽くサクサク。箸で汁に押さえつけるとバチバチいうんだからたまらないですね。もちろんこれはあってもなくても美味しいが、画像撮ってネット上に掲載するような人には画的にもおいしいw

ネギがセルフとはこのご時世ありがたいことだが、あまりにのせすぎてはさもしい奴と言われてしまいますから。どっかのTGSみたいに、パート従業員への注意書きとしてはいるがお客に見えるように「ネギほ適正量のみ…」とか貼り出されたり、自販機のネギ増しボタン(有料化)だなんてことにならないよう！

あっこの日は前回の印象をひきずってうどん、なおかつ大盛にしましたが、このうどんがなかなか「歯ごたえのある奴」で、オススメなのでした。もちろん品性の高いそばも美味しいです！

この日はめんずらしく朝飯の連食。伊藤松吉@新高円寺からバスに乗って渋谷へ向かうと、オペラシティーの手前で当店のことを思い出し途中下車。あのとき、当店の他の客が頼んでた、丼いっぱいの大盛りかけうどんの美味しそうだったこと！

かき揚げうどん

大盛りは食べらんなくもないけど無理に食べずとも。その代わりかき揚げを頼んだら画像のようなのが出てきて狂喜乱舞(←そんなにか！w)。これまた揚げたてでバチバチ言ってる。それに当店の汁はダシがラウドに効いてて美味しい！変に濃くとか複数さというよりかは鰹の味をドンと押し出す。うどんはさほど特徴的てはないが…こういううどんは飲み物w

うんうん、やっぱり良い店ですね！はっきりそれとわかる良さ。誰にでもオススメできる。願わくは、毎朝の通り道のどこかにこのような店があってくれたならなあ。

実は当店には初めてではないんだけど、路駐取り締まりが厳しくなったあの年以来行ってないわけだから何年になるだろう？その頃ネット投稿なんかしてなかったし、そもそも食べログなんてなかったよな？というくらいぶりに訪問。当然まだこってりしたものにばかり傾倒していたので、TGS(立ち食いそば)のよしあしなんざわからんかったろう。

注文はコロッケそば。コロッケにも当店の場合2種類あって、牛肉コロッケと野菜コロッケとがあって値段も違う。マスターに促されて振り向けば食券機があって、値段間違えないよう野菜コロッケそば券を買う。

おお〜〜、この、シンプルだけどはっきりそれとわかるクリーンな出汁感。外野で守っていて、低いライナーだと思って前進したらグイグイ伸びてきて…！！というときのような鋭さとスケール感があるのだ(何のこっちゃw)。こりゃあ美味しいね！

この出汁でそばを文字通りするりといただけば、立って食べてること以外、街のそば屋と比べて何の差異もない、むしろこっちのが美味しかったりして？とも思えてくる。

当然この出汁にはコロッケが合う。イモが溶け合いお互いを高めてくれる。おっとこれでは汁を全部飲んでしまいそうになる！

さて当店には宿題が出来てしまった。それは、お隣さんが頼んでたかけうどん。これがなんとも魅惑の輝きで、うどんに関しては最近上方かぶれの自分だが、こうして育ちが露呈してしまう(^^;。