カレー3種（クートゥ＋タマリンドチキン＋ポークキーマ）ジェラートセット＋青唐辛子ピクルス＠Curry Spice Gelateria KALPASI : Curry Spice Gelateria KALPASI

小田急小田原線・京王井の頭線下北沢駅より徒歩３分。

下北沢南口商店街に入り、auショップの先を左折。焼き鳥屋の先の細い路地を突き当りまで入った左側に店がある。なお、路地の入口にはKALPASIの案内が何もないので、とても分かりづらい。

こちらは千歳船橋にある「KALPASI」の2号店。本店は夜のみの2部入替制で予約をしないと食べることが出来ないが、こちらはもっとカジュアルに利用することが出来る。

そして、こちらでは京都にある個性派のアイスクリームの店「PICARO EIS」とのコラボレーションにより、スパイスの効いたジェラートを提供しているという。スパイスとジェラートと言われても今ひとつピンと来ないが、何か面白そうではある。

13:40頃訪問。店頭に4人程の待ち客がいると思ったら、ジェラートだけのお客さんだったらしくカップを持ってすぐに出てきた。店内に入ると女性店員さんにカレーとジェラートのどちらかと訊かれるので、セットで食べると返答。するとすぐに席が出来るので券売機でチケットを買うように言われる。

この日のカレーは3種類。A：クートゥ、B：タマリンドチキン、C：ポークキーマ。そして2種盛りか3種盛りのどちらかを選ぶ。2種の場合はAは必須でB叉はCを組み合わせるスタイルだ。

初訪なのでなるべく多くの味を試したいというのもあり、今回は3種盛りのジェラートセットを選択。ついでに辛さが足らないことも想定して青唐辛子ピクルスのチケットも購入。

カウンターの一番奥の席へ案内されたので、そちらに座りもう1人の女性店員さんにチケットを渡す。その際にジェラートのバリエーションが書かれたシートを渡され、こちらから2種類選んでくれと言われる。

この日のジェラートは、1：カルダモンピンクグレープフルーツ、2：焦がしマスタードシードココナッツ、3：レモングラスヨーグルト、4：マサラチャイ、5：トロピカルガラムマサラ、6：ビーツレモンミント、7：ブルーチーズローストクミンシード、8：スパイスルイボスティーの8種類。

1〜4はほぼ固定で5〜8は攻めている味とのことだった。少し悩んで、焦がしマスタードシードココナッツとビーツレモンミントを選択してみた。

店内は入口のところに券売機とジェラートコーナー、そしてジェラート飲食用のカウンターが左側にある。そして奥にコの字型のカウンターがあって12席。カウンターと言っても対面に座る場所が合る。ただし、コロナ対策として左右や正面にシールドが貼られているので、ある程度あんしんして飲食が出来るようになっている。

厨房にいる店員さんは女性2名と男性1名。調理をしているのは少し小柄な女性。カレーの味の管理をしているらしく、味見を頻繁に行っている。後で知ったのだが、この女性はカレーの世界では知る人ぞ知る（？）有名人なのだそうで。

5分程でカレー3種が提供される。

大皿の中央にインディカ米と黒米をミックスした紫がかったライス。ライスの上にはマンゴーのピクルスが乗っている。奥には大きめのカトリにクートゥとタマリンドチキン、小さめのカトリにポークキーマ。手前に副菜としてひよこ豆のスパイス和え、紫玉ねぎのピクルス、ゴーヤのアチャール、キャベツのザブジ。そして小皿にオプションの青唐辛子ピクルス。

とてもカラフルで盛り付けも美しい。

まずはカレーと副菜の味見から。

まずクートゥから。具は豆と大根とほうれん草。これが抜群に美味しい。辛さは殆どなく、円やかでクリーミー。クートゥだからココナッツミルクかしら？と思ったけど、ココナッツっぽさがあまりない。何だろう？

次にタマリンドチキン。具は鶏もも肉が2切れ入っている。爽やか系スパイスの香りとタマリンドの酸味が良く効いていてすっきりとした味わい。券売機に貼ってあった表示だと辛さが星3つだが、そこまで辛い感じではない。

ポークキーマは3つの中でいちばん辛口。スパイス感がけっこう強く若干オイリーな感じ。クセが少ない豚肉というのもあり、肉自体の味がスパイスに少し負けている感じがする。

副菜の中でいちばん美味しかったのがゴーヤのアチャール。苦みがしっかり活かされていてそこにスパイスが良い感じに合わさっている。他のものも押し並べて美味しい。

オプションの青唐辛子ピクルスは、クートゥ以外のカレーに混ぜて使用。辛さの補完までは行かないが、爽やかな辛味が加わって、更に美味しくなる。

ライスはインディカ米主体にも関わらず、わりともちもちした食感。餅米が入っているんだろうか？これはインディカ米のパサつきが苦手な人でも楽しめるのでは？

3つのカトリを皿の外に出し、ライスを拡げてその上にカレーを乗せて食べ始める。こうしてみて気が付いたのだが、あくまでもクートゥが主で2種のカレーはそれに合わせて味の変化を与えるみたいな役割を担っているように思えた。

副菜も適宜混ぜ込んできれいに食べきった。

食べ終わった頃を見計らって、少し年配のほうの女性店員さんが皿を片付けてジェラートを持ってきてくれた。

「KALPASI」と「PICARO EIS」のロゴの入った紫のカップにしろと赤紫のジェラートが盛り付けられている。

まずは焦がしマスタードシードココナッツ、ココナッツミルク独特のコクとマスタードシードの字激と焙煎感が合わさって、何とも言えない美味しさ。これはツボに填まった。何度でも食べたい。ビーツレモンミントはひたすら爽やか。

レモンミントに推されてしまっていてビーツの仄かな甘みをあまり感じられないが。爽やかさが焦がしマスタードシードココナッツとコントラストになって、この組み合わせは成功だったと思う。スパイスジェラートはちょっと填まってしまいそうなぐらい気に入った。

カレーも副菜もとても美味しく頂くことが出来たし、ジェラートもクセになる美味しさ。で、「KALPASI」のように予約をしなくても食べることが出来る。これは本当に良い店ができたなと。

カレーも基本のクートゥ以外は変わるようだし、ジェラートも色んな種類を試してみたい。

下北沢ならそれほど足の便も悪くないので、ちょっと頑張って通ってみようと今から画策している。