ブランコのあるカフェバー。 : アトリエ

下北沢駅の北側にあるお店です。

久しぶりに下北沢へとやってきました。
下北沢駅は、小田急線の地下化によって、駅の造りがだいぶ変わりました。
以前の南口へは改札口を出て階段を降りて出ていましたが、
今はホームから長いエスカレーターを上がって
案内表示に従って進んでいき、改札を出たところが以前の南口でした。
改札を出れば駅前の様子は以前と変わらない景色です。
そして、気のせいか以前よりも人が多いように感じました。
その理由は、下北沢では10月18日の日曜日まで、
街をあげてのカレーフェスティバルが行われていたからだと思われました。
そんなお祭りをやっていると聞き、久しぶりの下北沢へとやってきました。

駅前に出ると、そのカレーフェスティバルの案内を配っていました。
一枚というか、一部いただくと、新聞のように折りこまれた大きな案内です。
中を開くと、見開きで、北口側のカレーがいただけるお店の地図があり
めくると、今度は南口側でカレーが頂けるお店の地図がありました。
さらにめくると今度はスイーツのお店の地図があります。
数店のカレー店のお祭りかと思ったらすごい数です。
掲載されていたカレーがいただけるお店の数は、
北口側でお店に振られた番号は72番まで。
南口側では73番から128番までと、全部で128店舗でカレーがいただけるとのことでした。

すべてがカレーの専門店というわけではありません。
地図に掲載された店名の上には、居酒屋とかイタリアンとか
本来のお店のジャンルが書かれていました。
それぞれのお店の案内にはそこでいただけるカレーの写真が入っています。
いろいろと記号があって、お店の状況がわかりやすくまとめられていますが
先ずは、掲載されて目に見えるカレーと
その下に書かれた値段を見て、お店を探してみました。
南口に出たものの、北口の方がお店の数が多く
北口の地図を見ていると、ひときわ安いカレーが載っているお店がありました。
それがこちらのお店でした。
地図の絵でいえば、下北沢駅の真上にありますが、
駅からそう遠くはない場所だったので行って見ました。
駅周辺のにぎわいからは少し離れた場所で
周辺に案内されたカレー屋さんがこちらしかないせいか
人通りはどんどん少なくなりました。
お店の近くに到着したはずですが、看板が見当たりません。
きょろきょろしていると、コンクリートの打ちっぱなしのビルの2階に
案内に書かれた店名が見えて、明かりがついている様子なので行って見ました。
1階にはプチカレーの案内も書かれています。
階段を上がって、お店の入口らしき場所に着きましたが、
店内の様子が見えず、しかも扉の取っ手が壊れています。
怪しさのある雰囲気で、入るのを躊躇していると
店内から扉が開けられて、店員さんらしき人にどうぞと促されました。
ついていこうとすると、元気な店内に響わたる大きな声で
相席お願いしますと、先客に声掛けしていましたが、
こちらには相席になるという説明はありません。
しかしせっかく用意してくれたので、そのスペースへと付きました。
カレー目当てだということは店員さんもわかってはいるようで
席に着くと、カレーの説明の前に
お店は一応カフェバーなので、強制ではありませんが
飲み物を一緒に注文してくれると助かりますとのようなことを言われて
メニューを渡されました。
カレーフェス用のメニューのようで、一番上にカレーが
サイズに合わせて、3種類とその下にはドリンクメニューがありました。
プチカレー\350とチャイミルク\500をお願いしました。
お願いして、座席が安定せず揺れていることに気づきました。
ベンチシートのように横に長い椅子は
頑丈そうなチェーンで天井からつるされたブランコになっていました。
6人くらいが横に並んで座っていたと思いますが
それがひとつのブランコになっています。
店内の座席のほかの席はふつうの椅子のようで、
入口近くの大きなテーブル席の壁沿いの場所だけに
このブランコが設置されていました。
基本的にはそれほど揺れませんが、隣の人や並びの人が出はいりすると
少し揺れて、床とつながっていないことを感じます。

料理・味　3.4
待つことしばしでカレーが運ばれてきました。
周りの先客もいただいていたので、なんとなく目には入りましたが
目の前に置かれたプチカレーはまさにプチでした。
小さなお椀のようなどんぶりに入っています。
木のスプーンがあらかじめ添えられているのでそれていただきます。
色合いは写真に載っていたもののとおりカラフルさが感じられます。
写真に合った赤いものはトマトではなくパプリカでした。
いただいてみると、カレーはそれほど辛くはなく
ひき肉がたっぷりと入ったキーマカレーといった雰囲気の味わいでした。
なんとなく甘みがあっておいしいカレーです。
上に振りかけられたチーズと一緒にいただくと
口の中でとろけて、さらにおいしく濃厚な味わいになりました。
パプリカはピクルスでした。
こちらは甘みのあるピクルスで、濃厚な味わいのカレーに合いました。
プチカレーですが、しっかりとした濃い味わいで
むしろちょうどよい量に感じました。
専門店ではないのでしょうが、おいしいカレーでした。

サービス　3.2
入口で迎え入れてくれて、フロアを行き来していた男性店員さんは
他のお客さんに自らがオーナーだと言っていました。
とても元気な方で、店内のお客さんに話しかけ、
自由な雰囲気の方でした。

雰囲気　3.2
アトリエという店名は店内の雰囲気が表していたのかもしれません。
ブランコもその要素のひとつかもしれませんが、
雑多な雰囲気の倉庫のようなお店は壁に絵が描かれているところもありました。
独特な雰囲気で、常連さんが多かったように感じました。

CP　3.3
メニューはカレーフェス用のものと思われるものしか目にしていませんが
プチカレーで完成度の高い料理をこのお値段で提供してくれるようすを見る限り
お得感のあるお店のように感じました。

酒・ドリンク　3.3
カレーに先んじて、チャイミルクが運ばれてきました。
チャイがそもそもミルクティーのことではないのかと思いつつ
ミルクティーミルクがどんなものかと味わってみると
確かにチャイよりミルク感が濃いように感じました。
ほんのりとした甘さと紅茶の香りがしっかりとあっておいしかったです。

総合評価は、3.3くらいです。
カレー専門店ではなく、ふだんもカレーがいただけるかわかりませんが
イベントごとやお祭りごとが好きなお店なのだという雰囲気を感じました。
店内は満席で、常連さんのようなお客さんも多く
なごやかでにぎやかな雰囲気のお店でした。
いただいたカレーはおいしくて、またいただいてみたい味わいでした。